Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

秋たけなわ

2022年10月21日 | ひとりごと

もうすっかり秋です。収穫の秋です。

 

まだまだ早生の品種なんですが、もうすっかり収穫まっしぐらです。

でもやはり富有柿の頃とは違って、まだまだ余裕があります。

↑↑こんな出来損ないの小さな柿を見つけて遊んでいる余裕もあり。

 

葉っぱの上のカエルくんを眺めたりする余裕もあり。

ワクチン接種のため帰省した長男と、ばあさんと3人でお出かけしてみたり。

 

お盆前くらいから夫の機嫌が悪くなったり治ったり、

更にめまいがして立ち上がることもできないくらいだったので

病院へ連れて行ったり、ぐちゃぐちゃでした。

息子たちは私を心配して、ドライブに誘ってくれたり、

色々気にかけてくれてます、ありがたい。

 

先日はロッキーのお墓参りにも連れてってくれました。

次男が、私の休みの日にばあさんと3人で行く計画をしていましたが、

最終的には私達夫婦と息子たち、親子四人のお出かけとなりました。

 

町内の斎場でロッキーがお世話になって、

遺灰は福井の山奥のお寺に納められるとのことで、

数年に一度、これで3回目になりますが、大雨の中、行ってきました。

いつ行っても、元気な頃のロッキーを思い出し、涙なみだ・・・

元気でいたら、またお参りに来るからね。

夫と後部座席で窮屈でしたが、まぁ荒療治ということで。

 

お寺から見た杉の木の美しかったこと・・・!

 

 

夫のことは、男性更年期か、はたまたただの老化現象か・・・

とりあえず耐えるのみ、です。

幸いにも夫以外の家族にはみんなに優しくしてもらって、

プラスマイナスで言えば、うんとプラスだと思います。

 

でも無心に柿畑の仕事などしていると、ふと寂しさがよぎります。

私の人生って・・・なんて。

でも夫婦関係だけが私の人生の全てではないし、

ホントに他のことでは恵まれ過ぎているので、

ひとつくらい黒星でも仕方ないか。

趣味もたくさんあるし、やりたいこともいっぱい。

読みたい本もたくさんあるので、わがままな夫どころか、

友達とおしゃべりする時間も惜しいくらい。

あんまり人間関係を断捨離してしまうと老後が寂しい?

と思うこともありますが、友達は何歳になってもできると思うし。

無駄な人間関係よりも本を読んだりしている方が学ぶことは多い。

 

そんなことを言いながらも、

ふとしたきっかけでしまい込んでいたユーミンのCDを出して来ました。

ウォークマンに入れたり、SDカードに入れたりして、

畑や車で聴いています。

松任谷由実、ユーミン大好きだったなぁ。

初めて聴いたのは14のころ、中学生。

それから結婚して子供が生まれるまで大好きだった。

私は昭和のユーミンが大好き。

ユーミンの曲の中の男性像、大好きだったなぁ。

全て過去のこと、でも懐かしくてちょっと泣けちゃうなぁ。

 

 

 

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春の夜の夢のごとし

2022年03月22日 | ひとりごと

再び襲った悲劇・・・また夫にブチ切れられました。

どこに地雷が埋まっているのやら、どこからミサイルが飛んでくるか。

ニュースを見てウクライナの人々に同情を寄せている夫ですが、

私に言わせれば「遠くのプーチンより、隣の父ちゃんが怖い」。

ちょっと不謹慎かも知れませんが、私だって家を出て行くところもないので、

ひたすら我慢ガマン。

先日おばあさんがメモっていた「テストステロン」なる物質。

誰か彼に投与してやって下さい・・・

 

でも若いころからあんなだった。年のせいばっかりではないと思う。

かれこれ30年もガマンしてきたんだから、

来た道よりも、行く先の方が短い、我慢ガマン。

職場で愚痴ると、私ばかりではないらしいし、わが夫ばかりでもないらしい。

(いつも昼休みの読書タイムに見えるモクレン、一週間で開花し始めました)

 

悲しい時、腹が立った時、色々と心騒ぐ時の心の慰めは、

大好きなクラシック音楽だったり、色々な本を読むこと。

読書することは、本当に心を豊かにしてくれます。

あまりノンフィクションは読まないのですが、古いものは別。

数年前にはヘルマン・ヘッセにはまったっけ・・・

思い出せばあれも夫の暴言がきっかけだったっけ・・・(遠い目)

