乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

喪中あいさつ

2009年12月29日 | 生活
今月の初めに喪中はがきを出したら、わざわざお香典をお持ちになり、自宅を訪ねて下さった方がいました。
70歳を過ぎたぐらいのご婦人で、杖をついていらっしゃいました。膝が悪くなり、ここまで来るのが難儀になってしまったと思っていたら、喪中はがきが来たとのこと。

その日は木枯らしの吹く寒い日でしたが、ご婦人は自転車に杖をくくりつけ、ペダルを漕いでいらっしゃったのです。
故人にこんな気持ちのやさしい知人がいたのか、、、と、私は感謝の気持ちで一杯になりました。礼儀を尽くされるのって、気持ちがシャキっとしますよね。

喪中はがきを出すにあたり、故人がお世話になった病院の主治医と緩和ケア担当医にもあいさつ状を描きました。

 

お看取りが重くなり過ぎないよう、医療スタッフは私のことをとても気にかけて下さいました。主治医がこんなことを言うなんて、、、あの時は緊張が、ふと緩んだなあ。このセリフ、実話なんですよ。

今年は私にとって激動の一年となりました。
今、生きていることが不思議なぐらい、どーなる私っ!と思う時期もありました。が、、、ま、こうして生きているんだから、何とか折り合いつけてやっているんだと思うことにします。

では、皆様、よいお年をお迎え下さいませ。


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なかのひと

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昏睡の世界はピンク

2009年12月27日 | 病気・症状
セデーションを施された人が何を感じているのか、、、実際、現場に置かれた私は、眠る人の前でそんなことを考えました。

看護師さんから、「聴覚は最後まで残りやすいので、積極的に話しかけてあげてくださいね」とアドバイスを受け、私は普段と変わらない話しなんかを中心にしゃべりましたっけ。相手の見掛けは無表情ですから、時々、張り合いがなくなります。でも、もう最後になるのだからと思い直し、またとりとめのない話しを続けて…。

これまでの感謝の念を、あまり重くならないようところどころに散りばめ、ひたすら楽しかった思い出話しをしていたように思います。死にゆく人を怖がらせないよう、注意を払ったつもりなんですけど。。。
「じゃあ、また明日くるね」「うん、明日待ってるよ」
こんな感じで永久の眠りについてくれたらと、イメージしながらやっていました。

本当はどんな気持ちで私の声を聞いていたのか??
答え?になるかもしれない本が出版されました。

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【「昏睡の世界はピンク色だった」 くも膜下出血の記憶を本に 福岡市の有田さん】 西日本新聞 2009年11月10日(火)10:30

 人間の生命は何と強く、尊いのか‐。福岡市中央区の有田直子さん(36)は、14年前にくも膜下出血で倒れて奇跡的に一命を取り留めた。半身不随の後遺症を抱え、今は周囲の支えを得て執筆や芸術活動に取り組んでいる。10月中旬に出版した手記の「昏睡(こんすい)Days」は、長い昏睡状態を体験し、社会復帰した有田さんだからこそ書けた貴重な「命」の記録だ。


■「反応しなくても 見舞いに来てくれたこと 伝わっている」

 大学4年の時に自宅でくも膜下出血に襲われた有田さんは、緊急手術を受けて死地を脱し、約1カ月の昏睡状態から目覚めた。発症時の重篤な病状から、車いす生活を送るまでに回復したことが驚異的とされる。

 「昏睡Days」は、病に倒れた日から現在までを飾らない筆致で書き起こした。興味深いのは、昏睡状態の間も有田さん自身の「意識」では、体調は良く、予定通りに友人に会い、アルバイトに出掛ける普段と変わらない生活を送っていたとする記述。それを「色に例えるならピンクの、ゆったりした穏やかで暖かい世界」と表現する。

 有田さんは執筆に当たって、当時の主治医や担当看護師に膨大なカルテや看護日誌の開示を依頼し、自分の「昏睡の世界」と突き合わせた。詳細な母親の日記を対照表のように本に記載し、現実には自分がどのような治療を受け、会った見舞客は誰だったのかなども検証している。

 執筆のきっかけは、意識不明となった知人を見舞って良いだろうかと、友だちに相談を受けたことだった。「絶対に行った方がいい。相手が反応しなくてもちゃんと伝わっている」。有田さんはそう答えながら「これを本に書き、多くの人に知らせることが私の役目だ」と思えたという。

 人一倍明るく気丈な有田さんも「発症当時の自分と向き合い、克明な記録を残すための気持ちの整理に14年の時間が必要だった」と話す。執筆に際して母親の日記を読み、救命できても重い障害が残るかも知れない手術の同意に、両親が深く悩み苦しんだことも知った。本は「恥ずかしくて面と向かっては言えない、両親に対する『ありがとう』」でもある。
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昏睡状態の時、体調が良く、ちゃんと日々の生活を続けていた、というのは驚きです。
まず、痛かったり苦しかったり、という感触がないというのがいいですよね。昏睡になるのにも希望がもてます(^^;)。

ある癌の専門医の著書の中に、「死ぬ直前は脳内モルヒネが出て、患者本人は気分が良い状態にあるのではないか」と書かれていたのを思い出しました。これは著者の仮設に過ぎないのですが、なんか似ているような気もします。

つまり、人間の本能として、苦しい時とか痛い時、それを麻痺させるように脳みそが操作する、、、大怪我をして大変傷が痛むと、人間は眠るのだそうです。痛み中枢がショートしないよう、脳みそが眠らせて感じなくさせてしまう。

生体の防御反応でしょうか?

