2018年2月12日 葉山 〆切その1

2018年02月12日 | 風の旅人日乗
頭の中に突然
何者かが歌う歌が流れてきて
目が覚めた

ふーけゆくあーきのよ
たーびのそーらーの〜

通しで最後まで頭の中で
その何者かに歌わせてから
まぶたを開けた

なぜその歌なのか

理由は分かっている

昨夜寝る前に読んだ
開高健のエッセイだ

放浪を終えて故郷に帰って来た若者に
庭の芝生に水を撒いていた老人が
その水をホースから飲ませる

老人が
「何といっても故郷の水が一番だよ」
と若者にやさしく語りかける

その水がホースからほとばしる様子が
ありありと目に浮かぶ

その水の味までもが
文字の間から伝わってくる

そんな文章が自分にも書けたら

というエッセイだ

文豪
ご謙遜を

と言いたくなるような
素晴らしいエッセイだ


布団に横になったまま
窓から空を見上げる

星がいくつか瞬き
細い月に照らされたいくつかの白い雲が
南から北に向かって
ゆっくりと流れていく

今日昼前には
この南風が西南西にシフトして
森戸海岸の砂を
ここまで吹き飛ばしてくる風になる

時計を見ると午前1時を過ぎたばかり

まだこんな時間かよ

でもジブンが目が覚めた理由も分かっている

明日は
月に一度の原稿仕事の
一本めの原稿の締切日

明後日が
二本めの原稿の〆切

待ったなし

くっそー眠いなあ

でも仕方ねえなあ

起きますか

楽しいセーリングだったからね


photo by Kazi/ T.Nakamura

今書店にある3月号の連載第1回めはこんな感じ



次号は連載第2回め

書く気満々

セーリングが楽しかったのだし


photo by Kazi/ T.Nakamura

そうであればなおさら

それを読者の皆さんとシェアするために
楽しい記事にしなきゃ
いかん


photo by Kazi/ T.Nakamura

へい
分かっております


photo by Kazi/ T.Nakamura

さあて
本日も
楽しくいこうっと

午後2時
頭が煮詰まってきたので

山ランに出かける



どえりゃあ風だ

身体は汗をかいて
指先はかじかむ



しんどそうな海だな



夕方
鎌倉のプール

2018年2月11日 葉山 鎌倉

2018年02月11日 | 風の旅人日乗
「粋」という日本語

京の粋(すい)
江戸の粋(いき)

その違い
それぞれの奥深さ

今は亡き
杉浦日向子さんの解説を読んでいて
すごく深く理解できた

それは
上方の鮓(すし なれずし)

江戸の鮨(すし にぎりずし)
の違いにも通じていく

日本文化って
本当に奥が深くて面白い

このことを
きちんと次世代に伝えていく責任が
おいらたち現世代の日本人にはあるぞ

心して残り時間を生きていこう

フランスの
SEAirのベルトランが

先週の
フォイリングミニと
フォイリングインフレータブルの

ペア・フォイリングの写真を
facebookにあげてくれた


©︎Jean-Marie LIOT / www.jmliot.com

なかなかタイミングが合わなくて
カメラマンの
Jean-Marie LIOTが
やっとOKを出してくれた時には
ほとんど夕暮れだった

気がつくと
ロリアンの港から
すっごく沖まで来ていて

フォイリングインフレータブルと
カメラマンボートは
手を振って
ダッシュで帰って行ってしまったけど

ベルトランとジブンの乗った
フォイラーミニは

反対タックのポートサイドは
ノーマルのダガーボードしか装備していないので



スターボードタックになった帰りのセーリングは
コードゼロを揚げてもなお
ひと桁ノットのスピードしか出ず

それでも全長わずか6.5mのヨットとしては
とんでもなく速いのだけど

ロリアンの港の入り口手前で
日が暮れてしまい

暗闇の中で桟橋に帰り着いたのだった

フォイリングのセーリングスピードと
そうでないモードでの
セーリングスピードの違いを
身をもって体験したんだったなあ


ほんの先週のことなのに
もう懐かしい

セーリングが日常にある国に
早くまた帰りたい

全力を尽くして
夢を実現させよう

本日は
朝から鎌倉のプール



2018年2月10日 葉山 二山縦走 鎌倉

2018年02月10日 | 風の旅人日乗
野菜を大量に食べたくなって
いそいそと「臭い飯」を作る

ウイキペディアが正しいとすれば
ラタトゥイユ
というのは
フランスのプロヴァンス地方で
もともと刑務所や軍隊で出されていた
野菜ごった煮飯で
いわゆる
「臭い飯」
というスラングでもあるらしい

