平成26年6月11日(水)栃木県立博物館の貴重な事業である「学校移動博物館」が板荷小学校体育館で開催されました。こちらは年間に県内で9校のみの開催となります。
小学校児童だけでなく保護者や地域の方々も参加できるとのこと。
早速お邪魔してきました。小学校体育館に入ると・・・
まさに博物館です! 体育館内に「化石コーナー」や「動物コーナー」、「昆虫コーナー」、「民俗コーナー」などがあって、たくさんの展示品が並んでいます。
今日は、小学校児童全員が参加する「全体会」があり、ステージ上で代表者の着付け(十二単(じゅうにひとえ)、大鎧(おおよろい)、当世(とうせい)具足(ぐそく))体験が行われました。
まずは十二単です。代表の6年生に博物館の職員の方が着付けをしてくれます。
襦袢、袴の状態からスタートして・・・
単衣(ひとえぎぬ)、五(いつつ)衣(ぎぬ)・・・最後に裳(も)を着て完成です!
衣装の総重量は、ナント12キロもあるそうです。・・・重い。
着付けの間、向田先生(元 板荷中学校の校長先生です。現在は県立博物館に非常勤職員としてお勤めしています)は、十二単(正式名は女房(にょうぼう)装束(しょうぞく)というそうです)の解説や平安時代のトイレやお風呂などの生活事情まで話してくださいました。
次は「大鎧(おおよろい)」と「当世(とうせい)具足(ぐそく)」の着付けです。
大鎧は6年生の代表者、当世具足は神山先生に着てもらいます。
向田先生の解説 身振り手振りを交えて、小学生にもわかりやすく教えていただきました。 Goodです!
向かって左が「当世具足」、右が「大鎧」になります。
こちらも大変重そうです。
代表者の着付け後は、みんな順番で十二単を羽織ったり、兜をかぶったりして楽しい時間を過ごしました。
「全体会」終了後は、「各学年体験学習」です。
学年ごとに「火起こし」や「石臼」の体験をしました。
5年生が火起こし体験中です。
こちらの石臼、小学生にはかなり重くてなかなかスムーズに回せませんでした。
大豆が粉々に・・・
展示品の解説中です。
今回の移動博物館は児童や地域の方々にも貴重な体験になったことと思います。
実際の開催は2日間ですが、準備と片づけにさらに2日間かかるそうです。
博物館の職員のみなさま、ありがとうございました。
明日の12日(木)も、午前9時15分から午後4時まで見学することができます。この機会に貴重な展示品をご覧になってください。その際は必ず職員室に声をかけてから見学してください。
また、展示品をじっくり見たいという方、ぜひ県立博物館に足を運んでみてください。