ブログ人 話の広場

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有朋自遠方来 不亦楽乎

2011-10-26 09:36:34 | 日記・エッセイ・コラム

 中国の古い漢詩に「有朋自遠方来 不亦楽乎」という言葉があります。どなたもご存知の名言です。”友遠方より来る。また楽しからずや”という意味ですが、まさにそんな友人のK君が松山から会いに来てくれました。

 彼は40年くらい前に同じ職場で働いた仲間の一人ですが、どういうわけか、とても気があって大小の話題をよく語り合ったものです。大学院で冶金工学を研究し、その後大学の助手として働いていたようでしたが、一足早く就職していたぼくの勤務先にやってきて、転職の相談があり、無事同じ職場の同僚として働くようになった男です。

 まさに七面六ぴの活躍をし、充実した日々のようでしたが、阪神大震災を経験し、地域のリーダーとして大活躍をしました。その後様々な出来事の中でついに職場を去り、松山の女子大学の教授に迎えられ、昨年3月まで付属の中・高校の校長として働いていました。

 今はその仕事も終えて、目下充電中とのことでした。「もう66歳になったでえ」といい、うまく人生の流れに乗っているようでした。10年前に思いがけず、肺がんに罹ったものの、いまでは完治とのドクターの診断にほっとしている、とも話していましたが、それでも安心は出来ないようでした。

 旧友と語る、ということは当然のように懐古談になるのですが、不思議に時代のずれがなく、殆ど共通するポイントがあるから話が続くのでしょうね。ぼくもつられて話の興に乗っていました。

 お互いに若くもないのだから、疲れを明日に残さないようにと、ほどほどの時間で引き上げました。3日間の短い滞在でしたが、まさに「不亦楽乎」でした。帰り際、「もし子育てや教育問題で講演でもする機会があれば呼んでな」と関西弁で頼まれました。

やさしいタイガー