あわてた十三夜

2007年10月24日 | Weblog


 近くで火事が起こっているのに、「さて、これがどう燃え広がっていくか、見ものだなぁ。」なんて見ている人はよほど変わった人です。

 国会のニュースを見ていると、与野党の攻防が面白いなんて、どうも自分ではついついそういう気持ちに近い状態で見ているんじゃないかと思えてなりません。本当は近所の火事どころか、わが家の火事であるのにね。

   あまり見たくない顔なので小さく

 天声人語は、冒頭はオっと思わせる面白いことや、なるほどねと思わせることが多いのですが、1/3も過ぎる頃には大抵は世の中を批評する内容に変わっていきます。なるほど、そういういきさつがあったのか、なんて知らなかったことや、そういう風に判断すべきか、なんてさすがにいろいろと教えてくれるものがあります。天声人語はラテン語で、 Vox Populi, Vox Dei と言うのだそうですが、直訳すると 「人の声、天の声」 で、まさに日本語がぴったりします。 

 「天の声」なんてのは、この頃は良くない言葉になってしまいました。がっかりです。天が地に落ちて血まみれになってしまっています。

                  

 さてと、今日も晴なんです。このブログはそんな世相を批評する場ではなくて、やれ野菜にトウが立っただの、豆が実を結ばなかっただの、トウモロコシをカラスに食われただのを発表する場でありました。

 カラスと言えば、あの8月の事件以来、ぐっと大人しくなってわが家の畑には近づかないでいるようです。ネットにひっかかり、お陀仏となった死骸は、ほとんどが雨風にたたかれて下に落っこちてしまいましたが、細く軽くなって、まだ竿からぶら下がっています。(写真省略)

   

 さて、昨日は旧暦の9月13日。十三夜です。一昨日も、昨日の朝も承知していたはずなのに、夕暮れ迫ってからニュースを見ていてハッと気が付いたという のろま でした。

 それから、大あわて(奥さんが外出中でしたので)で、暗い中をススキを取りに行き、団子を丸めました。昨日はキビ団子でした。うまくまん丸にならない。お月さんも十三日はまんまるではないじゃないか。まあいいでしょうということにしました。でも、気が付いてよかったです。十五夜だけではちょっとネ。と、遅くなってしまったのにカラ意地を張る。

 で、なるべく行事はした方がよいかなと思って、洗濯じゃなかった適当に選択して行うようにしています。あとで、息子と団子を食べたのですが、あの、 みたらし にしたんですよ。カタクリ粉がどこにあるのか探しに探しまくりましたが、やっと見つけて作りました。仕事から帰ってきた息子の評価によると味は上々。残りを全部食べてくれました。私もまんざらじゃない  ですね。ヒッヒッヒ。 自分に喝采。 

 本当は、芋とか栗とかをお供えすればよかったんですが、間に合わない。芋なんか畑に行って取ってきて煮ていたら、それこそ深夜の月見になってします。お月さんは傾いてしまうではありませんか。それで、お酒を、、。こっちの方が喜んでくれたかもしれませんね。


   

 さすがに、今頃向きのキュウリ。いい形をしています。こんなの初めてですね。今頃できて、こんないい形になるなんて、私の技術でなくて、そういう種類なんですね。そんな技術は持っていませんから。

   

 一方、こちらは畑の無視されてしまった気の毒なキュウリです。残っているものは友達が来て、「持ってケー」と言ったら、全部取っていってしまい、これはその残りです。がんばってくれたのですけどね。そのうちに鶏にでもやってしまおうと思っています。


   


   


 後記) 

   みたらし の、あのタレを作り終わったら、なんと
   きな粉が出てきたんですよ。本当はきな粉にしたか
   ったのに~~。  楽だからネ。
   もう、この苦労はなんだったんだぁ~~~っ。
   アヘー   ですわい。

   天は我を磨かんと欲すれば、我に苦労を与える也。
                    (自作の言葉)
   ということにしました。