乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

平成の米騒動

2011年08月09日 | マスコミ
うだるような暑い日が続いています。皆様、いかがおすごしでしょうか。

私は快適です! クーラーをつけていますから。さすがに室温35℃では、頭もパソコンも回転数がた落ちです。相変わらず設定温度は30℃ですけど。。。

さて、皆様のところではお米がお店にありますか?
私の近所のスーパでは、既に高価なブランド米しかおいてありません。新米より、今年度米がないよ~ん(汗)。

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【コメ先物、初日から中断…原発影響?買い殺到
】 読売新聞 2011年08月08日 11時43分
 

72年ぶりのコメ先物取引が8日、東京穀物商品取引所(東穀)と関西商品取引所で始まった。

 東穀では、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響などで今後、コメの価格が上昇するとの観測から買いが集まり、午前11時現在で取引が成立しない状況となっている。東穀の関係者は、「放射能汚染によるコメの供給不安が、関係者に思った以上に広がっているようだ」と指摘している。


 東穀では、4~6か月ものの関東産コシヒカリの売買注文受け付けを午前9時から始めたが、直後に基準価格としていた60キロ・グラムあたり1万3500円より大幅に高い価格での買い注文が相次いだ。東穀はこの日の値幅制限を600円としており、取引が一時中断されるなどして、価格が付かない状況となっている。
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みなさん、、買い出しのスタートが早いわ。
私の妹は都内に住んでいますが、先日のトイレットペーパーやペット水の品薄騒ぎに懲り、やはり米やらティッシュやらを備蓄するようになったといいます。

近年ずっと、“消費者の米離れ”という言葉が横行していたので、私は油断しちゃいますた。米はそんなに買い占めないだろうと悠長に構えていたので、スーパーに行ってびっくりです。

そして、今年の米事情を悪化させる原因の一つに、こんな事件も。

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【東海テレビ、スポンサー次々降板 不適切テロップ問題】

 東海テレビ(名古屋市)が情報番組「ぴーかんテレビ」で、岩手県産米のプレゼント当選者を「怪しいお米 セシウムさん」などとするテロップを流した問題で、同番組を提供するスポンサー企業の降板が相次いでいることが分かった。

 「ぴーかんテレビ」は月曜~金曜の放送。東海テレビは問題発覚翌日の5日から番組を休止し、代わりにアニメ番組を放送中。スポンサー各社には引き続きCM提供のお願いなどをしているが、風当たりは強い。

 金曜のスポンサーだった子供服メーカーのミキハウス(大阪府八尾市)は、番組提供の打ち切りを決めた。「不適切な番組であり、抗議の意思を示す」としている。

 製パン大手のフジパングループ本社(名古屋市)も火曜と金曜のスポンサーを降板した。消費者から「提供を続けるのか」など問い合わせや苦情が約50件寄せられ、企業イメージの悪化につながると判断した。「たとえ番組が再開しても、うちが提供するのは困難だろう」(広告担当)と話す。
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何を考えているんだっっっ(怒)!!!って感じですよね。

東海テレビがもし、“がんばろう東日本”なんてテロップ出していたとしたら、、、それは、すごーーー偽善のテレビ局ということになります。

こんな行為をするなんて、こりゃ犯罪ではないかと思います。平成に入ったら、米騒動をおこすのは庶民じゃなくて、マスコミだったとはね。

東電なみの被害者補償をしなされ。


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震災は飯のタネか

2011年03月21日 | マスコミ
ここ一週間、東北と東京方面にトイレットペーパーなどの日用品を送る手続きをしていました。
東京あたりじゃ、日用品や食料品の買い占めが進行とか。んじゃ、私のところはそんなに被害がなかったから送るよ、ということで何度も宅配便を利用していたのですが。。。

きのう、スーパーに行ったら、、、米、ティッシュ、カップ麺、乳製品などなど消えていました。
あちゃー、ついにここまで来たか(;´∩`) 。蓮舫さんの買い占め禁止の発言以降、急激に悪化したものと思われます(^^;)。これって、群衆心理なんでしょうね。
テレビでアナウンスしても、その意図は視聴者の判断に委ねられます。物があふれている東京で、なぜ品不足?と不思議に思っていましたが、なるほどね。。

「不注意だった」。
東北地震の時、私はある報道局で、民主党の土肥隆一衆院政治倫理審査会会長が、竹島(島根県)領有権で韓国よりの共同宣言文に署名したニュースを読んでいました。マスコミは政府を一斉に非難するんだろうなあと思っていたら、、、グラングランと来ました。

「揺れているよね」。
社員たちはそう言いながらも、仕事を続行です。自営業の私は労災入ってないから、ドアを開け、非難口を確保、さっさと机の下にもぐりこみました。それからドヨンドヨンとビルが大きく揺れ、フロアは騒然となりました。

でも、昨年末に行った防災訓練時のような行動は、社員の誰もしませんでした。それどころか、「すげー揺れたな、俺、酔っちゃったよ」なんて言って笑っている。
「初起動なし」です。避難の形をとったのは私たち出入り業者と派遣社員だけ(苦笑)。

数十分後、テレビモニターに東北地方の津波が映し出されました。局長初め、ディレクターや他の管理職、そして社員も皆、モニターに釘付けです。

津波と知らず、波に向かって歩く高齢者とか、漁船が防波堤を乗り越え渦の中に沈んでいく様がリアルタイムで映し出されます。私は彼らの次の瞬間を想像すると、画面を見続けることができませんでした。
その時です、ディレクターの一人が軽やかな声で、

「こりゃー、たくさん死ぬぞーっ!」。

私には東北地方の親族が多いのです。彼らの安否が急に心配になったその脇で、明るい調子でこう叫ばれたのでは…。

活気のある仕事が増えて嬉しいのかもしれない。自分の親族は無事かもしれない。心の中で何を考えるか、、は、他人には止められない。

でも、でも、でも。
部下たちの前でこんなことを言うなんて、局のトップとしては不謹慎じゃないの?!

こういう業界の人たちは、世の中が安泰じゃ困るのですね。明るいニュースより暗いニュースの方が、自分の存在が証明できる。

最近のTV報道で、バックヤードにいた報道局員の失言がいくつか取り沙汰されていますが、あれは本当でしょう。私はそう確信します。

「不注意だった」どころでは、済まさない。反省しなくていいから、今から福島原発へ行き、東電の社員や自衛隊員らと同様、放射能を浴びながらカメラを回したまえ。彼らの雄姿を報道したまえ。


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報道の権利

2010年10月31日 | マスコミ
先月、マスコミが祭った事件(?)、収束に向かいそうなのでアップしてみました。

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【大丈夫か?朝日新聞の報道姿勢】

清木元治(東大医科学研究所所長・教授)

 平成22年10月15日の朝日新聞朝刊に東大医科学研究所におけるペプチドワクチンの臨床試験についての報道があった。

 これに対して、10月20日に41のがん患者団体が厚生労働省で記者会見を開き、我が国の臨床試験が停滞することを憂慮するとの声明文を公表した。朝日新聞は翌日21日に、「患者団体『研究の適正化を』」と題する記事(朝刊38面)を書いている。

 この記事が、記者会見の声明文の真意を伝える報道であれば朝日新聞の公正な立場が評価されるところだが、よく読んでみると声明文の一部分を削除して掲載することにより、声明の意図をすり替えているように読める。声明文の一部をそのまま引用する。

 「臨床試験による有害事象などの報道に関しては、がん患者も含む一般国民の視点を考え、誤解を与えるような不適切な報道ではなく、事実を分かりやすく伝えるよう、冷静な報道を求めます」(全文はhttp://smiley.e-ryouiku.net/?day=20101019などにて閲覧可能)

