乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

乳癌と飲酒4

2011年11月29日 | 
昨夜、風呂上りにテレビを付けたら、家族モノのドラマをやっていますた。ストーリーはそんなに面白くなかったのですが、話の引っ張り方がうまくて、つい見てしまいますた。いつしか片手にワイン、ほろ酔い加減でこたつに入っちゃったら、もう止りません。ぐびぐび飲んでしまった。。。。><

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【1週間にグラス3~6杯のワインでも乳癌リスクは上昇】

JAMA誌から


 1日のアルコール摂取量が5.0~9.9g以上になると乳癌のリスクが有意に上昇し、若い時代(40歳まで)の飲酒と中年期(40歳以降)の飲酒はそれぞれ独立した乳癌の危険因子であることが、米Harvard大学医学部のWendy Y. Chen氏らが行った前向き観察研究で明らかになった。論文は、JAMA誌2011年11月2日号に掲載された。

 様々な研究が飲酒と乳癌の関連を報告しているが、飲酒量が少ない場合にも乳癌リスクが上昇するのかどうかは明らかではなかった。また、飲酒のパターンは年齢を重ねるにつれて変化することが多いにもかかわらず、日常的な飲酒パターン(飲酒の頻度や大量飲酒の有無など)や成人後の様々な年代での飲酒と乳癌の関係を分析した研究はこれまでほとんどなかった。

 著者らは、Nurses’Health Studyに登録された10万5986人の女性を1980年から2008年6月まで追跡し、飲酒量や飲酒パターンと乳癌の関係を調べた。80年の時点で調査を受けた女性の年齢は34歳から59歳の間だった。

 現在と過去1年間の飲酒に関する調査は80年、84年、86年、それ以降は4年ごとに06年まで計8回行った。摂取しているアルコール飲料の種類と摂取量を尋ね、80年から最新の調査時点までの各回の調査で得られた1日の飲酒量(アルコール換算)の平均を求めて累積平均飲酒量(g/日)とした。その値に基づいて、対象者を5群(0g/日、0.1~4.9g/日、5~9.9g/日、10~19.9g/日、20g/日以上)に層別化した。

 また、88年以降の調査時に、18~22歳、25~30歳、35~40歳という3通りの年代の1週間の平均的な飲酒量を尋ねて、18歳から40歳までの平均飲酒量を推定し、若い時代の飲酒量とした。さらに40歳以上の飲酒量を調査結果から求めて中年以降の飲酒量とした。

 主要アウトカム評価指標は、浸潤性乳癌の相対リスクに設定。80年以降の累積平均飲酒量を用いて、年齢、調査年度、月経開始年と閉経年、一親等の家族の乳癌歴、良性乳房疾患、BMI、経産回数、初回の満期産時の年齢、ホルモン補充療法、授乳期間、喫煙で調整して相対リスクを求めた。

 240万人-年の追跡で、7690例の浸潤性乳癌が発生した。飲酒量の増加は乳癌リスクの上昇と関係していた。乳癌罹患は、累積平均飲酒量0g/日群では1万8967人中1669人、0.1~4.9g/日群では3万7700人中3143人、5~9.9g/日群では1万1559人中1063人、10~19.9g/日群が1万212人中1091人、20g日以上が6192人中724人(うち362人は30g/日以上の飲酒者)だった。

 10万人-年当たりの罹患率は、0g/日群が281、0.1~4.9g/日群が309、5~9.9g/日群は333、10~19.9g/日群は351、20~29.9g/日群は356、30g/日以上群が413になり、0g/日グループを参照群とする調整相対リスクは、それぞれ1.06(95%信頼区間0.99-1.12)、1.15(1.06-1.24)、1.22(1.13-1.32)、1.20(1.07-1.35)、1.51(1.35-1.70)となった。1日の飲酒量が10g増加当たりの相対リスク上昇は1.10(1.07-1.12)になった。

 上記のように、統計学的に有意なリスク上昇は1日当たり5.0~9.9g(1週間当たりにするとワインならばグラスで3~6杯)以上の飲酒群に認められた(相対リスクは1.15)。1日に30g以上の飲酒(毎日ワインをグラス2杯以上)を続けていた女性では相対リスクは1.51と高かった。

