初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

マズルカ

2006年06月20日 | ショパン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はショパン:マズルカです。

マズルカ??と言われても、「ショパンのピアノ曲?」以外に思い当たる事が無かったので、辞書を引いてみると載ってました!「ポーランドの民族的な踊り、また、その舞曲。」だそうです。3拍子のリズムですから、ちょっとしたワルツみたいなイメージでいいんでしょうね、たぶん。

ちょっと聴いた感じだと、ショパンのワルツよりは大げさでない分だけ迫力には欠けますが、聴きやすいのはこっちのマズルカの方かもしれないですね。演奏時間も1曲あたりなら、1~5分弱と非常に短くその意味でも聴きやすいでしょうね。ただし、曲数は多いですね。ショパンのマズルカだと全58曲とかなり多いです。なのでCDだと全曲録音されているものは2枚組ですし、1枚ならいいトコ取りのオムニバス版になっているようです。


 第7番(作品7-3):どんよりした暗いフレーズから始まります。何か詰め寄られて
 いるような感じなんですが、その後は速いフレーズでそれを言いつくろっている
 気もします。毅然とした態度で責められると、なんにも言えなくなってしまいますね。
 それだけ迫力のある曲だと言えるのかもしれません。

 第23番(作品33-2):スッキリした聴きやすい曲ですね。曲調も明るいですし、
 軽快な感じですし、曲が始まってからしばらくは、同じメロディの繰り返しなんです
 が、微妙にアレンジが加わっていますから、飽きる事はないと思います。

 第24番(作品33-3):最初は少し暗い感じもしますが、すぐに軽快なリズムになり
 ます。そこから明るさを見せ始めます。途中には若干激しく感じるところもあります
 が、短い時間の中にいろんな魅力をギュッと凝縮されたような、魅力たっぷりの曲
 ですね。

 第31番(作品50-2):ちょっと大人の雰囲気がただようこの曲ですね。けだるい感じ
 がするこのワルツはバーとかで流れていそうなオシャレな感じもします。薄暗い店内
 で、黒っぽいシックなドレスを着た女性がしっとりと弾いている様子が浮かんできます。
 
 第44番(作品67-1):明るい曲ですね。最初は控えめに始まりますが、それでも
 なにかワクワクするフレーズです。中盤に入ると活発に明るく踊りだしているようです
 なにか楽しい事があって、喜んでそれを報告しているようなとても明るい曲ですね。


マズルカは数が多いので、とりあえず印象に残っている曲や例によって個人的な独断と偏見でいくつかを紹介してみました。これだけ多いと色んな曲がありますから、自分に合ったお好みの曲を探してみるといいかもしれないですね。どの曲も短いですし手軽に聴けますから、本を読みながらときなんかにCDを流しているだけでも、自然に耳にしているだけでも全然違和感無く聴ける曲ばかりだと思いますよ。


≪オススメCD≫
マズルカがたくさん入ってます。

ショパン:マズルカ集
アシュケナージ(ウラジミール), ショパン
ユニバーサルクラシック

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≪オススメCDその2≫
マズルカのジャケットの写真が無かったので今回はこんなCDもどうぞ。
もちろんマズルカも入って6枚組のお買い得CDです。
ショパン名曲100
オムニバス(クラシック), ダン・タイ・ソン, シンフォニア・ヴァルソヴィア, ショパン, マクシミウク(イェジー)
ビクターエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
本を読みながらでも、自然に聴ける曲ばかりじゃないかな?

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幻想序曲「ロメオとジュリエット」

2006年06月19日 | チャイコフスキー
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はチャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」です。

ロメオとジュリエットは作家シェイクスピアの作品としてここで紹介するまでも無く有名なんですが、クラシックでもこの作品を題材にしてたくさんの作曲家が曲を書いています。今日はその中でチャイコフスキーを紹介します。曲の長さからするとおそらくこの作品が一番短いので、演奏時間としては聴きやすい曲になっていると思います。

しかしながら、曲調はかなり暗いもので「まさに悲劇!」と言わんばかりに悲劇的な音楽になっています。もともとの物語の内容からしても当然言えば当然なのかもしれませんが、やっぱり暗いんですね。ただ、崩れ行く滅びの美学として聴いてみると、ハマって聴けるんじゃないでしょうか?
いつもなら、物語の簡単なあらすじを紹介しているんですが、今回のこの作品については今更紹介するまでもないですよね。