 ところが朝日記事の声明文説明では「有害事象などの報道では、がん患者も含む一般国民の視点を考え、事実を分かりやすく伝えることを求めている」となっており、なんと「誤解を与えるような不適切な報道ではなく」の部分が削除されている。

 本来の声明文は、臨床試験を行う研究者・医師、行政関係者、報道関係者に向けられており、特に上記に相当する部分では報道に対して「誤解を与えるような不適切な報道」を慎んでほしいとの切実な要望が述べられている。

 科学論文の世界では、事実の一部をなかったことにして解釈を意図的に変えることを捏造と呼んでおり、この捏造の定義に異論を唱える人はないだろう。朝日新聞の10月15日から始まった一連の関連記事を読むと、実際の事実関係と書きぶりによって影響を与えようとしている目的との間に大きなギャップを感じざるを得ない。

 社会に対して大きな権力を持ち責任を担う朝日新聞の中で、急速に報道モラルと体質の劣化が起こっているのではないかと感じられて、大変心配になる。「医療や臨床試験の中では人権保護が重要だ」と主張している担当記者の人権意識は、単にインパクトある大きな記事を書く為の看板であり、最も根幹である保護されるべき対象が欠落しているのではないかと思わせられる。
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事件の内容について、日経メディカル オンライン編集部が再編集した事件の概略は、こちらから。

再編集記事の中で、事件として祭り上げられた東大医科学研究所が強調した内容の一つに、

〉そもそも膵臓癌における消化管出血という有害事象を、ことさらに強調して報道する内容にも大きな疑義が示された。清木氏は、「どちらの臨床研究でも、消化管出血は自然経過によるもので、ワクチンの投与が原因ではないと判定されている。出血により患者の入院が1週間ほど延びたため、指針により重篤な有害事象と判定されているが、副作用ではない」と話した。

があります。自分の癌がどのような病状をきたすかは、我々癌患者としてはあまり積極的に知りたくないことであります。もちろん、患者家族も同様でしょう。患者らに病状や臨床試験をどのように説明するかは、行う人が十分に配慮する必要があります。

本文については、我々患者となった身としても、報道に対して、「誤解を与えるような不適切な報道」を慎んでほしいと切に願います。命がかかってるのですから。私が吹き出しちゃったのは、

>科学論文の世界では、事実の一部をなかったことにして解釈を意図的に変えることを捏造と呼んでおり
>科学論文の世界では、事実の一部をなかったことにして解釈を意図的に変えることを捏造と呼んでおり
>科学論文の世界では、事実の一部をなかったことにして解釈を意図的に変えることを捏造と呼んでおり

学生時代、化学実験でデータを出す際、我々学生は指導教官にこれを何度も注意された経験があります。科学論文を提出すると、提出先は時間をかけて捏造がないかチェックするのがデフォです。
ですので、科学者から見ると、朝日新聞社の「事実の一部をなかったことにして解釈を意図的に変えた」行為は、非常に不可思議に映ったことでしょう。
声明文を出した患者団体が、自分たちの文の内容をチェックしないと、朝日新聞社は思ったのでしょうか??? まさかねえ。。。

というわけで、この東大医科学研究所所長の

〉担当記者の人権意識は、単にインパクトある大きな記事を書く為の看板であり、最も根幹である保護されるべき対象が欠落しているのではないかと思わせられる。

が、真相に近いんじゃないかと、とっても思えてくるのであります。
「報道の自由」は報道の権利だもん、捏造するのも権利だもん!、、、と、解釈を意図的に変えちゃいかんでしょう。


患者は、臨床試験による有害事象などの報道に関しては、がん患者も含む一般国民の視点を考え、誤解を与えるような不適切な報道ではなく、事実を分かりやすく伝えるよう、冷静な報道を求めているんだよ、と思う人、<ここをクリックよろしくね~ >

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乳癌検診とTBS

2010年06月10日 | マスコミ
私は乳腺が濃くて、マンモグラフィーを撮ると真っ白に写ってしまいます。
「これじゃ癌があっても全然わからないよ、まるで20歳代の女性の乳腺だ」、と、何人の医師に言われたことか。

乳癌検診では毎回、マンモグラフィーは撮っても無駄になってしまい、エコー検査も必ず行います。カラーエコー検査だと、しこりの温度がわかりやすくモニターに写され、癌なのかの判定がしやすくなっています。

乳癌患者の皆さまならば、中村清吾先生、上野直人先生の名は、一度は目や耳にしたことがあるでしょう。
私は“生”中村先生を見たことがありますが、写真よりずっとハンサムです(*≧m≦*)ポッ
ってことが言いたいんじゃなくて…("`д´)ゞ

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【番組きっかけの乳がん検診 TBSに医師らが中止要望】  2010年6月10日1時44分
 
乳がんのため24歳で亡くなった女性を取材した番組「余命1カ月の花嫁」をきっかけに、TBSが展開している20~30代女性を対象にした乳がん検診を中止するよう求める要望書を、医師や患者ら38人が9日、同社に提出した。20~30代への乳がん検診の有効性に科学的根拠はなく、不必要な検査につながるなど不利益が大きいと指摘している。

 要望書を提出したのは、中村清吾・昭和大教授や上野直人・米MDアンダーソンがんセンター教授ら、乳がん治療の第一線で活躍する医師のほか、がん経験者、患者支援団体のメンバーら。

 「科学的根拠のない検診を、正しい情報を発信すべきテレビ局が行うことは倫理的に問題が大きい」として、検診の中止を含め活動の見直しを求めた。また検診を20~30代女性に限定している理由などを問う公開質問状も内容証明郵便で送った。

 国は指針で、乳がん検診は40歳以上を対象に、マンモグラフィー(乳房X線撮影)検査と、医師が胸の状態を診る視触診の併用を推奨している。要望書は、20~30代女性への検診は、放射線被曝(ひばく)やストレスを増やし、がんを見逃す場合もあると指摘。メディアの役割は、異常を感じたら医療機関へ行くべきと呼びかけることだとした。

 TBSは2008年から検診を実施。これまでに約7千人がマンモ検診を受けた。今年も、15日から舞台で上演されるのと連動し、東京や大阪などでエコー(超音波)検診を実施している。
     ◇
 TBSのコメント 要望書で指摘されている点は、現在の医学界の基準的な考え方で、反論するところはない。ただ、40歳未満の乳がん罹患(りかん)者は年々増えており、あくまでも自己責任・自己負担で検査を受けることは意味があると考えている。
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医師側は、

〉科学的根拠のない検診を、正しい情報を発信すべきテレビ局が行うことは倫理的に問題が大きい。

〉20~30代女性への検診は、放射線被曝(ひばく)やストレスを増やし、がんを見逃す場合もある。メディアの役割は、異常を感じたら医療機関へ行くべきと呼びかけることだ。
〉20~30代への乳がん検診の有効性に科学的根拠はなく、不必要な検査につながるなど不利益が大きい。

と訴えているのに対して、TBS側は、
〉要望書で指摘されている点は、現在の医学界の基準的な考え方で、反論するところはない。ただ、40歳未満の乳がん罹患(りかん)者は年々増えており、あくまでも自己責任・自己負担で検査を受けることは意味があると考えている。

とコメントしていますね。

〉反論するところはない。ただ、あくまでも自己責任・自己負担で検査を受けることは意味があると考えている。
〉反論するところはない。ただ、あくまでも自己責任・自己負担で検査を受けることは意味があると考えている。
〉反論するところはない。ただ、あくまでも自己責任・自己負担で検査を受けることは意味があると考えている。

すみません。
「反論するところはない、が、自己責任・自己負担で検査を受けることは意味がある」
のつながりが、よくわかりません。。。(。-∀-)


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マスコミは正義の味方か?