指に棘が刺さると、放っておいても棘は表皮に押し出されてきます。体内から異物を出すシステムが体にあるからです。手術後、糸が傷口から出てくることも同様です。

とすると、昏睡状態でも、そんな防御反応が働いていてもおかしくない気がします。


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血液検査の省略

2009年12月24日 | 病気・症状
抗がん剤治療を行うにあたり、まずは採血から。
で、血液検査の結果が出るまで1時間待ち。私はいつも漫画を読んで時間をつぶしていますた。難しい本はダメ。気持ちが沈むからです。
でも、周囲の人は、「あの人、イイ歳して漫画ヲタクだわ…」なんて思われていたかも。。。入院中もずっと漫画を読みふけっていたので、同室の患者さんに気味悪がられますた。いや~ん、仕事復帰を目指して読んでいたんですけどね(^^;)。

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【採血省略でも外来化学療法は安全に施行可能、患者の待ち時間を短縮】 2009. 10. 28

癌治療学会2009  

 外来化学療法前の血液検査で確認する好中球数は、経過中に感染症を引き起こすかどうかの予測因子にはならず、患者の全身状態が良好であれば血液検査は省略可能なようだ。10月22日から24日に横浜市で開催された第47回日本癌治療学会学術集会で、浜松オンコロジーセンター(静岡県浜松市)乳腺科の田原梨絵氏が報告した。

 通常、外来化学療法では診察、採血、採血の結果確認、抗癌剤の投与(点滴)というプロセスを踏む。「患者さんは半日がかり。待ち時間が負担になっている」と田原氏。そこで、採血及びその結果待ちの省略による、診療の効率化の可能性について検討した。

 対象は同センターで2005年12月から2009年3月に、乳癌の標準的なレジメンであるエピルビシン90mg/m2+シクロフォスファミド600mg/m2(EC)を術前・術後の化学療法として3週ごとに4回投与した36人。投与日(day1)の好中球数と経過中の感染症の関連を調べた。全身状態に問題がなければ、day1の好中球数に関係なく薬剤は減量・延期することなく規定量を規定間隔で投与できた。38℃以上の発熱などの感染症状は6人(16.7%)に認められた。

 4回ともDay1に採血できた18人についてさらに解析した。年齢は30代から70代、術前11人、術後7人、ステージ1が1人、2が13人、3が4人、リンパ節転移数は0が8人、1~3が8人、4以上が2人だった。

 この18人の合計72ケース(4×18)について分析すると、day1の好中球数減少がグレード0~2の60ケース中5ケースに感染症状があり、グレード3か4の12ケースには感染症状が認められなかった。つまり、day1の好中球数減少は、感染症発症の予測因子とはいえないということになる。

 田原氏は「患者さんの全身状態を適切に把握し、適宜採血を行うことで不要な検査を割愛し、患者の待ち時間の短縮、診療の効率化が可能となる」とまとめた。

 同センターでは、2005年の開設から5000件以上の外来化学療法を行ってきたが、施行前の血液検査は、通常は行わないという。同センター癌専門薬剤師の宮本康敬氏がまとめたデータによると、外来化学療法における待ち時間(診察終了から点滴投与開始まで)は、平均19.8分(4~44分、患者数138人)だった。

 共同演者である同センター院長の渡辺亨氏は、「診察室で快食・快眠・快便であることを確認し、顔色もよく、化学療法に前向きに取り組む気力があれば大丈夫。サイエンティフィックではないが、臨床医の基本的なアプローチで採血に代わる安全チェックは可能」とコメントした。
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血液検査の結果で、特に好中球の値を重視する医師は多いと思います。実際は、多少、基準値より低くても、抗がん剤治療をすることがありますよね。遠距離通院だったり、仕事を休んで治療に来たりの場合、値が微妙でも低くても何とかやってしまいたいというのが患者の心理です。
まあ、外来で通えるぐらいなので、体調はそんなに悪くないという前提ですけど。

で、この報告は、そんな患者の心の叫びをうまく生かしているようにも思います。患者自身が治療を受ける気力、、、この点に注目しています。
このように、サイエンティフィックではないことで判断することは、医師の業みたいなものだと思います。

先日、がん友ウム子が新型インフルエンザに罹りました。彼女は肺に転移があり、ずっと抗がん剤治療中でした。白血球が3000に届かず、それでインフルエンザに感染したようです。
これは大変だと心配したら、、、タミフル服用で発熱を抑え、1週間安静の後、仕事に復帰。これって、健常者の回復と同じ感じですよね。抗がん剤治療中にインフルエンザに罹ると、すごく苦しんでしかも病状が一気に悪化するんじゃないかと思っていた私には、かなり拍子抜けでした。

ウム子は好中球も減少していたはずですが、治療中ずっと食欲はありました。普段はなんとか出勤できていたし。仕事にかける意気込みは強いし、体力もあるのかもしれません。
気合の影響力の強さを感じました。


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少子化対策(韓国)

2009年12月22日 | 社会
子育て支援策、子ども手当てに所得制限案が浮上です。
お金持ちは、そうでない家庭より子どもの数は多めです。経済的に見通しが立たないと、やはり子どもは産みずらい。
消費税は、お金持ちに寛大で貧乏人に厳しい。だから子ども手当てはその逆で??

少子化に悩む韓国では、かなり奇抜な案が浮上です。

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【「韓国人増加プロジェクト」入学前倒しや移民奨励を検討】 2009年11月25日22時9分

 【ソウル=牧野愛博】小学校の入学年齢の1年前倒しや、韓国への移民奨励による「韓国人増加プロジェクト」――。出生率の低さに悩む韓国政府が25日、思い切った改善策の検討に乗り出した。今後、実際に導入できるかどうか検討する。

 大統領直属の未来企画委員会が同日、こうした方針を確認した。2011年から15年にかけた「低出産基本計画」への導入を目指す。

 入学前倒し政策は、子育て負担を減らすとともに乳幼児の育児強化につなげる狙い。「増加プロジェクト」は高学歴の外国人らがターゲットで、韓国籍を取りやすいよう、複数国籍の許容範囲を広げることも検討する。育児サービスの充実や3人以上の子どもを持つ家庭への優遇策などを進めるという。

 韓国の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)は70年当時で4.53あったが、08年は1.19。日本の1.37より低く、世界的な最低水準にあえいでいる。戦略会議に出席した李明博(イ・ミョンバク)大統領は4人の子持ち。「国の未来を考えた場合、解決すべき国政課題の一つ」と訴えた。
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十数年前、韓国を旅行しますた。露店で売る週刊誌や雑誌のたぐいは、表紙がほとんど黒髪、松坂慶子似の女性ですた。北朝鮮の元スパイ・キムヒョンヒが美人だと、拘束された当時騒がれましたが、雑誌の美女たちと同じ系統の彼女は、確かに朝鮮人が考える美しい人の特徴を備えているなと思ったものです。

この頃は、日本のほうがずっと国際結婚化が進んでおり、“ハーフ”が雑誌を飾ることは普通にありました。今でもそうですよね。なので、韓国は日本に比べ、純潔を守っている国だなあ、、、と思ったんです。
それがここへ来て、移民奨励ですか。ハーフも増えるのかなあ。

