お客さんがメニューを見てアタリメの話になった。
客Y「何でスルメの事をアタリメて言うのん?」
私 「スルメのスルはお金を擦るみたいで商売人には験(げん)が悪いから、スルメを嫌いアタリメに言い換えてん」
客Y「よう知ってるなあ」
私 「アタリメ~よ」
客Y「アタリメだけに…」
私 「飲食店の業界用語やから知ってるねん」
客Y「なるほど」
私 「イカの足、何本か知ってるか?」
客Y「タコが8本でイカは10本やん」
私 「10本と思てるけど、よう見ると2本だけ長い足があるねん」
客Y「へえ、気ぃつけへんかったわ」
私 「その2本の長い部位は、足ではなく手やねん」
客Y「手?」
私 「正確には触腕(ショクワン)と呼ばれ、獲物を捕える為に使われるねん」
客Y「へえ、そうなんや」
私 「イカは触腕を伸ばして獲物を捕まえ、8本の足で抱え込んで捕食するとか」
客Y「えらい詳しいな」
私 「大学生に聞いてん」
客Y「どこの大学?」
私 「イカしか大学」
客Y「医科歯科大学では、そんなん教えへんわ」
私 「イカにも」
客Y「ダジャレかい」
私 「ホンマは魚屋に聞いたんや」
客Y「それやったら分かるわ」
私 「その魚屋が言うには、イカでダイエットが出来るとか」
客Y「へえ、初めて聞いたわ」
私 「イカの足を食べたらゲソっとする」
客Y「あ~、ゲソ(下足)ね。ダジャレやん!」
私 「面白いやろ」
客Y「いっこも面白ないわ」
私 「ほんだら、何もスルメ~」
客Y「ダジャレはもうエエわ!」
私 「イカシカタない」
客Y「それて、いたしかたがない、やろ!」
謎かけ:イカとかけて、ていねいに掃除すると解く。どちらも(墨を吐く・隅を掃く)でしょう