アルコール飲料の種類と乳癌の関係を調べたが、ワイン、ビール、蒸留酒がもたらす飲酒量当たりのリスクはほぼ同様だった。

 次に、1週間の飲酒パターンと乳癌リスクの関係を調べた。飲酒日数が増えるにつれて調整相対リスクは上昇し(傾向性のP<0.001)、1週間のうちで最も多く飲酒した日の飲酒量が多いほど調整相対リスクは上昇(P<0.001)していた。累積平均飲酒量を調整に加えると、飲酒日数と乳癌リスク上昇の傾向性は有意ではなくなったが、最も多く飲酒した日の飲酒量と乳癌リスク上昇の間の傾向性は有意な値を維持した(P=0.04)。

 若い時代の飲酒と中年以降の飲酒は、それぞれ乳癌リスクとの間に独立した強力な関係を示した。いずれも1日当たりの飲酒量の増加と共に乳癌リスクは上昇し、傾向性のP値はどちらもP<0.001だった。1日の飲酒量10g上昇当たりの相対リスク上昇は、18~40歳が1.16(1.08-1.25)、40歳超では1.08(1.05-1.12)になった。

 女性では、飲酒量が比較的少ないグループにも、小さいながら乳癌リスクの有意な上昇が見られた。著者らは、少量飲酒の利益、たとえば心血管リスクの低減などとのバランスを考慮して、1人1人が飲酒について最善の選択をすべきだろうと述べている。

 原題は「Moderate Alcohol Consumption During Adult Life, Drinking Patterns, and Breast Cancer Risk」、概要は、JAMA誌のWebサイトで閲覧できる。
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なるほど、、私が乳癌になったのは飲酒のせいか(苦笑)。

>統計学的に有意なリスク上昇は
>1日当たり5.0~9.9g(1週間当たりにするとワインならばグラスで3~6杯)以上の飲酒群に認められた(相対リスクは1.15)。

>1日に30g以上の飲酒(毎日ワインをグラス2杯以上)を続けていた女性では相対リスクは1.51と高かった。

少量の飲酒はメリットがあるって言う人もいますが、、、この結果は厳しいですなあ。
冷え性の私は、お酒を飲むことで足先をあっためていたんですが。。。でも、乳癌に1度なったということは、なりやすい要因をかかえているということでもあるので、節制しなくちゃいけないでしょうねえ。(´。`)=3


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酒と脳卒中リスク

2010年11月23日 | 
若い頃からずっと低血圧だった私ですが、強制閉経により血圧がじわじわ上がってきました。親族には高血圧・脳卒中が多い家系なので、ちょっと心配です。

で、工事です。
今、我家の後ろが住宅の新築工事中なんです。

我ボロ家は、閑静な住宅密集地に埋もれています。その真後ろで、最近はやりの「地震に強い家」をもんのすごい勢いで建設しています。整地の時なんか、どでかいブルドーザーが我家のブロック塀をもう少しでこすりそうにして出入りしました。
こすりそうで、こすらない。あんな狭い道幅を、切り返しもそこそこにバックで入って行く。いや~、すごいわ。さすがプロですな。
でも。。。
あまりにデカイ機械で、くい打ちドッカンドッカンやっていたら、、、うちの塀に亀裂が入っちゃいますた(涙)。

その後も、大型クレーン車やらダンプカーやら、、、、毎日、勢いよくズドドドドッとやっていたら、塀の亀裂はついに地面まで達し、今ではいつ倒れるかわかりません(大涙)。
鉄筋のはめこみ型の家のようで、大工さんがやってきてトンカン…ではなく、クレーン車でガァァーーっとやりまくり。おかけで、早い時は朝6時50分ごろからガァァーッと始まります。で、終わりは遅い時で夜の9時半! 「きょうは日曜日なんだぜぃ」とブチ切れたら、やっと帰りますた。

日中は、大型機械の音と振動に悩まされています。障子がカタカタ鳴りっぱなし。十数時間、こんなウザイ環境で仕事をするのは、無理です。ふて寝したいんですが、、、騒音と振動でやっぱりダメだわ。

建設業界ってなんだか、「男の世界」ですね。大型車の運転手さんから建築士まで、みな「体育会系」。
覇気があっていいんですが、、、あの、その、、、乳幼児から高齢者や病人まで住んでいる「普通の住宅地」に、若いニーチャンが学園祭のノリで仕事されても。。。
私は朝7時ぐらいに起きて、まずは換気のために窓を開けたいですぅ(涙)。
ううう、このままじゃ住宅が建つ前に、我家も塀も振動で崩れそうです。。。

というわけで、ふて寝がダメなら酒です!
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【 “たしなむ程度の飲酒”なら脳卒中リスクを軽減する可能性、ただし女性の場合】

   米国心臓協会・学術集会2010年11月13日~17日 Chicago U.S.A.