 

今は日本史ばかり読んでいます。

ふと思いついて「壬申の乱」関係の本を読みまくり、

その後、今年の大河ドラマの鎌倉幕府ってちょっとわかんない・・・

ということで、家にあった「平治物語」「保元物語」「平家物語」、

手当たり次第に読んでみました(すべて小学校高学年用ですが)。

そして今は「太平記」を読んでいます。南北朝時代ってわかりにくいですね。

宝塚の「桜嵐記」をBSで観たので、やっと少し理解できましたが・・・

ノートを取りながら読んでいます、読書用にピンクのバインダーノートも買いました。

 

本は大切な心の友なので、ブックカバー作りも楽しいです。

これは前回の文庫サイズに続いて作った新書サイズ、くるみボタンが可愛いです。

その時々でお気に入りの生地で色んなカバーを作りましたが、

次男から珍しいリクエストをもらいました。

「アイヌ刺繍でブックカバーを作って」

はて・・・アイヌ刺繍とな?

なんでも最近よく読んでいるマンガが「ゴールデンカムイ」だそうで。

調べたらなぜか土方さんがじいさんになっていた・・・???

マンガはさておき、アイヌ刺繍してみました。

 

初めて刺したアイヌ刺繍ですが、チェーンステッチの要領なのでわりと上出来

これをブックカバーに仕立てて、ちょうど誕生日だったのでプレゼント。

 

そういえば、夜中にふと目が覚めて、眠れなくなったのでテレビをつけてみたら、

アニメの「平家物語」が放送されていて・・・

これがとってもステキなアニメでした。

「びわ」という名の女の子が弾く琵琶の音色がなかなかよいので、

アニメではない方の、琵琶で語る「平家物語」CDを買ってみました。

宝塚ファンのわたしなので、もちろん上原まりさんの演奏です。

 

  奢れる者も久しからず

  ただ春の夜の夢のごとし

  猛きものも遂には滅びぬ

  ひとえに風の前の塵に同じ

 

塵と同じですってよ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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浄化中

2022年01月18日 | ひとりごと

この世で一番いやな生き物は、やはり人間でしょうか。

年の初めから、というより気を抜くといつも私をいやな気持ちにさせるもの。

 

悪人ではないけれど、他人の気持ちを推し量ることができない人がいます。

「いつまでも子供のままなのがいる。時には一生子供のままのもいる」

成人の日の新聞で見たヘミングウェイの小説のなかの言葉。

 

そう、悪人ではない。

でも成人式はもう三回は迎えたような年齢なのに、まだ子供。

自分の事だけで精いっぱい、仕事の能力も体力も気力も追いつかない。

だけど欲はあるから仕事には来る、給料泥棒というやつ。

そもそも責任感、当事者意識が低い。 同僚の事です。

 

昨日はちょっと面倒な仕事があって、疲れて帰る道すがら、きれいなお月様が。

(朝は職場の窓から日の出を見たのに!)

お天気は良くなかったのに、お月様は出ていた、

いつもと雰囲気の違う、不思議なきれいなお月様。

「仕方ないよ、色々いやな人間はいる、それが世の中」

母の声が聞こえたような気がしました。

母も女手ひとつで私と弟を育てるのに、苦労は多かったと思います。

もちろん、世の中の人間関係で。

 

もうすぐ母の命日です。

(本当は日曜日にお参りに行きたかったけれど仕事を優先したのに

でも母はず~っと私を応援してくれています、

今夜はお月様になって。

 

いいお話で完結させたかったけれど、そうはいきません。

同僚の彼女には何度も嫌な思いをさせられているので、

忘れっぽい私のこと、備忘録に記しておかなければ。

 

今年の目標。

堀文子さんの言葉。

もともと群れるのは嫌いな私ですが、忘れっぽい。

慣れないのが大事。

もちろん、仕事では他人を頼りません。

 

 

