金環日食

　 今朝は自宅近くの遊歩道から金環日食を見た。昨晩、雨が降った時には天気が気になったが朝になって回復したので見る事にしたのだが神経質な妻は反対した。
　妻　「アンタ、目を傷つけるからやめ時や」
　私　「次に大阪で見られるのは300年後やで。俺、それまで生きてる自信ないから見るわ」
　妻　「当たり前やん。それより日食メガネの粗悪品があるから」
　私　「どんなんが粗悪品？」
　妻　「蛍光灯にかざし、明るくて蛍光灯の形がはっきり見えるのが粗悪品や」
　私　「なんや、蛍光灯が見えへんのが粗悪品だと思てたわ」
　妻　「アンタのんは大丈夫か？」
　私　「俺のんはお客さんが遮光溶接面のガラスをくれたのでそれで見るねん」
　私は神秘的な天体ショーを生で堪能したが、妻はテレビで見た。
　　
　一句：天見上げ　金環食に　ハイ天ション
　謎かけ：cとかけて、競馬も競艇もパチンコも勝ったと解く。どちらも(月・ツキ)が重なる

草食系

　H子ちゃんの高一の息子さんの行動が、最近変化したとか。

　客H「ウチの息子、前は風呂嫌いやったけど、最近は出かける時にもお風呂に入るようになってん」
私 「へえ、それやったら彼女が出来たんやで、きっと」
客H「なる程、デートするのに汗臭かったらアカンからお風呂入るんやね」
私 「お風呂に入ってデートするてことは、絶対にアレするで」
客H「やめてよ～。ウチの子は草食系やで」
私 「えらい着飾るんか？」
客H「その装飾と違う！草を食べる草食や。ウチの子は女性にはタンパクやで」
私 「知らんのは親だけや。来年には孫が出来たりして」
客H「もうお婆ちゃんになるてか？イヤー、やめて～」

　一句：草食系　肉食女子の　エサになる
謎かけ：草食系とかけて、鉄砲玉の息子が上京したと解く。どちらも(頼り・便り)ないですわ

超能力

　久しぶりのお客さんが来た。

　 私　「この間、関西テレビが来て『どっキング48』の収録してん。その時に藤崎マーケット言うタレントが来たわ」
　お客「藤崎マーケットは知ってるけど、どっキング48は知らんわ、何や？」
　私　「ケンコバとか陣内とかタムケンが出てる番組で毎週火曜の深夜12時35分から放送してるらしいわ。来週の火曜日放送やから観てや」
　お客「へえ、またテレビに出るんかいな」
　私　「そうや。今年はどういうわけか韓国のテレビ局も来るし、これで5回目や」
　お客「それでまた、スナック芸でビンを立てるんか？」
　私　「まあな」
　お客「毎回同じ芸やったら飽きられるから新しい芸も開発せんなアカンで」
　私　「あ、とっておきの芸があるわ」
　お客「どんなん？」
　私　「超能力で一斉に男性客を立たせるのんがあるわ」
　お客「へえ、面白そうやなあ。どないするのん？」
　私　「女性をやなあ、カウンターに立たせてヌードになる。男性陣は一斉に勃つで」
　お客「超能力でもなんでもないやん。それに勃てへん人もいてるで」
　私　「そうか、俺みたいに反応せーへん年配もいてるもんなあ」