ヨーロッパで出生率の最低な国は、イタリアなんだそうです。イタリアも日本と同様、舅・姑夫婦と若夫婦が同居したり、パターナリズムが際立ちます。また、マザコン男の多い国でもあります。
韓国はどーなんでしょうかね。


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咳エチケット

2009年12月20日 | 新型インフルエンザ
先週、デパ地下で焼き鳥を買ったんですよ。
年末商戦で人混みもピーク。店内を浮遊する雑菌だってピークのはず。普段から、バイキング形式のお総菜とかパンとか、私は空中落下細菌を気にしてあまり買いません。フタしてあったり、最初からパッキングされているものを買うほうです。

で、その日もちゃんとケースに入れられた焼き鳥を買ったんですが。。。
店員さんがケースから品を出し、プラスチック容器に移し替える際、くしゃみをしたんですぅ(T_T)。一応、彼女はあさってのほうを向いてしたんですけど。あれ、絶対鶏にも降りかかったな、なんて思っていたら、、、今度は咳。やはりあさってのほうを向いてしましたけど。

なんでマスクをしないの???

「咳がかかった食べ物なんて、お返しします」って言うのは、、、私にはできず。一応、あさってのほうを向いていたし、わたし的には微妙なところです。
私は食べ物に卑しいので、危なそうだと思っても食べちゃうんですよね。

で、食べた翌日、頭痛が。
で、その翌日から咳とくしゃみが。。。
体調不良の1週間ですた。あーあ、風邪を移されるとわかっていて食べちゃうなんて。忘年会前なのに。。。アホだな、私(T*T)。
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【議場で咳「バカヤロウ」、インフルで懲罰委 茨城・常総】 2009年12月15日8時24分

 新型インフルエンザが流行する中、14日の常総市議会本会議で、議場で咳(せき)をした議員に対して注意した議員が、暴言を吐いたとして懲罰特別委員会にかけられることが決まった。新型インフルの拡大防止に重要とされる「咳エチケット」を巡るドタバタ騒ぎに、傍聴の市民らから失笑が漏れた。

 懲罰特別委の対象になったのは茂田信三議員。動議を提出したのは25人の市議のうち一方の当事者である喜見山明議員ら17人。

 「懲罰の件」と題した議案の提案理由を説明した喜見山議員は「3日の議会で喜見山議員が質問をして自席に戻る時、咳をした。その際、茂田議員に『マスクや手をあてないで咳をするとはバカヤロウ』と暴言を吐かれた。議員の品位が著しく欠けている」と説明した。

 ところが、喜見山議員の前に座る議員が「注意された喜見山議員が『うるさい』と言ったから、茂田議員が『バカヤロウ』と言ったのでは」と質問すると、喜見山議員は「『バカヤロウ』と言われたので『うるさいな』と言った」と応じ、議論は平行線に。傍聴席からは「地に落ちたな」とつぶやきも漏れた。

 弁明に立った茂田議員は「謝罪をする気はない。喜見山議員は5回くらい上を向いて咳をした。インフルエンザは死ぬこともある。自分の体は自分で守る」とし、ほかの議員の批判も始めるなど約20分間力説した。

 結局、賛成多数で懲罰特別委を設置し、委員10人も決まったが、正副委員長が決まらず、後日、議長が委員会を招集することになった。
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よかった、私よりアホな人たち、ハケーンッ(笑)!
たかが咳ごときで後日、委員会招集に発展でつか???
世の中、新型インフル騒動の真っ最中ですぜ。咳しているのにマスクしないって、何なんでしょう。小さな子供だってマスクしますぜ。


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格差社会はお金持ちにもストレスなんだってさ

2009年12月17日 | 社会
アメリカのホームレス事情をTVで観ますた。
驚いたのが、元ホワイトカラーのホームレスたち。彼らは元々、ウォール街で億単位の金を動かしていました。で、その頃の彼らの自宅は、高い門にガードマンがはりつき、門でガッツリ囲んだ異空間。超高級住宅地の一角でした。
ディーリングで会社に大損失を与え、いきなりホームレスへ転落です。

家も家族も、そしてお金も失い、、、よく鬱病にならないなあと思うぐらい急降下の生活。お気の毒にと思うより、たくましいと思っちゃいますた。
日本だと、即、一人になってホームレスとなる前に、親族を頼ったり友人宅へ転がり込んだりと、もう少し団塊を踏むんじゃないかしら。

個人主義が徹底するアメリカだと、「破産はあなたの自己責任、なんで親戚に頼るの?」ってな感じになるんでしょうか。
アメリカ人は銀行に貯金をするより、投資に回すのが一般的です。成金も大勢いそうな国に見えます。ひょんなことから上がっても、急降下も早い、、、という状況もたくさんありそうです。人の浮き沈みは日本より多くて、幅も広そうに見えます。
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【格差社会高まるストレス、高所得層も死亡率増】 Yomiuri online 2009年11月21日(土)22:21

 社会の所得格差が大きくなると、貧困層だけでなく中間層や高所得層でも死亡する危険性が高まることが、山梨大の近藤尚己助教らの大規模なデータ分析で分かった。

 社会のきずなが薄れ、ストレスが高まるのが原因らしい。英医師会誌に発表した。

 社会の格差が寿命などに悪影響を与える「健康格差」の報告が最近相次いでいる。慢性的なストレスが自律神経やホルモンの働きを乱して、免疫機能を下げたり、血圧や血糖値を上げたりするのが原因と考えられている。

 近藤助教らは、日米欧などで研究された論文約2800本を調査。その中で信頼性が高いと判断した28本の計約6000万人のデータを解析し、格差が健康に与える影響を検証した。

 その結果、格差の指標となるジニ係数が「格差が広く意識され始める」目安とされる0・3を超えると、0・05上がるごとに、一人一人が死亡する危険性が9%ずつ増えていた。影響はどの所得層や年齢層でも、男女ともに表れた。

 こうした傾向は長期間調査するほど顕著で、1990年以降に格差の影響が目立ち始めたことも分かった。経済協力開発機構(OECD)加盟の先進30か国で、2000年のジニ係数が0・3以上なのは、日本や米国など15か国。貧困の影響ではなく、格差の大きさ自体の影響で死亡する人は、日本(ジニ係数0・314)が年間2万3000人、米国(同0・357)が同88万人で、15か国では同150万人になると、近藤助教らは推計した。

