周辺の人の中には、思いのほか、インドに旅したという人はあまり聞きません。珍しく先月そのインドに親子旅行をされたというMさんから興味深いお話を伺いました。
2ヶ月に1回の気楽な集会が昨日行われ、インドの話を聞いたのです。やがて世界の人口のトップがインドといわれているだけに国家の統一はなかなか難しいものがあるのかもしれません。
そんな国ですから、どこから見てどう受け止めるのか、難しいものがあるようです。Mさんの話を聞いていると、路傍で生活する人が思いのほか、「生きている」という目をしていたとのことでした。それは人間だけでなく、いろんな動物が、どこか安心して大通りを平気で横切っている牛、飼主がいなく、まさに「野良犬」ならぬ「野良牛」の目はとてもきれいだったとの感想。
ヒンドゥ教の教えに従って肉食を嫌うインド人は、野外に放置された動物も一緒に暮らしている、それがその国に行けば違和感なく感じ取れるらしいのです。確かに貧富の差は依然として厳しいものがあるらしいのですが、日本とは違う風土のようです。
もっとも旅するものにとって、交通網がとても危険で、渋滞の上に、殆ど前後の車間距離をとらずに走るので、これでも安全の国からきたものには生きた心地をしなかったともらされていました。
哲学を生み、近代的知識を世界に広めるインドは将来英知を集めて穏やかな国になっていくのでしょうか。Mさん、素晴らしいお話を伺いながら、あまりにもスケールの大きな国をこれで理解したというわけには行かないようです。少し勉強して不思議な国を学ぶのも大事だなあと思っていました。
やさしいタイガー