　 一句：マンネリの　超能力じゃ　見飽きます
　謎かけ：超能力者とかけて、よく笑う白い花と解く。どちらも(ユリゲラー、百合ゲラー)です

誕生祝い

　　お客のK子さんが私の誕生祝いにケーキと観葉植物をくれた。


　　私　「有難う。こんな歳で誕生祝いを貰えるとは思てなかったわ。この鉢植えは何ていうの？」

　　客K「ブライダルベール。名前の由来は花嫁のベールを連想させるから」

　　私　「エエ名前やなあ。因みに手入れは難しいのんと違うの？」

　　客K「水は3日に一度ぐらいで、あまりお日様に当てなくても育つよ」

　　私　「店内は暗いけど俺の頭で十分光が足りるやろ」

　　客K「(光が)キツすぎるかも…」

　　私　「その一言の方が(俺に)キツイわ」


　　一句：誕生祝い　幾つになっても　喜ばし

　　謎かけ：誕生祝いとかけて、日本の復興と解く。どちらも(ケーキ・景気)も不可欠です

音感

　お客さんのB君とK君が男性デュオでチャゲ and アスカの“ひとり咲き”を唄った。

　私 「あんたら歌、上手いなあ。ハーモニーは音感が良うなかったら出けへんで」
　客B「僕、小学校からピアノ弾いててん。しやから音感がエエねん」
　私 「ああ、それでか。K君も何か楽器やってたんか？」
　客K「俺、高校の時にトランペット吹いててん」
　客B「マスターは何か？」
　私 「俺はトランペットはよう吹かんけど、ホラ吹くのんは得意やで」
　客B「ホラ吹いてても音感は養われへんで」
　私 「俺、音感はアカンけど鈍感はいけるねん」
　客K「音感と鈍感、関係あれへんやん」
　私 「俺て、頓珍カンやなあ」

　一句：音痴には　音感ある人　うらやましい
　謎かけ：音感とかけて、鳩のエサにやる時の食パンと解く。どちらも(耳・ミミ)がいい

ハンバーガーショップ

　 ハンバーガーショップの話題が出た。お客さんが接客マニュアル重視の店での面白いジョークを話してくれた。

　 客S「1人でハンバーガーショップに来て、20個のハンバーガーを注文した客へ店員が一言。『お持ち帰りですか？店内でお召し上がりですか？』やて」
　私 「笑うなあ。マニュアル通りでは想定外の状況には対応が出けへんて事やなあ」
　客S「昔、マクドで女店員に注文を聞かれた時に『君をテイクアウト』て言うた事があるわ」
　私 「女店員にマニュアルに無いので変な顔をされたんと違うのん」
　客Y「女の子、いきなりそんなん言われたら困るやろなあ」
　客S「ところが女の子に『テイクアウトは売り切れてます』と言われたわ」
　私 「面白いなあ、その子、機転がきくなあ」
　客Y「そう言えば罰ゲームでポテト等を頼み、女店員に『サイズは？』と聞かれたら『M』というのが流行ったなあ」
　私 「それ、どこが罰ゲームやのん？」
　客Y「股間を指差して『M』て言うんや。ほんだら女店員は顔を赤らめるらしいで」
　客S「他の客が見てたら変な客て思われるやろなあ」
　客Y「アソコのサイズが“M”にもなるし“マゾのM”にもなるから面白い」
　私 「俺が店員やったら『電動ですか、こけしですか？』て言い返したるわ」

　 一句：絡みたい　バーガーショップの　女の子
　謎かけ：ハンバーガーショップとかけて、パソコンと解く。どちらも(MAC・Mac)もあります

山登り

　 60代の女性客K子さんが登山靴が欲しいとか。

　 客K「この辺に登山用品売ってるとこ知らない？」
　私 「あ、三国ケ丘にヒマラヤがあるわ。俺とこはヒマヤナ～やけど」
　客K「それは聞いて無い」
　私 「なんで登山用品を探してるのん?」
　客K「登山クラブに入ってん。大げさな登山じゃないけど健康に為に」
　私 「登山はエエなあ。頂上に立った時の景色と征服感が何とも言えん」
　客K「へえ、マスターも登山してたん？」
　私 「そうや、俺も若い頃は、よう山に行ったもんや」
　客K「へえ、どこの山？」
　私 「信太山」
　客K「やめてよ、あそこは泉州で有名な女郎屋街やん。ホンマもんの山は何処なのよ」
　私 「天保山」
　客K「確かにホンマもんの山やけど日本で一番低い山でしょ。2、3分で頂上やん」
　私 「標高4.5mかな、年寄りにはキツイわ」
　客K「あ、マスターにピッタシの山があるわ」
　私 「何処の山や？」
　客K「茶臼山」
　私 「頭を見て言うたんか」