2010年03月21日 | マスコミ
「弱い者の立場に立つ、それがマスコミの使命だっ!」。

吹き荒れる派遣切り、社会的弱者は虫の息だ、ホームレスになる日も近い。
守ろう彼らを! 我々が彼らを取材し、世の中に訴える、
「真面目に仕事をする彼らを守れ! 派遣切りをやめろ!」

こんな論調のマスコミ報道は、まさに派遣切りに会った人、会いそうな人にはグッとくるかもしれません、、、
でもね。
マスコミだって、大幅に派遣切りはやってますぜww

「我社は断腸の思いで派遣切りを行った。正社員の雇用を守るためだ。社会的弱者を守らねばならないのはそうなんだけどさ、、、我々が社会的弱者に転落しちゃうのはイヤだしぃ。。。アンタたちと同じような暮らしに落ちたくないんだよね。ワーキングシェアは、他の会社がやるべきだ、ウチじゃない。ウチの会社は、弱者を守れないも~ん」。

って、ハッキリ言えばいい。その方が、いくらか信頼できます。
スーパーマンみたいな正義の味方の存在なんて、、、世の中のどれほどの人が信じるというのか???


おかだ先生のブログ「転がるイシあたま」で、思わず噴き出しちゃったトピックを見つけました。
「毎日新聞の広告」の中で、毎日新聞が、「製薬会社の広告が激減したので、それを戻して欲しい」という要望を日本製薬団体連合会に出したらしい。広告減少の理由に「大淀病院産婦死亡事例」をあげ、報道が医療崩壊を加速させ、医療関係者が報道に反発し、結果的に製薬会社が毎日新聞社に広告を出さなくなったと見ているようです。

で、それらしき記事がこれです。
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毎日新聞 日薬連・評議員に医療報道への「理解」求める文書

 毎日新聞社が自社の医療報道に理解を求める朝比奈豊社長名の文書を、日本製薬団体連合会の評議員に配布した。複数の関係者によると、数年前の医療報道で一部医師から強い批判の声があがり、現場MRへの忠告、あるいはネットへの書き込み、電子メールの送付などで、同社への広告出稿をけん制する動きが活発化。製薬企業のほとんどが出稿を停止し、いまだ半数以上、停止状態が続いているという。

 文書によると同社は06年8月、奈良県で意識不明になった妊婦を転送する病院が見つからず、大阪府内の病院で死亡した事故を、産科救急の不備、周産期医療の現状と課題などを交えて報じたところ、一部医師の間で「毎日新聞の報道が医療を崩壊させた」との批判が起きた。

 複数の関係者によるとこれを皮切りに、同社に広告出稿する製薬企業にも、批判の矛先が向くようになり、 10社程度あった製薬企業の毎日新聞への広告のほとんどが出稿を停止。いまも数社を除いて出稿停止が続いている。 背景には、現場MRに対する直接の忠告、2チャンネルなどネットの書き込み、電子メールの送付などで、 広告出稿をけん制する動きがあったという。

 毎日新聞社は今回の文書で、「医療態勢が崩壊していた現実を報道したのであって、報道が崩壊させたわけではない」と 説明する一方、「医療報道をさらに充実させ、毎日新聞の医療に向けた姿勢をより鮮明にするよう心掛けてきた」と強調。

 奈良県の医療事故報道に対する批判を「謙虚に受け止め、医療報道を深化」させた結果、 「低医療費政策」と「医師数抑制策」の問題点を強く訴える報道で、成果を出したと訴えている。

 文書配布は日薬連の木村政之理事長に毎日新聞社の役員らが要請、木村理事長が竹中登一会長に相談したうえ、 認められた。「広告出稿の障害をできるだけ取り除きたいという思いがある」(毎日新聞関係者)という。
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この記事はネットで見つけたものなので、信憑性はわかりません。んが、現在、新聞社で広告収入が激減しているのは、どの新聞社も大差ないのは事実です。

さて、私が噴き出しちゃったのは、、、広告を出すスポンサーは、広告を出すメリットがあると決断して出します。で、やってみてメリット無しなら、次回は行わない。
外国人に性犯罪を指南するような記事を、ガンガン掲載するような新聞社に、はたして製薬会社が、気前よく広告料を出すのでしょうか?


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なかのひと

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割りばし事件報道

2009年07月04日 | マスコミ
松本サリン事件が起きて15年。第一発見者の河野さんは、当時、まるで犯人のように報道されていました。
もし、あの時、裁判員裁判にかけられていたら…。
裁判員のうち、だれも報道に形成された世論に同調はしなかっただろうと想定できるでしょうか。

長い沈黙を破った人の声です。
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「割りばし事件」に対する報道はペンの暴力 2009. 6. 18

   裁判所の判断を軽視して法治国家といえるのか 長谷川 誠(杏林大学耳鼻咽喉科学教室前教授)

 私が杏林大耳鼻咽喉科教授だった時の教え子が刑事責任を問われた裁判で、2008年11月、東京高等裁判所は教え子の過失を認めず無罪判決を出しました。民事裁判においても過失なしとの判決を下しました。刑事および民事の両裁判で、東京高裁が正しい判断を示したことに対して、関係者一同、心から感謝しています。

 この事件は、お子さんが割りばしを口にくわえて転び、その割りばしが脳に達して亡くなった不幸な事故です。医療事故ではなく、ましてや医療ミスでもありません。そのことが法的に立証されました。私どもの力が及ばず、お子さんを救えなかったことについて重く受け止めており、心からご冥福をお祈りしてきました。

 しかし、この事件は医学的には極めて難しいケースであるにもかかわらず、夜間の救急外来において診断できなかったことの刑事責任を問われたために、私どもは大きな違和感を持ち、法廷において法律的に対応してきました。わが国は法治国家であり、刑事責任を追及された以上は、この件は法廷でのみ決着させるという信念に基づき、これまで公の場での発言を一切控えてきました。

 法的な決着がついた今、改めて報道機関の現在までの対応に対して意見を述べたいと思います。

 まず問題としたい点は、刑事裁判の地裁、高裁において無罪、また民事裁判の地裁、高裁において過失なしと判断された後でも、一部の報道では自分たちの主張が認められなかったことへの不満からか、紙面や番組の構成で、あたかも医師に過失があったかのような印象を与える情報操作を行っています。

 今回の事件の事実関係はすべて明らかにされているにもかかわらず、一部の新聞やテレビ番組では、隠された事実があり、それが公開されていないがために、無罪判決になったように報道されていました。専門家以外の方が感情的にコメントするテレビでは、仕方がない面もあるかもしれませんが、客観性をうたい、社会の良識を代表すると自認する大新聞までもがそれでよいのでしょうか。

裁判所の判断も尊重しない報道機関

 この明らかにされている事実関係について、被告側、検察側の医学、法律の専門家が医学的、法律的に過失があったかどうかを議論し、裁判所は最終的に医師側の見解が正しいと判断したのです。刑事、民事の高裁の判断は社会において尊重されるべきであり、それが法治国家のルールです。報道機関には社会正義を守るために、報道の自由と、報道のための編集の自由が社会から与えられています。裁判所の判断を尊重しないこのような報道機関の姿勢は、まさに法治国家の理念を否定するものです。

