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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『ナックルな三人』

2018-01-11 12:49:03 | 本・雑誌
『ナックルな三人』(文藝春秋・ねじめ正一著)を読んでいる。

さすがに詩人のねじめさん、文章がよくこなれていて読みやすいです。
話の展開も軽やかで楽しく読めます。
「ナックル」という言葉が題にありますが、この本のことを知ったとき、?と思いました。
野球言葉としては知ってましたが、おそらくそれではないと想像していました。
ところが、表紙絵でわかるように正に野球だったのです。
わたしも昔、若い時には草野球のチームに所属して毎日曜日、練習だ、試合だと汗をかいたのでした。
時にはピッチャーもやりました。
わたし指が長いのでフォークボールが投げられました。
ナックルボールも時には試しましたが、あれはなかなかコントロールが難しくて、ちゃんとした試合では投げることはできませんでした。

この小説ですが、二人の中年男性と一人の中年女性が主要登場人物。
それぞれが、それぞれのかかわり方でナックルボールへの執着を持つ。
その中で微妙な心理が行き交い、そのあたり、著者のねじめさんが詩人であることと大いに関係あるでしょう。
読みどころでもあります。
まだ半分を少し過ぎたところ。あと読むのが楽しみです。

ねじめさんのものでは、昨年、印象的な本を読みました。
『むーさんの自転車』です。
あれは良かった。
今度の『ナックルな三人』はどうだろうか。
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青柳瑞穂といづみこさん

2018-01-11 07:41:17 | ブログ
このブログ「喫茶・輪」とは別にFB(フェースブック)にも参加している。
そこで昨日、思いがけない人につながった。「神戸っ子」で連載を持っておられる上松明代さんの縁である。
『触媒のうた』の128ページにも登場する青柳瑞穂のお孫さんの青柳いづみこさん
青柳瑞穂はフランス文学者で詩人でもあった人。その昔、宮崎修二朗翁が教えを受けた人だ。
いづみこさんとメールで少しやり取りさせて頂き『触媒のうた』をお送りすることになった。
FBの威力をつくづく感じています。
これは宮崎翁からお借りしたままになっていた瑞穂の本。

『ささやかな日本發掘』(新潮社・1960年刊)です。おもしろい本でした。
またいづみこさんの本『水のまなざし』も読んだことはあるが、読んだあと誰かに回してしまって今は手元にない。
いづみこさんについては拙ブログに書いたことがある。
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