河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
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実行へのヒント-681

2017年12月21日 | Weblog
命のにぎわい-2 格闘せよ

鶴見さんと中村さんの対談本を紹介したのは、思考と行動のプロセスが起業や経営と似ているな、と感じたからである。
このブログの読者にも、そういう方が複数人おられるはずだ。

つまり、ブレイクスルーをした。
流行言葉でいえば、イノベーションである。

鶴見和子さんは、プリンストン大学で博士号まで取得して、西洋近代化のピカピカ社会学をもって水俣病に挑んだが、まるで役に立たなかった。
そこで水俣病の患者の皆さんの話を聞くことから再スタートする。
西洋近代化理論の限界を「内発的発展論」~その地域に関わる人が自ら発展する力を発揮する理論~でブレイクスルーさせた。

中村桂子さんは恩師の”生命科学”を自らの言葉で語るため”生命誌”として生まれ変わらせることでブレイクスルーした。

鶴見さんは言う。
「格闘しなくちゃだめよ。若いうちに。私は40過ぎだったけど、戦うことが必要なのよ」

中村さんは鶴見さんの新理論「内発的発展論」にゲノムの思想を入れるともっと強くなると勧める。

DNAは遺伝子。
ゲノムは人なら人の細胞にある”ひとかたまりのDNA”をそう呼ぶ。
像には像の、アリにはアリのゲノムがあるのだ。

「ゲノムによってアリはアリとなり、人は人となる。DNAだけでなくこの概念が生命誌を生むことに役立った。けれど分子生物学を捨てようとは思わない。安易な学際主義もお勧めしない。若い人はスタンダードな学問を身に着けたほうがいい。ディシプリンとして」と発言される。

まあ、むつかしいことはともかく、起業や経営は格闘技だ。
みんな格闘しているので強い、と言われればわかりやすい。

格闘もせずに利益があがる、というのはオカシイという話である。
コメント
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