 日本福祉大の近藤克則教授(社会福祉学)は「格差が健康に与える影響については議論もあったが、包括的に検証している。健康を個人レベルだけでなく、社会全体で考える必要性を実証した」と話している。
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>その結果、格差の指標となるジニ係数が「格差が広く意識され始める」目安とされる0・3を超えると、0・05上がるごとに、一人一人が死亡する危険性が9%ずつ増えていた。影響はどの所得層や年齢層でも、男女ともに表れた。

所得のみならず年齢も男女差も、危険性の増加率は同じとは、つまり、格差を意識するのは誰もが同じように意識し、結果、死にやすくなるということですよね。
お金持ちは「格差が開いたって関係ないも~ん」と思うと想像した私は、ちょっとびっくりです。「関係ない→心に余裕」とは、ならないんだ。。。

>貧困の影響ではなく、格差の大きさ自体の影響で死亡する人は、日本(ジニ係数0・314)が年間2万3000人、米国(同0・357)が同88万人で、15か国では同150万人になると、近藤助教らは推計した。

米国の人口は日本の倍ぐらいですが、、、あら、これで見ると推定死亡者数は3.9倍!
「世界がもし百人の村だったら」では、世界一のお金持ちから順に数えると、80番目ぐらいまでアメリカ人なんだそうですね。
お金持ちもこの不況下で、やっぱり免疫力を下げたり血圧を上げたりしているんでしょうか。。。


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乳がんマンモ定期検診で議論沸騰

2009年12月15日 | 病気・症状
今、私が住んでいる市が行う乳がん検診は、隔年のマンモグラフィとエコー検査です。数年前までは毎年行っていましたが、縮小されました。で、受診率は2割程度とのこと。友達の中でも、マンモグラフィはとても痛いと聞いているから、やったことがないと言う人もいます。
2割の受診率だと、色々な憶測も生まれそうです。

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【乳がんマンモ定期検診で議論沸騰=40代勧めず-米政府作業部会】 11月18日10時57分配信 時事通信

 【ワシントン時事】米政府の予防医療作業部会は17日までに、乳がんの早期発見に有効な乳房エックス線撮影検査(マンモグラフィー)に関して、40代の定期検診は勧めないとの勧告を発表した。誤判定や過剰診断などを理由に挙げている。

 同部会は2002年に40歳以上の女性に対して、隔年で同検診を受けるよう勧めていただけに、新たな見解の是非をめぐって議論が沸騰。ハーバード大学医学部のコパンズ教授(放射線医学)はワシントン・ポスト紙に「マンモグラフィーは何万人もの命を救ってきた。ひどい勧告で非論理的だ」と批判している。

 作業部会は16日に発表した勧告で、「誤判定や過剰診断によるリスクと受診による利益を比較した場合、40代はリスクがほかの年齢層より高い」と指摘した。

 ただ、部会はマンモグラフィーの効用を否定しているわけではなく、「50~74歳の女性は隔年で受けるべきだ」ともしている。 
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ふ~ん、、、マンモグラフィ検査の有効性について、激論を交わす国もあるわけですね。

私は乳腺が濃く、マンモグラフィは真っ白に写ります。なので、「これじゃ、どこにがんがあるか全くわかんないでしょう」と主治医。でも、石灰化の散り方が悪くてマンモトーム生検へ進み、癌が見つかりました。エコーでは見つからずでした。

乳腺の濃い人はマンモグラフィ検査とエコーと、念のため両方受けたほうがいいと思います。で、隔年といわず、毎年がいいでしょう。その他のがん検診は毎年がデフォだから、ついでにやってしまえば手間じゃないし。

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長寿目指してキレよう?

2009年12月13日 | 社会
我慢することは難しい。
キレることは簡単だ。

ならば人生、キレまくってストレスを発散しましょう???

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【長生きするなら我慢するよりキレる 】sankei.jp 2009.12.2 10:57

 職場での不公平な扱いについて怒りを我慢すると、心臓発作や心臓病で死亡するリスクが高まることが、スウェーデンでの研究で分かった。不満をすぐに表出する人に比べ、リスクは2~5倍だという。

 これまでも、米国で行われた健康と生活習慣についての疫学調査「フラミンガム・スタディー」で、怒りや欲求不満を抑制することが心臓に悪影響を与えることが示されていた。科学者はかねてから、表面下で沸騰する怒りや興奮が高血圧やその関連疾患と同様の反応を身体に発生させると考えていたと研究者らは説明した。

 今回の研究は2755人の男性被験者を対象に実施。1992年から95年にかけて平均年齢41歳の健康なスウェーデン人男性を集め、その後10年にわたって仕事と健康の関係を調べた。分析の結果、不公平な扱いに対して抗議せず、現実に直面しない「暗黙の納得」を選ぶ人は健康に悪影響が出ることが分かった。研究結果はジャーナル・オブ・エピデミオロジー・アンド・コミュニティー・ヘルス誌に掲載された。

 この研究を率いたストックホルム大学ストレス・リサーチ・インスティチュートのコンスタンツ・ラインウェーバー氏は電話インタビューで「不当な扱いを受けたと感じたときに対立を避けて歩み去り、後に不満を残すことはよくない。行動しなければいけない。不公平な扱いを受けたと感じていることをはっきりと言った方がいい」と語った。

 感情を抑えたり、頭痛や腹痛の症状が出たり、帰宅してから鬱憤(うつぷん)を晴らしたりすると答えた男性では、心臓発作と死亡のリスクはすぐに怒りを表す人に比べ2倍だった。何も言わずに済ませてしまうことが多い人の場合、リスクは5倍に近かったという。

 ただ、最良の対応策については特定されていない。主な対処法としては(1)怒鳴る(2)扱いに対して直接抗議する(3)その場で相手と話す(4)事態が収拾してから問題にアプローチする-などがあるが、それらがもたらした心臓合併症の発症率は、どれも同じような結果だった。

 怒りの我慢が心臓疾患のリスクを高めるとすれば、より精密な研究が必要だと研究者らは強調する。ラインウェーバー氏は「衝突を避けることは必ずしも最良の策ではないかもしれない。不公平な扱いを受けたとき、内密に対処するのはよくない」と述べた。
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>主な対処法としては(1)怒鳴る(2)扱いに対して直接抗議する(3)その場で相手と話す(4)事態が収拾してから問題にアプローチする-などがあるが、それらがもたらした心臓合併症の発症率は、どれも同じような結果だった。


上記より、ちょっと安心したのが、怒鳴ったりキレたりするのが一番良い対処法ではないとことです。キレるのは、社会人としてどーよ?ですもんねえ。
キレて心臓発作のリスクが下げられたとしても、、、回りが当人を疎ましく感じ、孤立したりすると、別のリスクは上がるんじゃなかろーか??