最近は年賀状なるものは出していないのですが、

こんな私に毎年くれる友人は数人います。

頂いた年賀状にはお詫びもかねて寒中見舞いを必ず出します。

そうしているうちに届く年賀状もずいぶん減りました。

その少ない友人には本当に感謝しています。

今年はそんな気持ちを手紙に書いて出したところ、

  久しぶりにおしゃべりできたみたいで嬉しかった

昨日そんなお返事が届きました。

彼女の携帯電話の番号も書いてあったので、電話帳に登録しました。

でも・・・私は彼女に出した手紙に自分の携帯の番号は書かなかったのです。

一度書いて・・・思い直してその便箋は破って、書き直しました。

なぜなら、十把一絡げのグループラインが嫌だからです。

 

1対1で話すとのんびり楽しい人も、大勢の勢いに飲まれて騒がしいだけ、

そんな経験が何度かあって、グループはラインも食事会もコリゴリ・・・

そんなグループが複数あって。

折々の季節にあった便箋や万年筆のインクを選んで手紙を書く、

彼女とはそんなお付き合いに留めておこうと思います。

 

唯一楽しくおしゃべりできるグループラインは中学の同級生。

その中の一人がつけてくれたグループ名が「〇中女子」。

笑ってしまうけれど、おしゃべりしている間は中学生に戻ります。

 

真っ白な心で、未来がず~と広がっていて、

きれいなものを見つけるのが得意で、実際にも汚いものはなかった頃。

今思えば、母にも友人にも包まれるようにされていた、幸せな子供時代だった。

 

今朝目が覚めてビックリ、庭に雪の花が咲いていました。

そこまで寒くはなかったので。

 

そして庭に出て、またビックリ。

クリスマスローズの花が顔を出していました。

クリスマスローズとはいえ、咲くのはいつも早春の頃。

今年は少し早いです。

この花を見て思い出すのは、20年ほど前の3月に亡くなった夫の父の事。

その頃は植木鉢で一株だけ育てていましたが、こんもりと咲いた花を見て、

「見事なもんじゃな~」とほめてくれました。

それが義父との最後の思い出。

 

今ではこぼれた種から、庭中に花を咲かせているクリスマスローズ。

私はいろんな人に守られて暮らしていると、今さらながら思いました。

ひとりグチグチ綴っているうちに、心がすっかり浄化されました。

 

パワーストーンで作ったブレスレットも朝日で浄化。

 

もう、他人を慮ることのできない人のことは忘れましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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おかえりX2

2021年03月30日 | ひとりごと

10日ほど前の週末、久しぶりに長男が帰ってきました。

東海地方の緊急事態宣言は先月末に解除されましたが、なかなか寄り付かなくて、

年度末で仕事が忙しいのかな・・・と思っていましたが、

やはりおばあさんを気遣って、自覚症状なく年寄りにうつすと大変だからとのこと。

もうみんなそういうこと、考えなくなっているのかしらね。

我が家は常時緊急事態です。

義妹(つまり夫の妹)が帰省したいと言ってきましたが、

夫はきっぱりと断っていました

 

その長男より先にツバメが帰ってきました、夫婦仲良く。

「チチチチ・・・」と聞いたような声がすると思ったら・・・。

今年はちょっと早め?とも思いましたが、

おばあさん曰く「いつもお彼岸にはかえってくるよ」

 

そして・・・

10日たった昨日、お家造りをはじめて一日でこれだけ作りました。

 

桜も満開、いつもは誰もいない桜並木、少しは賑やかでしたが、

それでもニュースで見る桜の名所とは大違い、静かなものです。

枝垂れ桜はまだまだかな。

 

息子が名古屋へ帰って行くときに「次はいつ帰る?」と聞いたら、

「第4波がこなければまたすぐにでも。でも多分(4波)来るね」

なんて予言して帰ってゆきました。

 

 

 

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帰り道

2020年09月25日 | ひとりごと

いつもの桜並木

夕方、普段とは違う道を通ると、桜の盛りとはまた違う趣。

桜が満開だったり、雪化粧した並木道もまた、とてもステキですが、

夏の終わりは一年で一番静かな時季でしょうか。

空を見上げると、すつかり秋の空。

 

家の近くまで来てふと見ると、休耕田でバラ苗作り。

夏の暑い真っ盛りにも作業する人がたくさんいて、

「大変だなぁ」なんて思っていた。

暑い暑いと言いながらも、私は屋内の仕事だから頑張らなきゃ、なんて思った

 

  喜びのみを苦労から伐りはなしたりすることは、 

  取りも直さず、茎から花をもぎ取って、

  根のないやつを植えるのと同一です。

     「光あるうち光の中を歩め」トルストイ

 

明日も頑張ろう

 

 

 

 

 

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去年の思い出

2020年06月30日 | ひとりごと

去年のちょうど今頃、京都で懐かしい作品の数々と再会してきた。

あの時はまさかこんな世界になって、外出もままならぬ事態になろうとは・・・

ああ、あの時は楽しかったなぁ・・・

なんて、押し入れの中からまた探し出して読み返す。

 

 

ついでに他にも興味をそそる本も数冊一緒に出してきて、パラパラとめくってみる。

お出かけしなくても、本さえあれば楽しくは過ごせますが、

京都への日帰り旅の、車窓からの景色やミュージアムへの道々、

道草して寄った万華鏡ミュージアムなどなど・・・

美術館への道中はいつも楽しい。

 

それにしても美しい絵、

まるでルネサンスの絵画のよう・・・

ダ・ヴィンチの天使のような横顔・・・

 

今日も雨降り、ぼんやりと去年の旅を思い出しています。

 

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みどりの日と、母の日

2020年05月05日 | ひとりごと

先日、愛車を車検に出しました。

弟が整備士なので車を取りに来てくれました。

私はコロナ禍のスーパー勤務なので弟宅に母のお参りに行くのも遠慮しています。

母の日も近いしお供えのお花と果物を預けました。

子供の頃、お母さんが亡くなった人は白いカーネーションを、

という話を聞いたことがあります。

でも白いカーネーションだけでは寂しいので、母のイメージの濃いめのピンクと合わせて

と思ったのですが、なんだか紅白のめでたい感じ・・・

ま、いっか。

 

自分の母のために母の日をお祝いする楽しみもなくなって、寂しい思いをしていたら・・・

息子から宅配便が届きました。

なんと母の日のプレゼント、しかものし紙には長男・次男・夫の連名で。

多分兄弟の名前だけだとおばあさんが遠慮するから・・・

なんと気の利くありがたい息子です。

おばあさんも夫にお礼をいってました、もちろんイヤミで

息子のお気に入りのお菓子です。

ハプスブルク展の帰りに東京駅でも買ってきてみんなで食べました。

 

三人連名ののし紙を見てつくづく思った、

そう、三人兄弟の一番デキの悪い息子だと思えば腹も立つまい。

おばあさんにも、三人目の内孫だと思って色々我慢しようね、

そう言っときました。

最近また親子喧嘩が激しいので。

 

前後しますが、みどりの日。

いつの間にか村は緑一色、新芽が萌えています。

最近ではあんまり見ないレンゲの花も咲いています。

庭のモッコウバラも満開。

 

猫も窓辺でうとうと・・・

 

あ~あ、また柿畑の仕事が始まります。 ちょっとのんびりしたら、少しだけ行ってきま~す。

 

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正月徒然

2020年01月02日 | ひとりごと

新しい年が明けました。

今日は1月2日、とても静かなお正月です。

 

とはいっても新年から波風はありました。

私の気鬱のネタは、夫です。

悪人ではありません、むしろ善人の部類ですが・・・

とにかく私には喜怒哀楽、すべての感情をぶつけて下さるので

お正月からはきつい・・・

 

ああ、年明けからがっつり愚痴ってしまった・・・

幸いなことに夫の母も、長男もいたので

思いっきりぶちまけてしまった、元旦から・・・

 

その夫の母も突然、自分の娘のいる栃木へでかけて行きました。

しかも年末に何度も「遊びにおいで」と誘われていたのに断り、

年明けとともに突然「やっぱり行ってくる」

このフリーダムな感じ・・・

この親子って・・・

 

次男は30日に夕飯を食べに来て以来、寄り付きません。

長男は幼なじみの地元の友人たちと近場の温泉へ・・・

昨夜突然ご機嫌が直った夫は、早朝から畑で剪定をして、

その後、銭湯へ出かけて行きました。

 

