たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はショパン:12の練習曲(エチュード)作品10です。
あれれれれ?ショパンのエチュードって前にも紹介してなかったかな?と思ったあなた!そうです。前にも一回やりましたよショパンのエチュード。
ただ、前回のものを、たまたま見てみると、ブログを始めてすぐの頃という事もあって、12曲のエチュードのうち3曲しか紹介してなかったんですねぇ。
で、最近のものと比べると、結構長い時間の曲でも隅々まで紹介しているのに・・・、コレじゃあちょっともったいないかな?と思って今回は再度12曲全部紹介してみる事にしました。
第1番:低音が響いたかと思うと、まばゆいばかりの音があふれんばかりに、
上昇下降をくりかえし、流れるようにどこまでも続いて行きます。
豪華な噴水が、そこここであふれ出すような思わず聴き入ってしまう一曲です。
第2番:中音域を、戸惑うように行ったり来たりします。まるで、そのフレーズには
終りが無いかのように切れ目なくどこまでも続いていきます。
第3番(別れの曲):悲しげなフレーズがポツリと始まると、少し肩を落とした
しんみりとした表情が続きます。
しばらくすると、低音から少し盛り上がると、何かを思い出したように力強くも
悲しみのメロディが流れてきます。
少し落ち着いたかのようにも聴こえてきますが、思い出したつらい記憶がその
過去を駆け巡るように激しく、強く響きわたっていきます。
しかし、それもエコーのように少しずつ収まると、
また冒頭の悲しいフレーズがじんわりと響いていきます。
そして、暗い記憶をしまい込んでいくようにしずかに終わっていきます。
第4番:ガツンと力強いフレーズが始まったかと思うと、一気に駆け抜けるように
周りには一切目もくれない勢いで素早いスピードのまま、どんどん突き進んでいきます。
上へ上へと舞い上がって行ったかと思うと、
低音をズシーンと加えてアクセントを付けながら、どんどん駆け上ります。
そして、また最初のフレーズから一気に階段を駆け上がるように進むと
最後は、その階段を一気に駆け下りるようにして終わります。
第5番(黒鍵):キラリと光るような明るく可愛らしいメロディが始まると、
弾むようなフレーズが続いて行きます。そして、勢いが止まらず転がるフレーズが
あちこちへ広がっていくように明るく響き渡ります。
再び弾む勢いを取り戻すと、最後まで弾むようにして曲を盛り上げていきます。
第6番:中音域からぼんやりとはじまるピアノの響きが、とても切なく、じんわりと
響いていきます。
中盤からは、その響きが徐々に強くなり、グッと盛り上がるかのようにも聴こえますが
やはり、煮え切れず、その切ないフレーズだけが、もどかしくも悲しく響き、
やがて消えるように静かに終わっていきます。
第7番:中音から、ほどよいスピードで穏やかに流れるように曲が始まると、
曲は、いつの間にか流れに乗ってみるみる前へ前へと進んでいきます。
軽やかなメロディがさわやかに流れると、流れる風が頬を伝ってサラリと
駆け抜けるように、あっという間に終わってしまった感じがします。
第8番:軽やかに明るいフレーズが始まると、低音の装飾符の付いたリズムもあって
なんとも機嫌のよいメロディが、心地よく響いていきます。
中盤では低音のリズムの装飾符の雰囲気が変わると、少し機嫌を損ねたようにも
感じますが
再び、低音に装飾符が元に戻ると、機嫌よく明るい曲調に戻り、最後は繊細に
キラキラと輝くようなフレーズを聴かせると、豪快にラストを締めくくります。
第9番:低音のフレーズが深刻な表情で始まると、やや緊張感のあるフレーズが
続き、それは更に深刻さを増して、やがて急に現れた高音によってパリン!と
何かが割れたように鋭い響きを聴かせると、何か取り返しのつかない事をして
しまったかのように不安を感じます。
その後は、それを後悔するようにして、力無く弱々しく終わっていきます。
第10番:明るく華やかな表情のメロディが、なめらかに流れて行きます。
少しずつ違った表情を明るく振りまくように、流れるメロディはとても華やかで
次から次へと移り変わる明るいメロディを交えながら、徐々に盛り上がり
最後まで、その明るい表情を変えずに終わります。
第11番:やや落ち着いた表情のメロディですが、ゆっくりと響くフレーズも明るく、
ニッコリとやさしい表情を向けてくれているように、とても安心して聴いていられます。
時折甲高く響く音色は、チラリと見せる白い歯や、キラリと輝く瞳のように、
とても凛々しくさわやかに聴かせてくれます。
第12番(革命):急に何があったのか?!と思わせるような鋭く力強いメロディが
響き渡ると、豪快に盛り上がっていきます。
そして低音がじわじわと響く中で、高音のメロディが力強く、嵐のように響いて
いくと、一瞬でも気の抜けないフレーズが続いていきます。
そして、ようやく嵐が去ったかと思うように、徐々にそのフレーズが遠ざかって
いくのかと思うと最後に、また力強いフレーズがズシリと響いて曲を終わります。
まぁ、いつもみたいに「思いつき」で前にやった曲を改めて紹介してみましたが・・・、ショパンはやっぱり奥が深いですよね。
有名な曲もさる事ながら、一曲ずつでも、その短い時間の中にギッシリと詰め込まれた音楽は、どれを聴いても、その様々な表情がとても豊かに現れていると思いますし、その音楽から想像力が掻きたてられてきます。
また、CDで聴くとサラッと簡単に弾いているようにも聴こえますけど、実際はどれも凄く難しいんでしょうね、きっと。
その意味では、さすがプロのピアニストには脱帽です。
≪オススメCD≫
ポリーニの演奏でどうぞ。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★ →技☆☆☆☆☆
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
気分転換をしたい時なんかにいろんな曲を少しずつ聴けます。
今日はショパン:12の練習曲(エチュード)作品10です。
あれれれれ?ショパンのエチュードって前にも紹介してなかったかな?と思ったあなた!そうです。前にも一回やりましたよショパンのエチュード。
ただ、前回のものを、たまたま見てみると、ブログを始めてすぐの頃という事もあって、12曲のエチュードのうち3曲しか紹介してなかったんですねぇ。
で、最近のものと比べると、結構長い時間の曲でも隅々まで紹介しているのに・・・、コレじゃあちょっともったいないかな?と思って今回は再度12曲全部紹介してみる事にしました。
第1番:低音が響いたかと思うと、まばゆいばかりの音があふれんばかりに、
上昇下降をくりかえし、流れるようにどこまでも続いて行きます。
豪華な噴水が、そこここであふれ出すような思わず聴き入ってしまう一曲です。
第2番:中音域を、戸惑うように行ったり来たりします。まるで、そのフレーズには
終りが無いかのように切れ目なくどこまでも続いていきます。
第3番(別れの曲):悲しげなフレーズがポツリと始まると、少し肩を落とした
しんみりとした表情が続きます。
しばらくすると、低音から少し盛り上がると、何かを思い出したように力強くも
悲しみのメロディが流れてきます。
少し落ち着いたかのようにも聴こえてきますが、思い出したつらい記憶がその
過去を駆け巡るように激しく、強く響きわたっていきます。
しかし、それもエコーのように少しずつ収まると、
また冒頭の悲しいフレーズがじんわりと響いていきます。
そして、暗い記憶をしまい込んでいくようにしずかに終わっていきます。
第4番:ガツンと力強いフレーズが始まったかと思うと、一気に駆け抜けるように
周りには一切目もくれない勢いで素早いスピードのまま、どんどん突き進んでいきます。
上へ上へと舞い上がって行ったかと思うと、
低音をズシーンと加えてアクセントを付けながら、どんどん駆け上ります。
そして、また最初のフレーズから一気に階段を駆け上がるように進むと
最後は、その階段を一気に駆け下りるようにして終わります。
第5番(黒鍵):キラリと光るような明るく可愛らしいメロディが始まると、
弾むようなフレーズが続いて行きます。そして、勢いが止まらず転がるフレーズが
あちこちへ広がっていくように明るく響き渡ります。
再び弾む勢いを取り戻すと、最後まで弾むようにして曲を盛り上げていきます。
第6番:中音域からぼんやりとはじまるピアノの響きが、とても切なく、じんわりと
響いていきます。
中盤からは、その響きが徐々に強くなり、グッと盛り上がるかのようにも聴こえますが
やはり、煮え切れず、その切ないフレーズだけが、もどかしくも悲しく響き、
やがて消えるように静かに終わっていきます。
第7番:中音から、ほどよいスピードで穏やかに流れるように曲が始まると、
曲は、いつの間にか流れに乗ってみるみる前へ前へと進んでいきます。
軽やかなメロディがさわやかに流れると、流れる風が頬を伝ってサラリと
駆け抜けるように、あっという間に終わってしまった感じがします。
第8番:軽やかに明るいフレーズが始まると、低音の装飾符の付いたリズムもあって
なんとも機嫌のよいメロディが、心地よく響いていきます。
中盤では低音のリズムの装飾符の雰囲気が変わると、少し機嫌を損ねたようにも
感じますが
再び、低音に装飾符が元に戻ると、機嫌よく明るい曲調に戻り、最後は繊細に
キラキラと輝くようなフレーズを聴かせると、豪快にラストを締めくくります。
第9番:低音のフレーズが深刻な表情で始まると、やや緊張感のあるフレーズが
続き、それは更に深刻さを増して、やがて急に現れた高音によってパリン!と
何かが割れたように鋭い響きを聴かせると、何か取り返しのつかない事をして
しまったかのように不安を感じます。
その後は、それを後悔するようにして、力無く弱々しく終わっていきます。
第10番:明るく華やかな表情のメロディが、なめらかに流れて行きます。
少しずつ違った表情を明るく振りまくように、流れるメロディはとても華やかで
次から次へと移り変わる明るいメロディを交えながら、徐々に盛り上がり
最後まで、その明るい表情を変えずに終わります。
第11番:やや落ち着いた表情のメロディですが、ゆっくりと響くフレーズも明るく、
ニッコリとやさしい表情を向けてくれているように、とても安心して聴いていられます。
時折甲高く響く音色は、チラリと見せる白い歯や、キラリと輝く瞳のように、
とても凛々しくさわやかに聴かせてくれます。
第12番(革命):急に何があったのか?!と思わせるような鋭く力強いメロディが
響き渡ると、豪快に盛り上がっていきます。
そして低音がじわじわと響く中で、高音のメロディが力強く、嵐のように響いて
いくと、一瞬でも気の抜けないフレーズが続いていきます。
そして、ようやく嵐が去ったかと思うように、徐々にそのフレーズが遠ざかって
いくのかと思うと最後に、また力強いフレーズがズシリと響いて曲を終わります。
まぁ、いつもみたいに「思いつき」で前にやった曲を改めて紹介してみましたが・・・、ショパンはやっぱり奥が深いですよね。
有名な曲もさる事ながら、一曲ずつでも、その短い時間の中にギッシリと詰め込まれた音楽は、どれを聴いても、その様々な表情がとても豊かに現れていると思いますし、その音楽から想像力が掻きたてられてきます。
また、CDで聴くとサラッと簡単に弾いているようにも聴こえますけど、実際はどれも凄く難しいんでしょうね、きっと。
その意味では、さすがプロのピアニストには脱帽です。
≪オススメCD≫
ポリーニの演奏でどうぞ。
ショパン:12の練習曲 作品10/作品25ポリーニ(マウリツィオ)ユニバーサル ミュージック クラシックこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★ →技☆☆☆☆☆
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆☆★★★
≪おすすめシチュエーション≫
気分転換をしたい時なんかにいろんな曲を少しずつ聴けます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます