窓から見える太い電線の上は、重たい雪を抱えるように積もっています。もうすぐ春がと思いつつ、毎日のように寒暖の差が大きいといささか体調にも影響してきます。時間はたっぷりあるのですが、怠惰なぼくが予定のない日だけ、近くを1時間程度歩いているのです。
雪道を歩くというのは普通の歩道を歩くよりは、はるかに疲れます。目的のない歩行は確かに面白みがありません。それでも健康のためと思って涙ぐましい努力をしているつもりです。
ところが歩いていると、いろんなことがわかってきます。大きな家はだいたい長い塀があるのですが、ひとり通れる程の道を歩道の中に作っているところもあれば、ご自分の家の玄関から家族が通れるだけの道を作り、周囲に雪を山と積んでいる家庭もあります。歩道に沿ってある家はほとんど道路は自然に任せっぱなし。危なくて車道を歩いてしまいます。
雪国にしては、除雪対策が北欧に較べて遅れているのは、生活観の違いだろうと思うのですが、雪を持って捨てに行く除雪車がないという哀れな現実があるのですね。土建業の減少で、ダンプも廃棄し、必要なときはリースで、という経営に変化してきているようです。時代は変わるということでは片付けられない現実に脆弱な都市形成を感じます。
こうして毎年、不満タラタラ言って冬を越していくのですね。そうこうしているうちに春がやってくるのです。待ち遠しいですね。
やさしいタイガー
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます