Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

サクラサク

2020年03月26日 | ハンドメイド

私の住む地区の公民館の敷地に「薄墨桜」の子供が咲きました。

岐阜・根尾谷に咲く薄墨桜の苗を移植したものです。

散り際に淡い墨色になると言いますが・・・

毎年眺めていて、薄墨色に気付いたのはまだ一度だけ・・・

真っ青な空の色に映える薄い色の桜です。

「公民館の薄墨桜が咲いたよ」と息子に写真を送りました。

子どものころは登校の集合場所でしたし、子供会の行事もここに集合。

懐かしい思い出の場所でしょう。

そしてもうすぐあちこちでソメイヨシノの桜も咲き始めるでしょう。

 

相変わらずというか、ますます気持ちの落ち込む今日この頃。

美術館などもお休みや、展覧会の中止、春なのに・・・

珍しく観たい映画もあるのに・・・

でも趣味が読書なので、場所も時間も気になりません。

本と灯りさえあればいつでもどこでも別世界。

そんな読書のお供に・・・

ブックカバーを作りました。

左は伊勢木綿、一昨年の旅行でお伊勢さんで買った布です。

大切にしまってあったのを出してきて作りました。

以前にバッグとポーチも作りました

そして、私イチゴ大好きなんです。例の懐紙&マスク入れも作りました。

ブックカバーは前にはもう少し手を入れてパッチワークでも作りました。

和柄のものは、自分の着物の端切れや従姉にもらった端切れ、黒い地布は帯地です。

花柄は両方とも麻ですが、お気に入りの生地です、レースもあしらって・・・

 

ブックカバーを作り始めたきっかけは、頂き物の革のカバー。

「私、本読まないからあげる」と米倉涼子ばりのセリフと共に下さった

本を読んでいる間中の手触りが気持ちよくて・・・

着物の絹や、お気に入りの麻の手触りも、文章を読むのと一緒に楽しんでいます。

 

学校がお休みになって本が売れていると聞きました。

良いことだと思います。

「私、本読みませんから」なんて言う大人にはなってほしくないです。

 

 


名画と名曲

2020年03月17日 | 畑の仕事

夫の作業のお手伝いをしました。

20㎏入りの粒々の肥料を、半分づつ青い専用のバケツ(?)に分け、

それを肩にかけて畑に撒くのです。

こちらはミレーの名画「種を撒く男」、

ミレーの故郷ノルマンディー地方の郷土料理がそば粉のガレットで、

そばは寒い地方でもよく育つことから、この男が撒いているのはそばの種では?

という説もあります。

また、宗教的な意味合いでは小麦の種では?という説もあり。

私もずいぶんと種を撒き、水をやってきました。

芽が出たものも多いのですが、最近の出来事の中では惨敗・・・、

それはまたの機会に記そうと思います。

 

これは「肥しを撒く男」、わが夫です。

腰を痛めているので手伝ってあげてます、エッヘン<(`^´)>

絵画のなかでは方から下げた袋の中から手づかみでたくさんの種を撒いていますが、

そこから芽を出すものの少ないこと・・・。

でも肥料は同じように撒いてもしっかりと効き目を顕します。

むしろ土地が肥え過ぎるのも柿の木によくないそうで、

おばあちゃんの指示に従って撒いております

肥料を小分けしてそれを夫が撒き終わって帰って来るまで手があきます。

なのでBGMは・・・

コンサートが中止になってしまったので代わりにCDを買いました。

ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ。

心に染みる名曲・・・・・・ではありますが、畑での作業のお供にはふさわしくない。

 

肥料の最後の1袋は夫がしんどそうだったので、私が撒きました、エッヘン。

ケンカばっかしているわけではないのよ、と息子達にもアピールしました。

 

そして改めてじっくりゆっくり聴くと・・・

真理子さんのヴァイオリンを通して、ベートーヴェンの想いを感じられる。

ベートーヴェン、好きだなぁ・・・、もちろん真理子さんのヴァイオリンも。

4月にはヴァイオリン・ソナタ第二弾のCDが出ます。

楽しいことが少なく不安の多い今の生活ですが、早く静かな毎日がやってきますように。

4月が楽しみです。

 

そうそう、母の好きだったものを思い出しました。

木蓮の花です、ぼんやり空を見上げたら咲いていました。

「大きな鳥がたくさん止まっているみたい」と楽しそうに見ていた母を思い出しました。

他には侘助の花も好きだった・・・

 

 


越前土産

2020年03月12日 | ハンドメイド

先日のロッキーのお寺参りの際に買って帰ったお土産。

越前和紙のお懐紙、可愛い鈴がたくさん

そういえば引き出しの奥にもあったような・・・

こちらは美濃和紙、岐阜駅ビルのお店で買ったものです。

多分夏に買ったのでしょうね、花火の柄だから。

岐阜の特産品を扱うお店ですが、美濃和紙のものも多くて楽しいお店です。

さて、このお懐紙を持ち歩くにはお懐紙入れが必要・・・

引き出しの中のものは、大昔お茶を習っていた時の大仰なもの。

なのでネットで作り方を検索して、押し入れの布で作ってみました。

一番左の青海波の柄のお懐紙入れが大昔のもの、

自分で買ったのか記憶にありませんが、お茶やお花を習うよう勧めてくれたのは祖母。

祖母には女の子の孫は大勢いましたが、それぞれが年ごろになるとお茶道具を買ってくれたり、

数枚ずつ着物も作ってくれました。

このお懐紙入れ、もう笑っちゃうくらい簡単にできます。なのでいっぱい作っちゃった。

とりあえずマスク入れにしています、マスクも手作り。

もうガーゼも売っていないので、普通のシーチング。

パッチワークに私的にはシーチングが一番縫いやすくて好きなので押し入れにたくさん。

使い捨てマスク、貴重なのでぽいぽい使って捨てるのはもったいないので。

 

他にも越前和紙のブロックメモ。

右のは8年前に買ったものですが、きれいでもったいなくて大事に使ってます。

今度新しく追加で買ったので、じゃんじゃん使えます。

でもやっぱりもったいなくて使えない・・・

そしてこの折り紙は何かまた検索して、可愛いものを作りましょうか。

竹のシオリはもうさっそく使ってます、竹に因んでかぐや姫、ステキです。

読書が楽しくなりますね。

 

 


越前の旅Ⅱ

2020年03月10日 | 日記

福井県に行ってきました。越前大仏さんがおわすお寺です。

このお寺に来るのは二度目、前回はなんと8年前

愛犬ロッキーの眠るお寺、8年前は夫と次男と三人ででかけましたが、

おばあちゃんもいつも「機会があったらロッキーのお寺に行きたい」と言っていて、

次男が平日にお休みがもらえた先日、私も便乗して三人で行ってきました。

 

8年前、ロッキーが天国に行った夜、ふと目が覚めて夜空を見ると

とっても明るい星が見えました。

「あ、ロッキーさっそくお星さまになって会いに来てくれた」と思ったのです。

それ以来ずっと、空を見上げたその夜一番明るい星がロッキー。

金星であろうが木星であろうが、たとえ赤い火星であっても、

その日の夜空で一番大きくて明るい星が「ロッキーの星」。

いつもいつも見守ってくれています。

でもやはりご縁のあったお寺です、手を合わせてきました。

 

今回は昨年12月に開通した東海環状線大野神戸ICから次男の運転で。

福井県に行くには少し遠回りではありますが、せっかくすぐ近くにできたのだし、

もう二度はない機会なのでぐる~っと回って行ってきました。

途中海が見えて、やはり大はしゃぎ(海ナシ県在住)。

ここ、恋人の聖地なんですって、私には関係ないけど・・・

岐阜県を出て滋賀県を抜け、福井県へ・・・車の窓から見えるのは果てしない田んぼ・・・

お米離れが嘆かれていますが、まだまだたくさん作ってますね~

 

最寄りの勝山ICで降りて、とりあえず「越前竹人形の里」へ。

前回もここに立ち寄りました。

前回おばあちゃんにお土産に買った竹細工のキーホルダーが可愛くて、

自分にも買えばよかったと訪れましたが、8年も前と同じものはなかった・・・

竹細工のシオリと、越前和紙を買いました。

以前にも感動しましたが、竹細工のお人形、とてもすばらしかったです。

お値段も・・・素晴らしかった。

季節柄可愛いお雛様もありましたが、それはまた次の機会にとっときました。

 

お昼ごはんは「ソースかつ丼」

次男は魚釣りで福井にはよく来るので、福井のソウルフードを食べさせてくれました。

我が家ではとんかつには味噌もかけますが、私はソース味も好きです。

おいしかった~

大きな声では言えませんが、前回は夫と一緒で少々窮屈でしたが、今回は楽し~

 

道草ばかりでしたが、やっと着いた「清大寺」、

今回も人は少なかったですが、却って霊験灼な感じがします。

境内には静かな音楽が流れ、雪解けの水が流れるさらさらという音まで聞こえています。

大仏様もですが、こちらのお寺は仁王さまもとても大きいのです。

大仏殿もとても立派です。

前回は秋に訪れたのですが、今回はおそらく雪で滑るからか、

左の風よけを張った回廊を通りました。

ちょうど暖かい日だったので雪はどこにもありませんでしたが・・・

 