 暗い影を落としていくようなクラリネットの序奏(イントロ)から始まります。
 そして、それに更に追い討ちをかけるかのように、低音の弦楽器(コントラバスや
 チェロ)がどんよりしたフレーズを演奏します。楽器がヴァイオリンになると、
 その雰囲気はさらに悲劇的に聴こえてきます。
 その後もしばらく同じような暗い雰囲気をひきずりながら曲は続きます。途中に
 入るハープの音色も何故か悲しく聴こえます。
 曲調が変わるのは、チェロの悲鳴にも似たフレーズが入るところからでしょうか、
 その後はホルンも悲しい雄たけびをあげて、悲しさは更に倍増します。そして、
 悲劇は急に訪れます。更にスピードアップして曲は悲劇の色合いを更に強めていき
 ます。ロメオが決闘でもしている様子なんでしょうか?激しいフレーズは鳴り響く
 シンバルの効果もあって、奈落の底にでも落ちていくかのようです。
 そんな悲しい曲の中、一瞬おだやかなメロディが流れてきます。まるでそれまでの
 悲しみを癒すかのような優しいフレーズなんですが、それまでがそれまでなだけに
 優しいメロディも、やはりもの悲しく聴こえてきます。そのメロディが美しければ
 美しいほど余計に悲しく聴こえてきます。
 ひとときのやすらぎの時間が終ると、再び曲は序盤に聴いた悲劇のフレーズへと戻り
 ます。序盤にもましてクライマックスへと向かう悲しみの曲は、トランペットと
 シンバルの激しい悲鳴にも似た響きは、もはや誰も止める事はできないと思わせる
 ほど、激しさを増していきます。
 エンディングでは、ロメオとジュリエットの悲劇のシーンを思い出してしまうほど
 許されぬ恋に落ちた二人の運命をかなり切実に歌い上げています。迫り来る運命に
 逆らう事の出来ぬ想いは最後のチューバやコントラバスの重低音に象徴されている
 ように聴こえます。とどめのドラを合図に悲劇は幕を閉じ、悲しい物語は最後には
 フルートやヴァイオリンの静かな演奏によってラストを飾り、ティンパニの運命の
 響きとも言える印象的なドラムロールで曲を終わります。


わざわざ余暇を過ごすのに、こんな暗い曲を聴かなくても(勧めなくても)いいじゃん。と思うかもしれませんが、クラシックはこういう暗い曲も多いんですね。でも、映画でも悲劇の人気作品もありますし、J-POPでもバラードとか悲しい曲がここちよく聴こえる事ってあると思いますから、クラシックでこういう暗い曲を聴くときも同じイメージで聴いてもらうと感覚は分かって頂けると思います。ただ、こういう曲はハマると結構魅力的に聴こえてくるんですよね。ここまで激しく暗い表現って音楽ではクラシックが一番向いていると思いますよ。


≪オススメCD≫
チャイコフスキーの代表作をこの1枚でどうぞ。

チャイコフスキー名曲集~ロメオとジュリエット
フィラデルフィア管弦楽団, チャイコフスキー, オーマンディ(ユージン)
ソニーミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:★★★★★
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆☆☆☆
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
悲劇のヒロインの気持ちが味わえる一曲ですね。

≪オススメCDに入っている他の作品の記事です≫
1.幻想序曲「ロメオとジュリエット」は今回の曲ですね
2.弦楽セレナード(ワルツ)の記事はこちら
3.スラヴ行進曲の記事はこちら
4.イタリア奇想曲の記事はこちら
5.大序曲「1812年」の記事はこちら

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組曲「ばらの騎士」 (R.シュトラウス作曲)

2006年06月18日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はR.シュトラウス:組曲「ばらの騎士」です。

この曲は、もともとR.シュトラウスの同名の歌劇「ばらの騎士」を楽器だけの編成で組曲にしたものです。歌劇は聴いた事がないので、こっちの組曲を紹介する事にしました。(ちょっと手抜きですけど。)でも、歌劇をこんな風に組曲にしてもらえると、聴く側としては聴きやすくていいですよね。(なんて言い訳したりして。)それでも、演奏時間は20分少々ありますから、多少のボリュームもありますし、聴き応えもある曲です。

