乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

ホルモン剤と骨粗鬆症

2011年02月20日 | 病気・症状
乳がんの治療を受けるちょっと前に、骨密度を測定しました。
「あなたは80歳になっても骨折しないよ」と、医師に褒められたのに、、、それから5年、抗がん剤治療で閉経して4年で「平均値の最低ライン」まで劇的に低下!
え”~~~っ、まぢ???

毎日早足歩き1時間を捻出し、筋トレだってバンバンやっているのに。もちろん、牛乳は毎日400ml飲んでいるんですよ。これ以上、努力できないよぉ。

う、う、失って体感する女性ホルモンの威力だぁ。。。

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【閉経後早期乳癌の再発抑制効果はエキセメスタンとアナストロゾールに差なし、骨粗鬆症はエキセメスタンで少】

サンアントニオ乳癌シンポジウム2010年12月8日~12日

 ステロイド型の不可逆性アロマターゼ阻害剤(AI)であるエキセメスタンと非ステロイド型の可逆性AIであるアナストロゾールを、閉経後早期乳癌のアジュバントとして5年間投与した場合の再発抑制効果は両剤とも高く、同等であることが明らかになった。一方、骨粗鬆症はアナストロゾールの方が多いなど副作用には差があった。両剤を比較したオープンラベル無作為化フェーズ3試験 NCIC CTG MA.27試験の結果示されたもの。成果は12月9日から12日に米国サンアントニオで開催されているサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS)で、米Massachusetts General HospitalのGoss PE氏によって発表された。

 NCIC CTG MA.27試験は、閉経後ホルモン受容体陽性早期乳癌患者を対象に、1日あたり1mgのアナストロゾールを5年間投与した群と1日あたり25mgのエキセメスタンを投与した群を比較したもの。2003年5月から2008年7月までに7576人(エキセメスタン群3789人、アナストロゾール群3787人)が登録された。主要評価項目は無イベント生存(EFS)率。副次評価項目は全生存(OS)、無遠隔再発生存(distant disease-free survival:DDFS)、遠隔再発までの時間、対側乳癌の発生率、副作用などだった。この試験では当初、COX2阻害剤のセレコキシブが投与される群とされない群に分けられていたが、循環器毒性が判明したため、セレコキシブの投与は中止された。

 試験の結果、観察期間中央値4.1年で、イベント数はエキセメスタン群が350件(9.2%)、アナストロゾール群が343件(9.1%)で、EFSの層別化ハザード比は1.02(0.87-1.18)、p=0.85で両群に有意な差はなかった。リンパ節転移陰性群でも層別化ハザード比は1.04(0.85-1.27)、p=0.726、リンパ節転移陽性/不明群でも層別化ハザード比は0.99(0.79-1.23)、p=0.896と差がなかった。化学療法を受けた群、受けてない群でも差はなかった。

 OSについても、イベント数はエキセメスタン群が208件(5.5%)、アナストロゾール群が224件(5.9%)で、OSの層別化ハザード比は0.93(0.77-1.13)、p=0.64で両群に有意な差はなかった。DDFSは、イベント数はエキセメスタン群が157件(4.1%)、アナストロゾール群が164件(4.3%)で、DDFSの層別化ハザード比は0.95(0.76-1.18)、p=0.46で両群に有意な差はなかった。

 一方、副作用(全グレード)については差があった。骨粗鬆症はエキセメスタン群が15%、アナストロゾール群が18%でp=0.01でエキセメスタン群が有意に少なかった。その他、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、膣出血がエキセメスタン群で有意に少なかった。逆に、ALT異常、AST異常、ビリルビン異常、座瘡、男性化、心房細動はアナストロゾール群が少なかった。エキセメスタンにはアンドロゲン作用があることが副作用の差につながったと見られる。
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うぬぅ、、、骨粗鬆症とは全くもって無縁だと決め込んでいた私ですが、、、女性ホルモンが枯渇すると、これは重大なチェック項目になりそうです。
上記のように、私は骨粗鬆症予防にかなり努力して取り組んでいるほうだと思います。でも、激低下した。

こうなると食事とか生活とか、「生活に気を配る」というレベルでは予防できないような気がします。しばらくは注意をおこたらず、場合によっては薬の服用も考えなくないかんかなあと、ぼんやり思うのでした。


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格差保険

2011年02月17日 | 患者の気持ち
私は国民健康保険に加入しています。自己負担は3割です。
手術なんかしちゃうと、トンでもねー額の医療費になっちゃうんです。その後の抗がん剤治療でダブルパンチです。
厚生年金の人、いいなあと、じっと手を見る。。。

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【保険者間で4~5倍の差がある医療保険料】

“一元化”には多くのハードル


● 医療財源の柱となる保険料に大きな不平等が生じている。
● 少子高齢化で保険者間の年齢構成と所得水準の差が拡大。
● 若年者が高齢者の医療費を負担する仕組みが不公平感を増幅。


 「増え続ける医療費の財源をどう確保するか」──。長年議論されてきたが、結論は得られていない。最近では消費税増税が現実味を帯びてきたが、年金などにも投入される可能性が高く、医療財源を十分潤せるとは思えない。それでは、患者の自己負担増はどうか。医療経済専門の東大大学院経済学研究科教授の岩本康志氏は、「これまで段階的に上げてきたので限界にある」と話す。

 そこで残る財源が、保険料の引き上げだ。「社会保険は被保険者の保険料で賄う」という本来の趣旨からすれば引き上げには合理性もある。

 ただ、保険料は保険者間で大きな格差があるほか、国税で補てんされている保険もあり、今となっては保険負担と医療給付の関係が明確ではない。こうした状態に不公平感を抱く被保険者は多い。岩本氏は、「格差是正は保険料引き上げを実現する上で避けて通れない課題だ」と語る。

医療保険の乱立が一因に

 医療保険は現在、会社員や公務員を被保険者とする被用者保険と、自営業者や年金生活者などを被保険者とし各市町村が運営する国民健康保険(国保)に大別される。さらに被用者保険は、大企業などの被用者を対象とし企業・業種ごとに運営される組合管掌健康保険(組合健保)、中小企業の被用者を対象とし政府が運営する協会けんぽ、公務員を対象とし自治体ごとに運営される共済組合などに分かれる。こうした保険が計約3500あり、基本的に保険ごとに加入者の保険料で医療費を賄う仕組みになっている。

 ところが、保険の種類により保険料の課金ベースや算出法などが異なるだけでなく、被保険者の年齢構成や所得水準にも違いがある。一般的に企業を定年退職した人は被用者保険から国保に移るので、国保の年齢構成は高く、所得水準は低くなる。さらに、少子高齢化が急激に進んでいる上、保険者の乱立で小規模の医療保険が多いため、被保険者の年齢構成や所得水準の格差はますます顕著になるばかり。年齢構成が高く、所得水準が低いほど保険料率は高くなるので、国保は、国税が投入されているものの、他の保険種別より料率が高くなる傾向にある。

 加えて、地方人口の高齢化などで同種の保険者間でも格差は広がっている。例えば同じ国保でも、医療・介護の1人当たり平均年間保険料は最高と最低の市町村の間で約4.5倍もの差がある。一方、被用者保険間でも賃金差などから保険料率に約3倍もの差が見られる。

段階を追って保険を一元化か

 岩本氏は「現状改善のために、保険の一元化を真剣に考える必要があるだろう」と話す。日本医師会も昨年11月、2025年以降に保険を“全国一本化”し、国が運営する仕組みを提言。保険料をいったん1箇所に集め、年齢構成と所得水準に応じて再分配することで負担と給付の関係を明確にしようというわけだ。

 ただ、財政状態の良い保険者は負担が増すなど、一気に一元化するには障壁も多い。そこで、まずは被用者保険と国保(後期高齢者医療制度も含む)別に財政調整を図りながら都道府県単位で統合、その後、国保の保険料算定方法をベースに国保と被用者保険を一元化する構想を主張する有識者は多い。また岩本氏は、「各保険者が予防機能を充実させて医療費を抑えようとしても、どうしても医療が必要になってくる高齢者などの分については、完全に一元化できなくても、保険者間で財政調整する手もある」と提案する。つまり、年齢構成の違いによる格差は保険者間で分かち合うという考えだ。

