初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

歌劇「売られた花嫁」序曲 (スメタナ作曲)

2007年05月08日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はスメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲です。

この曲も歌劇よりも序曲が特に有名で単独で演奏される機会が多い序曲のひとつです。
そして、スメタナが祖国のために母国語のチェコ語で書かれたオペラです。

そして、あらすじは・・・、
舞台はもちろんボヘミア地方の農場。マジェンカとイェニークは恋人同士ですが、マジェンカは親にイェニークの素性が分らないため結婚を反対されます。
一方マジェンカには見合い話が持ち上がります。裕福な農場の持ち主の息子との縁談になりますが、これは仲介人ケルツァが縁談を成功させて礼金をがっぽりせしめようとしていたのでした。この話に乗ったマジェンカの両親も古びた誓約書を持ち出し、農場経営者ミーハの息子と結婚させようとします。

ケルツァはイェニークとも会い、大金を積んでマジェンカの事を諦めさせます。(手切れ金っちゅうヤツですね。)渋々これを受け取ったイェニークは村人から花嫁を売った男と非難されてしまいます。

この事を知ったマジェンカは逆ギレして、「私はミーハの息子と結婚する」と言い放ちます。そして両親の持ち出した誓約書にサインをしますが、実はミーハの行方不明になったもうひとりの息子がイェニークだったため、二人は念願どおりめでたく結婚するというお話のようです。

まあ~なんと一発逆転の劇的なストーリーですね。

 
 元気いっぱいの陽気な弦楽器のリズムから始ります。
 ザクザク刻むチェロのリズムにヴァイオリンがせわしなく細やかにあわせていきます。
 弦楽器は細かい動きでひそひそと始まっていきます。そして途中で勢いを付けながら
 だんだんと盛上がっていきます。
 中盤ではオーボエの軽やかなメロディを聴かせながら、同じテーマを繰り返して
 いきます。フルートやヴァイオリン等にメロディを引き継ぎながら、
 厚みをつけて盛上がっていきます。
 ラストはトランペットやトロンボーンなどの金管楽器がアクセントをつけて
 スカッと締めくくります。

 
陽気で明るい音楽が元気いっぱいに聴かせてくれるこの曲は、晴れやかにさせてくれる一曲だと思います。
CDでは全曲版やハイライト版もあるようですが、序曲集などに序曲だけが録音されている事も多いようですから、まずは序曲から聴いてみると面白いと思います。
序曲だけなら短くて聴きやすいですし、スメタナに興味がある人なら必見?もとい必聴かもしれませんね。


≪オススメCD≫
有名な序曲と一緒に入ってます。
ウィリアム・テル序曲~管弦楽名曲集-1
オムニバス(クラシック), デローグ(ガエタノ), チェコ・フィルハーモニー管弦楽団, ロッシーニ, スッペ, ノイマン(ヴァーツラフ), コシュラー(ズデニェク), スメタナ, 東京都交響楽団, ヴェルディ
コロムビアミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
勢いがあって元気になれる一曲です。


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