初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

12の練習曲(エチュード)作品25

2006年10月21日 | ショパン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はショパン:12の練習曲(作品25)です。

さて、今回は練習曲(エチュード)ですが、ショパンは以前紹介した(作品10)とは別にもうひとつ12曲の練習曲を作っています。CDでは両作品を合わせた24曲入りで録音されているものが多いようです。ちなみにショパンですから当然ピアノ曲ばかりです。

前作の「作品10」に比べるとサブタイトルのついている曲も少なく、一般的にはそれほど有名でない曲がほとんどなんですが、そこはそれとして、やはりショパンですからピアノを存分に聴かせてくれる作品ばかりです。

更に1曲ずつなら各曲とも演奏時間はそれぞれ2~5分程度の曲ばかりなのでとても聴きやすい曲ばかりだと思います。全12曲ですがその中からいくつかを紹介していきます。

 第1番:高音ですが、穏やかな表情のメロディに中音域の流れるようなフレーズが
 とても魅力的な一曲です。少し寂しそうな表情が次第に明るく広がっていく感じが
 自然に伝わってきますから、たまらないですね。

 第2番:難しそうな速いフレーズをものともせずに、スラスラと流れるようにして
 響くピアノがとても華麗な作品です。

 第9番:ちょこまかと楽しく跳びまわっているような陽気で楽しい曲です。
 1分足らずの短い曲ですが心も弾むいい曲ですね。

 第10番:かなりの迫力が迫りくる演奏に圧倒されてしまうような始まり方ですが、
 その後は何故かすぐにトーンダウンしてしまい、おとなしい響きに変わります。
 しかし、最後には元の迫力を取り戻し、一喝して終わります。
 
 第11番(木枯らし):枯葉が一枚ひらりと落ちたかと思うと、急に木枯らしが舞い始めた
 ように激しいフレーズに変わり、吹きすさぶ冷たい風が身にしみるような音楽になり
 ます。
 
 第12番:激しく雄大なフレーズが流麗なテクニックと共に楽しめるダイナミックな
 曲調です。重厚なフレーズの中に一筋の光るメロディラインが美しくも悲しく、のし
 かかってくるような圧巻の1曲です。


全12曲ありますから、ピアノのいろんな魅力を楽しめる曲だと思います。練習曲なのでテクニックはもちろんですが、美しいメロディから迫力たっぷりの演奏まで、ショパンの魅力を十分に味わえる内容になっていると思います。

≪オススメCD≫
ポリーニのテクニックをお楽しみください。
ショパン:12の練習曲
ポリーニ(マウリツィオ), ショパン
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆☆★★   →技☆☆☆☆☆
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
前作(作品10)に負けず劣らずのテクニックが堪能できる曲です。

♪練習曲(作品10)の記事はこちら


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なんたってポリーニ (current)
2006-10-21 19:26:11
簡単に聴けるので

エチュードとプレリュードは

ウォークマンに入れてあります。

もちろん

ポリーニで。

返信する
短めでいいですよね (けい)
2006-10-21 20:58:04
ショパンは短いけど、いといろと楽しめる曲が多いですよね。

currentさんはポリーニ大好きなんですね。

ショパンのポリーニは、テクニック・表現力ともに自分も結構好きです。
返信する

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