乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

センチネルリンパ節転移陽性でもリンパ節郭清不要

2011年05月31日 | 病気・症状
梅雨の頃って、手術跡が痛みませんか?

私はセンチネルリンパ生検を行った時、リンパ節を3個取りました。
いまでも、たまに手術側の腕がだる~~~くなる時があります。浮腫というまではいきませんが、だるだるで気分も沈みます。たった3個取っただけでもこんな感じ。リンパ浮腫になった方はもっと大変じゃないかと思います。

------------
【一部の早期乳癌ではセンチネルリンパ節転移陽性でもリンパ節郭清不要】  JAMA誌から

 乳癌患者に対する腋窩リンパ節郭清はQOLの低下を招く。米Saint John's Health CenterのArmando E. Giuliano氏らは無作為化試験を行い、病期がT1~T2で、乳房温存療法が適用され、その後に全乳房照射などの標準治療が予定されている女性については、センチネルリンパ節生検で転移陽性リンパ節が1~2個認められた場合でも腋窩リンパ節郭清は不要で、郭清の実施の有無で5年生存率に差はないことを示した。論文は、JAMA誌2011年2月9日号に掲載された。

 早期乳癌患者に対するセンチネルリンパ節生検は、リンパ節への転移の有無を正確に判断するために有用だ。しかし、結果に基づいて腋窩リンパ節郭清を行うことが生存に及ぼす影響は明らかではない。郭清は感染やリンパ浮腫を引き起こす可能性があり、それらは患者のQOL低下につながる。近年、癌の生物学的理解が進み、腋窩リンパ節郭清の利益が大きい患者を選出するための様々なアルゴリズムが作成された。並行して欧米では、センチネルリンパ節転移陽性患者に対するリンパ節郭清の適用が減少している。

 郭清実施の有無が患者の生存に及ぼす影響を明らかにしようと考えた著者らは、早期乳癌に対する標準的な治療、すなわち、乳腺腫瘍摘出術、全乳房接線照射、術後補助療法を受ける予定の患者で、センチネルリンパ節が転移陽性だった女性を対象として、腋窩リンパ節の完全郭清を行った場合とリンパ節郭清を行わなかった場合の生存率を調べるフェーズ3非劣性試験を実施した。

 99年5月から04年12月まで、115施設で患者登録を実施した。T1~T2の浸潤性乳癌(腫瘍の直径は5cm以下)で、触知可能なリンパ節腫脹はなく、センチネルリンパ節生検において転移陽性リンパ節が1~2個(凍結切片を用いた組織診断、捺印標本を対象とする細胞診、併給標本のヘマトキシリン-エオジン染色によって判定)を組み込み条件とした。術前に化学療法またはホルモン療法を受けた患者などは除外した。

 登録患者を、無作為に、腋窩リンパ節郭清(445人)または郭清なし(446人)に割り付けた。すべての患者に乳腺腫瘍摘出術と全乳房接線照射を実施し、化学療法の適用については担当医の判断に任せるとした。

 主要アウトカム評価指標は全生存率に設定。非劣性のマージンはハザード比の両側90%信頼区間の上限が1.3とした。

 当初のデザインでは、目標とする登録患者数は1900人で、500人が死亡した時点で分析する計画だった。だが、死亡率は予想を大きく下回った。そのまま続行すると試験期間は20年を超えると推定したデータ安全性監視委員会から早期中止が勧告され、これに従って試験は中止された。それまでに登録された患者は891人だった。

 このうち、割り付けられた治療を受けたのは郭清群420人、郭清なし群436人で、術後補助療法(化学療法、ホルモン療法のいずれかまたは両方)は、それぞれ403人(96.0%)と郭清なし群423人(97.0%)に行われていた

郭清群と郭清なし群の患者の臨床特性と腫瘍の特性は同様だった。

 郭清群の患者は中央値17個(四分位範囲13~22個)のリンパ節の切除を受けた。郭清なし群から切除されたリンパ節は中央値2個(四分位範囲1~4個)だった。それらの中で、組織学的に癌の存在が確認されたリンパ節の数は両群ともに1個(四分位範囲1~2個)だった。

 郭清群から切除されたリンパ節を対象に転移の有無を調べたところ、27.3%においてセンチネルリンパ節以外にも転移が認められた。4つ以上のリンパ節が転移陽性だったのは13.7%だった。

 追跡期間の中央値は6.3年で、その間に94人(郭清群が52人、郭清なし群42人)が死亡した。5年全生存率は、郭清群が91.8%(95%信頼区間89.1%-94.5%)、郭清なし群が92.5%(90.0%-95.1%)。5年生存の未調整ハザード比は0.79(90%信頼区間0.56-1.10)、適用された術後補助療法の種類と年齢で調整したハザード比は0.87(0.62-1.23)で、いずれもあらかじめ設定されたマージンを超えず、リンパ節郭清ありに対する郭清なしの非劣性が確認された。

 著者らはさらに、ホルモン受容体の過剰発現の有無などに基づいて患者を層別化し、サブグループ解析も行ったが、ハザード比に有意な変化は見られなかった。

 5年無病生存率は、郭清群82.2%(78.3%-86.3%)、郭清なし群83.9%(80.2%-87.9%)で、未調整ハザード比は0.82(0.58-1.17)、調整ハザード比は0.88(0.62-1.25)となった。

 外科的合併症の発生率を比較したところ、創感染、腋窩漿液腫、知覚異常、リンパ浮腫は郭清群に有意に多かった(P<0.001)。

 病期がT1~T2で乳房温存療法、全乳房照射、術後補助療法が適用される早期乳癌患者については、センチネルリンパ節生検で転移陽性リンパ節が2個以下ならリンパ節郭清は不要であること、生存期間短縮なしにQOL向上が望めることが示された。

 原題は「Axillary Dissection vs No Axillary Dissection in Women With Invasive Breast Cancer and Sentinel Node Metastasis: A Randomized Clinical Trial」、概要は、JAMA誌のWebサイトで閲覧できる。
----------
〉センチネルリンパ節生検で転移陽性リンパ節が1~2個認められた場合でも腋窩リンパ節郭清は不要で、郭清の実施の有無で5年生存率に差はないことを示した