 昨年12月に高齢者医療制度改革会議がまとめた最終報告では、国保の都道府県単位での統一が明記され、一元化に向けての行程が示された。

自分の医療費は自分でためる

 少子高齢化の進展で保険料負担が重くのしかかっている若年者が、不公平感を募らせているのも問題だ。後期高齢者医療制度では、医療給付費の4割を現役の支援金で賄っている。今後、現役の負担がさらに増すのは確実で、このままでは不公平感が増幅する可能性が高い。

 その対策としてお茶の水女子大大学院人間文化創成科学研究科准教授の大森正博氏は、保険料の積み立て方式の導入を提案する。若年者が自身の医療費のために、あらかじめ保険料を積み立てる仕組みだ。

 高齢者の分と合わせて二重の負担になるが、「積み立てた分は自分自身に利用できることに加え、国税を投入して緩和すれば、ある程度納得は得られるのではないか」と大森氏は言う。岩本氏も「国民皆保険を維持するには、現在の世代と後世の負担をできるだけ平準化することが大切になる」とし、積み立て方式の導入に賛成する。現時点ではまだ公の場で議論されていないが、いずれ検討の対象になるかもしれない。
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国保歴の長い私は、国保を使う高齢者のために多額の保険料を払ってしまいました。なので今後、

>年齢構成の違いによる格差は保険者間で分かち合うという考えだ。

って考えをこれから導入されても、それは困る! だって、もう多額を高齢者のために払っちゃったんだもん(怒)。そしてその対象になった高齢者は私の保険料を使いきってるでしょ。

払っちゃったのも、自分が保険を使う時がくるかもしれないからと、真面目に払ってきたのに、途中から制度が変りますって、それは賛成できませぬ。支払い金額が少なかった高齢者たちを、墓からたたき起こし、「あななたちが楽をしたおかげでこうなったんだから」って言って、払ってもらいたい気分です(苦笑)。

>地方人口の高齢化などで同種の保険者間でも格差は広がっている。例えば同じ国保でも、医療・介護の1人当たり平均年間保険料は最高と最低の市町村の間で約4.5倍もの差がある。

これ、私も実感しますた。
乳がんの手術は小さな町にいた時の国保を使用、術後化学療法は比較的大きな市に住民票を移した後の国保を使用。国保の「均等割り・個人割り」の値の差が大きく、今の市の法がいくらかマシな支払いに。
でも、、、年間の保険料はこっちの市の方が大きい(爆)。高齢者密集地帯と合併しちゃったからですぅ~(泣)。

高齢者を非難するつもりはありません。高齢者に偏重した制度を避難しているのです。自分が納めている分を、高齢になったら恩恵に与れることが定着した社会でないと納得できません。暴動を起こしちゃうぞっ。

>少子高齢化の進展で保険料負担が重くのしかかっている若年者が、不公平感を募らせているのも問題だ。
>少子高齢化の進展で保険料負担が重くのしかかっている若年者が、不公平感を募らせているのも問題だ。
>少子高齢化の進展で保険料負担が重くのしかかっている若年者が、不公平感を募らせているのも問題だ。


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和食と塩分摂取

2011年02月15日 | 食と栄養
血圧の高まる季節です。
私は閉経に伴い、値が上がってきますた。これって不可抗力ですよね。だって、私は塩辛い食べ物は嫌い。甘いものばっかり食べているし(笑)。高速散歩も筋トレも、ちゃんとやっていても上がってきちゃいますた。。。

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【日本人は1日食塩摂取量の半分以上を和風の高塩分加工食品としょうゆから摂取】

 日本人は1日に摂取する食塩の半分以上を和風の高塩分加工食品としょうゆにより摂取しており、和食を好む人は洋食を好む人より食塩摂取量が多い傾向があることが明らかになった。10月15日から福岡市で開催された第33回日本高血圧学会で、公益財団法人結核予防会第一健康相談所生活習慣病予防・研究センター副センター長の奥田奈賀子氏が発表した。

