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永遠に残したい童謡

2011-05-09 10:36:49 | 日記・エッセイ・コラム

 皮肉なことに、連休明けの月曜日は朝から爽やかな快晴、絶好のお花見日和です。札幌はいつもこんな調子です。僕はこの連休は殆ど在宅でした。さすがにお休みですから、用件を伴うメールもなく、PCで災害のニュースを読み、怒りを覚えたり、感涙したりしていました。

 で、連休期間中、今まで2,3年集めていた新聞の切り抜きの記事を改めて読み直し、静の時間を過ごしていました。その中で歌や人にまつわる記事は、とても深く感銘を受けました。たとえば「ふるさと」という童謡は、実際にその場所があるということも知りました。

 「きしゃぼっぽ」や「背くらべ」など今では見ることのできない文明の変化を読み取ることができます。子どもの日に代表される歌に「こいのぼり」があります。住宅の密集する都会では団地のベランダに小さな鯉が飾られる程度です。今年は災害地に元気をという意味で、いろんな励ましの言葉を寄せ書きした大きな鯉がたくさん風にそよいでいました。

 歌は世につれ、世は歌につれ、とよく時代の変遷の表現といわれますが、そうだなあ、と気付きます。それでも今の子供達が歌わなくなった童謡は、ぼくたちの子どもの頃を思い出すこころのふるさとのように思います。

 まどさんの作った「ぞうさん」はとても優しく、誰もが知っている歌です。それでも戦時下では空襲で猛獣が檻を破ってひとに危害を加える危険性があるというので、全部飢餓状態にするか、殺傷してきた過去があります。象もその一頭です。そんなことを思いながら、この歌を歌ってみると、象がいかに愛されているかよくわかります。子どもの目線で作詞されているからでしょう。

 作詞者の感性や観察力は、深いものを感じます。今の時代に作詞される子ども向きの歌はどんなものがあるのでしょうか。子どもたちは長く歌い続けているのでしょうか。いろんな童謡は間断なく作られていると思いますが、よい歌はいつまでも残っていくのでしょう。

 この連休、童謡作家が歌を作り出すまでの過程を読んで、どこかで取り上げてみたいとも思いました。

やさしいタイガー

  


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