あ、上記の報告は「職場での不公平な扱いについて怒りを我慢」した場合についてです。正当な理由があってのことと考えていいでしょう。

で、日本の子供についての調査報告です。

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【<問題行動調査>キレる子ら、戸惑う学校 暴力6万件、警察通報も積極的に】 毎日jp 2009年12月1日(火)13:00

 ささいなことでキレて教師に手をあげる子供たち。学校現場が児童・生徒の暴力に頭を悩ませる。文部科学省が30日発表した08年度の小中高校での暴力行為は約6万件に上った。現場からはかつての「校内暴力」よりも「指導が困難」という声が漏れる。【井上俊樹】

 埼玉県内の中学の50代の男性教師が数年前まで勤務していた学校には、突然キレて周囲のクラスメートに殴りかかる生徒がいた。止めに入ると頭突きをされ、けられた足にあざが残った。現在の中学でも「少し注意すると腹を立てて、小突いてくる程度ならいくらでもいる」と言う。
 対教師暴力が統計上増えている背景には、学校側が警察に積極的に通報するようになったこともある。

 北関東のある中学の校長は数年前の赴任直後、中学3年生の男子生徒がたばこ所持を注意した教師3人に殴りかかった際に、すぐさま警察に通報。「以前は表ざたにしたくないと抵抗があったが、学校も治外法権ではない、と明確にした方が結果的に落ち着く」と話す。

 日本中で「校内暴力」が吹き荒れた70年代後半から80年代初頭のように派手な暴力行為がまん延しているわけではない。ただし、元中学教師で「学校崩壊」などの著書がある河上亮一・日本教育大学院大学教授は「『番長』を中心に組織的に学校に抵抗したのが当時の暴力。普通の子たちとの間には明確な境界があり、対応しやすかった。しかし最近は普段極めておとなしい子が突然キレるため、対応が困難だ」と指摘する。

 「悩める教師を支える会」を主宰し、現場教師のカウンセリングなどを行っている諸富祥彦・明治大文学部教授は「教師への暴力をきっかけにうつになり、最終的に辞めていく教師が多い。かつてのような大混乱はないが、小さな地雷がいつ爆発するか分からないのが今の学校だ」と語った。

◇ 潜在化「ネットいじめ」

 今回の調査では、携帯電話やパソコンのインターネットを介した「ネットいじめ」の件数が前年比2割以上減った。文科省児童生徒課は実態を把握するのは困難としつつ「インターネットや携帯電話の使い方について子どもたちに指導を徹底した結果」と説明する。

 一方、全国webカウンセリング協議会(東京都中央区)の安川雅史理事長は、楽観していない。友人同士でパスワードを設定し、部外者が閲覧できないサイトをつくることは児童でも可能。自治体が強化する「学校裏サイト」の監視業務でも、パスワード型サイトのチェックは難しい。安川理事長は「閉じられた空間で、いじめられている本人さえ気付かないまま中傷されているケースが相当ある。ネットいじめはむしろ潜在化している」と話している。【井崎憲】
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キレるのは、本人にはストレス発散となるのかもしれないけれど、これじゃ学校崩壊ですね。
校内暴力や万引きは、もう警察に通報したほうがいいのかも。ゲーム感覚になっているし、ブーム化しているような気もします。でも、これらは犯罪です。

>現在の中学でも「少し注意すると腹を立てて、小突いてくる程度ならいくらでもいる」
>最近は普段極めておとなしい子が突然キレる

先生に対して、あまり敬意を持っていないような気がします(苦笑)。
先生に威厳がないのか、それとも生徒が先生を“友達”感覚でしか見ていないのか?

コンビニ、ファミレスなんかでも、店員の接客のサービスっていいですよね。病院でも、医師が横柄な態度で患者に接することは激減しましたし。

学校では最近、教師の体罰は厳しく取り締まるようになりました。私が驚いたのは、朝の登校の際、先生方が校門の前で、生徒一人ひとりに笑顔で挨拶する儀式ができたことです。
私の中学生の頃は、そうやって先生から先に挨拶をされたことはないです。当然、生徒からするものだと信じ込んでいました。なので、そういう光景を見ると、先生が優しくなり過ぎて、かえって生徒のほうがしらけているようにも見えます。

そういった先生の態度の変化に、生徒や学生が勘違いしちゃったんでしょうか。

まあ、最近の生徒、学生は、幼稚園や小学校などの運動会なんかで、かけっこをしても皆で手をつないでゴールします。これをやると、子どもはあまり努力しなくなるんじゃないかしらん。一番になってもビリになっても、一緒にゴールするんじゃねえ。。。

キレた生徒が教師に暴力を奮うのが増加している。
キレた部下は上司に暴力を奮う?

仮に部下がキレたとしても、あまり暴力話は記事にならないし、話もききません。想像するに、会社でそれやったら首だし、通報も即、されそうです。肉体的に性衝動なんかも思春期より収まってくるでしょうし。

というわけで、私は教師や学校に対する生徒の甘えが潜んでいるんじゃないかと想像します。


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吐き気止め

2009年12月10日 | 病気・症状
常に胸がムカムカする生活は辛いですよね。
抗がん剤治療中、私はずっと軽い吐き気があり、食事が苦痛でした。食べようと思えば食べられるけど、ギョウザとか焼肉、特にモソモソした食感の料理は食べる気ゼロ。

自然とツルンとした喉越しの良いものしか食べなくなりました。こういう食品って、カロリーが低いもんが多い。徐々に痩せてきます。治療中に痩せるのって、患者になってしまうと怖いんです。薬が効いてないんじゃないか、病気の勢いが強まってるんじゃないかって、暗い方向へ考えてしまう。
普段の私は食欲旺盛。じわじわと来る吐き気が、こんなに苦しいものだとは想像できませんでした。