大きな大きな大仏さまです、ロッキーをお守り下さい。

壁にも仏さまがたっくさん。ロッキーは・・・

大仏殿の裏にいました、今回はロッキーの好きだったジャーキーもお供え。

二月の初めに夫の義理の叔父が亡くなり、その時に斎場で案内されたそうなのですが、

遺族がお骨上げした後の遺灰もこちらのお寺に収められるそうで・・・

そちらは更に奥に・・・。

おじさんはまだこちらには来ていないでしょうが、お参りしてきました。

 

さらに進んでいくと、これまた立派な五重塔。

エレベーターで最上階まで登るのですが、勝山市が一望できました。

(あまりいい写真が撮れなかったので8年前をご覧ください)

これだけの規模のお寺を、たった一人の方が私財で作られたということにビックリ。

私だったらこれだけのお金があったら何に使うかしら・・・なんて考えてしまった。

信心深い方だったんだなぁ・・・と思います。

 

九龍壁という九頭の姿をタイルでしょうか、焼き物で表した装飾壁。

中国・北京にある国宝を再現したものだそうです。

とてもきれいな色・・・

龍というと今はもう閉館した名古屋ボストン美術館で観た中国の龍を思い出します。

あちらは水墨画の黒い龍だった。

年老いた龍が若い龍に教えを説いていた場面だった。

一番奥には日本庭園、鯉が私たちの足音に気付いて寄ってきましたが、

「ごめんね、手ぶらでなんにも持ってないの」というと去って行きました

ここでも奥の滝の音が静かに響いていました。

あまり人がいないので、静かで不思議な空間でした。

 

 

我が家から二時間ちょっと。

あまりにも遠いので前回は「もう二度とこれないかも」とロッキーにお別れしたのですが

もう一度来られてよかったです。

ロッキーはいつも夜空で見守ってくれている、とは思っていても、

やはり手を合わせてお参りすると、涙がじわ~っと。

ロッキーと過ごした楽しい日々が思い出されました。

 

帰り道、スタバで春を感じました。

(私は甘いコーヒーは苦手なので、次男の飲んでるのを

 

楽しい楽しい旅でした。

 


春の嵐

2020年03月01日 | 読書、詩など

ヘルマン・ヘッセの「春の嵐」を読み終えました。

今年に入ってからはずっとヘッセを読んでいます。

元旦に故あってヘッセのエッセイを読み返し、

その後ず~っとヘッセの小説に浸かっています。

「デミアン」を読み終わって「春の嵐」、

思っていたのとは違いましたが、素晴らしい本でした。

(詳しくはまたそのうちに・・・)

冒頭1ページ目にもう私の人生観そのものの文章が書かれていました。

「メルヒェン」はお棺にいれてほしい、そして「春の嵐」は遺言として、

初めの1ページだけでも読んでほしいと息子達に言いました。

「車輪の下」はずっと前に読んで、もううろ覚えなのでまた読んでみようと思います。

なぜ今更ヘッセなんだろうと自分でも思います。

もっと若い頃に読んでおけばよかったという人もいますが、

私には今この年齢だからこそ理解できるものだなぁと思いました。

以前読んだ時にはそこまでの感銘は受けなかったし・・・

若い感性でしか感じられないこともあるかと思いますが、

年齢を重ねて理解できるということも悪くない、とも思います。

 

今日は本当なら千住真理子さんのコンサートでしたが、中止

チケットは払い戻しらしいので、さっそくお買い物。

またヘッセの本、お高いものなのでなかなか手が出なかったけれど・・・

 

今日はとてもいいお天気で、ぽかぽか暖かい。

裏庭の桜が咲きました、ヒガンザクラだと思いますがサクランボがなる木です。

次男が生まれた年に苗をもらって植え、小学生のころにはバケツ一杯のサクランボが。

一度枯れてしまって、その後また芽を出して復活しました。

今は掌に収まるくらいの量ですがまた実をつけてくれます。

 

クリスマスローズの写真ばかりですが、ずいぶん背が伸びました。

こうして庭に咲いた花を切ってきて飾るのはとても贅沢な気分です。

そのうちピンクや黒いのもたくさん咲いて、切り花にできるといいなぁ・・・

アイビーの可愛い葉っぱも出てきました。

私は昔からアイビーが好きで、色々な種類を育てました。

長男が昨年の冬の初め、職場の旅行の北海道で北大の見学に行って

植物園に色んな種類のアイビーがいっぱいあったと写真を見せてくれた。

あぁこの子、私の好きな物知ってるんだなぁと、ちょっと嬉しかった。

以前飲み物を買ってくれた時もあったかいほうじ茶だった。

私はペットボトルの緑茶ってあんまり好きではないので、

ほうじ茶かウーロン茶かジャスミン茶、よく知ってるなぁ・・・と。

私は自分の母親の好きな物って知ってたかなぁ、と反省。

ありがたい息子です。