乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

花を折る人

2008年04月30日 | 社会
最近、各地でチュウーリップなどの花を折る人の報道が増えていますね。

歩道のプランターに植えられたチューリップを、傘でバッサバッサと折っていったスーツ姿の男の映像は、とってもグロテスクでした。

先日逮捕されたのは、21歳の男性。
小学校の花壇のチューリップ300本を棒で折ったのは、中学生の男女。
花だけでなく、水戸の湖では黒鳥など7羽が頭を殴られ死んでいた・・・。

解剖学者の養老孟司の本に、子供のころの思い出を書いたものがあって、それによると彼は虫が大好き。虫をつかまえてよく遊んだといいます。
「遊ぶ」というのは、昆虫の羽根をむしっちゃったりってことも含むんだけど(^^;)。

まあ、こうしてたくさんの虫を採り、たくさんの小さな生き物を殺したわけです。で、それらの標本を作り、標本を保管する建物まで作った。その建物は自分のお墓のつもりで造ったそうです。
たくさんの虫を殺したんだから、虫の中で死んでいればいいと。

私も子供の頃、たくさんの虫を殺しました。
花を折って、家人にすんごく怒られたこともありました。

振り返れば、小さな生き物や植物だって生き物なんだから思いやろうという気持ちより、自分の好奇心を全面に出した時代です。
大学生になっても、私は解剖実習でラットを殺していました。この年齢になると、子供の頃のように、無邪気に生き物を殺す気持ちは既にありません。
私が命を奪ってしまってよいのだろうか…?という罪悪感との戦いでメスを握りました。

幼い内は、こんな愚行を積み重ねて、やっていいことと悪いことの判断力や人の痛み、思いやりを自然に身につけていくものだと思います。

花を折る人の映像に、この人は今までどんな生活を送ってきたのだろうか、
花に感動したり、癒されたことがないのかな?
など、色々と浮かんできます。

この人にとって、美しさとは何だろう。。。

事件の報道を観て、“少年事件の背景に、「体験不足」がある”と言う専門家の言葉を思い出しました。


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