 日本人の食塩摂取量は欧米諸国と比較すると依然として高く、さらなる減塩の必要性が指摘されている。奥田氏は、血圧と食事因子に関する国際共同疫学研究INTERMAPのデータを用いて、日本人の食塩摂取に関連する食品摂取や食事のパターンを検討した。

 国際共同疫学研究INTERMAPは、1996~99年に、米国8カ所、イギリス2カ所、日本4カ所、中国3カ所の計17カ所で行われた血圧と食事に因子に関する国際共同疫学研究。4回の24時間思い出し法による栄養調査と2回の24時間蓄尿により栄養・食品摂取のデータを集めた。今回の検討には、INTERMAP研究における日本人集団(一般集団より募集した40~59歳の男性574人、女性571人の計1145人)のデータを用いた。

 食塩摂取の特徴を解析するために、栄養調査で聞き取られた食品を食材、加工状態、調理法に応じて75群に再分類し、対象者ごとに食品群別摂取量および食塩摂取量を計算した。対象者が1日の食塩をどのような食品群から摂取していたか調べるために、1日の食塩摂取量に対する食品群ごとの食塩摂取量の寄与割合を計算した。

 その結果、食塩摂取量への寄与割合が大きい食品は、しょうゆ17.2%、塩8.6%などの調味料、漬物10.9%、塩干魚8.1%、みそ汁・スープ7.1%などの高塩分加工食品、高塩分調味料だった。

 次に、体重1kg当たり24時間尿中Na排泄量(nmol/24hr/kg)により対象者を4分位に分類し、食品摂取量および食塩摂取割合との関連を検討すると、高塩分摂取者では日本食の高塩分加工食品の摂取が多いとともに、米飯の摂取量や野菜を煮物やおひたしで食べる量が多く、和食パターンの食事傾向にあった。一方、低塩分摂取者では、パン、乳・乳製品など洋風の食材の摂取が多かった。

 これらの結果から奥田氏は、「高塩分の加工食品の摂取を控えるよう勧めるとともに、ご飯に合う洋風のおかずを勧めるのも、減塩指導として受け入れられやすく有効なのではないか」との考えを述べた。
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お寿司の「すし飯」には結構な量の塩分が含まれています。「味付けご飯」って、意外と塩分量が高いのです。で、大方の人は、しょうゆをつけて食べますよね。あなごとかいくらとか、、、既に塩分が多く含まれているネタもあります。これにしょうゆをつけたコラボレーションはウメー! でもまあ、こんなところから塩分量がかさんでしまいます。

そうそう、大腸検査をする前述、「検査前日食」を食べさせられました。朝と晩に味噌汁、昼にスープがついていました。つまり、毎食「汁物」がついていた! 検査食なので、一定量の栄養素を摂るためにはこんなメニューも仕方ありません。
んが、毎食に汁物をつけると、塩分量がグンと高まります。これを基本スタイルとするのは、ちと問題があります。お茶とか牛乳に変換したほうがベターです。

東北のある地方の栄養調査をした際、やけに塩分量が多いので食事記録をじっくり読んだら・・・、

朝「味噌汁2杯」。昼「味噌汁2杯」。夕「味噌汁2杯」。
え”--っ、味噌汁を1日に6杯も飲んでるの!?

その家だけかと思いきや、回りの家も皆、似たような味噌汁の頻度。その地方はお米がとってもおいしい場所で、ご飯と味噌汁さえあればいいわ、というような地域だったんです。ま、こういうスタイルだと、これに漬物がつき、ますます塩分量が増えることが多いんですが。

洋風の食事を勧めるのは、確かに減塩につながるかもしれません。んが、一方で脂質の摂取が増加しやすくなりますので、ご注意を。


んじゃ、何を食べたらいいのよ?と思った人、<ここをクリックよろしくね~ >


それは「日本人の栄養摂取量」で検索してちょ。んじゃ、ね。

なかのひと

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いたチョコ

2011年02月13日 | 食と栄養
みなさ~ん、明日の準備はできましたか~?
もちろん、私はドッサリ用意しましたよ、☆自分用☆ですけど何か???