内容的にも、時間的にもR.シュトラウスの魅力がぎっしり詰まった名曲と言えると思います。美しいメロディもありますから、うっとりして聴ける曲かもしれないですね。
さて、歌劇ですから、あらすじを少し紹介すると…、
ウィーンの元帥夫人と若きオクタヴィアンが、一夜を明かした元帥夫人の寝室から物語は始まります。(不倫ですね。)部屋の外が騒がしくなると、メイドの姿に扮して慌てて逃げようとするオクタヴィアンでしたが、来客の正体はオックスでした。そうとは知らないオックスがメイドに化けたオクタヴィアンを口説いていると、元帥夫人が現れて3人でお茶をします。そこで、オックスは元帥夫人に富豪の娘であるゾフィーと結婚するので、その使者である「ばらの騎士」を紹介して欲しい。と用件を切り出しました。元帥夫人はオクタヴィアンを紹介しますが、メイド姿に扮した目の前のオクタヴィアンは気が気ではありません。
なんとか、その場を逃げ出したオクタヴィアンは後日「ばらの騎士」としてゾフィーを尋ねますが、ふたりは一目見たその時から意気投合して恋に落ちてしまいます。そこに現れたオックスでしたが、オックスの粗暴な振る舞いにゾフィーは婚約破棄をしようとしますが、彼女の父親はそれを許しませんでした。オクタヴィアンはなんとかゾフィーの気持ちをオックスに伝えますが、納得いかないオクタヴィアンは憤慨して剣に手をかけてオクタヴィアンに襲い掛かりますが、オクタヴィアンは軽くそれをあしらいます。
後日、仕方なく一計を案じたオクタヴィアンは、メイド姿に扮して待ち伏せていると、凝りもせずにオックスはまた口説き始めます。女装したオクタヴィアンは迷惑そうに警察を呼ぶと、オックスは「彼女は今度結婚する富豪の娘だ!」と言い訳しますが、そこへゾフィーの父親が現れて「断じて違う」と言い張られてしまいます。父親にまで恥をかかせてしまったオックスは嫌われて、ゾフィーとオクタヴィアンはめでたく(!?)結ばれる事となりました。

ちょっとあらすじが長くなりました。後半は結構複雑な人間関係が面白い展開を見せていますが、ちょっと省略しましたので、真相は歌劇でお楽しみください。


 ホルンの変わった響きから曲は始まります。その後に続くフレーズも初心者の方が聴く
 と、すこしとらえどころの無いような、風変わりなフレーズに聴こえるかもしれません
 ね。しかし、一旦静かになり、オーボエのやわらかい響きが聴こえてくる頃には、なん
 となく、曲の雰囲気もつかめてくると思いますよ。
 その後はヴァイオリンの甘いメロディがここちよく感じられるしっとりした気分になって
 いるんじゃないでしょうか?
 トランペットを使った盛大な音楽がそれを一時締めくくると、曲は表情を変え場面が
 変わったようになります。
 イングリッシュホルンのやわらかな音色が再び暖かいフレーズを奏でるとしばらくは
 夢見ごこちでいられるような、ぼんやりとした、うつろな曲調が木管楽器を引き継いで
 恋する乙女心を歌っているようです。
 すると、突然またトランペットが横槍を入れるように鳴りはじめます。一瞬妖しげな
 雰囲気になるのかと思いきや、これはヴィオラでしょうか?弦楽器が甘いワルツの
 メロディを鳴らし始めます。オーボエやフルート一緒に楽しく踊っているような姿が
 目に浮かんできます。ワルツっていいですよね。聴いているだけで心が躍ってしまう
 ように軽くなります。時には激しく、時にはやさしい展開を見せるこのワルツもとて
 も魅力的な作品ですね。最後はまるで映画を見ているかのような感動的なフレーズで
 盛上げてハッピーエンドで曲は終わります。こんなにすがすがしい気分で聴き終える
 事のできる曲なので、すこし長めですがオススメの一曲ですね。

 
歌劇も面白い内容のようですが、この曲は組曲で聴いても甘いメロディを楽しめますから特に歌劇の話を抜きにしても、曲だけで十分音楽を楽しむ事のできる作品だと思います。組曲を聴いてみて、この曲が好きになったら、それから歌劇を楽しんでみてもいいと思いますよ。

≪オススメCD≫
まずは組曲でこの曲の魅力をご堪能ください。
R.シュトラウス:アルプス交響曲/ばらの騎士(組曲)
ティーレマン(クリスティアン), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ホルツアプフェル(アントン), R.シュトラウス
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆   →麗☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
恋の三角関係に悩んだら、明るい解決方法が見つかるかも??