 亡くなったお子さんの担当医だった私の教え子は、不当なペンの暴力により医師としての人生を大きく狂わされました。報道機関は自分たちこそが正義であるという視点に立ち、世論を誘導して著しい人権侵害を引き起こしてきました。限られた時間での記事執筆が求められている以上、ときには間違った報道をしてしまうこともあるかもしれません。しかしながら、報道の誤りが明確になった時点では、報道機関は誤った報道について真摯(しんし)に反省し、自分たちの判断のどこに誤りがあったのかを検証して、それを報道すべきでしょう。

 報道と編集権の自由とは、報道機関が自分の都合のよい情報だけを提供することではないはずです。今回の事件は、社会が報道機関に与えている、報道と編集権の自由について、報道機関自らが改めて考えるよい機会であり、報道機関には今後も社会の木鐸(ぼくたく)としての重要な役割を担ってほしいと願います。

医療崩壊の理由は医療システムの問題にあらず

 現在日本の医療は危機的状況に陥っています。特に産科医療に関しては、ほぼ崩壊状態といっても過言ではありません。その原因には様々なことが挙げられています。保険制度を含めた医療システムの問題、医師の不足による勤務医の過酷な労働状況、病院勤務医と開業医、または各診療科の医師数の不均衡などが論議されています。

 いずれも一見理にかなった分析のように見えますが、これらが改善されても医療危機がすべて解消されることはないでしょう。今から10年以上前の医療状況を思い出してみてください。医師の数は現在より8%程度少なかったにもかかわらず、医療は現在ほど危機的状況にはありませんでした。また、救急患者の受け入れについても、今日ほど大きな社会問題にはなっていませんでした。

 医療危機が一気に進行したのは、医療システムの問題でもなく医師不足に陥ったからでもありません。医師が「患者さんのために働く」という最も重要なモチベーションを失い、医療の最前線から立ち去ったためです。何がそのような行動を多くの医師に取らせたのでしょうか。それは、善意に基づいた医療でも、その結果が悪ければ刑事責任を問うという社会の姿勢です。医療危機のきっかけは、経済問題でもなく、過酷な勤務状況でもありません。大病院の勤務医は労働条件に見合わない低収入や過酷な勤務状況に対しても、不満を自ら封印して社会のために貢献してきました。しかしながら、善意に基づいて行った医療行為の結果が思わしくなかったという理由で、刑事責任を問われる事態が起こり、医師は初めて自分たちの価値観がいかに社会、特に報道の価値観と懸け離れているかを思い知らされて、現場から立ち去っていったのです。その大きなきっかけが割りばし事件でした。このような医師への刑事責任追及に対して報道機関の果たした役割は極めて大きく、報道が今日の医療の危機的状況を作り出したといえます。

現在の医師数は決して少なくはない

 一度失われた医師の価値観を再び取り戻すのはなかなか難しいことです。その状況下で、できるだけ早く現在の医療危機を乗り越えるためには、医師の勤務状況を改善して一般の勤労者と同じ労働条件を法律で保障する必要があります。

 ただし医師の数についていえば、多くの識者が述べている「日本の医師数は他国に比べて著しく少ない」とする考えは正しくありません。日本の人口に対する医師の数はオーストラリアやカナダと比べても大きな差はありません。まして、同じ人口でも国土が広ければ、同一の医療環境を保つためにはより多くの医師を必要とします。そう考えると、わが国の医師数は実質、オーストラリアやカナダとほぼ同じといえるでしょう。

 オーストラリアやカナダは日本と似た医療制度を採用していますが、この両国に医療危機が起こっているという話は聞いていません。従って、単に医師の数を増やすことが直ちに医療崩壊の解決につながるとは思えません。

 長期的には、「善意に基づく医療行為の結果については刑事責任を問わない」という原則が再び社会に確立されれば、多くの活力ある医師が大病院の臨床現場に戻ってくると思います。一般に医師は難しい臨床の現場で働くことに誇りを感じる人種であり、この原則が確立されれば、将来多くの医師が病院に踏みとどまると思われます。安易に医師を大量生産するだけでは、将来、さらに難しい問題を抱える可能性もあり、慎重に対応すべきだと考えます。
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>限られた時間での記事執筆が求められている以上、ときには間違った報道をしてしまうこともあるかもしれません。しかしながら、報道の誤りが明確になった時点では、報道機関は誤った報道について真摯(しんし)に反省し、自分たちの判断のどこに誤りがあったのかを検証して、それを報道すべきでしょう。

正にその通りです。他人に求めるばかりで自身がいい加減では、誰も信用しなくなります。福島県立大野事件もそうですが、その道の専門家とマスコミと、あまりにかけ離れた見解を出した時点で、マスコミは熟考すべきです。

また、裁判員となったら、マスコミ報道をどこまで参考にするか、、、は、この記事から、大きな問題であることがわかります。報道の裏側にはスポンサーがいることをお忘れなく。


そうだ、真摯に反省し、誤りを報道すべきだと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >


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患者日記:記事の感想

2009年02月18日 | マスコミ

先々週、医師のブログを中心に、あちこちで取り上げられた記事です。

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記者日記:医師の説明 /埼玉

 「もう一度、一から説明しましょうか!」。医師は突然、声を荒らげた。昨年末、兄が大病をした。治療法の説明の場に私も同席し、質問しまくった。もちろん面白半分にではない。学会のガイドライン本(書店でも買える)を読み、病状の微妙な差によって治療法も違うことを知っていたからだ。

 だが、医師は「そんな細かいところまで聞いてきたのはあなたが初めてですよ」などと繰り返し、明らかにいらだっていた。揚げ句に、私が「念のため確認しますが……」と治療法のある細部についてたずねた途端、冒頭のようにキレてしまったのである。

 私はひるまず質問し続けたが、こうした場面に慣れていない人なら黙ってしまっただろう。医師と患者・家族を隔てる「壁」はまだまだ高いと痛感した。申し添えておくと、医師はその後も献身的に兄を診てくれた。【平野幸治】

毎日新聞 2009年2月6日 地方版
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20090206ddlk11070295000c.html
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で、よっしぃ先生が医師側から意見を述べています。あとで参考に読んでね。
「壁はこんなに高くないけど」
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私の治療は、主治医の計らいで最初から非標準治療だったので、この記者のように標準治療にこだわり、いちいち主治医の話の腰を折らなくて本当によかったと胸を撫で下ろしていますw

主治医の「あなたの補助療法は、日本では未承認だけど、世界では標準です。世界標準で治療したほうがいい」の言葉に、「なぜですかぁっ、理由を正確に述べよっっっ」なんて噛み付いたら、せっかくのご厚意を台無しにしちゃったんじゃないかとww

私も診察前に、一応は知識を入れていきますよ。なんたって癌だもん、大病だもん。
でもね、それは主治医の説明した言葉を、正確に理解するための「補助」としてです。専門家を相手にこの記者は、なんで自分の一夜漬けの知識をご披露したのか、よくわかりません。大病した兄さんは、一体どこへ???

