サボり

　夜中の12時過ぎに来た会社員のN君と自営業のM君は夕方の5時から飲み始め、当店で4軒目だとか。

　客N「今日は飲み過ぎたわ。明日、仕事、大丈夫かなあ」
　私 「大丈夫や」
　客M「マスターが何でそんなん言えるのん？」
　私 「N君はサラリーマンと違(チゴ)て、サボリーマンや」
　客N「怒るで。勝手に決め付けんとってんか」
　私 「どうせ会社では居ても居なくても一緒やろ」
　客N「怒るで～。存在感はあるで」
　私 「あ、ほんだら周りの目を盗んでサボってるんやろ」
　客N「うん、ま、あ、サボりは得意やけどな。M君、サボり方教えたるで」
　私 「M君はサボれへんで」
　客M「何で？」
　私 「ヒマで仕事があれへんだけや」
　客M「当たってるだけに言い返されへんわ」

　一句：自営業　サボりじゃなくて　客が無い
　謎かけ：サボりとかけて、熱帯林生息の樹にぶら下がって過ごす動物と解く。どちらも(怠け者・ナマケモノ)です