私がチョコ好きなのは友人なら誰でも知っているので、プレゼントされることも多いです。うしし。海外土産で総じてレベルが高いなと思ったのは、イタリアのチョコです。フランス、ベルギーまではおいしいチョコが多い。でも、ドイツ、ポーランド、北欧…と、それより北上するとわたし的に味はイマイチ。

チョコなんて、究極の嗜好品。生きるために特に食べる必要のないもんなので、そんなもんにまで気を使って作るという姿勢に、その国の食文化への情熱を感じてしまいます。
チョコにまつわるおもしろいコラムを見つけました。
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【ピュア・チョコレート バレンタインデー】

 明日は聖バレンタインデー。恋人にチョコレートを贈り、一緒に食事して赤ワインを飲むカップルにはうれしいことだが、チョコも赤ワインも、がんや動脈硬化の原因の一つとなる活性酸素を抑えるポリフェノールをたくさん含んでいる。
 一般にチョコレートと呼ばれている固形のチョコは、1820年に英国で発明され、それまでチョコレートといえば飲み物、現在の「ココア」の一種だった。仏王妃のマリー・アントワネットがお抱えのチョコレート職人に作らせたものも、モーツァルトのオペラ「コシ・ファン・トゥッテ」に登場するものも、“飲料チョコ”だった。
 イタリアは欧州連合(EU)加盟国でも、食品に関する規則が厳しい。中欧諸国ではブドウ酒の発酵を助けるための砂糖添加が許されているが、イタリアでの使用は禁止されている。
 EUが2000年、チョコのカカオバターの含有を減らし、5%の植物性油脂の添加を認めたのに、イタリアは反対。同国のチョコはカカオ35%、カカオバター18%以上で、他の植物性油脂は混入していない「ピュア(純粋な)チョコレート」を誇ってきた。
 だが、最近、EUの裁判所から規則違反と中止勧告を受けた。「イタリア料理が健康に良い」と言われるのも一理あるわけだ。(坂本鉄男)
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なるほどね、、イタリアは食品関係の規制が厳しいんですね。
実際にイタリアで生活してみれば、なんで厳しいのか、その感触はわかりそうです。
私はお隣のギリシャに旅行したことがありますが、、、食材が自然そのままというか、日本の農家のように美しい芸術品を出荷するという概念がありません。畑や海でとれたものを、そのままドサッと食卓へ出す、という感じ。
米国のように、子供むけのお菓子に毒々しい着色をほどこすということも少ない。多分、イタリアもそんな感じなのかもなと想像します。

イタリアは食事をするのに、すんごく時間をかけて楽しんで食べるお国柄です。食品に厳しくなるのももっともなもかも。


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死亡リスクが最も低いBMI値

2011年02月10日 | 病気・症状
冬は基礎代謝が上昇します。どんだけ食べても太りません。

・・・、というか、冬休みのご馳走作りが結構な重労働。おさんどんしていたら、なんだか夏場より痩せてしまいました。
せっかく料理をどっかりと作ったのに、そのスゴさに圧倒されたのか、お客さんたちはあまり食べなかったのだ。私もつられて、ドカドカ食べられず。 ←それ、料理がまずかったってことじゃないの?

加えてこの寒気、がっつり食べても傍らからエネルギーに変換されていく感じです。皮下脂肪になる暇もない(笑)。あ、いや、、、石油ストーブをろくに付けず、室温8度の部屋でがんばってちゃ、そりゃ代謝が上昇するわいな。
だってさ、エアコンだと乾燥しまくりだし、電気の暖房器具は暖かくないし、石油ストーブは臭いじゃない。窓の開閉と、面倒になっちゃうんですよね。

というわけで、ただいまBMI18です。こりゃ、ちっとやばいな…(^^;)。

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【死亡リスクが最も低いのはBMIが20以上25未満の人々】

   NEJM誌から  白人146万人を対象とした分析結果

 
BMI高値、低値のいずれの人々も死亡リスクが高いこと、健康で喫煙歴がないBMI高値の人々の死亡リスクはより高いことなどが、前向き研究19件のデータの分析で明らかになった。米国立がん研究所のAmy Berrington de Gonzalez氏らが、NEJM誌2010年12月2日号に報告した。

