昨日来た若いお客さん(30才)の趣味はピアノとギターとトランペット。ピアノは自己流でジャズを弾き、ギターはロックバンドのリードをしていたとか。トランペットは持ってるだけ。とにかく音楽と楽器が好きだ。
それだけに目ざとく店にあるギターを手に取り弾き始めた。これはクラシックギターなのでロックは少し弾きにくそうだった。
そこで、奥にあるもう一台のギターを見せると喜んだ。これは私のお宝で“ギブソンES345TDセミアコースティック・チェリーサンバースト”というシロモノ。私には不釣合いなギターだ。
彼は早速ギターを手に取ると、水を得た魚のように心を弾ませ指先を滑らせた。一緒に来た歌の上手な友達の歌唱で英語の曲を演奏した。
次に「マスター、何か弾いて」ときた。ギブソンのエレキを持っているのでロックでも期待したらしいが、私は歌謡曲しか弾けない。
バンドを組む機会が無かったのでずっと独りで弾いていた。自己流ながら以前は歌謡曲(主に演歌)なら600曲ぐらい弾けた。
久しぶりの演奏に当初は指がぎこちなかったが、徐々にノッてきて、カラオケとお客の歌に合わせ5、6曲弾いた。とても気持ちが良かった。