「Poem & Prose」ということで、詩と散文の同人誌「多島海」45号を江口様よりお贈りいただきました。
B6のかわいい装幀です。
書き手4人が実力者。
作品の表面上は穏やかだが、その後ろから立ち現れてくるものに油断できない。
そのなにものかは読み手によって微妙に変わるのだろうけど。
これは江口さんの「聞こえる」。
このあと次ページにこう続く。
うごめくもの
生が軋むとき
それを
詩
と わたしは呼びたいのだが
「と わたしは呼ぶ」ではなく、「呼びたいのだが」と少し曖昧だ。
津波がモチーフになっているが、そこにチラチラと日常を見せながら、そこにいる人間の奥底を絞り出すような表現。
結局そこは書ききれないんですけどね。それが「詩」なんだと。
と、わたしの勝手読みです。
難しいなあ。
『コーヒーカップの耳』 おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。