で、主治医に漢方薬を処方してもらったら、スッキリと吐き気が取れました。こんなに効くなら、さっさと言えばよかったと。これ以上薬漬けになるのはイヤだなあと、吐き気止めの強いのをもらうことに抵抗があったのです。んが、治療中はとにかくQOLを保つことが大切ですよね。

遅発性に有効な吐き気止めが一つ、承認されたようです。

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【アプレピタント:抗癌剤による遅発性の悪心・嘔吐にも効果】 2009. 11. 19

 2009年10月16日、制吐薬のアプレピタント(商品名:イメンドカプセル125mg、同80mg、同セット)が製造承認を取得した。適応は「抗悪性腫瘍薬(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)で遅発期を含む」であり、他の制吐薬と併用することが前提となる。

 癌化学療法によって引き起こされる悪心・嘔吐は、患者の苦痛が非常に強く、時に治療継続が困難になる例もあるため、抗癌剤投与時に優先的に解決しなければならない副作用の一つである。副作用で悪心・嘔吐が発現するメカニズムとしては、化学物質受容体(CTZ)の活性化、消化管粘膜からのセロトニン分泌促進による求心性迷走神経の活性化、精神的素因などによる大脳皮質からの刺激経路──などが判明している。また、抗癌剤投与時の悪心・嘔吐は、その発現時期により、24時間以内に発現する「急性悪心・嘔吐」、24時間以降に発現する「遅発性悪心・嘔吐」、次回投薬の直前に発現する「予測性悪心・嘔吐」の三つに大別される。

 癌化学療法時の悪心・嘔吐に対する対症療法薬としては、セロトニン(5-HT)3受容体拮抗薬が広く使用されるほか、ステロイド薬、抗不安薬などが使用されることもある。だが、これら薬剤は、「急性悪心・嘔吐」には有効ではあるが、「遅発性悪心・嘔吐」には必ずしも有効ではないことが課題になっていた。

 今回、承認されたアプレピタントは、世界初の選択的ニューロキニン1(NK1)受容体拮抗薬である。NK1受容体は、神経伝達物質サブスタンスPの受容体であり、サブスタンスPは、嘔吐や痛み、不安、喘息、膀胱炎、片頭痛などの発現に深く関与するといわれている。NK1受容体拮抗薬であるアプレピタントは、サブスタンスPとNK1受容体との結合を選択的に遮断することにより、悪心・嘔吐を抑制するものと考えられている。従来薬とは作用機序が異なることから、他の制吐薬と併用することで相乗効果も期待できる。

 アプレピタントは、国内外の臨床試験で、急性悪心・嘔吐のみならず、既存治療では効果不十分であった遅発期の悪心・嘔吐にも有効であったことが確認されている。現在までに、米国や欧州連合(EU)諸国を含め、世界70カ国以上で承認・販売されている。米国臨床腫瘍学会(ASCO)などが公表している制吐療法ガイドラインでも、抗癌剤投与に伴う悪心・嘔吐の予防薬として記載されている。

 なお本薬は、肝薬物代謝酵素CYP3A4により代謝される薬剤であることから、CYP3A4により代謝をうけるほかの薬剤、特にドセタキセル(商品名:タキソテール)などの抗悪性腫瘍薬との相互作用に、十分な注意が必要である。
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タキソテールなどとの相互作用に注意、というのは気になりますが、既存治療で効果不十分であった遅発期の悪心・嘔吐にも有効であったことが確認されたというのは期待が持てそうです。

吐き気は一日中続くものなので、一日中不愉快になります。仕事する気力を奪われるし、んじゃ、思い切って休んでしまってTVでも観ちゃおうと思っても、具合が悪い時にはそれも乗り気になれません。
抗がん剤の副作用を緩和する薬剤の開発は、ぜひとも仕分けで切り捨てられないことを祈ります。


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未来は老人ホーム不足か

2009年12月08日 | 社会
自宅の近くに素敵な老人ホームができますた。
入りたいです。ちょっとしたマンションみたいな内装だし、なんたって座ったままで3食出てくる、しかも個室。ゲストルームもあるし、ヘルパーさんの人数が多いというのが売りです。

でも、入所金3500万円って、、、無言。。。

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【有料老人ホーム入居、4割が経済的に困難】 Yomiuri online 2009年11月29日(日)10:40


 介護施設に入居が必要な高齢者が2035年までに約136万人増え、そのうち約4割は希望しても経済的に有料老人ホームに入居できない可能性があることが、日本政策投資銀行の試算でわかった。

 同行は「介護政策は、在宅介護を増やすなど地域の実情に応じた展開が必要」(産業調査部)と指摘している。

 入居困難の割合が最も高いのが長崎県の60・6%で、最も低いのが滋賀県の22・2%だった。東京都は29・3%、大阪府は44・4%。大都市では要介護の高齢者が大幅に増えるものの、所得水準や施設の収容力が比較的高く、地方に比べ入居しやすい結果となったという。
 試算では、月収から衣食などの必要経費を差し引いた額が、平均的な有料老人ホームの利用者負担(月額約19万円)を下回った高齢者が約49万人いた。
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20年後には独居高齢者世帯が全世帯の1/3になると試算する厚労省。
有料老人ホームにあぶれ、んじゃ、在宅介護のサービスを受けてよといわれても、、、独居住まいじゃ、そもそも一人暮しを送れるかが難しい。
しかも独居老人の人口増加に、人材不足の在宅介護サービスが追いつくのでしょうか??

昔に戻り、「大家族制」を推奨するか(誰が好む?)、高齢者の婚活を支援するか(夫婦共倒れになるか?)
この不況下で、会社が倒産とかリストラとか、年金未納の人が増えています。この状況が続くと、年金未納者も増えてしまう。
企業年金の満額をもらえない人は、毎月19万円を払えるとは思えません。

根本的に我々の死生観を変えないと、対応できないところまで行ってしまうのか。高齢者ほど意識改革は難しいですよね。

25年後、老人ホームにあぶれた老人たちの暴動が起きないことを祈ります。。。う、、、その頃は私も立派に老人だ(^^;)。


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フェイシャルエステ

2009年12月06日 | 美容
木枯らしの吹く季節になりますた。皆様、お肌のお手入れ、どーしてます?
私はタキソール3か月で肌がブツブツ、ハーセプチン1年間で皮膚が干からびた感じになりました。3年以上経っても、肌の乾燥・シワシワ感はあまり戻りません。