これって、「一つや二つ陽性が出たからって、キャアキャア騒ぐな」ってことかしらん???
ともあれ、術後補助療法の重要さを示唆したことにはなると思います。

〉外科的合併症の発生率を比較したところ、創感染、腋窩漿液腫、知覚異常、リンパ浮腫は郭清群に有意に多かった

リンパ節を郭清すると、浮腫になる確率は約5割といいます。
この報告だけを読めば、センチネルリンパ節生検で転移陽性リンパ節が1、2個あったとしたら、私はとっても悩みそうです。というか、、、郭清しないかもです。
「かも」なのは、こういった報告が出ると、その対極になる報告も出ることがあるからです。少し時間を置き、両者の側からデータがたくさん出しつくしたところで決定したいです。


治療には時間も大切だから、ホント、困っちゃうなと思う人<ここをクリックよろしくね~ >


なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

ネット中毒外来

2011年05月29日 | 社会
ここんとこ、ずっと雨つづきです。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

私は、、、ネット三昧でーす(*´∇`*)。
ううう、本当はやらなくちゃいけないことがてんこ盛りなんですが、、、ネットに逃げていますorz
仕事もパソコンから行うため、一息つこうとネットサーフィンをすると、そのまま帰ってこれませ~ん(。-_-。)

私がはまっているのは、ネットオークションです。

よく行くのが、食品のオークション。箱潰れ品とかオーダーミス品とか、市価より安くなるもんを狙って入札するのですが。
てだれがたくさんいて、なかなか上手に落札できません。 締め切り時間ギリギリで勝負をかけるのですが、、、上には上がいる。やればやるほど、深い世界です。

更年期症状に苦しんでいるので、症状を忘れるためにも、こういった活力みたいなもんはいいような気がします。
熱中できることがあるのって、いいですよね(`▽´)
家計簿を見るたびに、もーやめよーと思うんですけど。。。(;´∩`) 
----------
【キレる・引きこもる…韓国にネット中毒専門外来】 Yomiuri online 2011年5月27日(金)20:18

 韓国中部・ 公州 (コンジュ)市の病院に、過度のインターネット利用により、突然逆上したり、引きこもりになったりした「インターネット中毒」の人を治療する専門の診療科が設置された。

 韓国では若年層の1割強がネット中毒と推定され、「ネット中毒診療科」は今後、増える可能性がある。

 韓国でネット中毒は正式な疾病として認定されてはいないが、国家情報化基本法は「ネット依存により身体、精神、社会的な機能障害を負った状態」と定義する。

 公州の病院ではまず、来院者にアンケートを行う。「インターネットをしていない時にも、ネットのことを考えている」といった全20問の設問に該当する割合が高いと、ネット中毒になっている危険性が高い。

 病院では治療として、集団で楽器をひいたり、せっけんを作ったりする作業を通して、対人関係改善の契機を作ると同時に、磁気をあてて脳を局所的に刺激して脳波の安定を図る。本来はうつ病に使われる治療法で、欧米ではすでに広く用いられているが、韓国では珍しく、効果が期待される。

 診療科の 李在元 (イチェウォン)部長によると、ネット上で文章を送り合って会話する「チャット」を頻繁に行う女性にネット中毒者が多い欧米と異なり、高速大容量回線が整備された「IT先進国」韓国では、ネットゲームに熱中する男性に中毒者は多い。

 韓国では、キャラクターを育成するゲームを好む余り、引きこもるになるタイプと、敵を倒すゲームにはまって周囲に攻撃的になるタイプに二分される傾向があるという。
----------

ネット環境のインフラは日本より韓国の方が、発展速度が速かったそうなので、日本も今後、こういった状況に陥るのは眼に見えています。現に、PCゲームなどで子供が腱鞘炎を起こすのを問題視する人もいます。
子供は大人よりずっと影響を大きく受けてしまうから、とても心配です。ちなみに私が子供の頃の娯楽は漫画を読むことでした。あ、普通の読書もね。

特に読書だと絵がないわけで、文章から妄想をふくらますしかない。それをいったん頭の中に描き出し、そして自分が紙に描きだす。こんな遊びをしていました。
「私は絵を描くのが苦手だわ」という人は、こーゆー作業をすると描けるようになると思います。


ふ~ん、絵は妄想力なのねと思った人、<ここをクリックよろしくね~ >


なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

エリブリンの承認

2011年05月26日 | 病気・症状
再発乳癌を対象に、新薬が日本でも発売になりそうです。
日本の製薬会社が開発した薬ですが、、、欧米では昨年に承認です。日本は承認するのが遅いというか、慎重というか。どっちなんでしょう?

----------
【エリブリンが手術不能再発乳癌対象に承認、夏前にも発売か】

 エーザイは4月22日、自社で創製・開発した新規癌剤エリブリンについて、日本で手術不能又は再発乳癌を対象に製造販売承認を取得したと発表した。これで、日米欧の3極で承認されたことになる。薬価収載後、夏前にも発売される見通しだ。

 エリブリンは非タキサン系微小管ダイナミクス阻害剤。海洋生物クロイソカイメン(Halichondria okadai)から抽出されたハリコンドリン類の全合成類縁化合物で、微小管の短縮(脱重合)には影響を与えずに伸長(重合)のみを阻害し、さらにチューブリン単量体を微小管形成に関与しない凝集体に変化させる。

 日本における承認は、全世界で実施したフェーズ3試験(EMBRACE試験:Eisai Metastatic Breast Cancer Study Assessing Physician's Choice Versus E7389)および日本で実施したフェーズ2試験(221試験)の結果に基づいている。

 EMBRACE試験は多施設、無作為、非盲検、並行2群間比較試験で、エリブリン投与群と主治医選択治療群との間で全生存期間を比較した。2種類から5種類の化学療法剤(アントラサイクリン系及びタキサン系抗癌剤を含む)による前治療歴のある、局所再発性あるいは転移を有する乳癌患者762人を対象に実施された。プロトコールに定められたタイムポイントでの解析で、エリブリン投与群は主治医選択治療群と比較し全生存期間を2.5カ月間延長した(全生存期間:13.1カ月 対 10.6カ月、ハザード比 0.81、p=0.041)。