 少量から中程度のアルコール摂取、いわゆる“たしなむ程度の飲酒”程度ならば、脳卒中リスクを軽減する可能性が示された。看護師健康調査(Nurses' Health Study)の一環として行われた女性におけるアルコール摂取量と脳卒中リスクに関する調査の結果、明らかになった。米Brigham & Women's病院のMonik Jimenez氏(写真)らが、11月13日から17日までシカゴで開催される第83回米国心臓協会・学術集会(AHA2010)で発表した。

 少量から中程度のアルコール摂取は一貫して心疾患リスクを軽減することが報告されているが、脳卒中との関係については十分に解明されていない。一部の論文で、少量から中程度のアルコール摂取が脳卒中リスクを軽減し、また多量の摂取ではリスクが上昇することが示唆されていることから、演者らは女性におけるアルコール摂取量と脳卒中リスクに関する調査を実施した。

 対象は、心血管疾患または癌に罹患していない人で、看護師健康調査(Nurses' Health Study)に参加している8万4983人。登録時の年齢は44~69歳で、1980年から2006年まで追跡調査した。

 ベースライン時に、自己申告によるアルコール消費データを記録。登録後は、1984年、1986年とおよびそれ以降、4年ごとにアルコール消費データの更新を行った。並行して、脳卒中の確認と潜在交絡因子についての情報を、ベースライン時と以後2年ごとに収集した。米国脳卒中学会の基準に従って脳卒中のタイプを分類。また解析は、時間依存性Coxモデルを用い、追跡期間中の多変量補正後のアルコール摂取と脳卒中全体および脳卒中のタイプ別の関係について検討した。

 その結果、157万2194人・年の追跡期間中に、2257件の脳卒中の発生が確認された。タイプ別では、脳梗塞が1246件、脳出血が382件、その他不明が629件だった。

 多変量補正後の解析では、アルコール摂取量で層別化した場合、≧30g/日以外は、すべての層(>0~4.9g/日、5.0~14.9g/日、15.0~29.9g/日)で、脳卒中全体のリスクが軽減していた。消費量ゼロのグループに対する脳卒中発症のハザード比は、それぞれ0.82、0.80、0.87だった。また、最も高い摂取量(≧30g/日、ハザード比1.05)でもリスク上昇は観察されなかった。

 脳卒中のタイプ別で見ると、脳梗塞については全体と同様であった。一方、脳出血については有意なリスク軽減は15g/日以下で観察された。なお、ホルモン療法、高血圧薬あるいはアスピリンの服用による影響は観察されなかった。ただし、年齢が高い女性よりも若い女性において、少量の消費で大きなリスク軽減を認める傾向があり、年齢による影響が観察された。

 これらの結果から演者らは、「少量から中程度のアルコール消費は脳卒中全体のリスク軽減と関係があった」とし、加えて「比較的中程度のアルコール消費である今回の試験対象においては、アルコール摂取による脳卒中リスク上昇は観察されなかった」と結論した。
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>「少量から中程度のアルコール消費は脳卒中全体のリスク軽減と関係があった」

ふっふっふ、、、ここだけ抜き出すと素晴らしいですね。
この報告により、私の飲酒は肯定されますた(笑)。こんなストレスフルな生活、酒でも飲まなきゃやってられん!


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乳癌と飲酒3

2010年08月31日 | 
友達のリカ子と、主治医の追っかけをしますた。
主治医が、乳がんリスクに飲酒を上げたんですが、私はそっとリカ子に耳打ち。

「リカ子、最近、アルコールは何を飲んでるの? リカ子が日本酒からビール党に変身したっていうから、私も最近はビールを飲んでる。なかなかおいしいねえ」(*´∀`)
「私は、、、養命酒」(。・∀・。)

「え“、まぢ?!」( ̄□ ̄;)
と、言ったものの、、、笑えな~い! (|||▽||| )

春までは、私も飲んでたんです、養命酒(^^;)。強制閉経したら、冷え性がひどくなっちゃって。で、養命酒で体質改善を図ったのですが、特に変化を感じず。リカ子も冷え性なのかな。

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【飲酒は乳癌のうち、ホルモン受容体陽性癌と小葉癌のリスクを上昇させる】 2010. 8. 25

飲酒が乳癌の危険因子であることは広く知られている。しかし、飲酒がどのようなタイプの乳癌のリスクを上昇させるかについては明らかではなかった。米Fred Hutchinson癌研究センターのChristopher I. Li氏らは後ろ向き観察研究を行い、飲酒はホルモン受容体陰性の乳癌より陽性の乳癌、乳管癌より小葉癌を引き起こしやすいことを示した。研究の結果は、NCIジャーナル電子版に2010年8月23日に報告された。

 著者らは、Women’s Health initiative(WHI )観察研究に1993-1998年に登録された、乳癌ではない50-79歳の女性8万7724人を対象に、ベースラインで調べた自己申告による飲酒量と、その後の浸潤性乳癌罹患リスクの関係を調べた。

 2005年9月15日までの追跡期間中に2944人が浸潤性乳癌と診断された。それらの女性について、乳癌の病理学的分類、乳癌がホルモン受容体(エストロゲン受容体と/またはプロゲステロン受容体)陽性か陰性か、人口統計学的特性、生活様式、乳癌の家族歴、妊娠出産歴などの情報を抽出した。また、飲酒歴に基づいてそれらの女性を、飲酒歴無し、過去の飲酒者、現在の飲酒者に分類。飲酒者は1週間のアルコール飲料摂取量に基づいて6群に層別化した。

 多変量解析により、飲酒は、浸潤性乳癌全体、浸潤性の小葉癌、ホルモン受容体陽性乳癌のリスク上昇と有意に関係していることが明らかになった。特に関係が強かったのは、ホルモン受容体陽性乳癌と小葉癌だった。

 1週間に7ドリンク以上(1ドリンクは純アルコール10グラムを含む)を摂取する女性のホルモン受容体陽性浸潤性小葉癌のリスクは、飲酒歴無し女性の約2倍だった(多変量Cox回帰モデルを用いて推定したハザード比は1.82、95%信頼区間1.18-2.81)。一方、ホルモン受容体陽性浸潤性乳管癌と飲酒の関係は有意にならなかった(ハザード比1.14、0.87-1.50)。

アルコール飲料の種類によってリスクが変動することはなかった。
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〉多変量解析により、飲酒は、浸潤性乳癌全体、浸潤性の小葉癌、ホルモン受容体陽性乳癌のリスク上昇と有意に関係していることが明らかになった。特に関係が強かったのは、ホルモン受容体陽性乳癌と小葉癌だった。

う~む、飲酒がやめられない私としては、ちょっと複雑な気持ちです。私は浸潤性・ホルモン受容体陰性の癌でしたから。
ま、リカ子はホルモン治療中だから、飲酒しないほうがよさそうねえ。

こうなると、飲酒しないストレスと飲酒と、どっちが乳癌のリスクを上げるのか、興味を持ってしまいます。飲酒のリスクの報告が出るたびに、ほんのちょっとお酒を控えるようになってきてはいますが、、、(歯切れが悪い)。さてさて、どこまで控えればよいのやら。

あ、アルコール分0.00%のビール風味飲料も試してみましたが、飲んでホワンッとするアルコールの心地良さがありませんね、やっぱり(^^;)。食欲がアルコール入りより出ないのは、美容にいいことかもしれませんけど。

ウイスキーや日本酒から、アルコール分の低いビールに変えたんだから、私なりに努力しているということで、どーでしょうか。( ̄∀ ̄)


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日本酒ブーム

2010年03月08日 | 
日本酒1合を毎日飲むと、乳がんリスクが1.7倍に跳ね上がる、、、という報告を読んで以来、飲酒量が減りますた(- -)。やっぱり、癌はいやなので。
で、1日0.8合にしたんですぅ(T*T)。
な、なんか、、、ストレスがたまりますね。