で、先週、おかだ先生が逆バージョンをブログでアップ。これは笑えます。

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「 医者日記:記者の説明」


 「もう一度、1ページめから説明しましょうか!」記者は突然、声を荒らげた。
 子どもが学級新聞の係になった。学校から新聞社に行って記者にインタビューするというのでその場に私も同席し、質問しまくった。もちろん面白半分にではない。「学級新聞の作り方」(書店でもアマゾンでも買える)を精読し、文章表現の微妙な差によって紙面の効果が違うことを知っていたからだ。

 だが、「1ページにはこう書いてありますがこういうことですよね2ページにはこう書いてありますがこういうことですよね3ページにはこう書いてありますがこういうことですよね4ページにはこう書いてありますがこういうことですよね5ページにはこう書いてありますがこういうことですよね6ページにはこう書いてありますがこういうことですよね7ページにはこう書いてありますがこういうことですよね8ページにはこう書いてありますがこういうことですよね9ページにはこう書いてありますがこういうことですよね10ページにはこう書いてありますがこういうことですよね11ページにはこう書いてありますがこういうことですよね12ページにはこう書いてありますがこういうことですよね13ページにはこう書いてありますがこういうことですよね」と確認しただけで記者は「子どもに同席してそんな細かいところまで聞いてきたのはあなたが初めてですよ」などと繰り返し、明らかにいらだっていた。揚げ句に、私が「もう一度念のため確認しますが2ページに書いてあることは……」と本のある細部についてたずねた途端、冒頭のようにキレてしまったのである。

 私はひるまず質問し続けたが、私ほど図太くない人なら黙ってしまっただろう。記者と非マスコミ人を隔てる「壁」はまだまだ高いと痛感した。ちなみに、子どもが結局どんな学級新聞を作ったのかは、知らない。
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地元に密着した記事を書く、っていうのを売りにするある新聞社には、時々取材先から、「あの記者は、もー二度と寄こすなっ」ってな怒りの電話がかかってくることがあります。怒りの大概が、「そんなこと言ってない」とか、非礼な取材態度などです。

で、上司が取材先と対応するんですけど、、、後に、取材した記者を別室へ連れ出し、締め上げ、、、じゃなかった、上手にしゃべらせるテクニックなどを教授するわけです。

取材先とは良好な関係を維持したい。

コレ、地方新聞社の本音だと思いますよ。だって、その新聞の広告欄には、取材先の広告もでかでかと載っかってるわけで。。。
まあ、スポンサー絡みの記事は、神経を使って書くことになります。

で、医者です。

まー、その、、、病院とか医者とか、美容関連などの一部を除くと、あんまり広告は出さないわけです。勤務医は、まず、広告なんて出さないし。

いいように書かれちゃうターゲットになりやすいんだと思います。で、いーよーに書くのって、楽しいですよね。漫画家も決して、好きなよーに作品を描いてないし。描いていいんなら、やりてーよって思ってる人、多いんじゃないかなあ。

ふ~ん、結局お金絡みなんだねと思った人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

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新聞社も崩壊か

2008年12月29日 | マスコミ
最近、ネットでおもしろい記事を探すようになっちゃいますた。だって、新聞より情報がずっと早いんだもん。

医療情報関連なんか、お医者さんのブログの方が詳しくてわかりやすい、、、お医者さんは日頃、患者さんに説明をするのも仕事だから、専門的な内容を噛み砕いて書くのも上手ですし、質問に答えてくれる良心的なブログも多い。新聞社に問い合わせて、同等のレスが来るとも思えないのよねえ。

新聞記事で興味があるのが、地方欄。“ご当地ずっこけ情報”を探すのが好きです。時々、妙な犯罪とかを見つけて笑っています。これは続けてほしいなあ。

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毎日・産経が半期赤字転落 「新聞の危機」いよいよ表面化

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081226-00000002-jct-soci
12月26日18時55分配信 J-CASTニュース


 朝日新聞社の赤字決算が新聞業界に波紋を広げるなか、その流れが他の新聞社にも波及してきた。毎日新聞社と産経新聞社が相次いで半期の連結決算を発表したが、両社とも売り上げが大幅に落ち込み、営業赤字に転落していることが分かった。両社とも背景には広告の大幅な落ち込みがある。景気後退の影響で、さらに「右肩下がり」になるものとみられ、いよいよ、「新聞危機」が表面化してきた形だ。

■「販売部数の低迷、広告収入の減少など引き続き多くの課題」

 毎日新聞社は2008年12月25日、08年9月中間期(08年4月~9月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比4.2%減の1380億3100万円だったが、営業利益は、前年同期26億8300万円の黒字だったものが、9億1900万円の赤字に転落。純利益も、同12億5600万円の黒字が16億1900万円の赤字に転じている。

 単体ベースで見ると、売上高は前年同期が734億2500万円だったものが、6.5%減の686億8400万円に減少。営業利益は同5億4100万円の黒字が25億8000万円の赤字に転じ、純利益は1億8900万円の赤字がさらに拡大し、20億7800万円の赤字と、約11倍に膨らんだ。

 発表された報告書では、

  「当社グループを取り巻く新聞業界は、若年層を中心として深刻な購買離れによる販売部数の低迷、広告収入の減少など引き続き多くの課題を抱えている」

とし、業績不振の原因として、販売部数と広告収入の落ち込みを挙げている。

 毎日新聞社の常務取締役(営業・総合メディア担当)などを歴任し、「新聞社-破綻したビジネスモデル」などの著書があるジャーリストの河内孝さんは、

  「『上期で赤字が出ても、下期で巻き返して通期では黒字にする』ということは、これまでにもあった」

と話す。ところが、今回は事情が違うといい、広告の大幅落ち込み傾向もあって、通期でも赤字が出る可能性が高いと予測している。河内さんは、

  「仮に通期で赤字が出たとすれば、事実上倒産し、1977年に現在の『株式会社毎日新聞社』に改組されて以来、初めての事態なのでは」

と話している。

■産経新聞も営業赤字に転落

 産経新聞も08年12月19日に、08年9月中間期の連結決算を発表している。こちらも、毎日新聞と同様、不振ぶりが読み取れる。

 子会社の「サンケイリビング」をフジテレビに売却した関係で、売上高は978億500万円から17.4%減の808億1900万円にまで落ち込んだ。9億2900万円の黒字だった営業損益は、4億3400万円の赤字に転落。特別損失として「事業再編損」16億8400万円が計上されており、純利益は前年同期では1億1700万円の黒字だったものが、19億8400万円の赤字となっている。

 単体ベースでは、売上高は前年同期が588億1200万円だったものが539億4300万円に8.3%減少。営業利益は9億2700万円の黒字が10億7800万円の赤字に転落。一方、純利益は、特別利益として「関係会社株式売却益」39億100万円が計上されたことなどから、前年同期は2億2900億円の黒字だったものが、5億8300万円に倍増している。

 同社の報告書では、業績不振の背景として、毎日新聞と同様、広告・販売収入の落ち込みを指摘している。また、同社は新聞社の中ではウェブサイトへの積極的な取り組みが目立つが、報告書でも

  「(同社グループ)5サイトは月間合計8億ページビューを記録するなど順調に推移している。『MSN産経ニュース』は産経新聞グループの完全速報体制が構築されており、新聞社系のインターネットサイトの中でも特にユーザーの注目を集めている」

と、自信を見せている。一方で、ウェブサイトが同社の収益にどのように貢献したかについての記述は見あたらない。

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> 「当社グループを取り巻く新聞業界は、若年層を中心として深刻な購買離れによる販売部数の低迷、広告収入の減少など引き続き多くの課題を抱えている」

ふっっっ。。。
あのね、、、「若者が悪い」とか、「スポンサーが金出さん」とか、、、
「全部、相手のせい。自分は悪くない!」って???

他人ばっか叩いていたら、そりゃ、他人は離れて行くわな。
なぜ若者が離れてしまうのか、なぜスポンサーがつかないのか、真剣に考える時期が来たのでしょうね。
若者は、「活字離れ」しているわけじゃあないと思います。ネットで情報を読む人は多いし、ブログを書いたり読んだり、結構日本人は書くのが好きなんじゃね?
不況でスポンサーがつかないっていのも、さて、どのぐらい実際に影響しているものか。スポンサーになったけど、思ったように反響がないから撤退したんじゃね?