221試験は、アントラサイクリン及びタキサン系抗癌剤による前治療歴のある進行・再発乳癌の患者を対象とした、多施設共同による非盲検の試験。試験の結果、奏効率21.3%(評価対象80例中、奏効17例)と効果が認められ、忍容性プロファイルは良好だった。
----------
〉エリブリン投与群は主治医選択治療群と比較し全生存期間を2.5カ月間延長した
〉アントラサイクリン及びタキサン系抗癌剤による前治療歴のある進行・再発乳癌の患者を対象とした試験。奏効率21.3%


思わず無言になっちゃった人、<ここをクリックよろしくね~ >


なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

PARP阻害剤のフェーズ3試験

2011年05月24日 | 病気・症状
トリプルネガティブ乳癌の患者を対象に、PARP阻害剤のフェーズ3試験の結果が出たようです。

----------
【PARP阻害剤イニパリブのフェーズ3で転移性トリプルネガティブ乳癌の有意な生存延長は見られず】


 仏sanofi-aventis社と完全子会社の米BiPar Sciences社は1月27日、転移性トリプルネガティブ乳癌に対するイニパリブ(iniparib、開発名はBSI-201)のフェーズ3試験で、全生存期間と無増悪生存期間の有意な延長が見られなかったと発表した。イニパリブはゲムシタビンとカルボプラチンとの併用で投与された。ただし2次治療や3次治療の患者では生存改善が認められた。

 イニパリブは、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤。転移性トリプルネガティブ乳癌を対象にしたフェーズ2試験では、ゲムシタビンとカルボプラチンへのイニパリブの追加で、無増悪生存期間と全生存期間は有意に延長することが報告されている。

 フェーズ3試験は、米国の医療機関109施設において、エストロゲン受容体(ER)とプロゲステロン受容体(PgR)、HER2が全て陰性のトリプルネガティブで、転移性の乳癌患者519人を対象に行われた。患者はイニパリブによる治療を初回治療、2次治療、3次治療として受けていた。

 標準的な化学療法であるゲムシタビンとカルボプラチンを投与する群と、標準的化学療法に加えイニパリブを併用する群が比較された。ゲムシタビンとカルボプラチンは21日おきに第1日と第8日に投与した。イニパリブは21日おきに5.6mg/kgを第1日と第4日、第8日、第11日に投与した。

 今回のフェーズ3試験では、イニパリブの追加で、主要評価項目である全生存期間と無増悪生存期間の延長は見られなかったが、事前に設定されたサブ解析で、2次治療と3次治療の患者では全生存期間と無増悪生存期間が改善したという。なお化学療法へのイニパリブの追加で新たな毒性は認められなかった。

 同社は今回の結果に関し、米国や欧州の研究者らと近々検討する予定であるという。詳細な結果は今後開催される癌関連の学術会議で報告される。
----------
〉主要評価項目である全生存期間と無増悪生存期間の延長は見られなかったが、事前に設定されたサブ解析で、2次治療と3次治療の患者では全生存期間と無増悪生存期間が改善したという。

残念な結果に終わったというか、微妙な結果になったというか。。。
前評判は結構期待のできそうだったようですが、今後の研究はどうなるんでしょうか。


新薬の開発って難しいんだなと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >


なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

震災離婚

2011年05月22日 | 社会
真剣に離婚を考えている友達がいます。
旦那さんが失業し、家でやけ酒をくらう日々。貯金や保険は全て解約し、生活費へ。彼女は身を粉にしてパートの連ちゃん生活です。

仕事から疲れて帰ってくれば、次は食事作り。外食はお金がかかるからと、日曜日に1週間分の料理の下ごしらえ、そして掃除に洗濯。その間、旦那は“トド”状態。彼女の睡眠時間は1日4時間、産科医みたいです。
そこまで聞いただけでも、私なんか一発お見舞いしたくなりますが、彼女からすれば、そんなん想定内。

彼女の稼ぎを勝手に使ってしまうのだそうです。キャッシュカードを持ちだしたり、勝手に彼女名義の借金を作ったり。
アルバイト仕事は長続きせず、でも、彼女の実家にお金を借りに行く時は、運転手をする(苦笑)。

自分が病気になったら、この人は逃げ出す人だ。。。

彼の性格が見えてしまったと、彼女は言います。今後、仕事はできなさそうな旦那ですが、年金だけは満額かけてあったそうな(爆)。
たとえ家族に危機が訪れても、彼だけは金銭的に大丈夫なようになっている。それもイヤだと言います。

失業みたいな大きなイベントがなければ、その人の本質みたいなもんはなかなか見えませんね。離婚に関するおもしろいインタビューをみつけました。

----------
【30~40代男性の4人に1人が独居中高年に!?  “震災離婚”急増で加速する「非婚社会」の衝撃 】

 今回の地震でパートナーが見せた素顔に、幻滅する女性たちが続出しているという。思わず引いてしまう男性の言動にはこんなものがあるそうだ。
「ニュースを見ているとき、一緒にいるのが不快になるほど行政や東電関係者に罵声を浴びせる」
「震災直後、過度な買い占めに走った」
「せっかく節電しているそばから、電気のスイッチをバチバチと入れる」 
 パートナーや家族そっちのけで、自分だけ助かろうとする姿に信頼を失う女性もいる。
「地震の時、家族を顧みず自分だけ逃げてしまった」
「放射能が怖いからと、こっそり自分用ガスマスクを購入していた」などなど――。

 それだけならまだいいのだが、時には夫に愛想を尽かし、離婚話に発展するケースもあるようだ。「非婚社会」を生き抜く方法について聞いた。

「リセットする」岡林法律事務所 代表弁護士の岡林俊夫さんの話

阪神淡路大震災後も離婚は急増
親離れできない妻が夫に愛想を尽かす?!

 このままでは震災離婚が急増するのでは――

 そんな警鐘を鳴らすのは、岡林法律事務所 代表弁護士の岡林俊夫さん。じつは、阪神淡路大震災の後も離婚が急増し、社会問題となった。兵庫県立女性センターには、震災後3年間でおよそ1500件もの離婚相談が寄せられている。

「以前からしっくりいかなかった夫婦仲が、震災によって危機的状況になる場合は多いよう。死生観を問い直すことで、それまで目をそらしていた問題に向き合おう、という気持ちになるのでしょう」

 では、震災前、離婚をめぐる状況はどうだったのだろうか。

若くして結婚したものの、経済的にも精神的にもなかなか自立できない……。最近の離婚相談から浮かび上がるのは、そんなカップルの姿だったようだ。

「とくに若年層の間で離婚が急増していました。厚生労働省の人口動態統計によれば、2009年の離婚総数は25万3000件。そのうち、結婚から20年以上経ったカップルの離婚件数は17%ですが、5年未満では36%と倍以上。当事務所でも、結婚5年未満の若い人からの離婚相談がこの3、4年で2~3割増えています」

 中でも目立つのは、200~300万円台と年収の低い夫を持つ女性からの相談だ。
「別れたい理由として価値観の違いなどを掲げる相談者が多いのですが、よく聞いてみると経済的な問題が大きい。『夫の収入が減った』『どこに勤めても長続きせず、何度も転職を繰り返す』などなど。家計の破綻が夫婦仲をこじらせ、互いの価値観も受け入れられなくなってしまう、というパターンのようです」

 若年カップルの離婚のもうひとつの原因が「親の存在」である。
『専業主婦の母親を見て育ったから、結婚後も自分が働かなきゃならないなんて全然想定していませんでした』

 若い妻たちからそんな不平の声が上がっているというのだ。
 稼ぎも家事も、なるべく公平に分担しようという友達型カップルが増える一方、「大黒柱の夫と専業主婦の妻」という、かつての典型的な夫婦像を理想とする女性が少なくないらしい。

 親の干渉も激しくなっている。
 経済力のない娘の夫に失望し、「そんな男とはさっさと別れなさい」と仲を裂こうとする親。自ら弁護士事務所に赴き、離婚に動く親もいる。

「若いカップルの親は、年齢もまだ比較的若く体力もある。若い男性に比べて収入も高いので、発言力があるのです。子どもたちも、親の力を頼らないと結婚生活が成り立たないことが多く、つい耳を貸すようになるのでしょう。娘や息子への援助が、皮肉にも彼らの精神的、経済的な自立機会を阻害していると言えますね」

 親の若い頃と違い、今どきの若者をめぐる雇用情勢はかなり厳しい。だが、妻側の親はそれが理解できず、娘の夫の収入が減ると「甲斐性なし」のレッテルを貼ったりする。もっとも、専業主婦としてバッチリ家事や子育てをしてきた姑にしてみれば、今どきの妻もまた、「嫁失格」に思えるのかもしれない。

 いずれにしても、こうした親世代の「昭和的価値観」に影響され、つい相手を自分の父親、母親と比べてしまうカップルは珍しくないだろう。

 そんな状況の中、起こったのが今回の地震だった。
「震災後、社会には不透明な未来への不安感が蔓延し、みんなが自信を失いつつある。『このパートナーに一生をゆだねていいのか』と、あらためて懐疑的な気持ちにとらわれる人が増えているのでしょう」(岡林さん)
----------
インタビューやその解説は更に続きます。興味のある方はリンク先へどーぞ。

先の友人も同様ですが、家族環境の良い時は、相手の性格の難点はさほど気にならないものです。

>みんなが自信を失いつつある時、『このパートナーに一生をゆだねていいのか』

自分に自信がなくなると、物事を悪い方へと考えてしまう。それは相手も同じでしょうね。
離婚をお考えの女性の皆さま、更年期自覚があれば、しばしお考え下さい。更年期症状の主なものに、不安になる、忍耐力がなくなる、活力がなくなる、、、などがあります。旦那じゃなくて更年期症状のせいって可能性もあるかもです。そして、男性にも更年期みたいなものがあるという人もいます。


キッパリ自己診断できないのが更年期症状だよと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >


なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

早期乳癌患者の生存がTACで改善

2011年05月19日 | 病気・症状
アンスラサイクリン系の薬は、抗がん剤治療の“最強”に位置付けされています。
この薬をうまく使って効果を最大にするよう、薬の組み合わせも大切ですね。だって、アンスラサイクリン系の薬って、副作用が強くでる人が多いですから。
----------
【手術可能な早期乳癌患者の生存がTACで改善、10年間のフォローアップで明らかに】  サンアントニオ乳癌シンポジウム 2010年12月8日~12日

 手術可能なリンパ節転移陽性の早期乳癌患者では、タキサン系抗癌剤を含むレジメンのTACは、5-FU系抗癌剤を含むFACと比較して、無病生存率(DFS)と全生存率(OS)を有意に改善することがわかった。BCIRG001試験の10年間のフォローアップで明らかになったもので、12月8日から12日まで米国サンアントニオで開催されたサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS)で、カナダCross Cancer Institute EdmontonのM. Martin氏が発表した。

 BCIRG001試験では、フォローアップ期間が55カ月の時点において、手術可能なリンパ節転移陽性乳癌患者のDFSとOSが、FACによるアジュバント療法と比較して TACで有意に改善したことを報告している。

 今回、Martin氏らは、フォローアップ期間が10年の時点におけるDFS、OS、長期の安全性について最終解析を行い、報告した。データのカットオフは2010年3月とした。

 試験の対象は、1997年6月から1999年6月に20カ国、112施設から登録された、手術可能なリンパ節転移陽性の早期乳癌患者1491人。主要目的はDFS、副次的目的はOSと安全性だった。

 TAC群ではドセタキセル75mg/m2、ドキソルビシン50mg/m2、シクロホスファミド500mg/m2、FAC群ではフルオロウラシル500mg/m2、ドキソルビシン50mg/m2、シクロホスファミド500mg/m2を投与し、3週ごとに6サイクル繰り返した。