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【日本酒“良・縁”イタリア料理 リゾットに純米大吟醸】 産経新聞 2010年2月21日(日)08:05

 チーズたっぷりのリゾットに純米大吟醸-。実は、日本酒とイタリア料理は思いの外合う。お酒と料理の絶妙な組み合わせを「マリアージュ」というが、意外な“国際結婚”をきっかけに、日本酒が見直されつつある。
                   ◇
 ◆チーズに熱燗

 今月13、14の両日、東京・代官山で、ユニークなイベントが行われた。
 来場者はイタリアンチーズをつまみに燗酒(かんざけ)を味わったり、野菜のオリーブ油漬けやアンチョビーと日本酒との食べ合わせを楽しんだり。レストランでは、ピエモンテ料理と日本酒の賞味会も開かれた。
 これは「日本酒と楽しむイタリアンの会」のイベント。仕掛け人は、プロのテーブルコーディネーターを養成する傍ら、日本酒スタイリストとしても活躍する手島麻記子さんだ。
 同会の発端は、イタリアのスローフード協会が主催する食の見本市に参加した約10年前にさかのぼる。
 「まだイタリアの主要都市以外では流通していなかった日本酒を紹介し、大好評を博しました。でも、『どんなイタリア料理に合うの?』と尋ねられ、答えられなかったんです」
 その後、全国の蔵元などと研究を重ね、そのマリアージュを日本の新しいスタイルとして国内外に広めたいと、同会を立ち上げた。

◆ 海外名シェフも絶賛

 日本食が世界的な注目を集め、それに伴って「SAKE」人気も高まっている。しかし、「異国の食文化にも合うことを日本人ほど知らない」と手島さんは指摘する。
 長野県諏訪市にある「真澄」の蔵元、宮坂醸造には今年、フランス・ミシュランの星を持つ名店のシェフがひっきりなしに見学に訪れている。中には酒造りまで体験していくシェフもいる。
 「特に、新鮮な魚と野菜を使ったシンプルな調理法の南仏の料理に、ワインは強すぎると言うんですね。日本酒は料理を引き立てるお酒だと、ほれ込んでいるシェフが多い」と宮坂直孝社長は話す。

 ◆懐にも優しい
 
一方、山形県鶴岡市に店を構え、庄内産の食材を使った“庄内イタリアン”で、全国区の人気を誇る「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ、奥田政行さんも日本酒とのマリアージュを追求する一人。
 「日本の魚は甘みがあるので、生の料理だったら日本酒の方が圧倒的に合う。それに、ワインに比べて懐にも優しいですしね」
 「日本人の魂」と、日本酒に対する熱い思いを語る奥田さんは、地元の蔵元と組んでイタリアンに合う日本酒も開発。来月には都内にある自身の店の姉妹店で、手島さんとコラボし、日本酒とイタリアンの賞味会を実施する予定だ。
 「料理はあえて完成させない。食べる人が日本酒を口にしたときに完成する」という哲学のもとに作られる料理は、多くの人の舌をうならせ、日本酒のイメージを変えてしまいそうだ。
 「全国のイタリア料理店のメニューに日本酒が並ぶようになり、国内における日本酒の国際化が進めば」と、手島さんは同会の発展に期待を寄せる。
 相手を選ばない懐の深さが知られ、日本酒の新時代到来となるか-。
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う~ん、、、私はチーズと日本酒はあまり合わないと感じるんですけど。
チーズのミルキィな味が日本酒とミスマッチの気がして。牛乳と海苔ご飯の組み合わせを食べているような感じですぅ。まあ、日本のプロセスチーズなら、日本酒と合わないこともないかな。カマンベールやブリー、ブルーチーズのような濃厚なチーズとは、イマイチ一緒に食する気がしまへん。

日本酒に一番よく合うのは、磯の香りではないですかい? もちろん、醤油味系の料理も外せませんが。

ウイスキィとチョコレート、この組み合わせ、私は好き。チョコの濃くがウイスキィの味わいを深めるような気がします。でも、日本酒とチョコはだめだな。
ワインは単体で個性が強いから、組み合わせる料理の幅は日本酒より狭そうですね。


