愛が生まれた日

　たまたま隣同士に座った男女のお客さんがデュエットをする事になった。

　T君「何の曲がええ？」
　M子「愛が生まれた日がエエわ」
　T君「俺、何回かデュエットで愛が生まれた日を唄(ウト)うたけど、愛が生まれへんかったわ」
　私 「そんなもん、デュエットしただけで愛が生まれてたら、女の子、身が持たんで」
　T君「しやけど、女の子から愛が生まれた日を一緒に唄(ウト)うて言われたらドキッとなるで」
　M子「なれへん、なれへん。これはあくまでも歌や」
　私 「あ、愛と恋の違い、分かるか？」
　M子「う～ん、字が違う」
　私 「いや、もっと深い意味があるねん」
　T君「一体、何やろなあ。分かれへんわ」
　私 「愛は真心で恋は下心や」
　M子「どういう意味？」
　私 「愛の文字は真ん中に心があるやろ、しやから真心。恋は下に心の文字があるから下心」
　T君「しやけど恋から始まって愛に発展するやん。そやから心は下から上に上がるねん」
　私 「しやけど恋と愛の間に一つ何かが抜けてるねん。愛の前にあるのは何か分かるか？」
　T君「またややこしいこと言うて…。難しいなあ」
　私 「アイの前にエッチをせんな…」
　T君「何でエッチやのん？」
　私 「英語でＩの前はＨやからや」
　M子「それ、面白いわ～」

　一句：成果なし　愛が生まれた日　唄っても
　謎かけ：愛が生まれた日とかけて、草木の芽が出ると解く。どちらも(燃え・萌え)ます