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ホルン協奏曲第1番

2006年06月17日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ホルン協奏曲第1番です。

モーツァルトはとてもたくさんの楽器に協奏曲を書いていますね。普通はピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲が有名ですから、このふたつなら、たいての作曲家は書いているんですが、なかなかホルンとかの協奏曲を書く人って、そうそういないんですよね。書いてもチェロくらいまでなので、ホルン奏者にはたまらない曲ですよね。

曲は、ホルンの暖かく優しい音色を生かしたところから、ポコポコとコミカルな表情までいろんな音の魅力が楽しめますから、聴いても損はないですよ。モーツァルトのさわやかなメロディもあってとても聴きやすく、おもしろいフレーズもたくさんありますから、是非聴いてみてください。ちなみにこの第1番は全2楽章です。


 第1楽章:さわやかな前奏(イントロ)からホルンのおだやかで、やわらかいメロディ
 が流れてくると、ほんのりとした気分になりますね。オーケストラの伴奏もヴァイオリン
 のがさわやかにこなしていますから、ストレスもどこへやら、何も考えずにサラッと
 聴けますし、ホルンのほんわりとした雲の上を散歩しているような雰囲気は天にも昇る
 気持ちかも?(ちょっと言いすぎかな)

 第2楽章:リズムも軽やかに、おおらかなホルンがちょこまかと、ポコポコ言ってます
 から、とってもコミカルで面白い曲ですよ。そんなホルンも途中には少し悩ましげな
 困ったような表情も見せていますから、ホルンの変わった一面も楽しめる曲ですよね。
 しかし、全体的には楽しく明るく朗らかな曲の作りになっていますから、特にクラシック
 を聴こう!とか構えなくても、とりあえず・・・で聴ける曲ですし、とにかく楽しんで
 聴いてみてください。

モーツァルトはホルン協奏曲を第1番から第4番まで、全部で4曲書いていますが、どの曲も明るく楽しい曲ばかりですね。ワーグナーやベートーヴェンみたいに吼えるホルンもカッコイイですが、モーツァルトのようにやわらかいメロディも和みますから、いろいろ聴いてみると、ホルンの色んな表情を楽しめると思いますよ。

≪オススメCD≫
モーツァルトのホルン協奏曲、全曲をお楽しみください。
モーツァルト:ホルン協奏曲第1番&第2番&第3番&第4番
オルフェウス室内管弦楽団, ジョリー(デイヴィッド), モーツァルト, パーヴィス(ウィリアム)
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
普段は、あんまり目立たないホルンの魅力をたっぷり味わえますね。

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弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」 (ドヴォルザーク作曲)

2006年06月16日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」です。

ドヴォルザークはアメリカが大好きなんでしょうね、きっと。以前紹介した交響曲「新世界から」もアメリカを題材にしたものですし、今回の作品もズバリ「アメリカ」ですからドヴォルザークにとっても、そうとうな印象があったんでしょうね。ドヴォルザーク自身もアメリカに渡米していますから当時のアメリカの雰囲気をこの曲で味わう事ができるんじゃないでしょうか?
「アメリカ」と言っても現在のイメージとは異なっており、まだまだ当時は西部開拓時代のアメリカですから、この曲もそのイメージで聴いてもらえれば、雰囲気がつかみやすいと思いますよ。

弦楽四重奏ですから、楽器編成はヴァイオリン2台とヴィオラ、チェロがそれぞれ1台ずつの四重奏になります。弦楽四重奏は楽器もこの4台で構成されていますから、聴きやすい曲が多いんですが、なんとも有名な作品が少なく、一般的にもあまり知られているものが少ないですから、どうも知名度も低いようですが、この作品も含めていい曲もたくさんありますから、彼のこの代表作をきっかけに聴いてみるのもいいかもしれないですね。


 第1楽章:ゆれるヴァイオリンのリズムに、チェロの独特のメロディが流れてきます。
 弦楽四重奏でチェロがここまで活躍する曲も結構珍しいんですが、その分チェロの魅力
 を堪能できる曲になっていると思います。もちろんヴァイオリンも活躍しているんです
 が、チェロがかなり目立った作りになっていますから、聴いていてもその独特の雰囲気
 が、これまで聴いた弦楽四重奏でも一風変わった感覚で味わえる曲だと思います。
 幌馬車に乗ってアメリカ西部の荒れた大地を勇ましく駆けていくような、そして、時には
 たずなを緩めて、サボテンのありそうな雰囲気を楽しんでいるような・・・、そんな
 感じでしょうか?

 第2楽章:どうしたんでしょう?ひときわ淋しいメロディになってしまいます。
 旅の途中で馬車が故障してしまったんでしょうか?壊れた馬車を引きずりながら馬を
 なだめて、淋しく歩いていく様子にも聴こえてきます。メロディラインはヴァイオリン
 ですが、これもまた独特のチェロのリズムが淋しさを一層際立てていますが、これも
 今までに聴いた事のない雰囲気が出ていますから、その意味では興味を持って聴ける
 曲だと思います。

 第3楽章:明るいイメージの曲調で始まります。どこかの町にたどり着いて馬車を直せた
 んでしょうか?しかし、馬車が直って落ち着いたのもつかの間?町の様子がどうも、
 おかしいですね。“WANTED”の貼り紙のあるおたずねものでも出てきそうな、そんな
 妖しい雰囲気のただよう曲調は、一瞬これをクラシックと呼んでいいのかと思うほど
 独特の曲ですし、何かの効果音のようにも聴こえますね。

 第4楽章:直った馬車で、妖しい町を一目散で逃げ出すような勢いで曲は始まります。
 駆け出すようなイメージでどんどん走り出す馬車の様子が浮かんでくるようなとても
 印象的なイメージです。これまでの3楽章とは違って明るく陽気な感じですね。
 ヴァイオリンのメロディも軽快に、やはり、ここでもチェロがいいリズムを作って
 いますね。妖しい町をようやく離れ、次の目的地へと向かうのですが、どこかあての
 ない旅にでも出ているような、気ままな雰囲気もいいですよね。途中には、それまで
 の旅路を振り返るようなしっとりとしたフレーズも出てきたりします。
 しかし、最後は明るい旅立ちのようににぎやかに曲を終わります。

全編を通して変わった曲ではありますが、とっても面白い曲ですね。全体的に曲と言うよりは西部劇の映画とかドラマの「効果音」みたいにも聴こえますが、変わった魅力のある曲だと思います。クラシック音楽なんですけど、そういう意味でもクラシックを聴いてる感じがあまりしない曲ですね。ドヴォルザークの見たアメリカはこんな感じだったんでしょうか? 

≪オススメCD≫
風変わりな弦楽四重奏ですが、面白い曲だと思いますよ。

ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」他
オムニバス(クラシック), ヤナーチェク四重奏団, ドヴォルザーク, ボロディン四重奏団, ボロディン, ショスタコーヴィチ
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
アメリカの西部開拓時代へタイムスリップした感覚になれますよ。


♪ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」の記事はこちら
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ピアノソナタ第17番 「テンペスト」

2006年06月15日 | ベートーヴェン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はベートーヴェン:ピアノソナタ第17番「テンペスト」です。

タイトルの「テンペスト」は「嵐」という意味なんですが、ベートーヴェンが名付けた訳ではなく、ベートーヴェンの弟子が、この曲に関する解釈のしかたを尋ねたときに「シェイクスピアのテンペストを読みなさい。」と応えた事に由来しているそうです。カッコイイですよねぇ。なかなか言えないですよ、こんな事。テンペストも読んだ事ないし。

曲は「嵐」とタイトルがついていますが、それほど激しい嵐が吹き荒れているようには感じませんね。ただし、力強い響きは「嵐」を彷彿させる雰囲気を持っているかもしれませんね。全体的に暗い曲ではありますが、そこはやはりベートーヴェン!ピアノの魅力を十分に引き出した、しっかりと聴かせる曲ですから、聴き応えはありますね。


 第1楽章:はじめは、少し崩れかかるような感じで頼りなく始まります。しかし、崩れ
 かかる曲をなんとか立て直そうと、しっかりと踏ん張るように力強く曲を支えていき
 、強い曲調になります。何度打ちのめされても、ただひたすらしっかりと足に力を入れ
 てその場に留まろうとしているかのごとく、ひたむきな努力を感じてしまいます。
 途中、虚しさを感じてあきらめたかのように寂しく聴こえるフレーズも出てき
 ますが、それでもやはり頑張って思い直したかのように、力を入れて踏みとどまります。
 最後には、覚悟を決めて全力で何かを訴えてくるようなフレーズもありますが、ここも
 たまらないですね。

 第2楽章:1楽章と同じフレーズで始まりますが、少しだけ光が差し込んできたような
 やや、落ち着いた雰囲気になります。しかし、諦めにも似たフレーズは、どこか寂しく
 切ない、なんとも言えない思わず涙が出てきそうな気持ちになってしまいます。悲しい
 ときに、やさしく「いいんだよ、よく頑張ったんだから。」なんて慰められると、余計
 に涙があふれ出してきそうな事ってありますよね。そんな気持ちなんだと思います。
 綺麗なピアノのフレーズが流れてくると、流れ出した涙も止まらなくなってしましそう
 な、そんな切ない曲ですね。

 第3楽章:せっかく頑張って支えてきたのに、あの努力はなんだったんだ!後悔の叫び
 にも似た、やり場の無い怒りにも似た、訴えるようなフレーズが虚しく激しく迫ります。
 過去をひとつひとつ回想するかのように、苦しかった日々を悲しみの中で思い出して
 いるようにとても悲しくピアノのメロディが響いてきます。悔やんでも悔やみきれない
 くやしい思いが、とても切実に伝わってきます。自分を落ち着かせて、なんとか心の
 整理をしようとしますが、どうしても整理しきれない虚しい想いを最後まで振り払う
 事ができないでいる。そんな、もどかしい曲です。

