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鎮魂の7年

2018-03-11 14:15:07 | 日記・エッセイ・コラム

 今朝の新聞一面に、穏やかな東北の海岸の波打ち際に百合と菊の花束をそっとおき、                                               祈りをささげる一人の姿の写真を目にしました。今日、東日本大震災発生から7年を迎えました。                                             2011年3月11日、この日は決して遠くにいったのではありません。

 被災地から遠くに住む者にとっても、あの痛ましい出来事は明日はわが身と受け止めています。                                           報道によると、インフラの整備は比較的順調に進んでいるように見えるが、未だに故郷を離れて                                             生活している方々が7万人にも及ぶというのです。

 厄介なのは世界最大の事故となった原子力発電所の爆発による影響がこの先も続くということです。                                          国は賠償金の打ち切りに合わせ、避難指示解除を発動しつつあります。災害のために未来を描けず、                                          災害関連死といわれる犠牲者も決して少なくはありません。

 被災地を離れた人々の間には心ない人たちからさまざまな嫌がらせやいじめを受け、精神的ダメージは                                         想像以上に大きいということもわかってきました。人が明日をも描けず、苦しんでいても、まるで追い討ちを                                          掛けるような不心得な人が多のは嘆かわしいことであり、怒りさえ起ります。

 7年という時間の経過は決して長くはありません。このような苦渋から解放されるのはいったいいつの                                              ことでしょうか。出来事は過去になりましたが、命を奪われた人々や遺族の事を思い起こすとき、                                             過ぎ去った事にしてはいけないのだと痛感します。次の時代へとつないでいく大事な歴史なのだと感じます。 

 鎮魂の祈りをささげながら、今年も自分に出来る事は何か、ずっと問い続けたいと思います。

やさしいタイガー


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