初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

舟歌

2006年12月18日 | ショパン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はショパン:舟歌です。

“舟歌”というのは、もともと渓流下りなんかで、船頭さんが船を漕ぐために調子をとって口ずさんだ歌が始りのようです。日本では民謡なんかが歌われているようですが、ヨーロッパでも同じく運河を通る渡し船なんかで「舟歌」が歌われていたようです。

普通は6/8拍子でゆらゆら揺れるように作曲されていますが、ショパンの場合は、ゆったりと12/8拍子で作曲しているようです。いずれにせよ、のんびりとした舟歌なのでゆったりと聴ける曲だと思います。
ショパンの曲なので、ピアノソロのちょっとした曲ですから、自然に聴ける曲だと思います。

 「ポーン」と船着場を離れるかのような音から始まります。
 穏やかに流れる川をおおらかに進んでいく舟が、なめらかに滑りながら水をかき分けて
 いるようです。水面を進むと、穏やかにそよぐ風がここちよく触れるかのような
 とても快適な船旅気分を味わえます。
 途中にある障害物を避けるために舟の進路を大きく変えると、舟が水しぶきを上げて
 いるようなダイナミックな場面もところどころ現れますが、すぐに元に戻り穏やかに
 聴かせてくれます。
 中盤では音も立てずに水面をすべる様に進んでいるかのような、高音のピアノが
 輝くように聴かせるかと思っていると、
 一転して、激しく動き、豪快に水をかき分けて進む大胆さも聴かせてくれます。
 最後は穏やかに船着場に戻り、綺麗にまとめて短い船旅を終わります。
 
「舟歌」なので、小舟に乗ったつもりで書いてみましたが、どうでしょう?演奏時間も10分弱とそれほど、長くなく、短くも無く。とても聴きやすい心地よい曲だと思います。
クラシック初心者の方にもこれなら、ストレス無く気軽にピアノの曲に触れることが出来ると思いますよ。

CDでは、ショパンのピアノソナタとか、幻想曲、バラードなんかの作品集のなかにまぎれこんでいたりとか、オムニバス版なんかにも、たまに入っていたりしますから、それとなく買ったCDに入っているとピアニストの聴き比べなんかも出来るかもしれないですね。


≪オススメCD≫
このCDにも入ってます。
ショパン:幻想即興曲
ルービンシュタイン(アルトゥール), ショパン
BMG JAPAN

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
舟に乗りながら、という訳にはいきませんが、そんな気分になれます。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ポリーニで・・・ (current)
2006-12-19 20:55:40
CD持っていますが
スケルツォ1~4とのカップリングなので
舟歌は聴いた記憶があまりなかったんです。

これを機会に聴いてみたら
好印象でした。
返信する
なかなかどうして (けい)
2006-12-19 22:23:53
持っているCDでも、買ったときの目的の曲以外はあまり印象が無いもんですけど、改めて聴いてみると結構いい曲だったりするんですよね。
何がきっかけになるかわからないもんですよね。
返信する

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