私は・・・

ど・れ・に・し・よ・う・か・な~♬

ひとりコタツでドストエフスキー三昧、よりどりみどり。

BGMはチャイコフスキーの4番。

(今朝布団の中で「ポツンと一軒家」を見ていたら、そこの家主が

 自作の巨大スピーカーで大音量で聴いていたのがチャイコフスキーの4番)

色々あったけれど、一人で静かに幸せなお正月。

 

夫の波風の原因は自分自身にあるのですが、

私に痛いところをつかれると逆ギレするんです。

自分でも自分が悪いのはわかっているそうな・・・

子年の彼は、それでも今年還暦です、恐ろしい・・・

年を取るっていったいどういうことなのでしょう。

ずいぶん前に読んだヘッセのエッセイに、人間にも春夏秋冬がある、

夏を乗り越え秋へと向かうには嵐が吹き荒れることもある、そう書いてあった。

その頃の夫はまさしく人生の秋を迎えるため、吹き荒れる嵐を起こしている最中だった。

今は・・・もうすぐ冬を迎えるのに・・・

ああ地球温暖化で異常気象だから・・・

 

私自身は実りの秋、というところですか。

今回は夫にも少し言いたいことは言ってみましたが、

私たちももうあと何年も一緒にいられるわけではないので

ケンカしてても仕方ないのでは?と言ってみました。

結婚して30年、そしてあとは長くても15年くらいかと・・・

 

そうそう、はやり(?)の年賀状じまい、というのも頂きました。

夫がずいぶん前にお世話になった会社のおばちゃん。

そろそろ90歳くらいではなかろうかと夫は言っていたけれど。

私も昔は苦労して年賀状を出してました。

書道を習っていたので、お習字で原稿を書いて、何度も赤で直されて、

それを印刷して、宛名書きも毛筆で・・・

でも反ってくるのはタダの印刷で、手書きで一言添えてあればまだ上等、

「機械で印刷して、機械であて名書きしてポストに突っ込むだけのなんか

 いらないよ~」って思ったものです。

今では自分でポストにさえ行かなくてもいいらしい?

それでも出さなきゃいけないの? なんて思うのは私だけではないはず。

テレビで志らくさんが言ってましたね、

「年賀状じまいできるのは、ある程度は色々頑張って出した者だけだ」と。

だから私は堂々と年賀状じまいできるのですが、

どうしても出さなきゃならない20枚まで減らすことができました。

もうタダでダウンロードしたやつですが。

 

今日は暇にまかせて、お正月の思い出を・・・

突然「やっぱり行って来る」と出掛けたばあさん。

いくら来いと言われていたからとはいえ、一度断ったのだから、

今一度先方の都合を聞いてみないと、と私と息子が言うまでは勝手に決めていたババ。

電話したらちょっとビックリしていたそうな・・・ そりゃそうだわ。

 

私の母親は亡くなってちょうど5年を迎えようとしています。

亡くなる直前のお正月は、今思い出しても恐ろしい・・・

母も年を取ったし、お正月は実家でみんなで集まろう、と弟が言い出しっぺ。

料理上手の弟のお嫁さんがおせち料理を作ってくれるとのこと。

私はお寿司でも買って行こうと思って予約しようとしたけれど、

さすが私、もう神がかり的な予感がしていたので、出かける時に買えばいいかと。

明けてお正月、今まさにお雑煮を食べようとした瞬間電話が鳴りました。

母が「やっぱり外で食べるから、お店を探して」

え~ 元旦からいきなり8名様予約なしで受け入れてくれて、

しかも口うるさい母のおなかが満足するお店~

でもとりあえずお雑煮を・・・とお餅嫌いの私が元旦くらいはと食べ終わるか終わらないかで

また電話が・・・「お店、見つかった?」

やっとの思いで予約したしゃぶしゃぶ屋さんで私は母から一番離れた席でやけ酒を飲んだ。

 

母の言い分では「お正月に集まるなら年末に来て用意しなくては」

めったに上がらなくなった2階から客用座布団や座敷机を下して、掃除して。

年末に弟がそれをしに来なかったので、元旦からプッチ~ン

 