各社の記事を読んで私が思うのは、「○○せよ」という意見とか批判ばっか。
どーしたら「○○できる」状況になるのか、具体的な記述がないのよねえ。まるで、スーパーや病院の意見箱の意見を読むような感じがします。自分に都合の良い意見とか批判なら、私だって言えます(このブログで散々言ってるけど)。

まー、変態記事とか偏見記事とか、ねつ造まであると、これはもー、報道機関っていうより、週刊誌やゴシップ誌のノリです。そんなん、買えないよー。読んでも知識や知性を高められんし、第一、小さい子や高齢者に読ませられないしなあ。

会社が傾く前に、大規模なリストラをした方がいいかも。。。ご存知ですか?新聞社の重役の給料って、結構イイですよ。良過ぎて、会社があっちこっちと地所を手放したりってこと、時々耳にします。

各社、軒並み右肩下がりなら、逆にこれをチャンスと捉える会社も出てきそう。若者に、魅力があってスポンサーが寄ってくる新聞を作ればいいんだから。普通の会社は、こーゆー発想でビジネス戦略を考えているんだし。

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ダブルスタンダード

2008年06月30日 | マスコミ
巷で毎日取り上げられているニュースなんですが、内容がスゴ過ぎて、ここにはアップできまへん。(*_*;)

第一弾、第二弾…と、次々と続報が入る気配、、、この新聞社、昔は三大新聞の一つと言われた時期があったようですが、、、

こりゃー、終わってますな。(- -)

日本人向けの新聞の社説なんかで、「性犯罪の低年齢化を真剣に考えなければならない」って書いて、外国人向けにはこれですかい?!|)゜0゜(| ホェー!!

毎日新聞、「小額で日本の少女を買春する方法」を紹介。海外大手サイトに掲載

この投稿欄のコメントの方が、ずっとマトモだわ。。。

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怒りの入学金未納問題

2008年04月17日 | マスコミ
千葉県の県立高校で起きたニュース、マスコミの大半は、入学金未納の生徒に同情をこめた報道をしているように見えますが。。。

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「千葉の県立高校、入学金未納の生徒2人を式に出席させず」  2008年4月14日(月)14:21

 千葉県八千代市の県立八千代西高校(生徒339人、大迫太校長)が、入学金を持参しなかった男女の生徒2人を8日の入学式に出席させず、別室で待機させていたことがわかった。

 2人は同日中に全額または一部を納め、式終了後に校長室で入学許可を言い渡された。

 同校の須藤信夫教頭によると、学校側は3月上旬に新入生159人の保護者へ郵送した文書と同月中旬に開いた入学説明会で、入学式当日に入学料5650円と教材費などの入学金計9万円を持参するよう連絡。用意できない場合は分納も可能と説明した。しかし、2人は持参せず、学校側は滞納の可能性があると判断した。2人は保護者と相談し、男子生徒は昼過ぎに9万円全額、女子生徒は夕方に2万円を納入した。

 同校によると、男子生徒の保護者は入学説明会には出席したが、事前に分納などの相談はなかった。女子生徒の保護者は分納を申し入れ、入学式当日に2万円を支払うことで合意していたという。

 県教委によると、全県立高校で、入学式当日に入学料などを学校に直接納入することで入学手続きが完了する仕組みになっている。

 須藤教頭は「入学金を納めないと、県条例により入学させられず、式に出席させても入学者として名を読み上げられない。苦渋の判断だった」と説明。県教委指導課は「学校側の事前説明は十分で、やむを得ない措置だった」としている。

 一方、県内の高校教諭らでつくる教職員組合「教育フォーラムちば」は「非教育的な行為だ」として、就学援助制度確立などの要求書を堂本暁子・千葉県知事に提出した。
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私は二言、言わせていただきます。

まず一言目は、生徒らの保護者に対して。

中学まで育ててきて、次第に子供にお金がかかるのは体験済みのはず。自分の子供を他の家庭と同じような高等教育を受けさせたいと思うのなら、教育費はそれまでに貯金しておくべきでしょう。

地域によっては福祉が厳しい場合もあるけれど、本当に生活が大変な人への援助金制度や奨学金制度はあります、審査は大変厳しいけれど。子供のためにちゃんと捜したんですか?

子供が電話したら9万円を持ってきた、夕方までに2万円を分納した、、、本当に入学金が払えぬ状況だったんですか。


二言めはマスコミ報道に対して。

通常、入学式に入学金を払わないと、公立も私立も合格取り消しにする学校は多いです。報道された学校も同様の処理するようですが、前もって分納も提示している。生徒に対し、別室で待機させ、配慮してるじゃないですか。

“格差社会”において、何の保護も受けられず、経済的に一番苦労している人たちとは、底辺ではなく、底辺から一つ上の収入の人たちです。上記の生徒の保護者がどんな状況にあるのか、ちゃんと取材をしてから報道すべきです。

ある地方新聞の記者コラムに、
「条例がある以上仕方ない」では、制度に振り回されることになる。「生徒の将来」を考えるのが教育だろう。自ら燃やし尽して生徒を啓発する教師であってほしい。
と書かれていました。

すっごーく頭にきた!

「子供の将来」を考え、「条例のしばり」がきつくて田畑売って、借金して、頑張ってお金を払っている保護者はどーなるのっ!?
「条例」を守って何とかお金を払っている大半の保護者に、この生徒の分も払わせるつもりなのっ!?


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こんなことを書くなんて、この人は幼稚園の運動会のかけっこで、全員がお手手をつないでゴールした世代なんじゃないかと妄想入っちゃいますた。。。
勉強ができなくとも運動会で一番になれば、カッコイイじゃんと思う世代の私には、とっても奇異な読後感です。

あのねー、お金が払えなくなって中途退学する生徒だっているんだよ。学校側も、経済的に苦しい生徒にはアルバイトを認めたり、奨学金取得に教師が頑張っているんだしさあ。

それでも、どうしても救えない状況も出てくるわけで。。。
世の中、全員が平等にチャンスを与えられるものではない。
不平等な社会をどうやって生き抜くか、、、学校は、「生きる力」をカリキュラムに盛り込んでいるんだし。

この件では、一時、保護者が子供を説得して進学を断念させたって、現代では大検という手もある。本当に生活が苦しいのなら、15歳の子供なら親の気持ち、理解できます。

「子供が可哀そう」は、学校側ではなく、彼らの保護者に向けて書くのが筋です。

自ら燃やし尽して社会を客観的に報道するのが、新聞記者なんですよね?

沈黙も報道

2008年03月30日 | マスコミ
はぁ~、やっと人事異動の時期が終わりますた。

とある新聞社に出入りしてるんですが。
今月は移動の内示から始まって移動完了まで、もー職場がわっさわっさしちゃってさ。

はっきり言って皆さん、仕事が手についてないよっ(^^;)A

それが証拠に、今月の記事がつまんねーっ(`ε´)
張り込みやら取材やら、ちゃんと行ってきたのぉっ?って、首をかしげたくなるような内容ばっかだった。
それだけ人事異動って関心の高いことなのね( ̄ー ̄)。

出入りの局には科学知識の豊富な専門記者はいない。
最新の科学論文を読みこなす記者がいないってことでつね。だから、突っ込んだ科学系の会社独自の報道記事も掲載されませーん(^^;)。

「○○はダイエットに効く」と報道すると、インパクトは大きい→注目度が高まる→販売部数がアップする。
「研究の結果、人体に危険性は高くない」と報道しても、インパクトに欠ける→販売部数に影響しない。

中国製の冷凍ぎょうざ事件では、メディアは真っ先に、中国で農産物に大量の農薬を散布する映像を放映しましたっけ。
それを観た視聴者は、「農薬が原因なのか」と先入観を持つでしょう?