 BMI高値は心血管疾患や癌による死亡率の上昇と関係しているが、BMIと全死因死亡の間の関係がこれまで詳細に調べられたことはなかった。

 著者らは、研究の開始が1970年以降で、追跡期間が5年以上、白人が登録されていて、追跡期間中の白人の死亡が1000例以上記録されており、ベースラインで身長、体重の測定が行われ、喫煙歴が調べられていた前向き研究を選んだ。19件が条件を満たした。

 登録者の人種が様々であっても、分析対象は白人に限定した。ベースラインで85歳以上だった人々は除外した。

 分析対象となったのは、19件の研究に登録されていた19~84歳の白人146万人(年齢の中央値は58歳、58%が女性)。これらの人々のデータをプールし、年齢、研究、身体活動、飲酒量、学歴、既婚か未婚かで調整してCox回帰分析を行った。

 ベースラインのBMIの中央値は26.2だった。47%が喫煙歴を持たず、現在も喫煙者だと答えたのは13%のみだった。

 追跡期間の中央値は10年(レンジは5~28年)で、その間に16万87人が死亡していた。死者のうち3万5369人がベースラインでは健康と判断されていた。

 全体では、全死因死亡はベースラインのBMIが22.5~24.9のグループで最も少なかった。このグループを参照群とすると、BMIがそれより小さくなっても、大きくなっても、全死因死亡リスクは上昇した。

 だが、現在の喫煙者と過去の喫煙者を除外し、さらにベースラインで癌または心疾患だった人々を除外すると、曲線の形が変化した。BMIが25以上のグループのハザード比は有意に上昇し、22.5未満の人々のハザード比は有意に低下すると共に、最もリスクが低いBMI域が広がり、20.0~24.9の範囲になった。

 男女別にBMIと死亡リスクの関係を調べた。女性について、BMIが22.5~24.9を参照群にした場合のハザード比は、BMI 15.0~18.4のグループでは2.02(95%信頼区間1.94-2.11)、BMIが18.5~19.9では1.34(1.30-1.38)、BMIが20~22.4では1.06(1.04-1.09)、BMIが25.0~27.4は1.03(1.01-1.06)、BMIが27.5~29.9は1.11(1.08-1.14)、BMIが30.0~34.9は1.25(1.22-1.28)、BMIが35.0~39.9は1.58(1.53-1.64)、BMIが40.0~49.9(病的肥満)は1.99(1.90-2.09)だった。

 次に、健康で喫煙歴がない女性に限定すると、BMIが15.0~18.4のグループのハザード比は1.47(1.33-1.62)、BMIが18.5~19.9では1.14(1.07-1.22)、BMIが20~22.4では1.00(0.96-1.04)、BMIが25.0~27.4のグループは1.09(1.05-1.14)、BMIが27.5~29.9では1.19(1.14-1.24)、BMIが30.0~34.9では1.44(1.38-1.50)、BMIが35.0~39.9群は1.88(1.77-2.00)、BMIが40.0~49.9では2.51(2.30-2.73)となった。

男性のハザード比は、全員を分析対象にした場合には女性と同様だったが、健康で喫煙歴がない男性に限定すると、BMIが35.0以上のグループのハザード比は女性より高かった。BMIが35.0~39.9群は2.06(1.85-2.28)、BMIが40.0~49.9では2.93(2.49-3.45)。

 男女の参加者を合わせて年齢で層別化し、BMIと全死因死亡の関係を調べたところ、最も強力な関係が見られたのは50歳未満のグループで、特にBMI高値による死亡リスク上昇が顕著だった。BMI 35.0~39.9群のハザード比は2.48(2.14-2.88)、40.0~49.9群は3.70(3.03-4.50)。

 なお、BMIが20.0未満の群のハザード比は、追跡期間が長いと小さくなることが明らかになった。15年以上追跡した場合には、BMI 22.5~24.9群と比較したBMI 18.5~19.9群のハザード比は0.92(0.81-1.04)でリスク上昇を示さず、BMI 15.0~18.4群でのみ死亡リスク上昇が有意になった(ハザード比は1.21、0.97-1.50)。この結果は、BMI低値群における死亡リスク上昇の背景に、BMI低値をもたらすような疾患を抱えていた患者の存在があることを示唆する。