ぼくってラタトゥイユが大好きなんですぅ♡
などと気取って言ってたジブンが
とっても恥ずかしい

無知とは恐ろしいものだ

大変美味しく「臭い飯」を食べたあと

朝から頑張って
ひと通りメール連絡仕事は終了

先日の大嵐の後
どこからか流されてきて
防波堤のブロックに引っかかっていて
気にも引っかかっていたロープも
うまく取り除けて
磯で遊ぶこどもたちの危険もなくなった

次のお台場セーリング体験イベントで
設置せよとお上からお達しされた
実施区域明示のためのブイの
アンカーロープにもうってつけだ

そもそも
海で遊ぶ人同士
笑顔で会話をすれば
海の上の縄張り意識など必要もないのに

この国の海で
こどもたちに海での遊びかたを学ばせるには
生まれてから海で遊んだこともない
役人の言うことに
従わねばならぬという理不尽も
長い日本人人生で学んだ

まあよい
ジブンには時間がない
前だけ向いて生きよう

以上
本日やるべきことは済ませたので

さあてこれから
天気が崩れる前に
葉山町内山歩きに出発だ

本日のコースは
葉山教会経由で
仙元山から三が岡山を縦走
森戸神社にフィニッシュすべし

横腹の脂肪が脅迫している

黒屋ぁ
さみしいよ




さて
葉山教会を過ぎ
仙元山にわけ入る



かかってこい
イノシシ

三が岡山の登山口を見上げたときに
少し気が滅入ったけど
脇腹の脂肪から指示されたコースを
踏破

平地部は走って
1時間45分


許そう

ニュージーランド時代は
5時間くらいのトレッキングは
平気のへの字だったからなぁ

標高244mから見下ろすと
ダウンウインドセールを張った
ヨットが北上している



海上には南風が入ったみたい
そろそろ雨も来るな


もっと頑張れよ
ジブン

夕方から
鎌倉にプール



2018年2月9日 葉山 逗子 さようなら黒屋

2018年02月09日 | 風の旅人日乗
大学四年生の夏

山口県の沖家室島の漁港で
島の悪ガキたちと



この写真を撮ってくれた黒屋が死んだ

三谷と黒屋とジブンの
福岡県出身の3人で
東京の大学から小倉まで
おんぼろヨットで帰る道すがら
最後から二番目に入った
寄港地での写真だ

あの航海中に
ジブンが黒屋に語った夢に
ジブンはまだたどり着いていない



ジブンとしては
その夢を達成してから
胸を張って会いたかったなあ
黒屋


2018年2月7日 葉山 横須賀 鎌倉

2018年02月07日 | 風の旅人日乗
朝3時から起きて
外国にメール
フランス
アメリカ
ニュージーランド

こう書くと
なんか
地味〜な生活の割には
インターナショナルな
雰囲気やね

夜中の暖房費がもったいないので
冬季大西洋仕様の海上ウエアを着込んで
快適に
夜明け前の極寒時間帯を
仕事場で過ごす

着たまま
うまくブツを出して
オシッコする練習や
素早い脱ぎ着の
練習にもなるしね

午前中
普通の服装になって

あちこち電話仕事して

弁当を食べたあと

バスに乗って
新逗子から横須賀に出る

新規納入のエンジンの



点検のため東京湾を走り回る



ミズノマリンの若いAさんが担当

道を間違えて遅刻して来たが
素晴らしく礼儀正しく
しかもテキパキとした仕事ぶり

この業界で若い人がハツラツと
働いているのを見るのは
チョーうれしい

夕方陸に上がり
また歩いて追浜に出て
電車に乗って逗子に戻り

プールでガシガシ泳いで

鎌倉に行き

次世代たちの水泳を見学してから
葉山に帰る



2018年2月6日 葉山 広尾 新宿 浜松町

2018年02月06日 | 風の旅人日乗
朝から東京へ



昨日午後からずっと
インターネットでの調べものが続く

レースオーガナイザーが
混乱している様子が見えてきた

いくつかのオプションに
対応したプランの練り直しが
必要かも

東京移動中に