で、、、エステサロンです、うっふっふ。

家人の納骨が済んで一息着いた頃、友達のエシャ子がフェイシャルエステの無料チケットを持ってきてくれて。で、一緒にサロンへGo。
最初は、単にマッサージが気持ちいいだけじゃんと思ったのですが、、、およっ、お肌がツルツルだわっ!!というわけで、ハマっちゃいますた。

自分の乳がん+3.5年の介護生活で、お肌はボロボロ、思いっ切りフケちゃいますた(T*T)。以前はね、同窓会で記念写真を撮っても、皆、同じような年齢の取り方だったのに。昨年の写真を見て青ざめましたよ。すんごーい速度で老化しちゃったわぁぁーーと、嘆いたのですわ。
クラスで親の介護生活を体験したのは、まだ私ぐらいでしょう。介護生活、やっぱりフケ込みます(脅)。

行きつけのサロンはリーズナブルなプライスが売りなので、ごくごく普通の女性がお客です。元々、友達のリカ子が私達に隠れて通い出した。で、エシャ子がリカ子の肌の美しさを訝しく思い(笑)、そのサロンのことを白状したんです。

同級生だと、競争心が強いですからね。「彼女よりフケてなるもんかっ!!!」って意識がむき出しになります、、、あ、これは私だけ?

一応、栄養学を学んだので“肌の美しさは食事から”は当たり前に思っていますよ。でもね、でもね、でもねー、ある程度の年齢になると、からだの中からだけのアンチエイジングって、とても応戦できないんですぅ。ここはやはり外からもケアしないと。

そうそう、ハーセプチンで干からびた時、看護師さんにそれをグチったら、効果が高いと評判の製品を紹介してくれました。タキソールで爪が荒れた場合も有効な石鹼なんですけど、花王のキュレル。このシリーズ、ボディソープもあります。
“乾燥性敏感肌用”がポイントです。風呂上りローションも出ています。私はこのローションを未だに使っています。安くて目的をキッチリ果たしてくれていいですよ。

で、フェイシャルソープなんですが。
「黒なまこ石鹼」、ご存知ですか? ただいま、口コミで爆発的人気だそうです。この単語で検索すると出てきます。売りは、「漁師の妻たちが、黒ナマコを処理した汁を持ち返り、肌につけるほど効果がある」です。

九州の小さな漁師町で製造している石鹸なんですが、お取り寄せしたら、はまっちゃいますた。シットリではなく、つるりんとした洗いあがりです。なんか、ファンデーションの付きがいいんですよね。で、ボディソープとしても愛用しています。かかとの角質化防止にもなります。有効成分は黒ナマコのセラミドだそうです。

というわけで、女磨きに力を入れています。エステも黒なまこ石鹼も、お香典を使い果たすまで続けようと思っています(えへ)。いや、使い果たしたら、残業代を稼いででも続けようかと(笑)。


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教養を高めるより、外から化粧品を塗った方が早くて楽ですよね(はぁと)。

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非浸潤性乳管癌の再発のリスク

2009年12月04日 | 病気・症状
浸潤性乳管癌と診断された私は、広範囲に浸潤があったので迷わず片胸の全摘出手術を選択しました。ですので、局所再発に関しては不安がありません。
また、放射線照射をしなかったので、乳房再建手術の可能性も残しています。これについては、もう少し再建手術が進歩したら考えようかと、時期をうかがっているところです。

で、非浸潤性乳管癌(DCIS)です。
診断が「“浸潤”していた」と、「非浸潤だった」とでは、心理的に大きな違いを持つでしょう。抗がん剤で補助療法を受けたとしても、100%の奏功率じゃないだもん…なんて、ネガティブな私は暗く考えちゃう性格です。
非浸潤性乳管癌の人がとってもうらやしく思ったこともありました。が、ちょっと気になる記事を発見。

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【44歳以下の非浸潤性乳管癌患者は再発のリスクが高い】 2009. 10. 13

 乳房温存手術と放射線治療を受けた非浸潤性乳管癌(DCIS)患者では、診断時の年齢が44歳以下の場合、45歳から50歳の患者に比べ、再発のリスクが2倍近く高いことが、カナダで行われた大規模研究の結果明らかとなった。10月8日から10日に米国サンフランシスコで開催された2009 Breast Cancer SymposiumでカナダSunnybrook Health Science CentreのIwa Kong氏が発表した。

 DCISは新たに診断される乳癌の20%から40%を占め、乳房温存手術と術後の放射線療法によって、10年時点での再発率は9%から12%と低いことが知られている。若年層で再発率が高いとする報告もあるが、実際のところは明らかになっていなかった。

 Kong氏らは1994年から2003年にカナダ・オンタリオ州でDCISと診断された患者の経過をレトロスペクティブに解析した。DCISと診断された患者の総数は5744人で、1659人が診断時に50歳以下、このうち624人が乳房温存手術と術後の放射線治療を受けた。40歳未満が70人、40歳から44歳が198人、45歳から50歳が356人だった。

 フォローアップ期間の中央値は7.8年で、全体で96人(15.4%)が局所再発を起こした。年齢階級別にみると、40歳未満の患者の再発率は20%(14人)、40歳から44歳の患者は19%(38人)、45歳から50歳は12%(44人)だった。45歳から50歳を1.00として調整ハザード比を求めたところ、40歳未満で1.83(95%信頼区間:1.00-3.36)、40歳から44歳で1.64(95%信頼区間:1.06-2.53と、44歳以下の患者の再発率が45歳から50歳の再発率よりも有意に高かった。

 浸潤性乳管癌の再発に限定すると、40歳未満は9人(13%)、40歳から44歳は23人(12%)、45歳から50歳は29人(8%)だった。45歳から50歳を1.00として調整ハザード比を求めたところ、40歳未満で1.91(95%信頼区間:0.90-4.05)、40歳から44歳で1.52(95%信頼区間:0.88-2.62)となった。

 Kong氏は、若年者の再発リスクが高いことについて「原因は不明」とし、今後この差の原因と最良の治療法を模索するために更なる研究が必要とした。さらに今回の結果から、若年者には、切除範囲を広げるといった拡大手術を行うべきということにはならないことも強調した。
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なかなか非浸潤性乳管癌を見極めるのは難しいようですね。

