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出会いと別れの3月

2018-03-23 10:17:04 | 日記・エッセイ・コラム

 桜の便りが次々と届くような季節。まさに弥生、麗しい気候になりました。                                         3月というのは諸外国にはない、出会いと別れの季節でもあり、卒業、退社、閉めなど                                     区切りの時であると同時に、新しい希望を抱くスタートでもあります。

 最近の学校などの卒業式がどんな形で行われているのかはわかりませんが、かつての                                      ように制服や正装は少なくなり、思い思いの格好で出席するところが多くなったようにも                                     見えます。「仰げば尊し、我が師の恩・・・・」と歌って涙した時代はもうほとんどないの                                        でしょうか。

 最近ではサプライズ卒業式を演出するところが多くなったらしいのです。ある中学校での                                        卒業式。挨拶に立ったPTA会長が「今日は素敵なプレゼントとしてゲストをお迎えしました」、                                        と紹介すると、舞台のカーテンの後ろにはピアノが置かれていて、登場したのはギターを                                         かかえた歌手の森山直太郎さんでした。

 会場は騒然としましたが、一言挨拶の後、静かに「さくら」を歌い始めました。 

" 僕らはきっと待ってる 君とまた会える日々を・・・・さくら さくら 今 咲き誇る                                     刹那に散りゆく運命と知って さらば友よ 旅立ちの刻 変わらない その思いを今  ”。

 会場はシーンとして、中には涙を流しながら聞く生徒がたくさんみられました。                                         しかも驚いたのは、歌手に合わせて見事なハーモニーを交わす参列者のコーラスでした。                                        事前に入念に練習したのでしょうが、見事な演出でした。離れがたい別れの時、誰もが描いて                                      いるのは明るい未来でしょう。

 彼らの前途には必ずしも明るい場面ばかりではないでしょうが、社会をリードする立場の                                      大人たちは純粋に描く彼らの心を踏みにじる事のない誠実な振舞いが求められています。

やさしいタイガー

 


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