暗くて悲しい曲なんですが、強い想いは伝わってくると思います。これもクラシックの魅力のひとつですよね。初心者の方はちょっと聴きにくい曲かもしれませんが、≪オススメCD≫には、この曲と同時にベートーヴェンの綺麗で明るい曲も入ってますから、その記事にもリンクさせておきますから、せっかくなので、この曲と一緒にいろんな曲を楽しんで見てください。

≪オススメCD≫
ケンプのピアノさばきをお楽しみください。
ベートーヴェン:Pソナタ第21
ケンプ(ヴィルヘルム), ベートーヴェン
ユニバーサルクラシック

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≪参考書籍≫
せっかくなので、シェイクスピアのテンペストも紹介しときます。
テンペスト―シェイクスピア全集〈8〉

筑摩書房

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【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆☆★★
楽:★★★★★

≪おすすめシチュエーション≫
落ち込んだときに、思いっきり泣きたくなったら、ホントに泣けると思いますよ。

≪オススメCDに入ってる他の曲の記事≫
→ピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」の記事はこちら
→ピアノソナタ第26番「告別」の記事はこちら

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「ウィリアムテル」序曲  (ロッシーニ作曲)

2006年06月14日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、ロッシーニ:「ウィリアムテル」序曲です。

この曲も、有名な曲ですよね。運動会とかでもよく聴いた曲じゃないでしょうか?ただ、運動会とかで流れている部分は、実は後半の盛上がったところだけなんですね。序曲の中だけでも前半はやや暗めのメロディが流れていますから、ちょっと意外な感じがするかもしれませんよ。普通の序曲なら、最初から最後まで明るいイメージのものが多かったり、暗いなら暗いで、一貫したイメージで作曲されている事が多いのですが、中盤でこうまでガラッとイメージの変わる曲も珍しいのかもしれないですね。それに序曲の中でも結構ストーリー展開がみられる曲ですよね。

この曲も歌劇の序曲ですから、ストーリーを少し紹介すると・・・。そう、下のCDのジャケットにもなっていますが、息子の頭の上にあるりんごを父親ウィリアム・テルが見事に射抜くという有名なお話なんですが、いきさつとしては・・・、スイスの富豪がその力を誇示しようとして、広場に自分の帽子を置き、通行人はその帽子に必ず一礼してから通らなければならないという、決まりを作ったのですが、ウィリアム・テルはその決まりに屈せず、帽子を無視して通り過ぎたため逮捕されてしまい、息子に危険な思いをさせる事になったわけですね。しかし、りんごだけを見事に打ち抜いたので、めでたしめでたし。と言うお話です。スイスでは有名なお話のようで、ウィリアム・テルも英雄視されているようです。

 悲劇的なチェロのソロが、悲しくひっそりと鳴り響くところから、曲は始まります。
 チェロは次第にやわらかいメロディへと、変わっていきますが、やはり、どこか淋しさ
 を隠せないようにも聴こえてきます。しかし、チェロのソロにチェロが伴奏を付けている
 珍しい作りになっていますから、その辺は面白く聴けると思います。
 しばらくすると、曲は妖しげな雲行きを見せる鬼気迫るような緊迫感のある曲へと
 変わって行きます。トロンボーンの激しいリズムが鳴り響くと、緊張感は最大に達し
 これから、どうなってしまうのか??少し怖さも感じてしまう曲調になります。
 しかし、フルートが少し小首をかしげるようなのフレーズを響かせると、イングリッシュ
 ホルンのおだやかなメロディが流れてきます。今までの恐怖を感じさせる雰囲気は無く
 なり、トライアングルが、静かに鳴り響くのが聴こえてくると、もう平和そのものです
 ね。落ち着いて聴いていると、また一転、トランペットのあの有名なファンファーレが
 ・・・。もう知ってますよね。にぎやかにフィナーレへ向かう曲調はリズムも軽く、
 こころも踊りだしそうな、楽しくワクワクするフレーズが、あとは最後まで続きます。

序曲だけなのに、かなりいろんなフレーズが満載で、これだけ聴いていてもお腹いっぱいになってしまいそうな、盛りだくさんの曲ですね。序曲ですから演奏時間も10分程度と、それほど長い曲ではないんですけど、さまざまな展開をみせてくれますから、演奏時間以上に楽しんだ気になれます。終盤の部分だけが有名な曲なんですが、最初から聴いてみても面白い曲だと思いますよ。

≪オススメCD≫
いろんな序曲で、いろんなドラマを想像してみて下さい。
序曲集(軽騎兵・ウィリアム・テル)
フィラデルフィア管弦楽団, スッペ, オーマンディ(ユージン), ロッシーニ, エロール, オッフェンバック, メンデルスゾーン
BMG JAPAN

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
序曲だけで、いろいろ楽しむんならこの曲ですね。

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交響曲第104番 「ロンドン」

2006年06月13日 | ハイドン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はハイドン:交響曲第104番「ロンドン」です。

ハイドンの交響曲はタイトルがついているものが結構ありますから、曲をイメージしやすいかもしれないですね。今日の交響曲もロンドンというタイトルがついているんですが、ハイドン本人がつけたものではないようです。初演がロンドンで行なわれたためとか、曲調が大英帝国を思わせる壮大なものだから、その首都の名前を冠したとか、由来は諸説あるようですが、どれもはっきりした確証はないみたいです。でも、タイトルは「ロンドン」として定着してしまっています。

曲はハイドンというよりは、ベートーヴェンの交響曲を聴いているような、そんな感じもします。普段聴きなれているハイドンの曲とは、一味違って曲全体に堂々とした印象を受けます。タイトルのせいもあるんでしょうか?とにかくいつものハイドンとは違った魅力を持っている曲ですね。


 第1楽章:序奏(イントロ)からベートーヴェンを思わせるような、厳しい表情の
 第一声が鳴り響きます。すこし暗いイメージですが、これから何かつらい事が起きる
 ような予感をかんじさせるフレーズが続きます。
 しかし、序奏が終ると、なめらかなヴァイオリンの演奏が始まり、いつものハイドンの
 明るくさわやかな雰囲気が戻ってきます。曲調も軽やかに流れてきてスムーズに曲も
 進んでいきますが、中盤からはやはりおおらかなフレーズも手伝っての事なのか、なんと
 なくベートーヴェンを意識してしまうようなフレーズに聴こえますが、どうでしょう?

 第2楽章:ゆったりと、静かに弦楽器の演奏が始まります。ひとつひとつのフレーズを
 かみしめるように、ゆっくりとしたフレーズの使い方は落ち着いていると言うよりは、
 しっかりと構えて余裕を感じさせるメロディですね。堂々とした印象をとても受けます。
 途中には少し厳しい表情も見せますが、どっしりとした風格を感じさせます。

 第3楽章:2楽章を引き継いで、ゆったりとした雰囲気はありますが、若干その表情は
 明るくなります。相変わらず堂々とした雰囲気ではありますが、少しヴァイオリンの彩り
 を加えたフレーズは、曲をにぎやかにしています。

 第4楽章:終楽章に入ると、少しテンポを速めて曲にも勢いをつけてきます。
 しかし、フレーズ自体はオーケストラ全体で大きな動きをしていますから、国王の乗る
 馬車の周りを親衛隊が固めて、大所帯で移動しているような、ちょっとした圧迫感を
 感じてしまいます。ところどころにフルートやその他の木管楽器がソロを加えています
 が、最後まで堂々とした印象を維持したまま曲は終わります。

ハイドンの最後の交響曲なんですが、彼がそれを意識したかどうかは分かりませんが、モーツァルトやベートーヴェンの最後の交響曲がそうであったように、やはり、ハイドンのこの曲も、堂々としたラストを飾るにふさわしい曲調になっていると思います。初めてこの曲を聴いたときは、ハイドンにしては少し重たい感じがしましたが、慣れてくると、ハイドンのちょっと変わった魅力を感じる事ができると思いますよ。


≪オススメCD≫
ハイドンのラストシンフォニーをお楽しみ下さい。

ハイドン:交響曲第102番&第104番
クレンペラー(オットー), ニュー・フィルハーモニア管弦楽団, ハイドン
東芝EMI

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆★★  →偉☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
「交響曲」をしっかり聴いた。というイメージですね。

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歌劇「ミニヨン」序曲 (トマ作曲)

2006年06月12日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はトマ:歌劇「ミニヨン」序曲です。

トマって誰???って感じなんですが、自分自身もハッキリ言ってこの曲を知るまで、名前すら知らない作曲家でした。ある日ラジオのFM放送を聴いていて、この曲が流れていたんですが、いいんですよこの曲。さわやかで明るくて、ワクワクしてくるようなこの感覚!!今までに聴いた事のない音楽のような気がして、ラジオで曲名を聴くと、思わずこのCDを買ってしまいました。それくらい、いいですよ。いつもよりもさらにオススメです。初心者にもオススメですが、クラシックを結構聴いている人でも、ひょっとするとまだ聴いた事ない曲かもしれないですから、よかったら聴いてみてください。

いつもなら、歌劇のストーリーを簡単に紹介するところなんですが、この曲に関しては上のとおりラジオで聴いてCDを買っただけなので、物語はあんまり知らないんです。(ゴメンナサイ)ただ、オペラ自体は初演からかなり大成功したらしく、上演される機会も多く、有名なフランスオペラとして今日に至っているようです。


 クラリネットのおどけた、伸びやかなすべり出しのフレーズから始まります。そして
 そのクラリネットのフレーズをフルートが引き継いで曲を進めます。ハープが綺麗に
 鳴り響くと、なんだか夢の世界へ連れて行かれそうな雰囲気になります。静寂のただ
 よう中にホルンの、のどかな音色があざやかに浮かび上がり、序奏部分を終わります。
 ホルンが「ポーン♪」と一声鳴り響くと、それを合図にしたかのように、キレイな
 ワルツが始まります。元気のいいワルツはとてもワクワクして、こころも踊りますね。
 ヴァイオリンをベースにしたメロディにトランペットやオーボエが可愛らしく彩りを
 添えてくれます。そして、曲はだんだん盛上がり、勢いをつけて華麗にエンディング
 へと向かいます。めくるめく世界を繰り広げながら曲は盛大に終わります。

クラシック音楽を聴くならFM放送でも結構いろいろ楽しめますよね。曲についての解説はもちろん、貴重な演奏やコンサートのライブ放送等々、今回紹介したように新しい曲との出会いなんかもありますし、ホントに盛りだくさんでかなり楽しめます。一応オススメは、毎週日曜夜7:20~放送の「気ままにクラシック」なんかは、初心者にも聴きやすい番組だと思いますよ。


≪オススメCD≫
かくれた名曲をアンセルメでお楽しみください。

天国と地獄~アンセルメ/フランス音楽コンサート
アンセルメ(エルネスト), シャブリエ, スイス・ロマンド管弦楽団, オッフェンバック, フランク, デュカス, エロルド
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆   →華☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
ウキウキワクワクの感覚は、とてもゴキゲンな曲ですね。

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主よ、人の望みの喜びよ

2006年06月11日 | バッハ
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、バッハ:「主よ、人の望みの喜びよ」です。

この曲は、もともとはオルガンのための曲なんですね。でも、バッハのオルガン作品は前にもいくつか紹介しましたので、今日はピアノで紹介してみることにしました。この他にもオーケーストラ版もありますので、いろいろ探して聴いてみてください。
しかし、この曲は結構ピアノで演奏される機会も多いようですから、ひょっとすると、ピアノ版の方が有名なのかも知れないですね。

演奏時間も3分くらいですから、バッハの中でもちょっとした曲の部類に入るんでしょうね、きっと。やさしい曲調は有名ですし、しっとりしたピアノで聴いてみるのもいいんじゃないでしょうか?一応、オルガン曲でもオススメ紹介しておきすから、そちらも聴き比べしてみると、面白いかもしれないですね。


 静かな雰囲気の前奏が終ると、やさしいメロディがその上に乗ってきます。
 やわらかなメロディラインは、まるで母の腕に包まれているようですね。なんて言うと
 ちょっと言いすぎでしょうか?単調なメロディですが、やさしい雰囲気はとても暖かく
 伝わってきます。もちろんオルガンで聴いても素晴らしい曲には変わりないのですが、
 ピアノの響きの方がどうも、聴き慣れているせいなのか、こころにしみてくるような
 気がします。決して大それた曲ではないはずなんですが、後半には大きく伝わってくる
 のも、不思議な魅力のひとつなのかもしれないですね。


記事を書くにあたって久々に聴いてみましたが、やっぱりいいですね。しっとりと聴けますし、なによりも落ち着いた曲調は癒しの曲ですよね。有名ですから、きっとどこかできいた事のある曲だと思いますよ。

≪オススメCD≫
ピアノのメロディで聴いてみても名曲には変わりないですから、お好みでどうぞ。
バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(ピアノ曲集)
ワイセンベルク(アレクシス), バッハ
東芝EMI

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≪オススメCDその2≫
オルガンで聴くならこんなCDもありますよ。
トッカータとフーガ / バッハ : オルガン名曲集
オムニバス(クラシック), オットー(ハンス), バッハ, ヴァッド(クヌード), リリング(ヘルムート), ハンセン(イェルゲン・エルンスト)
コロムビアミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
落ち着いた雰囲気は、一日の終わりに聴くと安眠できるかもしれないですよ。


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