勘違いを払拭せよ
起業し事業を行うことは実戦である。
この現実を起業学校でシミュレートしておくことには重要だ。
特に実戦に通じている講師にアドヴァイスを乞うことは有益である。
なぜなら
・事業計画作成と
・数字のシミュレーション
の実際を学べるし、特筆すべきは先生との人間関係ができるからだ。
一般社会に出るとなかなか出来得ない縁である。
さて、今日は私が常々思っていることをひとつだけ書いておこう。
起業本などで見かける3つの円は間違いではないが、こう考えたほうがより現実的である、という内容だ。
上図を見てほしい。
これが事業の現実だ。
通常、本やWebの記事などの説明での事業の成り立つ3つの円とは違う。
通常の場合、3つの円が重なって書いてあり、
・好きなこと、または得意なこと
のほかに、出来ること、求められること、の3つの円が重なりが事業になるという。
そんな説明がある。
間違いではないがもうちょっと現実に引きつけてみよう。
上図はこうだ。
まず左の小さな円がスタート。
・これが好きなこと、得意なことだが
事業化するには、自分の実力を上げ、かつ売れる商品を持つなど「鍛錬」というベクトルの部分が必要だ。
その上で上図を説明すると
・緑色の円:事業分野
・朱色の円:売るもの、売り方
・赤色の円:顧客のニーズ
この3つが混然一体となったものがあなたの事業である。
例えば好きなことで起業しよう、得意なことで起業しよう、は元気でよいフレーズだが、
・売ること(受注)ができず
・満足に顧客が集まらないと
十分な収益を生まない。
当たり前だと笑うなかれ。
現実には勘違いが多いのだ。
だからここで念押しする。
このとき、売れる(または受注する)とは、
・魅力と信用で決まる。
ネットで集客をすればすぐ売れる、などとは思わないほうが良い。
魅力は差別化ですぐ生じるが、信用構築には時間がかかるからである。
フリマのようなビジネスと本業ビジネスの違いはここにある。
ネットでの集客に重心がかかりすぎると「見せ方」だけで売れると思ってしまう。
自分より顧客は賢い、と思って臨む方が間違いがない。