 両群とも化学療法施行後に各施設の基準に従って放射線療法を施行し、ホルモン受容体のいずれかが陽性の患者には、タモキシフェン20mg/日を5年間投与した。

 TAC群には745人、FAC群には746人が無作為に割り付けられ、年齢中央値はともに49歳、閉経前の患者は57%と55%、乳房切除術が行われたのは60%と59%だった。

 腫瘍の大きさが2cmを超えて5cm未満の患者が両群とも半数を占めた。リンパ節転移の数が1~3個の患者は63%と62%だった。ホルモン受容体のいずれか、または両方が陽性の患者は両群で76%、HER2陽性の患者はTAC群21%、FAC群22%だった。

 フォローアップ期間が10年の時点のDFSは、TAC群62%、FAC群55%となった(HR 0.80、95%CI:0.68-0.93、p=0.0043)。

 OSは、TAC群76%、FAC群69%だった(HR 0.74、95%CI:0.61~0.90、p=0.002)。

 グレード3以上のうっ血性心不全の発現は、TAC群3.5%、FAC群2.3%で、有意差はみられなかった(p=0.17)。このうちグレード3は2.8%と1.9%だった。うっ血性心不全による死亡はTAC群0.3%、FAC群0.5%だった。20%を超える左室駆出率の低下はTAC群17%、FAC群15%で同様だった。

 血液の悪性疾患は、TAC群0.8%、FAC群0.4%で発症した。その他の長期的な毒性で予測されていなかったものは発現しなかった。
----------

この調査では対象を2群に分け、ドキソルビシンとシクロホスファミドを両群に投与。ドセタキセルかフルオロウラシルかで群分けしています。

> フォローアップ期間が10年の時点の無病生存率は、TAC群62%、FAC群55%となった。
> 全生存率は、TAC群76%、FAC群69%だった。

これらの生存率の差が、ドセタキセルとフルオロウラシルの奏効の差ですね。
副作用の差を考慮しても、パクリタキセルの経験者である私なら、ドセタキセルとの組み合わせを選びます。ハゲても仕方ないかなと。

フルオロウラシルは、肺がんだった母が服用しました。食欲不振に陥り、体重がストンと落ちてしまいました。何より、食事の時間が苦痛になってしまって、見ているほうも辛かったです。ということを担当医に話したら、即行で打ち切りに。元々、肺がんには抗がん剤が効きにくいので、ほんのちょっとの延命よりも、今の生活の質を重視するという意味合いでした。

ドセタキセルも副作用吐き気は出ますが、最近は吐き気止めの薬の質が向上したようですので、幾分かましになったかな。でも、体の痺れは困りますよね。つまづいたりしたら怪我をしますし。

ハゲても楽しみはありますよ。
ヅラでイメチェン。

ヅラは高価なので、健康な時は買おうと思わなかったけど、パクリタキセルでハゲてしまった私は、別の自分を演出できて楽しかったです。地毛がくるくるの天然パーマなので、ヅラはおかっぱ! それも3つも買っちゃいました。

自分に一番フィットする髪型がおかっぱだとわかり、複雑な気分にもなりました。が、治療が終わると、ヅラなんて見向きもしません。頭がね、蒸れちゃうのよ。


「節電」の夏に、ヅラはキツイよねと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >


なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

PARP阻害剤MK-4827

2011年05月16日 | 病気・症状
話題の「節電」生活に向け、今年はクーラーの代わりに扇風機、スーツの代わりにポロシャツやステテコが売れているそうです。
ふっふっふ。
私は更年期症状の悪化により体が冷え冷えなので、猛暑を乗り越えるのが楽かも(笑)。

困っちゃうのがパソコンですよね。パソコンで絵を描く時、タブレットボードも熱くなります。自分自身はクーラーが不用でも、パソコン様のためにはクーラーもつけないといかん。
思い切って原始時代へ逆戻り。今夏は紙絵に戻ってがんばろうかしらん。原点回帰だなあ。

抗がん剤も話題で期待の新薬の一つ、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤のフェーズ1試験の結果が出たようです。

----------
【PARP阻害剤MK-4827がフェーズ1試験で有望な結果示す】

 ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤MK-4827のフェーズ1用量増多試験で、有望な結果が得られたことが明らかになった。患者は投与に十分耐えることができ、BRCA遺伝子変異を持つ患者、散発性のどちらの患者でも抗腫瘍活性が認められた。3月7日から9日までフランス・パリで開催された9th International Symposium on Targeted Anticancer Therapies(TAT2011)で、英Royal Marsden NHS Foundation TrustのMoreno Garcia V氏が発表した。

 フェーズ1用量増多試験は、進行固形癌患者でBRCA遺伝子変異を持つ患者と持たない患者を対象に、1日1回MK-4827を経口投与することで行われた。試験に参加したのは59人で、うち女性が46人。年齢中央値は56歳(35-74)だった。原発腹膜/卵巣癌患者が24人、乳癌患者が12人含まれていた。全身治療を受けたレジメン数は1から2が5人、3以上が11人、4以上が40人だった。

 患者は30mgから400mg投与の10段階に分けられ、MK-4827の投与を受けた。その結果、30mg群で1件(グレード3の倦怠感)の用量制限毒性(DLT)が出現、60mg群でも1件(グレード3の肺炎)、400mg群で2件(グレード4の血小板減少症)が起こり、最大耐用量は1日300mgとなった。 多く見られた副作用は吐き気(47%)、倦怠感(38%)などだった。

 一方、抗腫瘍効果は遺伝性、散発性のどちらの癌でも認められ、部分奏効(PR)が11人、120日以上の病勢安定(SD)が7人で認められた。

 遺伝性の卵巣癌、乳癌に限定すると、原発腹膜/卵巣癌患者で評価可能だった22人のうち7人で効果が認められ、1人で120日間のSD、3人で60日間のSDが見られた。遺伝性乳癌患者で評価可能だった4人のうち2人で抗腫瘍効果が確認された。

----------

奏効率を見ると、なんだか期待が持てそうですね。
副作用を見ると、、、こりゃちょっと辛いんでは(--;)。

試験の対象者が
> フェーズ1用量増多試験は、進行固形癌患者でBRCA遺伝子変異を持つ患者と持たない患者を対象に、

ということは、ホルモン感受性とかher2発現とかの区切りはなかったんでしょうか。詳細が見られないので、??です。


まだフェーズ1だから、今後、いろんな報告が出てくるさと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >


なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

ゲノム検査で生活習慣は改善されるか

2011年05月12日 | 患者の気持ち
最近ずっと、自分の大腸内視鏡の体験談を書いてきました。検便で潜血反応が出ただけなら、花粉症で鼻血でまくりの私は、実はそんなに気にしなかったと思います。
んが、腫瘍マーカーの1つであるCEAが術後から順調に上昇していた。これが頭にぺったりと張り付いていて、不安の元になっていました。

他のマーカーに上昇はないから、と主治医に言われても、んじゃ、なぜCEAだけが???となっちゃうんです。結局、他の病院の医師にも同様のことを言われたのですが、それだけでは満足しなかったでしょう。

「老化」でもCEA値は上昇する。

この言葉で安心できたのです。“老化検査”なんてしなくとも、自覚症状が大アリというだけですけど。んじゃ「あなたは老化の検査をするか?」と聞かれたら、しないと思います(^^;)。
だって、自覚症状が大アリなんだもん。。。
----------
【ゲノム検査で疾患リスクを知っても生活習慣は不変】
     海外論文ピックアップ NEJM誌より

 米国では数年前から、ゲノム配列に基づいて様々な疾患の生涯リスクを予測する検査が消費者向けに市販されている。これらの検査を受けた人は、結果に基づいて生活習慣を変えるのだろうか。また、リスク予測を見て苦悩することはないのだろうか。そうした疑問を持った米Scripps Research InstituteのCinnamon S. Bloss氏らは、実際に検査を受けた米国人を追跡し、検査結果が与える影響を調べた。その結果、受験者の日常生活にはほとんど影響が及んでいないことが明らかになった。論文は、NEJM誌電子版に2011年1月12日に掲載された。

 米国では、複数の遺伝子が発症にかかわると見なされている20~40種類の一般的な疾患について、個々の発症リスクを推定する全ゲノムプロファイリング検査が、一般消費者向けに、400ドルから2000ドル程度の価格で直接提供(direct-to-consumer;DTC)されている。こうした検査については様々な議論があるが、現時点では、検査を受ける人に対するカウンセリングは必須とされていない。

 著者らは、この種のゲノム検査は、結果によっては利用者を不安にし、本来不要な、または有効性が明らかではない高価な検査やスクリーニングの利用を増やし、健康な状態にあるのに予防的な介入を望む人を増やすのではないかと考えた。そこで、臨床的な有用性が不明なDTC検査の1つである「Navigenics Health Compass」が、受検者の心理面、行動面、臨床面に及ぼす影響を調べることにした。

 分析対象に選んだのは、割引価格でこの検査を利用した医療技術関連会社の社員だ。したがって、一般の人々よりこの検査について理解していると考えられた。

 この研究では、検査前と検査後平均5.6カ月の時点の、不安(Spielberger State-Trait Anxiety Inventory;STAIを用いて評価)、脂肪の摂取(Block Dietary Fat Screenerを用いて評価)、運動(Godin Leisure-Time Exercise Questionnaireを用いて1週間に行う運動の強度と時間、頻度などを評価)のレベルに差があるかどうかを調べた。加えて、検査に起因する苦悩(Impact of Events Scale - Revisedを用いて評価)のレベルや、リスク予測がなされた疾患にかかわる13通りの検査やスクリーニング(眼科の検査、糖尿病の検査、心電図、結腸鏡検査、コレステロール検査、胸部X線検査、心臓の負荷試験、マンモグラフィー、PSA測定など。無症候者に対する臨床利益が明らかでないものも少なからず含まれている)を受けたかどうか、検査結果について検査会社が提供している無料の遺伝相談サービスを利用したか、かかりつけ医に結果を知らせたかなどについても調べた。

 「Navigenics Health Compass」がリスクを評価するのは、腹部大動脈瘤、アルツハイマー病、心房細動、黄斑変性、肥満、クローン病、セリアック病、結腸癌、びまん性胃癌、バセドウ病(グレーブズ病)、脳動脈瘤、肺癌、心筋梗塞、多発性硬化症、変形性関節症、乾癬、関節リウマチ、むずむず脚症候群、ループス、2型糖尿病、緑内障に、女性の場合は乳癌、男性の場合は前立腺癌を加えた計22疾患(その後、この検査が扱う疾患数はさらに増えている)。受検者には数種類の情報が与えられるが、今回は、(1)推定される生涯リスクをパーセンテージで示した表、(2)集団の平均的なリスクと比較し本人のリスクが平均より20%超高い病気と本人の生涯リスクが25%を超える病気を色分けし目立つように示した図―の2点が検査を受けた人々に及ぼした影響を調べた。

3639人を登録し、追跡を完了したのは2037人(56.0%)だった。それらの人々のベースラインと追跡完了時の不安スコア(P=0.80)、脂肪摂取スコア(P=0.89)、運動スコア(P=0.61)に有意な差はなかった。

 90.3%の人々において、検査に関連する苦悩は臨床的に意義のあるレベルではなかった。ただし、評価された疾患の生涯リスクの平均値と検査関連の苦悩のレベルには正の相関が認められた(相関係数βは0.117、P<0.001)。

 リスク予測がなされた疾患に関連する検査やスクリーニングの利用率は、ゲノム検査を受ける前に比べて有意に増加していなかった。だが、生涯リスクの平均値と、今後はより頻繁にスクリーニングを受けようと思っている検査の数の間には正の相関が見られた(相関係数rsは0.046、P=0.04)。

 カウンセラーによる無料相談を利用した患者は10.4%だった。相談したこと自体は、不安や苦悩、生活習慣に有意な影響を及ぼしていなかった。

 かかりつけ医に結果を話した患者は26.5%で、医師に結果を伝えることは不安や苦悩に影響を及ぼしていなかったが、脂肪の摂取量の低下(βは-0.040、P=0.009)、運動量の増加(βは0.049、P=0.003)と有意に関係していた。

