Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

休日

2016年10月07日 | 美術館など

久々にPCを開きました。

超~忙しかった。

いつも9月30日は必ず棚卸。

店中の商品をちまちま数えます。

その作業自体はたいそうなことではないのですが、

その準備が大変。

以前勤めていた衣料品の売り場でも大変な思いをしたっけ・・・

しかも、3年と10か月大変お世話になった年下の大先輩が退職して、

10月に入ってからも、というより棚卸後の方が大変。

二人でやっていた仕事をひとりでやる・・・

社員の皆さんも仕事のおすそ分けやお手伝いしてくれるので

なんとか頑張らなきゃな・・・

 

さて休日の今日、歯医者さんでお掃除(治療ではありません)の後、

久々にのんびりと絵画鑑賞に岐阜県美術館へ。

新聞屋さんでとってもステキな招待券をもらったのですが、

もちろんそれがなくても観に行く予定でした。

大好きなコローの絵があるのでとっても楽しみにしながら

日々の仕事や柿畑での作業に勤しんでおりました。

小学生だったか中学生だったかの頃、美術の教科書で見たコローの

「モルトフォンテーヌの思い出」

あの時は漠然と、ステキな絵だなぁと思っただけでした。

こういった絵画を実際に観る機会は一生ないだろうなぁ、と

子どもの私は思っていましたが、

数十年後、デパートの絵画展でその絵に出会いました。

それが美術鑑賞が趣味になったきっかけでした。

今回は残念ながらその絵ではありませんが、

「樹をめぐる物語」というタイトル通りの、樹を描いた風景画。

コローらしい煙るような樹木が美しい風景。

大好きなモネの絵もありました。

絵画としては好みのものではありませんでしたが、

その絵が描かれた当時のモネは奥さんを亡くしたり、

お世話になった人の遺族を助けたり、

とても困難な状況にあったと説明がありました。

にもかかわらずその絵の力強さに、涙があふれそうになりました。

そういったことに芸術の魅力があると思います。

私はベートーヴェンの音楽がとても好きなのですが、

彼の人生も苦難に満ちたものだと聞いています。

それでも彼の音楽は希望や力に満ちています。

私はスポーツにはあまり興味がないので観戦もしませんが、

芸術にも同じくらいのパワーがあるのでは、と思います。

 

残念なことに今日は賑やかなお客さんが多くて、

静かに鑑賞することはできませんでした。

小さなお孫さんをつれた夫婦もいました。

美術館であんなに小さな子供を連れたり、

あんなにうるさくおしゃべりする人をみたのは初めてです。

やはり岐阜は田舎だな・・・とちょっと残念に思いました。

芸術を楽しむのには洗練されていなくてもいいとは思いますが、

公共の場での最低限のマナーって絶対必要。

コンサートに行っても、野球帽にズック靴のおじいさんがいっぱいいる岐阜。

うちの夫が農作業するようなジャンパーのおっちゃんもザラにいる。

せっかくだからオシャレを楽しみましょうよ。

 

少しな気分で耳をふさぎながら見ていると、

「特別出品」ということでユトリロの絵が・・・

しかも大好きな白いユトリロの絵・・・

すべてのイライラが浄化されました。

残念ながらその絵だけ図録にも載っていないし、ポストカードもない・・・

でも心の中には真っ白で美しいユトリロの絵がいます。

雪景色のジャンヌ・ダルクの家を描いた絵でした。

 

少し寒くなりましたが、

雪が少しだけ楽しみになりました。

 

 

 

 

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