でもね、農産物に付着する残留農薬の濃度と、冷凍ぎょうざから検出された農薬の濃度と、ぜんっぜ~ん違う。残留農薬として検出されないような高濃度の農薬が検出されたのに。。。

で、それが次第にわかってくると、メディアは中国の農薬散布の映像をひっこめて、だんまり。。。

「勇み足ですた、すんません」ぐらい言えよっ(。`Д´。)。

も一つ。
残留農薬の量って、中国がスゴイくて、検疫で引っ掛かってばっかなんでしょうか?
他の国からの輸入農産物は?

この点に触れた報道機関はあったっけ??


科学報道が難しいのは、研究が進むと、過去の理論が覆されることがあるからだと思います。
「昨年、アンタの番組でこう言ったじゃん、なのに今年になって何で反対のことを言うの?」って視聴者から指摘される可能性もありますね。

例えば、強い抗酸化作用でがんを予防するのに効果があると言われたビタミンE。
日本でもサプリメントがばか売れした時期がありました。TVなどでもさかんに取り上げたし。

でもこれは脂溶性ビタミンで、肝臓に貯まりやすいのよ、だから過剰摂取しちゃうと…??と思っていたら、欧米では最近じゃ、サプリメントで摂らず、<普通の食事>で摂ろうって、政府が国民に呼びかけだした。

こんな報道によって得をするのは、誰なんでしょうね。
んでもって、損をするのは誰でしょうか(´д`)。


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ゴシップ紙における日英比較文化一考察(独断と偏見風)

2008年03月08日 | マスコミ
海外生活をレポートしたメルマガを読んでいます。思わずウンウンっ!と頷いてしまったレポートを紹介します。

□■□■□出たっきり邦人・欧州編・2008・03・04・733   ■□■□■

のんきぃのんの回顧的ロンドン駐在妻らいふ   その34

「ゴシップ紙における日英比較文化一考察(独断と偏見風)」

さて、イギリスに来て、やっぱり英語の勉強をしなきゃなぁと思ってまず取り
組んだのは、とりあえず新聞。日本と違って宅配制度がないので、新聞スタン
ドに行ってずらりと並ぶ新聞を手に取ることになります。

うーむ、その種類の多いこと。

日本では右か左か朝日か読売か(ごめん、毎日)くらいしか選択肢はありませ
んが、社会のクラスが暗然と分かれているらしいこの国では、やっぱり新聞も
それぞれのニーズに沿って分かれているらしい。

以前、イギリスでは、スポーツすらも社会のクラスを反映している、(ポロ=貴
族、ラグビー=上流階級、サッカー=庶民階級)と書いたことがありますが、
新聞はさらに細かい気がする。

そういえば、英会話学校で、イギリスの新聞の面白い定義を聞きました。正確
に覚えていないのが残念なのですが、ざっとこんな感じ。

「この国をかつて所有していたと思っている人々が読む新聞」 -タイムズ
「この国を所有していると思っている人々が読む新聞」-デイリーテレグラフ
「この国をいつか所有しようと思っている人々が読む新聞」-ガーディアン
「この国はこのままじゃいかんと思っている人が読む新聞」-インディペンデント
「この国の経済を牛耳っている人々が読む新聞」-フィナンシャルタイムス

これらはみな、イギリスの新聞の中では日本で「高級紙」と訳される大判新聞
(ブロード・シート)です。あんまり誰も大声で定義しませんが、ブロードシ
ートを定期的に読む人は、それだけで少しクラスが上という感じがします。

しかし、この中の「タイムズ」は最近、高級感が薄れて大きさもタブロイド版
になってしまいました。もはや部数もデイリーテレグラフに及びません。
18世紀に創刊された超老舗新聞なのですが、ちょっと前にメディア王マードッ
クに買収されて以来、売れ筋路線を追及して脱落した感があります。

日本でタイムズ(THE TIMES)といえば、いまだにイギリスを代表する新聞
というイメージなのに、それも今は昔の話。

この国を代表する新聞は、もはや60部しかないタイムズではありません。
その数310部を誇る超ナンバーワンは、マードックの「ザ・サン」。
いわゆる「タブロイド(小型サイズ)」と呼ばれる、ゴシップ新聞です。

イギリスで多数派を占める庶民層にとっては、新聞といえばタブロイド。

英会話学校の面白い定義には、タブロイド版はデイリーメールしかなかったの
で、勝手に定義を奉るとすると:

「サン」=ひたすら売れ筋大衆路線をひた走る、「イギリス万歳」の超右派
     日曜版「ニュースオブザワールド」と共に300万部売りまくる

「デイリーミラー」=サン的お気軽迎合にはちょっと抵抗を感じる大衆左派
          サンの永遠のライバル

「デイリーメール」=「古きよきイギリスはどこへ」の保守的中流右派

以上が200部以上のビックスリー。ほかにあげるとすれば

「デイリーエクスプレス」=デイリーメールの二番煎じ版。
「イブニングスタンダード」=ロンドン限定の夕刊、地域紙みたいな感じ
「デイリースター」=サンの二番煎じ版


ちなみに、私がイギリスにいたときに愛読していた新聞は
「デイリーメール」=「古きよきイギリスはどこへ」の保守的中流右派
でした。これは英会話学校で聞いた面白い定義で言えば
「この国を所有していると思っている人々の奥さんが読む新聞」だそうで。

デイリーメールは特に女性向けと銘打っていないものの、サンみたいに女の人
のセクシーショットを売り物にしていないし、書き方も保守的。
後ろのほうの読み物記事も、さりげなく女性好みをちりばめる。

たとえば覚えている中では、イギリス出身のハリウッド女優ケイト・ウィンス
レット(タイタニックのディカプリオの相手役)の記事。

彼女の女優養成所時代の集合写真をでかでかと中央にすえ、「一番出世はハリウ
ッドの大スター。その彼女の同級生たちの進路はいかに」みたいなキャプショ
ンを張る。たいていは主婦に収まっていたりするわけですが。

「だからどーだっていうの」っていうくらい、くだらなーい記事なのですが(特
に男の人には)、女の人には、自分の同級生の噂話みたいな話題も絡めて茶のみ
話くらいにはなりそう、という具合。

こういう風に女性を隠れターゲットにしている路線は、ちょっとアエラに似て
います。(アエラは、30,40代女性を意識した記事が多いと思う)


前回のエッセイでは、イギリスのテレビのキャスターは、ご意見番みたいな日
本と違って、とことん中立を保つということを書きました。

しかし、逆に新聞の方ははっきりと右派と左派に別れ、なんでもありのはげし
い論戦を展開してます。
分かりやすいのは、イラク戦争を支持するかどうか。

右派の代表、サンは「がんばれ英国戦士」のキャンペーンを張る。
左派の代表、ミラーは「英国の恥辱」と英兵士の虐待疑惑を取り上げる。
ブロードシートの中では、リベラル左派のガーディアンとインディペンデント
は、舌鋒鋭くブレアのイラク戦争の責任を問う、という具合です。