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乳癌と飲酒2

2009年12月02日 | 
今月は忘年会の月ですね。
皆さまは何回ぐらい予定していますか? 私は2、3回かな(新年会のスケジュールはまだ決まらず)。

先日コメント欄より、ちよさんから興味深い論文抄録をご提示頂きました。私にとってはちょっと気になる情報です。今まで乳癌と飲酒の関係について、関係があるとの報告はありましたが、具体的なメカニズムについて私の知らぬところにありました。
というわけで、本日は突然ですが格調高いトピックをやってみたいと思います。

この抄録を読み取るのに必要な知識

【Snail】
癌の転移に関するSnailは、カドヘリンの転写抑制因子。

癌細胞が転移浸潤していく際、血液やリンパの流れに乗るためにまず、細胞が集団から離れる。
各細胞間の接着を担っているものの一つにカドヘリンがある。カドヘリンがあると、癌細胞は自由に移動できない。
Snailが発現するとカドヘリンが減少し、癌が転移しやすくなるといわれている。

【血管新生と転移のイメージ】
http://www.hhmi.org/biointeractive/media/angiogenesis-lg.wmv
(動画だけでも十分イメージがつかめると思います)

ちよさんのご提示抄録
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19860811

Alcohol Stimulates Activation of Snail, Epidermal Growth Factor Receptor Signaling, and Biomarkers of Epithelial-Mesenchymal Transition in Colon and Breast Cancer Cells.

Forsyth CB, Tang Y, Shaikh M, Zhang L, Keshavarzian A.
From the Department of Internal Medicine, Section of Gastroenterology, Rush University Medical Center, Chicago, Illinois.

Background: Alcohol consumption is associated with the risk of progressive cancers including colon and breast cancer. The mechanisms for the alcohol-induced aggressive behavior of these epithelial cancer cells have not been fully identified. Epithelial-mesenchymal transition (EMT) is a developmental program recently shown to play a role in cancer progression and metastases. We hypothesized that alcohol might promote cancer progression by inducing EMT in cancer cells and tested this hypothesis by assessing alcohol-stimulated changes in phenotypic markers of EMT as well as the EMT transcription factor Snail and its related cell signaling.

Methods: Colon and breast cancer cell lines and a normal intestinal epithelial cell line were tested as well as colonic mucosal biopsy samples from alcoholic subjects. Cells were treated with alcohol and assessed for EMT-related changes using immunofluorescent microscopy western blotting, reporter assays, RT-PCR, and knockdown of Snail with siRNA.

Results: We show alcohol upregulated the signature EMT phenotypic marker vimentin as well as matrix metalloprotease (MMP)-2, MMP-7, and MMP-9 and cell migration in colon and breast cancer cells-all characteristics of EMT.
Alcohol also stimulated nuclear localization of Snail phosphorylated at Ser246, transcription from a Snail reporter plasmid, and Snail mRNA expression by RT-PCR. Snail siRNA knockdown prevented alcohol-stimulated vimentin expression.
In vivo, Snail expression was significantly elevated in colonic mucosal biopsies from alcoholics. Also, we found alcohol stimulated activation of epidermal growth factor receptor (EGFR) signaling and an EGFR inhibitor blocked alcohol-induced cell migration and Snail mRNA expression.

Conclusions: Collectively, our data support a novel mechanism for alcohol promoting cancer progression through stimulating the EMT program in cancer cells via an EGFR-Snail mediated pathway. This study reveals new pathways for alcohol-mediated promotion of cancer that could be targeted for therapy or prevention of alcohol-related cancers.
PMID: 19860811 [PubMed - as supplied by publisher]

この抄録を私なりに理解すると;

「アルコール摂取は、結腸癌、乳癌を含む進行性の癌のリスクに関連付けられている。
アルコールが誘導する上皮癌細胞の活発な動きのメカニズムは完全に識別されていない。
上皮間葉移行(EMT)は最近、癌の進行や転移の役割を果たすことが示されたプログラムである。
この研究ではアルコールががん細胞にEMTを誘導し、癌の進行を促進すると仮説を立て、アルコール刺激によるEMTマーカー、EMT転写因子であるsnail、その関連細胞のシグナリングの変化を評価し、検証した。