「念のため抗がん剤治療」は、安心感を得る人もいるかもしれませんが、抗がん剤治療自体には人により、副作用という大きなリスクがあります。経験者としては、本当に念のために必要なのか、十分医師にたずねてほしいと思います。


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乳癌と飲酒2

2009年12月02日 | 
今月は忘年会の月ですね。
皆さまは何回ぐらい予定していますか? 私は2、3回かな(新年会のスケジュールはまだ決まらず)。

先日コメント欄より、ちよさんから興味深い論文抄録をご提示頂きました。私にとってはちょっと気になる情報です。今まで乳癌と飲酒の関係について、関係があるとの報告はありましたが、具体的なメカニズムについて私の知らぬところにありました。
というわけで、本日は突然ですが格調高いトピックをやってみたいと思います。

この抄録を読み取るのに必要な知識

【Snail】
癌の転移に関するSnailは、カドヘリンの転写抑制因子。

癌細胞が転移浸潤していく際、血液やリンパの流れに乗るためにまず、細胞が集団から離れる。
各細胞間の接着を担っているものの一つにカドヘリンがある。カドヘリンがあると、癌細胞は自由に移動できない。
Snailが発現するとカドヘリンが減少し、癌が転移しやすくなるといわれている。

【血管新生と転移のイメージ】
http://www.hhmi.org/biointeractive/media/angiogenesis-lg.wmv
(動画だけでも十分イメージがつかめると思います)

ちよさんのご提示抄録
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19860811

Alcohol Stimulates Activation of Snail, Epidermal Growth Factor Receptor Signaling, and Biomarkers of Epithelial-Mesenchymal Transition in Colon and Breast Cancer Cells.

Forsyth CB, Tang Y, Shaikh M, Zhang L, Keshavarzian A.
From the Department of Internal Medicine, Section of Gastroenterology, Rush University Medical Center, Chicago, Illinois.

Background: Alcohol consumption is associated with the risk of progressive cancers including colon and breast cancer. The mechanisms for the alcohol-induced aggressive behavior of these epithelial cancer cells have not been fully identified. Epithelial-mesenchymal transition (EMT) is a developmental program recently shown to play a role in cancer progression and metastases. We hypothesized that alcohol might promote cancer progression by inducing EMT in cancer cells and tested this hypothesis by assessing alcohol-stimulated changes in phenotypic markers of EMT as well as the EMT transcription factor Snail and its related cell signaling.

Methods: Colon and breast cancer cell lines and a normal intestinal epithelial cell line were tested as well as colonic mucosal biopsy samples from alcoholic subjects. Cells were treated with alcohol and assessed for EMT-related changes using immunofluorescent microscopy western blotting, reporter assays, RT-PCR, and knockdown of Snail with siRNA.

Results: We show alcohol upregulated the signature EMT phenotypic marker vimentin as well as matrix metalloprotease (MMP)-2, MMP-7, and MMP-9 and cell migration in colon and breast cancer cells-all characteristics of EMT.
Alcohol also stimulated nuclear localization of Snail phosphorylated at Ser246, transcription from a Snail reporter plasmid, and Snail mRNA expression by RT-PCR. Snail siRNA knockdown prevented alcohol-stimulated vimentin expression.
In vivo, Snail expression was significantly elevated in colonic mucosal biopsies from alcoholics. Also, we found alcohol stimulated activation of epidermal growth factor receptor (EGFR) signaling and an EGFR inhibitor blocked alcohol-induced cell migration and Snail mRNA expression.

Conclusions: Collectively, our data support a novel mechanism for alcohol promoting cancer progression through stimulating the EMT program in cancer cells via an EGFR-Snail mediated pathway. This study reveals new pathways for alcohol-mediated promotion of cancer that could be targeted for therapy or prevention of alcohol-related cancers.
PMID: 19860811 [PubMed - as supplied by publisher]

この抄録を私なりに理解すると;

「アルコール摂取は、結腸癌、乳癌を含む進行性の癌のリスクに関連付けられている。
アルコールが誘導する上皮癌細胞の活発な動きのメカニズムは完全に識別されていない。
上皮間葉移行(EMT)は最近、癌の進行や転移の役割を果たすことが示されたプログラムである。
この研究ではアルコールががん細胞にEMTを誘導し、癌の進行を促進すると仮説を立て、アルコール刺激によるEMTマーカー、EMT転写因子であるsnail、その関連細胞のシグナリングの変化を評価し、検証した。

実験には、結腸がん、乳がんの細胞と正常な腸上皮細胞、そしてアルコール依存症患者の結腸の粘膜生検サンプルも検査した。

アルコールは、EMTマーカーを上昇させ、関連酵素、結腸癌、乳癌細胞内のEMTの形質を持つ全細胞も同様だった。また、mRNAのSnailを刺激した。

生体内でのSnailの発現は、アルコール依存症患者の結腸粘膜生検では大幅に上昇。
また、アルコールが、上皮成長因子受容体(EGFR)のシグナリングの活性を刺激し、EGFR阻害物質がアルコールに誘導された細胞移行やSnail-mRNAの発現をブロックしたことも発見した。 」


ということで、この研究はアルコールが関与する癌促進の新たな経路を明らかにしたんだよん、アルコールと関係する癌の治療、予防の目標になるんじゃないのぉと主張しているように見えます。


さあ、アルコールと乳癌の関係について、具体的に“Snail”という因子が出てきました。もちろん、因子は多数ありそうですから、Snail一つに不安になるのは無駄でしょう。

私がむむっ(汗)となったのは、「アルコールが、上皮成長因子受容体(EGFR)のシグナリングの活性を刺激した」の部分です。
HER2は、細胞表面に存在する糖タンパクで、上皮成長因子受容体 (EGFR) に類似した構造をもつとされています。同じように、アルコールでHER2のシグナリングの活性を刺激しちゃうんでしょうか???

「乳癌と飲酒1」では、ホルモン受容体陽性の乳癌患者についての調査でした。HER2強陽性患者だけの調査報告があれば、その関連性を紐解くきっかけになるのかな。

という新たな経路が見つかった現在、すでにSnailを制御する研究も始まっているようです。研究って、こうして癌関連因子を一つ一つ洗い出し、深めていくものなんでしょうね。

なんだか不安になるような報告ではありますが、ここで私の主治医の言葉を皆さまにプレゼント、

   「乳癌の原因はブラックボックス。
何一つ解明されていないんだからね、
わかんないもんはわかんないの!」


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