でも数日後、改めて訪れると母がほめてくれました。

「よく弟を説得して、みんなで楽しく会食できるようにしてくれた」と。

そりゃ弟夫婦に頭を下げてお願いして、お店にも無理言って・・・

今となっては恐ろしくも楽しい思い出です。

母が亡くなったのはその20日後、突然でした。

家族葬でしたが、お別れがしたいと来てくださった母の友人は、

「お正月の事、とても喜んでいたよ」と教えてくれました。

今こうして初めて文章にして読んでみると、すごい母親だったなぁ・・・

子どものころからほめてくれる母ではなかったので、

その時ほめられたのと、それからこれは特別枠で、

私が大所帯に嫁いで大変な思いをしていることは、

いつも労ってほめてくれていた・・・自分にはできないことだと。

そんな恐ろしくも優しい母親だったので、私は親子孝行にも努めた。

だからなにも後悔はないけれど、ひとつだけ心残りは、

一晩くらいはお布団を並べて、お互い半眠りでもいいから

夜通しおしゃべりを聞いてあげればよかったなぁ・・・

でも自分自身が子供思いの母親だったから、

私もいつも「早く帰って子供たちにご飯を作ってあげなさい」と追い立てられた。

だから寂しかったかもしれないけれど、満足していたと思う。

私も最近は一人の時間も増えて、寂しさを感じないことはないけれど、

でも一人で楽しむことは母が教えてくれた。

一人で考えて、一人で歩いて、一人で楽しむ、

と言っても私の場合は高々遊びに出かけることにおいては、ですが。

 

母はすべて一人で私たち姉弟を育て導いてくれた。

ずっと心の中で毎日感謝し続けてはいましたが、

文章に綴ったのは、5年たってやっと・・・

もう慣れましたが、年末年始はやはり寂しい・・・

 

ああ、お正月から目がポンポン。

だから書きたくなかったんだなぁ・・・

 

 

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秋の徒然

2019年11月26日 | ひとりごと

そろそろ秋も終わり・・・

この景色ともさようなら・・・

ナント、柿畑の隣がバラ畑。

柿の葉が紅葉して、柿の実がどこにあるかよくわからない・・・。

でもほぼ収穫は終了。

ばあさんは温泉旅行を計画中、つい先日までは死にそうな顔をしていたのに・・・。

まぁお疲れさまでした、ゆっくり行ってらっしゃい。

でもまだまだ頑張っています。

今度は干し柿用の柿を出荷しました。

私は干し柿はあんまり好きではないなぁ・・・、やはり柿は普通に食べるのがおいしい。

ああ、大垣銘菓の柿羊羹は好きです、子どものころから馴染んだ故郷の味。

 

最近の農作業のお供はモーツァルト、「ドン・ジョバンニ」です。

そういえば佐藤しのぶさんのモーツァルトのCDがあったはず・・・

 

佐藤しのぶさん、亡くなられましたね、優しい歌声が大好きだった。

いつか生の歌声を聴いてみたかった・・・

 

   母が私にこの歌を教えてくれた昔の日

   母は涙を浮かべていた

   今は私がこの歌を教える時となり

   教える私の目から涙があふれ落ちる

                            (わが母の教え給いし歌)

 

昔から何度も聴いた彼女の歌。

私自身が母となり、母を亡くした今、

この歌が心に染み入ります。

 

 

                   

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人生は美しい

2018年11月01日 | ひとりごと

「人は醜い。されど、人生は美しい」

有名なロートレックの言葉、

かなりの頻度で私の頭をよぎる言葉です。

やはり人づきあいは難しい。

「ばかっていうと、ばかっていう」

これも有名な詩、金子みすゞ。

 

まさか人様に「ばか」なんて言いませんが、

仕事のことで注意したら、「ばか」どころか、

もうメガトン級の反撃をくらいましたよ・・・

唖然。

私の言い方が悪かったのかもしれないけれど、

言い返して醜態をさらしたくないのでスルーしましたが。

あ~あ、今まで根気よく何度も親切に教え導いたのに・・・

あ~あ、なんだか疲れちゃったなぁ・・・

でもいつものように、空は青い。

しかも今日は緑の草までキラキラだぁ。

 

ああ 行きる日の美しさ

ああ 生きる日の楽しさよ

われは草なり 生きんとす

草のいのちを 生きんとす

 

これも大好きな詩です。

そして今日も柿畑で音楽を聴きながら作業。

不意にウォークマンから流れる千住真理子さんの「Ave Maria」

なんだか涙が出てしまった・・・

 