 死因は様々だったが、心血管死亡、癌死亡、その他の原因による死亡に分けると、BMIが25.0以上のグループでは心血管死亡のリスクが最も高く、BMIが22.5未満のグループでは、その他の原因による死亡のリスクが最も高かった。

 白人では、過体重と肥満、おそらくは低体重も、全死因死亡リスクの上昇に関係していた。全死因死亡リスクが最も低かったのは、BMIが20.0~24.9の人々だった。著者らは既に、他の集団を対象に今回の結果を確認する研究を進めているという。

 原題は「Body-Mass Index and Mortality among 1.46 Million White Adults」、概要は、NEJM誌のWebサイトで閲覧できる。
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癌になっちゃうと、体重減少は全然うれしくないです。なんか、怖くなります。
なので、効率よく体脂肪をつけるには、高脂肪・高糖の食べ物がいいです。ケーキやクッキー、チョコレートがいいんじゃない(笑)。

やってみたんですが、、、顔じゅう吹き出物だらけになりますた。。。
極寒のこの頃、体重を増やすのはなかなか難しいのであります。


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早期HER2陽性乳癌の術前療法

2011年02月08日 | 病気・症状
HER2陽性乳癌の術前療法に、新たな組み合わせとなるか?

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【早期のHER2陽性乳癌の術前療法はペルツズマブ、トラスツズマブ、ドセタキセル併用が高い効果】

     2010年12月8日~12日 San Antonio U.S.A.


 早期のHER2陽性乳癌に術前療法として、ペルツズマブ、トラスツズマブ、ドセタキセルを投与することは、トラスツズマブとドセタキセルを投与する場合に比べて、病理学的完全奏効(pCR)率を大きく高めることが明らかとなった。フェーズ2試験 NeoSphereの結果示されたもの。成果は12月9日から12日に米国サンアントニオで開催されているサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS)で、イタリアInstituto Nazionale TumoriのGianni L氏によって発表された。

 NeoSphere試験は、化学療法未施行の手術可能もしくは局所進行/炎症性HER2陽性乳癌患者(腫瘍サイズが2cm超)417人を、術前療法としてドセタキセル、トラスツズマブを投与する群(TH群、107人)、ドセタキセル、トラスツズマブ、ペルツズマブを投与する群(THP群、107人)、トラスツズマブ、ペルツズマブを投与する群(HP群、107人)、ドセタキセルとペルツズマブを投与する群(TP群、96人)に分けて行われた。術前療法は3週おきに4回行い、手術を実施した。患者の半数強がホルモン受容体陰性だった。主要評価項目はTH群とTHP群、TH群とHP群、THP群とTP群の間でのpCR率の比較だった。

 試験の結果、pCR率はTH群が29.0%、THP群が45.8%、HP群が16.8%、TP群が24.0%となった。TH群とTHP群の比較ではp=0.0141、TH群とHP群の比較ではp=0.0198、THP群とTP群の比較ではp=0.003と、いずれの場合も有意にTHP群が優れていた。

 ホルモン受容体の状態で分けると、TH群はホルモン受容体陽性群のpCR率は20.0%、陰性群は36.8%、THP群では陽性群が26.0%、陰性群が63.2%、HP群では陽性群が5.9%、陰性群が29.1%、TP群は陽性群が17.4%、陰性群が30.0%と、いずれもホルモン受容体陰性群でpCR率が高かった。

 手術時にpCRでリンパ節も陰性だった患者は、TH群で21.5%、THP群で39.3%、HP群で11.2%、TP群で17.7%だった。手術時にpCRでリンパ節は陽性だった患者は、TH群で7.5%、THP群で6.5%、HP群で5.6%、TP群で6.3%だった。

 抗腫瘍効果は、完全奏効(CR)、部分奏効(PR)、病勢安定(SD)の合計で、TH群が100%、THP群が99.1%、HP群が92.5%、TP群が97.9%だった。