実験には、結腸がん、乳がんの細胞と正常な腸上皮細胞、そしてアルコール依存症患者の結腸の粘膜生検サンプルも検査した。

アルコールは、EMTマーカーを上昇させ、関連酵素、結腸癌、乳癌細胞内のEMTの形質を持つ全細胞も同様だった。また、mRNAのSnailを刺激した。

生体内でのSnailの発現は、アルコール依存症患者の結腸粘膜生検では大幅に上昇。
また、アルコールが、上皮成長因子受容体(EGFR)のシグナリングの活性を刺激し、EGFR阻害物質がアルコールに誘導された細胞移行やSnail-mRNAの発現をブロックしたことも発見した。 」


ということで、この研究はアルコールが関与する癌促進の新たな経路を明らかにしたんだよん、アルコールと関係する癌の治療、予防の目標になるんじゃないのぉと主張しているように見えます。


さあ、アルコールと乳癌の関係について、具体的に“Snail”という因子が出てきました。もちろん、因子は多数ありそうですから、Snail一つに不安になるのは無駄でしょう。

私がむむっ(汗)となったのは、「アルコールが、上皮成長因子受容体(EGFR)のシグナリングの活性を刺激した」の部分です。
HER2は、細胞表面に存在する糖タンパクで、上皮成長因子受容体 (EGFR) に類似した構造をもつとされています。同じように、アルコールでHER2のシグナリングの活性を刺激しちゃうんでしょうか???

「乳癌と飲酒1」では、ホルモン受容体陽性の乳癌患者についての調査でした。HER2強陽性患者だけの調査報告があれば、その関連性を紐解くきっかけになるのかな。

という新たな経路が見つかった現在、すでにSnailを制御する研究も始まっているようです。研究って、こうして癌関連因子を一つ一つ洗い出し、深めていくものなんでしょうね。

なんだか不安になるような報告ではありますが、ここで私の主治医の言葉を皆さまにプレゼント、

   「乳癌の原因はブラックボックス。
何一つ解明されていないんだからね、
わかんないもんはわかんないの!」


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乳癌と飲酒

2009年11月12日 | 
飲酒が乳がん発症のリスク因子であるのはわかっているんですが、、、やめられません。えー、、、一応、知ってからは控えめに飲むようになったんですけど。。。←歯切れが悪い

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【乳癌経験者は肥満、飲酒、喫煙で二つ目の原発性乳癌リスクが大幅増】 2009. 9. 14


 乳癌経験者に二つ目の原発性乳癌が発症するリスクは、肥満、飲酒、喫煙によって、かなり増加することが明らかになった。米Fred Hutchinson癌研究センターのChristopher Li 氏らによる研究結果が9月8日付けのJournal of Clinical Oncology誌電子版に掲載された。

 この研究では、エストロゲン受容体陽性(ER+)の乳癌経験者で、対側の乳房に二つ目の原発性乳癌ができた365 人の女性と、二つ目の乳癌を発症していない 726人の女性を比較している。

 二つ目の乳癌発症リスクは、肥満(BMIが30以上)によって1.4倍、1週間に 7杯以上のアルコール飲料を飲むことで1.9倍、現役の喫煙者では2.2倍となった。

 さらに、現役の喫煙者で 1週間に7杯以上のアルコール飲料を飲む女性は、喫煙歴がまったくないか禁煙をしていて飲酒量も少ない女性に比べて、二つ目の乳癌発症リスクが7.2倍に増加することも分かった。

 乳癌経験者が二つ目の原発性乳癌を発症するリスクは、一般の女性が最初の乳癌を発症するリスクより2~6 倍も高いことが知られている。

 この研究結果は、乳癌経験者に対して、二つ目の乳癌を予防するための「正常体重の維持」「飲酒は適度にとどめる」「禁煙」という 三つのライフスタイルを提案しているとLi氏は述べている。
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いや~、まずいわ、この倍率は。
主治医曰く、「乳がんになった人が次になりやすい癌は、乳がんだ」って。

私は乳腺が濃いので、マジ、飲酒を控えたほうがいいような気がしてきますた。で、減酒する前に素朴な疑問。アルコールのどんな成分が乳がんリスクを高めるんでしょう???

最近、ノンアルコーとか脱プリン体飲料とか出てきましたよね。その姉妹品として、乳がんリスクをあげないアルコール飲料の開発を、ぜひ希望します。


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