 疾病リスクを予測する全ゲノムレベルのDTC検査は、生活習慣に短期的な影響を及ぼしてはいなかった。著者らは、「現時点ではこうしたゲノム検査は、提供会社が異なれば、また検査方法が異なれば、正反対の結果を与える可能性がある。今回対象となった人々は、この種の検査の臨床的な有用性が明確ではないことを知っていたために、結果を見ても不安にならず、生活習慣を変えなかった可能性はある」と分析した上で、医師に結果を報告した人が、専門カウンセラーに相談した人の2.5倍を超えていたことに注目。「こうした検査が広く利用されるようになると、かかりつけ医もゲノム学領域の十分な知識を持つ必要がでてくるだろう」と述べている。

 原題は「Effect of Direct-to-Consumer Genomewide Profiling to Assess Disease Risk」、概要は、NEJM誌のWebサイトで閲覧できる。
----------

私はとてもデリケートな性格なので(^^;)、検査結果が多少正常値をはみ出しただけでも、気になってしまいます。で、積極的に治療するか?と聞かれたら、う~~ん。
いやだなあとは思うけど、大幅にはみ出していなければ、しばらく見守りかな。

乳がんのリスクを上げる原因に、「飲酒」がありますね。
でも。。。

お酒、やめられませ~ん!

そりゃ、リスクを上げるようなもん、摂取しないほうがいいのは知っていますよ。でも、私は他の部分でかなりリスクを下げるよう、がんばっているつもり。というか、飲酒の分だけ、食生活はしっかり正しているし、運動もしてるんですぅ。

ということで、見かけ上は、上記の披検者らと同様、「リスクを知っても、生活習慣は変わらず」です。
ま、変えない人には、私のような心理が隠されている?


生活習慣を変えるのって、よっぽどのことがないとしないよねと思う人、
<ここをクリックよろしくね~ >


なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

更年期症状の治療開始

2011年05月10日 | 患者の気持ち
なんだか、やる気がわきおこらない。

昼間、忙しくしているうちはいいんだけど、お風呂からでてワインを一杯。ぽわわ~んとなって気分がよくなるはずが…、どーも気分がよくなりません。
というか、過呼吸がでちゃったり、動悸がしたり。体の冷えがひどくなってきているし、かすみ目もひどくなった。ひん尿になっちゃって、紅茶を飲むと30分後はトイレに。。。数か月こんな感じで、さすがに落ち込んでしまいました。

ということを、定期健康診断の問診の際、医師に話しました。すると、「更年期症状が出ていますね」と返ってきました。

私もとっても実感していたので、思い切って治療をすることにしました。婦人科で体質改善の漢方薬を処方してもらったんです。

漢方薬って、効く人と効かない人とが大きく分かれやすいんだそうです。
私は抗がん剤治療の際、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)を痛みどめとして処方してもらいました。それがよく効いて、苦しい抗がん剤治療を何とか乗り切ることができました。そのことを医師に話したら、「んじゃ、その薬をやってみましょうか」と。

私も一度、お世話になっているし、その時は本当に気分がよくなったので同意しました。

牛車腎気丸の効能はこんな感じです。
【手足が冷えやすく、疲れやすく、尿量減少、口の渇きをなどの症状がみられる場合の高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、むくみなどに用いられます。】

おおお、今の私の症状にぴったりじゃんね(はぁと)!
医師曰く、「抗がん剤治療の際に奏功したとしても、今の更年期症状にも同様の効果がでるかどうかは別の話し」。まあ、更年期症状は癌治療とは別モノってことなんでしょうね。

で、この漢方薬を飲んで4日経ちました。
抗がん剤治療で服用した際は、これを飲むと吐き気が治まり、気分がすっきりしたんですが、、、
今回は、どよよ~んとしたままです( ̄_ ̄ i)。

たった4日でも改善を感じるのが、体の冷えのおさまり。というか、暑くて今日は半そでです(・∀・)。この点では効き過ぎか('∀`)。また、ひん尿も改善のような気がします。

でも、一番効いてほしい「無気力」に変化はなし。(〃´o`)=3

で、思い出したんですが。
昨年の同窓会の際、クラスメイトたちが口ぐちに言っていたことに、「踏ん張りが利かなくなった」。
彼女らは私とは違い、癌治療を受けていない。なのに、私と同様、がんばる気力に衰えを感じているわけです。

ひょっとして、この無気力感ってのは、薬じゃ治らんものではないか???


それって「老化」じゃないの?と思った人、<ここをクリックよろしくね~ >

治療開始後4日で気づいてしまったような・・・(。-_-。)
無気力を治すには、目標を立てるとか、野心を持つとか、そういった精神面からのアプローチが必要な気がしてきました。

癌になって数年間、保身ばかりを考えて生活していたら、積極的に行動する機能が急速に衰えちゃったんじゃないかと。これも、治療を開始しなければ気がつかなかったことですけど。

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

連休ですね。

2011年05月06日 | まんが




連休もいよいよフィナーレが間近になりました。みなさま、いかがお過ごしですか?

私はきょうまで仕事でした( ̄ー ̄)。本来、四月の終わりごろから休みに入っていたはずでしたが。

自分の仕事は連休前に終わったんです。んが、漫画家の一人が“連休進行”に間に合わず、私に救援を求めたんですわ。仕事が間に合わなくなるのは、よくある話です。
まあ、仕方ないですな。師匠の窮地ですから( ̄m ̄)。

というわけで、自分の原稿以上のハイスピードで、ひたすら描きまくっていました。
おかげで臨時収入が手に入っちゃいますた(はぁと)。

パソコンの一台がぶち壊れたばかりだったので、ちょうどいいです。
新しいの買うぞー ヾ(●⌒∇⌒●)ノ 

いままでのマシンは、ひたすら安くて頑丈なのを買っていました。
…でも。
安いのって、どーしてもダサい(>ω<)。長期間使用しても、愛着がわきません。

毎日、べったり一緒に仕事をするのだから、本当は自分好みのハイセンスなもんがいいんだけど。。。パソコンは消耗品だから、あまりデザインにお金をかけられません。
というのが持論だったんですが。。。

