Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

パラミタミュージアム

2023年04月19日 | 美術館など

普段はあまりお出かけしない私。

でも美術館とコンサートは別です。

 

先日ニュースで見た「パラミタミュージアム」、

三重県の美術館ですが、時々耳に入ってきます。

一度行ってみたいなぁ、と思ってはいましたが、

棟方志功の作品が展示されているとのこと。

夫に「連れてってくれる?」と冗談で言ってみたら、ナント快諾。

心のなかで(え〜⁉ うそ〜⁉)なんて叫んでしまった。

 

最近はずっとご機嫌なご様子で、

おばあちゃんと「かえって不気味」なんて悪口を言ってるくらい。

まぁ試しに、怖いもの見たさに(棟方志功さんの作品のことでは、もちろんナイ)、

一緒にお出かけしてきました。

 

道中カーナビとケンカしながら、

(夫は道には詳しいので、ナビの示す道が気に入らない)

(それならカーナビなど無視すればいいのに)

雨の中なんとか到着。

 

 

新緑が美しいエントランスを抜けて。

 

雨の降る中でかけて来ましたが、

大きなガラスの向こうに見えるお庭、

そして雨粒がぽつんぽつんと落ちて、とても趣深い。

雨降りでよかったと思うくらい。

(雨だと農作業もできないので夫ものんびり)

 

 

カメラの音がするので見てみたら、ここは撮影みたいで、

私もマネして撮ってみました。

お釈迦様の弟子たちの姿。

 

このたおやかな美しい菩薩様。

私の棟方志功さんのイメージはこのお顔。

 

先程ガラス越しに見たお庭を、上から。

静かな素晴らしい美術館で、一日かけてのんびりしたいくらい。

夫は退屈していたようなので、いつか一人でまたでかけて来たいなぁ。

 

 

 

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大切な友

2023年04月18日 | 読書、詩など

久しぶりの予定のないのんびりなお休み、枕元にたまった本の整理。

読み終わったものは本棚へ、まだ読まないものも本棚へ。

読むのも好きだけど、買うのも好きなので、ついついたまってしまう本。

もちろん買うだけではなく、いつか読もうと思ってはいます。

古本も買うので、一期一会の出会いもあり、見つけたときに買っておく。

買ったからと言って、今の興味とはほど遠いものは読んでいても先へ進まない。

それらは枕元に積読。

 

古本ではなく、本屋さんで見て一目惚れで買った本もあります。

その本を昨日読み終えました。

そう、先日「守屋多々志美術館」で観たブラームスと戸田極子さんの絵、

その絵や戸田極子伯爵夫人に関する本。

 

多分マニアックな本なので、大垣の本屋さんで見かけて買っておいたのですが、

絵を見て来て、本棚から出してきました。

面白かった〜

私の故郷の大垣市、その昔の大垣藩のお話、

ちょうど今、興味のある幕末から昭和の初めまでのお話。

歴史も含めて、音楽のお話もあって私のツボ。

 

 

少し前にドラマで伊藤野枝の話を見てから、彼女に関する本を数冊読みました。

その後は彼女らの死に関係した甘粕正彦の本を読み・・・

ちょっとした大旅行を終えた感じなので、少し軽いものが読みたくて。

 

日頃旅行などお出かけをしない私。

読書は時空を超えた大旅行なので、そこいら辺に花が咲いたの、

おいしいものがあるだの、そういったものにはあまり興味がないのです。

 

恥ずかしながら新しい日本の歴史には今まで興味がなかったので、

明治から昭和のはじめ頃まで、とても楽しくトリップできました。

 

その後読み始めたこの「ウィーンに六段の調べ」

ハードカバーなので手作りブックカバーでは間に合わない。

ということで、

しまってあった「たねや」さんの包装紙、きれいな紙なので捨てられなくて、

時々ブックカバー代わりにしてます。

そして、読み終わって捨てるのももったいないので、

これまた「いつか読むため」、これまた珍しく新品で買った巨匠の自伝。

何故か勝手に、お亡くなりになってから読もうとしまってあったのですが、

ハードカバー続きで読んでみようかなと。

 

