河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
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実行へのヒント-34

2006年05月13日 | Weblog
三鷹の方も、SOHO CITY みたか構想をパイロットオフィスの実証実験から開始してから8年が経った。
新しい動きを出すタイミングだ。

例えば、SOHO支援の基地である「三鷹産業プラザ」と各SOHO施設(官民で8つあり、110社のSOHOが入居している)に加え、JR三鷹駅前の三鷹ネットワーク大学、三鷹市市民協働センターの2つを加えて相乗効果を出そう、なんていうのもアリだ。

大学の方は知識の習得もいいが、実学のサロンにして知(ナレッジ)ではなく智(ウィズダム)を持つ人が集い、成果を出すようにしてしまう、なんていうのが面白い。ワシントンのジョージメイソン大学にあるエンタープライズセンターが、「教えること」を放棄しているのと同じで、インキュベーションやリサーチや、それらの成果をまちづくりにつなげる(get back to community)。これらは普通の大学とまったくイメージが違うがこれをやればいいわけだ。

また各施設間の組み合わせは無数にあるけれど、市民協働センターが「参加のふりだし」で、市民ネットワーク大学の実学サロンが「あがり」というのは1つのわかりやすいイメージである。

さて、基本的な環境とゴールが欧米とまったく違うから、これは心しなければならない。

ゴールの相違とは、例えば成果物としての新会社の大きさや、売上高の多寡や、売却利益よりも、会社を支えてきた人たちの生活の質と向上、彼ら彼女らの健全な考え方、生き方こそ大切、という人間重視の価値観であったりする。

そして戦後の貧しい時代から始まった日本人の豊かさの指標は、心理学で言うところの”持つ楽しみ(have)”から”使う(use)”に移り、ついに”そうある(be)"時代に入る。
(持つことも大切だが、そこだけに注目している人は既に遅れ過ぎである)

だから、日常生活の再発見が注目される。
家族や友人が再評価される。

そこへの道程は試行錯誤の連続でそれは覚悟をしているけれど、これがまた大いなる副産物を産むので結構楽しい行為である、とも言える。

「ハコモノ」から中身のある「ナカナカノモノ(笑)」に変身するわけだ。
いずれにしても時間がかかるから、次の8年はこのプロセスを楽もう、ということになる。

それと身近なところで言えば、三鷹のSOHOのありかたに変化が出る。

1. 主婦などのサイドワークSOHO
2. 一人親方SOHO
3. 普通の中小企業型SOHO
4. ベンチャー型SOHO

とSOHOを4つに分けたのは数年前だが、あまり目立たなかった3.のSOHOがそろそろと頭だしをする。恐らくこの3年くらいの間であって、それらはいずれ新しい地域ビジネスの担い手になる(そして10年から20年経つと地域産業と呼ばれる)。
場所もJR三鷹駅前中心から、市内各地へ広がり層も厚くなるだろう。

もっとも団塊の世代はその8割が退職後も仕事をする、と言っているのだから、SOHOの数なんて放っておいても増える(2/3がポシャッてもすごい数だ)。あとは有機的につながるかどうかで、それはサロンの力によるところが大きい。

要はサロンを通して「お互いに得るものがある」という関係になればいいのだ。
これはSOHO社長の意欲や意思に依存する。

「サロン」とは「場」のひとつだが、簡単に言えば「喫茶店」である。お茶を飲んで四方山話しをする「場」を昔は「コーヒーハウス」と呼んだ。ご本家イギリスでは新聞や王立アカデミーがここから生まれている。

三鷹の場合はビジネスシティーではなくライフシティーだから、さらに新しいライフスタイルが出てくる、などは容易に想像がつくが、もともと”市民参加のまちづくり”が土壌にあるから、それらとSOHOスタイルの新型ビジネスがあいまって「オモロイ上に不思議な地域」と相成る。
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