同業者や私の師匠までも、ちったぁ高くなっても気に入ったデザインのマシンを買っています。一応、アーチストの端くれなんだから、そーゆーところに拘りを持てよ、ってなことのようです。

というわけで、新しいマシンは自分好みのデザインのもんにしようと思います。
ようやく私も連休に入るので、よく考えて購入しまひょ♪


似顔絵はもっと修行が必要だねえと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >


なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

震災に伴うPTSD

2011年05月01日 | 病気・症状
最近、震災関連の報道には、「活力」をエッセンスにした話題が取り上げられるようになりました。現地の被災者のことを考え、何でも自粛。という気分は薄らぎ、まず、支援する側が元気にならなくちゃという感覚です。

また、被災者の方々を花見ツアーに連れだしたり、高給リゾート地で温泉に浸かってもらったり…。被災者だって、息抜きしたいですよね。復興のため、毎日、前向きに取り組んでいてばかりでも、疲れてしまいます。
まずは、花を見て美しいと思う感覚を取り戻すところからでも、心の復興を始めてほしいと願います。
・・・というか、私自身が病気になった時、お見舞いに頂いた花をしげしげと眺める時間をやっと得ました。むずかしいことを考える必要がありません。花は、ただただ美しいと思えるのがいいです。

----------
【震災に伴うPTSDにどう対処するか?】  防衛医大精神科学講座講師 重村 淳氏

 被災者の5~10%が発症する外傷後ストレス障害(PTSD)。被災者ばかりでなく、過酷な業務に携わる救援者のPTSDも問題だという。
________________________________________
 今後被災者の間で表面化してくるとみられるのが、外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder:PTSD)だ。生死の境をさまようような経験をして心的外傷を受けると、誰もが恐怖感や無力感を感じる。通常、時間の経過とともに恐怖感や無力感は自然と消えていくが、1カ月以上たってもそうした状態が続く場合、PTSDが疑われる。

 PTSDは、心的外傷を受けた出来事などについて思い出したくないのに思い出してしまう「侵入」、
音などに過剰に反応したり不眠になったりする「過覚醒」、
出来事について考えることを避けたり、喜怒哀楽などの感情が麻痺したりする「回避・麻痺」

の3つの症状を呈する。プライマリケア医がスクリーニングするには、3つの症状の有無を確かめる質問が有用だ。被災者の中でも、小児や女性、障害者や社会的弱者が発症しやすく、過去の自然災害での発症率は被災者のうち5~10%程度。

  PTSD症状の有無を確認するための質問

質問1 思い出したくない出来事を、思いだしてしまうようなことはありますか。
質問2 悪夢を伴う不眠または、音などに過敏に反応してしまうなど、神経過敏状態にありますか。
質問3 今、その出来事をなるべく考えないようにしていますか。

 

患者は、うつ病やパニック障害などを併発することが多い。PTSDの3つの症状に加え、そうした疾患を併発している患者に対しては、社会的支援に加えて薬物治療も考慮する。第1選択は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)だ。国内ではPTSDの適応で承認されている薬剤はないが、米国ではパロキセチン(商品名パキシル)、セルトラリン(ジェイゾロフト)がPTSDに対して承認されている。薬物治療は少量から始め、症状の改善が見られても少なくとも1年間は投与を続ける。自殺願望やアルコール依存症のある患者、食事摂取や生活維持が困難な患者は専門医への紹介が必要だ。

 被災者ばかりでなく、救援者もPTSDを発症するリスクがあり、職種によっては被災者より高い発症率が認められている。自衛隊や消防、警察などの救援者は救援活動の中で心的外傷を受けるためだ。04年のスマトラ沖地震では、海に打ち上げられた遺体の回収などに携わった作業員の心的外傷が問題となった。東日本大震災でも救援者、特に遺体の回収や身元確認、原発事故対応などの業務に当たっている自衛隊員や警察官、消防隊員、自治体関係者などへの精神的ケアが求められる。

 PTSDではないものの、テレビなどで被災地の映像を長時間視聴して、腹痛や頭痛、不眠などを訴えて医療機関を受診する患者も出ている。こうした患者には必要に応じて対症療法を行うとともに、意識的に腹式呼吸をするよう勧めたり、従来の日常生活を取り戻す、テレビの視聴時間を最小限にとどめるといったアドバイスをするとよいだろう。(談)
----------

東日本大震災が起こった時、私の住む地域でも揺れがあり、その晩は遅くまで起きてしまいました。あれほどの大地震です。なんだか、余震がやってくるような気がして、電気を消して床に着くのが怖くて。。。

その後、余震がチラチラとあって、そんな時もやはり夜更かししてしまいました。世の中で節電が叫ばれている時に、完全に逆行しちゃってすいません。1人暮らしだと、やっぱり怖いんです。私は寝つきが良く、一度眠りに就くと、お、お、起きれないので(^^;)。

というわけで、震災後、2週間ぐらいはテレビに釘付けになってしまいました。なんだか日本で起きたこととして、認めなくなかった、実感がわかなかった、だからこれが現実だというのを理解するために、テレビを観続けてしまいました。

しかし、この考えがいけなかったようです。気持ちが大変沈んでしまいました。と、同時に気分転換をしたくなったし、明るい話題とか音楽とかを求めました。

というわけで、ここ数週間は大好きなバレエや新体操のビデオを観まくっています。
芸術って、こういう気持ちの時に、威力を発揮します。何か美しいものを見たり聞いたりすると、人は感動します。憧れも抱くでしょうし、想像力も回復する。
人間が他の動物と違うのは、こういった感動とか憧れとかの気持ちを持てることだと私は思います。

しかし、自衛隊などの方々は仕事で活動されるのですから、自己防衛や機関の予防手段もなければ、アフターケアもない。それでは精神的に大変辛いですよね。本当はこの災害が起きる前に考えなくてはならないことだったんでしょうが、今からでもしっかり考えなくてはいけないと思います。精神的な苦痛は長引くからです。


早めに専門家のケアが必要なこともあると思う人、<ここをクリックよろしくね~ >


なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)