どっちかというと右とか左とかいう程度の日本の新聞は、とてもこんなにはっ
きりと対立姿勢を打ち出さない。この点で、日本の新聞は、ちょっとカラーが
違うだけで、どれもほとんど違わない、中立路線なんですね。
マイルドで、読んでいて安心感があります。
逆にタブロイドを読んでいると、「おいおい、そんなのあり?」と目を丸くする
こともけっこうあります。

デイリーメールは保守派の右派ですが、ちょっと大げさに分かりやすく言うと
「イギリスがいちばん、イギリス人が一番」という身内びいきが激しい新聞。

サンはたまにしか読んだことがないのですが、右派の最右翼であるからして、
メールよりさらに過激な「イギリス一番」だとにらんでます。

たとえば、イギリス人が海外で罪を犯した場合の記事がもっともそのカラーが
出やすい。

つまり、イギリス人がなにか海外で犯罪を起こして、その国の法律で有罪に処
されると、犯罪者のイギリス人にとことん同情的な論調になるのです。

たとえば、サウジアラビアで働いていたイギリス人看護婦が同僚を殺害した事
件では、微妙なニュアンスで、
サウジアラビアの司法システムが本当に公平に裁いてくれているのか(イスラ
ム圏にはけっこう懐疑的)、無実の罪を着せられているのではないか、
というように受け取れなくもない感もありました。

サウジアラビア人からしたら失礼千万だと思う。
こういう点、イギリスのマスコミは「ちょっと傲慢」と思えなくもありません。

日本のマスコミはあまりこんな身内びいきの感覚はないような気もします。
どちらかというと、身内の日本人に厳しい。

イラク人質事件のときは、家族の態度が悪いと被害者の人質をバッシング。
さらに古くは、日本人大使館人質事件のとき、開放された人質の一人が、記者
会見で美味しそうにタバコを吸っていたことで態度が悪いとバッシング。

大学生二人が秘境の川下りの最中に撲殺されたときも、イラクで学生が過激派
に捕まって首を切られて殺されたときも
「そんなところにふらふら行くなんて、殺されても仕方ない」と冷たい。

「弱いものいじめ」の日本マスコミの真骨頂、という感じです。

最近あった例では、祖母と孫二人が親類に殺害された事件があります。
当初マスコミは、殺された少女たちの父親を、その風貌から犯人扱いしていま
した。

その母親の手記を読んだことがありますが、みのもんたがテレビで
「通報まで一時間もあったのが怪しいよねぇ」
などと無責任に発言してから、それまで同情的だった周囲の態度が一変し、
「人殺し」とまで名指しされるようになって、家族で死のうかとまで思いつめ
たそうです。

一人残った長男は、こんなひどいことが許されないように、将来弁護士になり
たいと言っているとか。


マスコミが、時折、まるで司法権力か何かのように、人を裁く。
第三の権力とはよく言ったものだと思います。

実はイギリスでも、同じような事件に出会いました。しかし、印象は正反対と言っていいほど違います。

「スティーブン・ローレンス事件」といえば、当時イギリス人なら知らない人
はいないくらい大きな事件なのですが、ちょうど私がデイリーメールを読み始
めたとき、このタブロイドはローレンス事件に対して、

「ペンの力で司法の代わりをする」、一大キャンペーンを張っていたのです。

スティーブン・ローレンスは、ジャマイカ移民の息子で、まじめな若い黒人の
青年でした。

彼が友人とバスに乗ろうと急いでいたとき、たまたま、本当にたまたま行きず
りあわせた札付きの不良たちに、植え込みの陰に引きずりこまれ、そのまま暴
行を受けて殺害されたのです。

友人の目撃証言もあったし、普通なら事件解決はそう難しくなかったはずです
が、結局、警察内にもあると思われる人種偏見が壁となって捜査はおざなりに
なり、数年後の裁判でも、証拠不十分で犯人たちは無罪放免。

あきらかな人種差別。
怠慢でいいかげんな警察の対応。
移民は出てけ、といわんばかりの視線。
泣き寝入りをするマイノリティ。

この国の社会問題の縮図のような事件でした。
しかし、「古きよき英国の良心」を自負するデイリーメールが、
「犯人たちを許すな。警察の怠慢を許すな」の一大キャンペーンを展開。

犯人たちは司法の裁きは受けなかったものの、
「こいつらが犯人だ」とでかでかと顔を載せられ非難され、社会的制裁を受けた形になりました。

このあまりに強引なやり方には当時も異論反論があったようですが、
ホンネを言えば、「すっきりした!」と思った人も少なくないはず。

もちろん、こんなやり方は上品なブロードシートにはマネできません。盗聴、
潜伏、捏造、なんでもありのあきれた手法や誤報が当然のタブロイドならでは。

しかし、この同じく「マスコミが人を裁く」という一点に関しては、弱いもの
いじめの日本のマスコミより、傲慢で鼻持ちならないイギリスのタブロイドの
ほうに、一票あげたいと感じます。


日本のマスコミは、いつもいつも、強大なペンの力を間違った方向に使います。
弱い方面へ。すでに大きな傷を負っている被害者の方へ。

繰り返しますが、私はこれが本当に大嫌いです。

こんな恥知らずなマスコミは、私がとりあえず見聞きした中では、実に嘆かわ
しいことに、日本だけです。
切に望む。
体質改善。
□■□■□■□■□■□■□

のんさん、転載許可をありがとうございました。

海外生活を経験したことはありませんが、私は外国人と同居したり、知人に外国人がいますので、海外のマスコミと自国のと、どんな違いがあるのかとっても興味深いです。

(゜▽゜;アヒャーっと思ったのが、英国紙のタイムズ。
英語を勉強しようと思って、この新聞を一生懸命読みますた。理由は、英字新聞がこれしか学校の図書館になかったから(〒_〒)。

ウンウンと思ったのが、記者会見でおいしそうにタバコを吸った青木大使の話。
安全管理のまずさは確かに彼の責任重大だけど、解放されてほっとしたんだから気が抜けてこんな動作だってするでしょう。それを映像にするかしないかは、報道者の判断、もしくは意図ぢゃないの?
“「 申し訳ございませんでしたっ」って土下座しろよっ”って、裏の意味を感じましたねえ。

イラクの件で「自己責任」という言葉がブームになった時、私が思い出したのは、その前のイラクの邦人が大勢人質にされた事件のこと。友人の親戚がこの事件で人質になったんです。んで、彼の話。

当時、邦人も大勢人質になったけど、他国の駐在員もたくさん同様の目にあった。んで、脱出しよう言ったのは、日本人だけだったそうな。

米国人、英国人、独人、、、皆、不思議そうな顔をして日本人を見る。
「なぜ脱出? ここで待っていれば必ず国が助けに来るじゃん」

その時、彼は日本人だけが自国を信用していないんだなあと思ったそうです。日本人は自国に厳しいのか?(-"-;)

で、国内で「自己責任」の単語一色になった時、私も米国人に不思議な顔して尋ねられますた。
「そりゃ国の警告を無視した人は責任を負うのは当然だけど、国もどーしてもっと積極的に助けようとしないん?」

「アメリカみたいにね、戦闘機でズババッとやっちゃうお国柄じゃないのよ、日本は」って答えますた。

お国が変わると考えも変わるのは、国外へ行ったことのない人でも何となく想像することです。
日本でも海外レポートの映像は豊富ですね。「え、この国、こんなことしてるの?!」って驚くこともありますが、逆に日本のレポートも海外の人が見たら同じ感想を持つものもありますね、きっと。

のんさんのレポートを読んだら、気楽に英語を学ぶならサンを読めばよかったのねと思いますた。

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