四、五年前、それまで親しくしていたK という人があった。ところが、ある時わたしの逆鱗に触れることを彼がした。わたしは厳しく叱った。将棋を教えている子どもたちに関する事だった。叱らずにおれなかったのだ。プライドを傷つけられたと思ったのか彼は以来わたしの前に現れなくなった。わたしに絶縁する気はなかったので、何度か彼を許すシグナルを送った。しかしナシのつぶてだった。ところが三年を過ぎて再び現れた。それはまた、わたしを不愉快にさせる用件だった。だがわたしは応じた。そして、もうこれきりと思った。それからまたしばらくして、雨の深夜にタクシーで乗りつけ、ウムを言わさぬやりかたで、わたしをまたまた不愉快な思いにさせた。今度こそこれっきりだと思った。もう私の前に姿を見せられないだろうと思った。昨年春ごろのことだったか。そして今日である。Kがまた現れたのだ。他のお客さんがおられる店の中には入らずに、わたしを外へ呼び出しての無心である。わたしは拒否した。「仏の顔も三度まで、て言うけど、なんで仏でもないわたしが四度も五度も許さなあかんの?」と。Kは開頭手術したことなど色々と弁明するが、「もう御勘弁ください。あんた、自分から絶交したようなもんやから」とわたし。この後も色々とやりとりしたが、どうしても立ち去ろうとしないK。わたし、最少限のモノを持たせて、「もう今度こそこれっきりに」と。彼は「前のと合わせて返す」と言ったが、わたし「返さなくていいから、もう顔を見せないで」と。ああ、不愉快な日。
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店、早じまい。
家内は、夕食を持って、kohsatoの所へ。今日は電車で行きました。
まだ回復せずに嘔吐があると。
いつもなら今日は、娘のkiyoがうちの店で英語教室を開いているのだが、とてもムリでやって
来ず。
来たら大変なのだが、来なかったら淋しいです。
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「輪」は明日、明後日と休ませて頂きます。