　 一句：年老いて　健康維持に　山登り
　謎かけ：山登りとかけて、エレベーターと解く。どちらも(登り下り・昇り降り)します

かすみ目

　 ジムでマシンに集中していたら、知り合いのM君が近寄って来た。

　 私 「あっ、M君、居てたん？」
　M君「さっき、目が合(オ)うたやん」
　私 「そうか、気ぃつけへんかったわ」
　M君「目が悪いんか？」
　私 「そやねん、目が悪いねん」
　M君「近眼か？」
　私 「違う、鳥目や」
　M君「鳥目言うたら、夜に見えにくいんやで。今、昼やん」
　私 「鳥目、魚の目、台風の目…」
　M君「なんや、訳の分からん事を言うて。それに魚の目と台風の目は目の病気と違うやん」
　私 「最近、目がかすんで見えにくいねん。そやからM君、男前に見えるわ」
　M君「なんやねん、それ！」

　 一句：かすみ目に　記憶もかすむ　老いがきて
　謎かけ：かすみ目の原因とかけて、ムニエルに合う魚と解く。どちらも(加齢・カレイ)です

マガモ

　 物知りのTさんが店の裏の川に飛んでくる鳥の話をした。

　 私 「昼間、裏の川に鳥がよう飛んで川面の魚を捕食してるけどマガモかなあ？」
　客T「マガモと違う。マガモは夜に餌をあさるから」
　私 「なんで夜やの？」
　客T「昼間は外敵がいるため、マガモは夜にエサを取る習性があるねん」
　私 「鼻の下を伸ばした人間は、夜に外敵にカモにされるなあ」
　客T「どういう意味や？」
　私 「キャッチガールがカモを見つけて、カモン・ベイビーと誘惑する」
　客T「顔はマガオやけど、マガモ(マトモ)に聞いてられへんわ」

　 一句：カモが来た 色気で誘う ホステスは
　謎かけ：マガモとかけて、午前11時半に目が覚めたと解く。どちらも(アヒル・あ、昼)かなあ？

アイフォン

　お客のK子さんとTさんが久しぶりに出会った。そしてカウンターの上に置いていたTさんの携帯電話を目にした。

　客K「あらTさん、素敵な電話ね」
　客T「そうやろ、アイフォンや。流行の先端をいこ思て1年前から持ってんねん」
　私 「ただ持ってるだけやろ。使いこなしてナンボやで」
　客T「持ってないモンのヒガミを言うて、もう」
　客K「それって、検索が出来るんでしょ？この近くの和菓子屋さんを探して頂戴」
　私 「和菓子屋が検索が出来ます様に♪わがし祈ってます～」
　客K「それ、ハッピー＆ブルーの“わたし祈ってます”でしょ」
　客T「えーっと、どうやったかなあ」と戸惑う。
　私 「なんや、出来へんのんかいな？ちょっと貸してみ」
　客K「マスター、出来るんか？」
　私 「アイフォンは扱った事ないけど、検索はパソコンで慣れてるから出来るやろ」
　客K「パソコンとアイフォンは違うで。無理やと思うけどなあ」
　客T「え～と」と模索しながら殆ど出来た時にTさんが取り上げた。
　私 「せっかく探したのに」
　客T「いや、なんとなく使い方を思い出してん」
　私 「ほんまかいな。1年前から持ってて出けへんのに、俺が今、初めて触って出来たらK子ちゃんの手前格好つけへんから取り上げたんやろ」
　客T「わかるぅ？」
　私 「わかるわいな。Tさんにはアイフォンは無理やわ。家でアイロンでもかけとき」
　客K「アイロンで電話はかけられへん！」

　一句：年配に　無用の長物　アイフォンは
　謎かけ：アイフォンとかけて、ナポレオンと解く。どちらも(au・英雄)である