初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

弦楽四重奏曲第1番

2006年06月02日 | チャイコフスキー
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はチャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番です。

これまでにも、いくつか弦楽四重奏曲を紹介してきましたが、今日は久々にチャイコフスキーです。他の作曲家に比べると、この弦楽四重奏はあまり有名ではないんですが、それでも、やっぱりチャイコフスキーの味が出ていますから、ファンなら聴いてみて損の無い曲ですね。

弦楽四重奏ですから2台のヴァイオリンとヴィオラ、チェロが1台ずつの計4台の四重奏なんですが、とても弦楽器4台の演奏とは、思わせないような華やかな部分や美しいフレーズ、などなど、聴いてみると結構いろいろ楽しめる曲だと思いますよ。


 第1楽章:弦楽器の綺麗な和音が順番に並んで聴こえて来るようです。自然な始まり方
 は、無理なく聴けますから、ききやすいですよね。緑の森の中に、さらさらと流れる
 小川のせせらぎのように、なめらかに聴かせてくれますから、違和感なく入っていける
 と思います。そして、聴いていると穏やかな流れがいつの間にか盛上がっているのも、
 曲に入り込んでいる証拠ですよね。

 第2楽章:悲しげなメロディから始まりますが、そこはやはりチャイコフスキー、
 しっとりと、つややかなフレーズは、聴き惚れてしまいますね。メロディもそうなん
 ですが、終盤のチェロの温かみのある分厚い音色は、たまりませんね。この曲の中
 でも、親しみのあるこのフレーズは有名な曲ではないでしょうか?

 第3楽章:勢いのあるフレーズは目の覚めるような感じがしますね、やや厳しい表情
 が強くなりますが、それでもやはり、チャイコフスキー!いろいろと聴かせてくれ
 ますね。少しキツめのこの楽章が他の楽章を引き立ててくれています。

 第4楽章:いよいよフィナーレ。元気よく4台の弦楽器がそれぞれお互いの役割を果たし
 リズムも軽快にどんどん盛上がって曲に勢いをつけてくれています。4台の楽器の
 アンサンブルなんですが、それぞれの楽器が主張しているにも関わらず、お互いを
 つぶす事無く、絶妙なバランスで、テンポよく聴かせてくれます。

≪オススメCD≫
チャイコフスキーの弦楽四重奏曲が2枚組で3曲も入ってますよ。

チャイコフスキー:弦楽四重奏曲全集
ボロディン四重奏団, チャイコフスキー, ユーロフ(ユーリー), ミリマン(ミハイル)
ワーナーミュージック・ジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
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