整理ついでに色々出てきた本。

 

このボロボロなのは母の遺品、というか元気な頃に借りてきてそのまま。

思えば私のは平家物語好きはこの本がルーツかも。

去年は私の何度目かの平家物語ブームでしたが、この本の中のエピソードは全て好き。

昔々、春まだ浅い頃に「祇王寺」に連れて行ってもらいました。

 

母の人生は苦労の多い人生でした。

はるか昔の平家物語の女の人たち、運命の嵐に翻弄された彼女らの人生に、

自分の身の上を重ねていたのでしょうか。

 

本は私の大切な友だち。

生身の友だちが与えてくれないたくさんの事をプレゼントしてくれる。

大学病院の帰りにいつも行くショッピングセンターの本屋さんは岐阜県最大の品揃えなので、

一般の方々がディズニーランドやUSJに行くのと同じくらい私には楽しい所。

そう知人に言ったら「本が友達なんて羨ましい」って。

あなたの身近にもありますよ?

 

 

 

 

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フラワーガーデン

2023年04月12日 | クロスステッチ

「どうする?私」と自問したのはひと月前・・・

 

こうなりました

青木和子さんの本を探し出し、

やはり次へ行く前に完成させなければ!と、がんばりました。

 

もともと余ったクロスステッチ用の布に刺していたので、

全部の図案を刺繍するにはスペースが足りなくなり、

ちょこっと省いた箇所もあり・・・

なのでそこまでの達成感はないものの、作りかけで放置するには惜しい出来栄え。

ちょうどいいサイズの額がないので、額縁屋さんでマットを切ってもらいました。

 

額に入ればそれなりに。

 

もう心は次の図案へ・・・

でも我が家には目の大きなクロスステッチ布しかない。

田舎なのでお店には細い目の布がない。

でも家にある布も放置出来ない・・・

 

ということでざっくり刺してみます。

う〜ん、写真で見れば見るほど粗い・・・

もう自分の目も細かいものは見づらくなってはいますが、

図案は150倍程に拡大コピーしています。

もともと近眼だったので、世間一般的な老眼よりは見やすい。

ずいぶん若い頃からメガネちゃんでしたが、いまはメガネを外すとちょうどいい。

長生きするといいこともあるものね

 

amazonで目の細かいステキなリネンを買ったので、

届くのが楽しみ♬

 

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備忘録

2023年04月02日 | 美術館など

慌ただしく過ぎていった3月。

11日に行ってきたのは「大垣市守屋多々志美術館」

 

 

大垣市で生まれ育った私。

この美術館、以前は百貨店だったのです。

デパート、というよりは百貨店、私が二十歳くらいまでは営業していたかな。

ちょっとクラシカルでステキな建物。

営業当時も少し高級感があって、庶民の私には縁遠いお店でした。

美術館に生まれ変わって、いつか行きたいと思っていてもなかなか・・・

コロナで公共交通機関で遠くの美術館に行くのがためらわれ、

最近はなるべく自家用車で行ける所を選んででかけています。

(昨年のゴッホは特別)

世間ではずいぶんコロナ対策も緩和されてますが、

まだまだ油断はできません。

 

今回はパンフレットのこの

「ウィーンに六段の調(ブラームスと戸田伯爵極子夫人)」に惹かれて。

いつか観たいと思いつつ、近いのでいつでも行けるから、

となかなか行けなかった。

 

やはり実物は素晴らしい!

ほぼ等身大の人物画、ドレスの美しさや、香炉から立ち上る煙、

そして私の敬愛するブラームスのしかめっ面!