音楽と、詩と、自然。

人生は美しいものであふれています。

 

 

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晴天

2018年10月30日 | ひとりごと

今日もとってもいいお天気。

買い物の帰り道、ちょっと違う道を通ったら・・・

我が家の方向に目を向けると、山や木々がきれい。

反対側も同じような風景ですが、遠くには岐阜の金華山。

 

住めば都、というありふれた言葉ですが、

私は順応性が高すぎなのか、今住んでいる所が大好きです。

もちろん生まれた街も大好き。

長男はもっと都会に住みたいと常々言っていましたが、

その都会に住んでいる今は満足でしょうか・・・

でも、勉強のため仕方なく今の生活をしている、とも言っていますが。

やはり生まれたところは嫌いではなく、田舎の人づきあいがイヤなようですが、

私にはそもそも人間そのものが付き合いにくい存在。

なので都会に行こうが、ハワイに移住しようが人間はどこにでもいます。

 

大きな空や、こんなかわいい生き物は大好き(チョウは苦手ですが)。

めんどくさい人間たちとのお付き合いのわずらわしさも、

この大きな美しい空が癒してくれます。

そしてこのシマシマの子も・・・

私の大事な存在です。

 

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夕焼け

2018年03月16日 | ひとりごと

帰り道のきれいな夕焼け。

こういうきれいな夕焼けを見ると、

きっと明日もいい日でありそうな気がする。

小さな幸せの予感。

 

 

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秋の私

2017年12月14日 | ひとりごと

秋の間、ずっと仕事&柿畑に行っていたわけではありません。

もう忘れてしまいそうなほど過去のことのような気もするので

備忘録。

10月10日には「レ・ミゼラブル」を観てきました。

日本初演30周年記念のこのポスター、

実は今までのキャストの方の小さい写真でモザイクのように作ってあるそうな・・・

初演を観た時は上の息子がまだおなかのなかにいたっけ・・・

島田歌穂さんのエポニーヌが素晴らしかった・・・

二回目の時は息子たちは中高校生、

島田歌穂さんは卒業し、マリウスは岡田浩暉さん。

好きな俳優さんだけど、一人おっかけみたいなおばちゃんがいて

「こうき~こうき~」と大ハッスル(死語ですが)

こうき可哀そ~、なんて思った記憶が・・・

その後私も色々経験を積んでものの見方も変わり、今回はジャベール推し。

長身で、コートをひらりと翻す姿がとてもステキだった・・・

 

名古屋では毎回、中日劇場で上演されますが、

老朽化のため来年三月で営業終了とのことで、

私にとってはこの劇場では最後の観劇。

もう十何年も前になりますが、母と宝塚歌劇の名古屋公演も観に行ったっけ・・・

でも「レ・ミゼラブル」はまた次の上演も決まっているとのことで、

次はやはり愛知県芸術劇場でしょうか。

 

たまたまチケットをとった日に30周年記念イベントがあり、

終演後に、東京での30周年記念イベントの様子を流してくれました。

準備の間キャストの方のトークショー、なんと森公美子さんの楽しいおしゃべり。

この中日劇場はステージと客席との距離が近く、とっても臨場感があると

キャストの方々も思っておられたそうで。

今回の私の座席も前の方ではあったけれど、かなり左側。

ちょっとがっかりしていましたが、私にとって一番のシーンが目の前で展開されました。

バリケードで正体がばれて拘束されたジャベールを、バルジャンが逃がすシーン。

もう息がとまりそうでした。

トークショーでジャベール役の方が

「あまりに近くて汗やツバが飛んだらごめんなさい」とおっしゃいましたが、

まさにそんな距離 (何も飛んできませんでしたよ)。

やっぱり舞台っていいなぁ・・・

でもお隣りの席の若いお嬢さん、ガチなファンみたいで

ちょっと動いただけでも睨まれてしまいました。

年取ると長時間の同じ姿勢がつらいのよ!