時間を見てあちこち電話

葉山に戻ったら
長いメールをニュージーランドに
書くことになりそう

2018年2月5日 葉山 横須賀 横浜 葉山 鎌倉

2018年02月05日 | 風の旅人日乗
酒のない
国に行きたい二日酔い
また三日目に
帰りたくなる

てな心持ちの朝

横須賀のヨットに
備品を届け

そのヨットのガスボンベを持って
横浜のプロパンガス屋さんに
ガス抜きをお願いしに行く



お昼に葉山に戻って
弁当をいただき

午後ずっと
デスクワーク

夕方
鎌倉

明日は胃カメラ
夜9時までは
食べまくろうっと

2018年2月4日 葉山 逗子 鎌倉

2018年02月04日 | 風の旅人日乗

一旦鎌倉まで行ったあと
逗子に戻って
プールへ

めちゃめちゃ泳ごうと
気合いを入れていたんだけども
今日は運悪く
おばちゃんゴジラ4人ほどが
プールの壁にずらりと並んで
おしゃべり大会

少し隙間を空けてくれるだけで
ターンできて問題ないのに
気が付かないのか
気が付かないふりをしているのか
泳いでいる人のことをまったく無視

泳ぎも歩きもしないで
おしゃべりしてるだけなら
ジャグジーかサウナか
プールサイドに行けばいいのにね

いつもは細々と厳しく注意する監視員も
恐いのか見て見ぬふり

それでも
ゴジラからの攻撃を受けないように
気をつけながら
頑張って泳ぐ

いい感じに疲れて

本日午後からの
新年会に向かう



その前に
サバニのテスト用セールに採用する
孟宗竹製のバテンを切り出す作業をしなきゃ


2018年2月3日 葉山 鎌倉

2018年02月03日 | 風の旅人日乗
朝3時に起きて
溜まったメール連絡など

時間が余ったので
少しだけ読書もできた

寒くて
浜ランなど考えもできず


朝食を食べて
8時になるのを待って
十数件の電話連絡開始

すべて終えてから
明日の仲間うちの
新年会のための買い出しに
逗子まで出る

少しお酒買い過ぎたかなぁ

夕方まであれこれ考え仕事して
鎌倉のプールへ

帰る前に鶴岡八幡にお参りして
昨日までの海外出張が
うまく成功したことのお礼を



それにしても
寒いぜ



2018年2月2日 羽田空港 葉山

2018年02月02日 | 風の旅人日乗
帰りの飛行機
映画観まくり

ガッキーかわいいなあ
真木よう子も面白いなあ
広末涼子も上手だなあ
蒼井優もうまいなあ
ジョニー・デップもいいな
ダンケルクからスタートするレースのことも
思い出した
トム・クルーズの小遣い稼ぎのような映画に
付き合わされたのは失敗した
オリエント急行も不満

とかの間に
空中移動の身体はいつのまにか
ユーラシア大陸を離れ



日本海をあっという間に渡り
日本の新潟上空に帰国



地面に着地したら

蕎麦か
鮨か

なんて思っておったが

飛行機から降りたら
来週のスケジュール確認の
電話が続き

文化的に尊敬する
フランス人でさえ真似できない
日本人が作る日本食によって
ではなく

なんというか
そういう
俺たちって仕事してるよね!
みたいな

安心しあいの
仕事電話会話によって
日本モードに入らせていただく

少々残念

パリの街並みを見て
うっとりしていたのは
ほんの十数時間前のことなんだけどな




2018年2月1日 ロリアン パリ

2018年02月01日 | 風の旅人日乗

ラ・ベースまで散歩



フォイリングトライマラン



ラダーにエレベーター



エレベーターの両端に
ウイングレット



なぜかカーボンではなく
金属製



さあてこれから
ロリアン駅に行き
TGVでパリに出る


そしてパリに出た



タクシーでシャルルドゴール空港に向かう

大渋滞

JAL046便

間に合うか


まずい

間に合い過ぎた



くれぐれも
飲み過ぎませんように

頼むよ
ジブン