(たくさんの名曲を作った人、私は特に合唱曲の数々が好きです)

 

その他にも、守屋多々志が留学したイタリアの様子など、

素晴らしい作品の数々、

近いのに今まで行かなくて、人生損してた。

 

シルクロードを渡るお姫様や、若き日の岡倉天心のいる教会など、

それはそれは美しい絵ばかり。

次の展示は源氏物語など王朝絵巻ですって!

また行かなくちゃ‼

 

帰り道、懐かしい商店街をぶらぶら。

大垣銘菓「金蝶饅頭」、似たようなのが色々あるけど、

久しぶりに本物を食べた!

多分5つくらいはいけちゃいそうな気がして、

家族の人数分しか買わなかった。

次回の王朝絵巻を観た後は5ついっちゃう⁉

 

お店のすぐ近くには水の都・大垣らしく湧き水が。

汲んで帰る人がたくさんいました。

おいしいのよ、大垣の水は。

 

そして薬局の看板娘の黒猫ちゃん。

 

真理子さんのコンサートと、美術館と。

近くて遠い故郷を堪能。

 

 

 

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2023年04月02日 | 千住真理子さん

いつの間にか4月・・・

年度末は毎年バタバタで、気がつけば新年度。

 

でも3月も色々スケジュールを組み込んで、楽しく過ごしておりました。

忘れないように備忘録

 

3月21日には大垣市のホールで、久しぶりに千住真理子さんの演奏会。

 

 

思えば3年前、コロナで同じ大垣市の演奏会がなくなって、

今年初めの名古屋のコンサートは、まだコロナが怖いし、

雪が降ったら帰れなくなるし・・・と涙を飲んで諦めたけれど

ちゃんと機会は巡ってきましたね。

 

昨年還暦を迎えられたとのことで、

その記念のCDの中から数曲を演奏されました。

 

   アンコールは 

      ロンドンデリーの歌

      鳥の歌 

      愛の喜び

「鳥の歌」は、おそらくウクライナのことを想ってのことだと思います。

昨年の平家物語の琵琶の演奏会でも、

ウクライナのことにはふれられていました。

音楽家の方々も心を痛めておられるのだと思いました。

 

新しいCDが出たと知ってから買おうか迷ってたけど、

会場にありました!

まだまだコロナが心配なので、握手&サイン会はなくて💧

その代わり、直筆サイン入りのポストカード付き♬

一枚一枚、心のこもったサイン、ありがとうございます。

 

ファン歴45年ほどの私。

あちこち追っかけをするわけではありませんが、

日々の暮らしの中に真理子さんの音色は欠かせません。

自分の都合が合えば演奏会は聴きに行きます。

私がず〜っとファンなのを知っているので、

クラシック音楽には興味のない弟も行きたがっていましたが、

「お一人様」主義の私なので、姪っ子に「お父さんを連れて行ってあげて」

と言っておきましたが、お誘いはなかったようで。

でも前から3列目の通路側という、私的にはとてもいいお席でしたが、

隣が変わったオッサンで、演奏に合わせて鼻歌♬

私だって許されるなら歌い上げる覚悟はあるわ‼

次回からは私と変なオッサンの壁代わりに弟を誘ってみようと思いました。

知らない変なオッサンの隣よりは、身内のオッサン。

 

私が初めて千住真理子さんを知ったのは「火の鳥」。

言わずと知れた手塚治虫さんの名作の映画化の音楽を聴いたのがきっかけ。

当時まだ17歳の、天才少女と言われていたヴァイオリニスト。

火の鳥が舞い降りて来たようなヴァイオリンの音色・・・

すっかり魅了されました。

それから45年ほど・・・

「火の鳥」は当時LPレコードを買って聴きましたが、

後年CD化されたものを買って聴き直しましたが、

記憶の中の音色と同じ、優雅に舞い降りる火の鳥のごとし。

 

いつも演奏会で真理子さんのヴァイオリンを聴いていると、

初めて聴いた日からその日までの、自分の長い人生をたどるようで、

自然と涙がこぼれてしまう。

演奏そのものと、自分自身のメモリー、

そしてポエジー。

 

 

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