 

東京でのイベントでは歴代キャストの方々の映像が。

やはり鹿賀丈史さんが画面に現れると、おお~というどよめきが。

私が持ってるライブCDも鹿賀バルジャンです(もちろん島田エポニーヌ)

その後斉藤由貴さんが登場したシーンでも、またちょっと違うどよめきが。

でも可愛いコゼットでしたよね。

デビューのころの可愛い由貴ちゃんも大好きだった・・・

 

次回の「レ・ミゼラブル」楽しみです。

でもアンジョルラスはバリケードで逆さづりがいいなぁ・・・

あのトランペットの音で、拍手&泣く準備もしてたんだけど、

ああそうそう演出変わったのね・・・って・・・

 

ちょっと・・・の多い日記になりました。

 

 

 

 

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二年

2017年01月11日 | ひとりごと

日曜日は母の三回忌でした。

 

突然亡くなってからもうすぐ二年。

ちょっと気持ちのふんぎりがついたような気がします。

今までは遺影をしっかり見ることができませんでした。

だって・・・怖い怖いお母さんがあんな大きく引き伸ばされて

ジッとにらんでくるんですもの。

(小さい遺影も頂きましたがそちらも怖かった

でも三回忌の法要の間、じっと遺影を見ていると

にっこり微笑んでいるように見えました。

 

怖いお母さんでした。自分にも人にも厳しい人。

ただ、私の周りによくいる「気分次第で怖くなる人」ではありませんでした。

子どものころに叱られたり、

大人になってからは意見の相違でケンカしたり・・・

そういう時はとっても怖かった、私もけっこう口答えしましたが。

体が辛いとか、嫌なことがあったからとか、

そういうことで怖い顔をしていたことは一度もありませんでした。

いつだったか足を怪我していたことがあったらしく、

それでも家族には何も言わずに、いつの間にか治していました。

「だって言ったって治るわけじゃないし」

そうだけど・・・

狭い家だったから壁伝いに歩けたし、

学生時代の話だから昼間は家にいなかったけど。

 

我慢強く、病気もたまに風邪をひくくらい。

亡くなる前にだんだん体の動きが鈍くなり、弟が病院へ強制連行しましたが

「どっっっこも悪くなかったわ」とドヤ顔が見えるような口調で電話してきた・・・

怖いけれど楽しい母でした。

 

亡くなった時に弟のお嫁さんが

「生まれ変わったらお義母さんの子供になりたい」と言ってくれました。

お世辞でもなく、母が天然系の楽しい人だからでもなく、

傍から見ていても「本当に子ども思いのお母さん」だったから。

本当に大事に育ててくれました。

猫かわいがりの大事に、ではなく、

自分のことは後回しで、本当に私自身のことを思って、

厳しく厳しく。

今は本当にありがたく思っています。

私自身、子供に耳の痛いことを敢えて言う時がありますが、

「母親の私だから言わなければ、他人は言ってくれないよ」

いつか解ってくれるでしょう、・・・私が死んだ頃にでも。

 

私たち姉弟も、弟のお嫁さんも母子家庭で育ちました。

私の母は最期まで「あんた達から父親を奪ってしまった」と

私たちに申し訳ない思いがあったように思います。

お嫁さんのお母さんは、子供たちがいるから自分が苦労する、

ということを彼女に言ったことがあるそうです。

それでも彼女だって自分のお母さんが一番だと思います。

私の夫の母も尊敬できる人ではありますが、

私はお世辞でも「生まれ変わったらあなたの子供に」とは言えません。

あの言葉は母にも私にも宝物です。

 

亡くなってからも今もずっと、

同じような年格好のおばあさんを見ると、涙が出てしまうことも。

年末にはお正月のお買い物をするお客さんに、母が重なりました。

お母さんの黒豆とたつくり、ちょっと辛めの味付けでした。

二年たっても寂しさは変わらない。

きっと私が死ぬまで、この寂しさは変わらないんだろうなぁ。

 

親不幸な娘だったけれど、たぶんお母さんは怒ってないし、

最後の最期まで私のことが大好きだったと思う。

この絶対の自信が「親子の絆」だろうなぁ。

 

 

 

 

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2015年02月27日 | ひとりごと

雪っぽい雨、水っぽい雪、

ミゾレって霙って書くんですね。

 

夕方、雨が霙になりました。

 

寒くなってきたね、

今夜も冷えるから暖かくして寝ないといかんよ。

風邪ひかんようにね。

 

こんな寒い日はいつも母に電話していた。

もう電話つながらないね。

でももう寒くないね、ずっと暖かいね。

 

 

 

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