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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

多島海 45

2024-05-23 08:16:09 | 

「Poem & Prose」ということで、詩と散文の同人誌「多島海」45号を江口様よりお贈りいただきました。

B6のかわいい装幀です。

書き手4人が実力者。
作品の表面上は穏やかだが、その後ろから立ち現れてくるものに油断できない。
そのなにものかは読み手によって微妙に変わるのだろうけど。

これは江口さんの「聞こえる」。

このあと次ページにこう続く。

 

   うごめくもの

   生が軋むとき

 

   それを

   詩

   と わたしは呼びたいのだが

 

「と わたしは呼ぶ」ではなく、「呼びたいのだが」と少し曖昧だ。

津波がモチーフになっているが、そこにチラチラと日常を見せながら、そこにいる人間の奥底を絞り出すような表現。

結局そこは書ききれないんですけどね。それが「詩」なんだと。

と、わたしの勝手読みです。

難しいなあ。

 

『コーヒーカップの耳』 おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。

 

コメント (2)
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