 一方、グレード3以上の副作用は、好中球減少症(TH群が57.0%、THP群が44.9%、HP群が0.9%、TP群が55.3%)、白血球減少症(TH群が12.1%、THP群が4.7%、HP群が0.0%、TP群が7.4%)、発熱性好中球減少症(TH群が7.5%、THP群が8.4%、HP群が0.0%、TP群が7.4%)と、トラスツズマブを含む群で多かった。1件以上の重篤な副作用を起こした患者はTH群が18人(16.8%)、THP群が11人(10.3%)、HP群が4人(3.7%)、TP群が16人(17.0%)だった。ペルツズマブを加えても循環器リスクの上昇は見られなかった。
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初発の治療段階は、徹底的な治療が必要とされています。
3種類の薬の併用となると、副作用が単剤、二剤に比べて強くなるんじゃないの?って思うのですが。。

私がハーセプチンを1年間点滴中、前半の半年間は1回に2ドース投薬、後半になって体重当たり厳密にするということで1.4ドースぐらいの投薬となりました。
前半期間、私は常に体調がイマイチ。これがハーセプチンの副作用なのね、なんで他の患者さんは同じ薬を使っているのに元気なの?と、点滴室で落ち込んでいました。
で、後半になったら、そんなに違和感を感じないじゃないですか(笑)。

多めに入れればいいってもんでもなく、あまりに多ければ具合が悪くなりますわね。
こんな経験から、3剤をドップンドップン同時に投与するのは、血中にそれだけ異種物の濃度が高まることになりますから、具合も悪くなるような気がします。


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ゾレドロン酸と無病生存期間

2011年02月06日 | 病気・症状
薬は併用を増やすほどいいってもんでもないようです。

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【早期乳癌のアジュバントにゾレドロン酸を加えても無病生存期間は延長せず】

     2010年12月8日~12日 San Antonio U.S.A.

 
 閉経前、閉経後の2/3期の乳癌患者のアジュバントとして通常の化学療法またはホルモン療法にゾレドロン酸を加えて投与しても、無病生存期間(DFS)を延長しないことが明らかになった。フェーズ3試験 AZUREの結果、明らかとなったもの。成果は12月9日から12日に米国サンアントニオで開催されているサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS)で、英Weston Park HospitalのColeman RE氏によって発表された。

 AZURE試験は7カ国174施設で3360人の患者が登録されて行われた。患者はアジュバントとして化学療法、あるいはホルモン療法、もしくは両方を受ける群(1678人)と、それらに加えてゾレドロン酸4mgを3~4週おきに6回、3カ月ごとに8回、6カ月ごとに5回と合計で5年間の投与を受ける群(1681人)とに分けられた。死亡イベント数が940に到達した場合のDFS率が主要評価ポイントとされており、今回は少なくとも75%にあたる752死亡イベント発生時点での2回目の中間解析として行われた。

 解析の結果、観察期間中央値59カ月(53-61)でゾレドロン酸を加えた群のDFSのハザード比は0.98(95%信頼区間:0.85-1.13)、p=0.79と、有意な臨床的な改善を達成することはできなかった。全生存(OS)に関してはハザード比0.85(95%信頼区間:0.72-1.01)、p=0.0726で、ゾレドロン酸投与群が良い傾向があったが有意ではなかった。

 しかし、閉経の前後で層別化して解析すると、閉経後の患者ではDFS、OSともにゾレドロン酸投与群に有意な臨床的改善が認められた。予後因子調整解析ではOSのハザード比0.71(95%信頼区間:0.54-0.94)、p=0.017と、有意にゾレドロン酸投与群で改善していた。閉経前の患者には有用性は見られなかった。
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ゾレドロン酸(ゾメタ)を追加する効果はほとんどないとしながらも、

>しかし、閉経の前後で層別化して解析すると、閉経後の患者ではDFS、OSともにゾレドロン酸投与群に有意な臨床的改善が認められた。予後因子調整解析ではOSのハザード比0.71(95%信頼区間:0.54-0.94)、p=0.017と、有意にゾレドロン酸投与群で改善していた。閉経前の患者には有用性は見られなかった。

閉経後の患者には有意差が出たようですね。
個人的には、数日、数週間の延命より、QOLの高さを絶対重視です。ほとんど副作用がないというのなら、併用しないよりしたほうがいいんでしょうけど。。。


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