乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

沈黙も報道

2008年03月30日 | マスコミ
はぁ~、やっと人事異動の時期が終わりますた。

とある新聞社に出入りしてるんですが。
今月は移動の内示から始まって移動完了まで、もー職場がわっさわっさしちゃってさ。

はっきり言って皆さん、仕事が手についてないよっ(^^;)A

それが証拠に、今月の記事がつまんねーっ(`ε´)
張り込みやら取材やら、ちゃんと行ってきたのぉっ?って、首をかしげたくなるような内容ばっかだった。
それだけ人事異動って関心の高いことなのね( ̄ー ̄)。

出入りの局には科学知識の豊富な専門記者はいない。
最新の科学論文を読みこなす記者がいないってことでつね。だから、突っ込んだ科学系の会社独自の報道記事も掲載されませーん(^^;)。

「○○はダイエットに効く」と報道すると、インパクトは大きい→注目度が高まる→販売部数がアップする。
「研究の結果、人体に危険性は高くない」と報道しても、インパクトに欠ける→販売部数に影響しない。

中国製の冷凍ぎょうざ事件では、メディアは真っ先に、中国で農産物に大量の農薬を散布する映像を放映しましたっけ。
それを観た視聴者は、「農薬が原因なのか」と先入観を持つでしょう?

でもね、農産物に付着する残留農薬の濃度と、冷凍ぎょうざから検出された農薬の濃度と、ぜんっぜ~ん違う。残留農薬として検出されないような高濃度の農薬が検出されたのに。。。

で、それが次第にわかってくると、メディアは中国の農薬散布の映像をひっこめて、だんまり。。。

「勇み足ですた、すんません」ぐらい言えよっ(。`Д´。)。

も一つ。
残留農薬の量って、中国がスゴイくて、検疫で引っ掛かってばっかなんでしょうか?
他の国からの輸入農産物は?

この点に触れた報道機関はあったっけ??


科学報道が難しいのは、研究が進むと、過去の理論が覆されることがあるからだと思います。
「昨年、アンタの番組でこう言ったじゃん、なのに今年になって何で反対のことを言うの?」って視聴者から指摘される可能性もありますね。

例えば、強い抗酸化作用でがんを予防するのに効果があると言われたビタミンE。
日本でもサプリメントがばか売れした時期がありました。TVなどでもさかんに取り上げたし。

でもこれは脂溶性ビタミンで、肝臓に貯まりやすいのよ、だから過剰摂取しちゃうと…??と思っていたら、欧米では最近じゃ、サプリメントで摂らず、<普通の食事>で摂ろうって、政府が国民に呼びかけだした。

こんな報道によって得をするのは、誰なんでしょうね。
んでもって、損をするのは誰でしょうか(´д`)。


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怒りの矛先

2008年03月28日 | 社会
自分の捨てた粗大ゴミを誰かがもらっていく、、、ゴミ捨て場に捨てたのなら、自分はもういらないのだから、お役にたつのなら持っていってくれてもいいんだけど。(私の場合、使えなくなるまで捨てないんだけど)

でも、それが「欠陥商品」であり、回収の対象になっていた、だから捨てた人にはメーカーへ報告する義務があったと、拾った人から訴えられたら、とっても困ってしまうでしょう。
「持って行くのは構いませんが、責任は取りませんよ」って、張り紙して捨てるワケ?

と思っちゃった記事を見つけました。

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「欠陥ヒーター放置で死亡」=遺族がメーカーを提訴-アパート7人死亡・札幌地裁」 2008年3月25日(火)19:30

 北海道苫小牧市のアパートで2006年12月、7人が一酸化炭素(CO)中毒で死亡した事故で、遺族の母親2人が25日、「事故が起きたのは危険性の周知や製品の回収を怠ったメーカーの責任だ」として、製造元の「トヨトミ」(名古屋市)を相手に、総額約8000万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こした。

 提訴したのは、長女=当時(5つ)=を亡くした同市の20代女性と、3女=同(25)=を亡くした日高地方の50代女性。

 事故では、トヨトミ製の石油ファンヒーターの不完全燃焼が原因とみられるCO中毒で成人女性2人と子供5人が死亡した。ヒーターは正規に購入したものではなく、死亡女性の親せきが拾ってきた廃棄物だった。 
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使っているうちに、どーも調子が悪くなったから捨てたんでは?

「危険性」のある商品だったとしても、このタイプの全品が全部、危険ですってわけじゃないわねえ。
で、捨てた品の「危険性」って、立証できるんだろか??

一応、機械だからさ、ましてや、「安全第一」のはずの石油ファンヒーターだよ。
捨てたよーなもんを拾って使うのは、リスクあり過ぎ。

メーカーが回収する義務のあるのは、「購入」した人までじゃないかしらん。拾って使用してたものを把握するのは、実質無理だもん。

メーカーは、どこまで製品に対する責任を持つべきか。
原告は、「捨てても責任がある」、被告(ここではメーカー)は「捨てた時点で責任はない」ってところで争うことになるのかなあ。。。

私がやだなあと思ったのは、これを言い出すと、日本の放置自転車を輸入してる国からも訴えられちゃうんじゃなかろうかと…。

深い悲しみにあった遺族が、一年と少し経って訴訟を決心したのにはどんな理由があったのか。
初めに、この捨てられた品を拾った親戚には責任は、どんな態度で遺族に接しているのか。

この訴訟で誰が一番得をするのか?

訴訟を起こすぐらいなら、新品を購入すればよかったわけだけど。。。


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ワイルドなランビエール

2008年03月26日 | どーでもいい話
さて、男子フィギア選手。
顔でいったら、プルシェンコが好みなんだけど、ここ数年で太ってすっかりオッサン顔になっちゃった。。。
スポーツ選手に贅肉はいかんよ、怪我するでね(  ̄っ ̄)。

今回の世界選手権ではちょっと残念な結果だったけど、シュテファン・ランビエール、やっぱ、格好エエな(はぁと)。
お顔は決してハンサム系ではないけど、野性味あふれる演技に色気を感じますです。不精ひげを剃ってくれたら、もっと素敵なのに( ̄* ̄ )。

人気が出た当初、ゼブラ柄のコスチュームが印象的でした、、、これ、ワイルドな彼には似合ってないと思った。

なぜシマウマ?
なぜ、ウマなのぉっ??

シュテファンにはヒョウ柄の方が似合うと思うんだけどねえ・・・。


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すごいぞ、浅田真央!

2008年03月24日 | 患者の気持ち
いや~、先週のフィギア世界選手権大会、どの選手も美しかったですね。

私は二年前のこの時期に乳がんの手術をしたのですが、手術待ちに約2か月。
告知後、全く気力がなえてしまって。。。

身辺整理をするも、死んじゃうかもしれないのに、こんなことしていて何になるの?とか、生れたての頃の写真を眺めてはウルウルしちゃったり…。

急に自分の未来予測が裏切られた気分になり、やること、なすこと、支離滅裂。一番苦しい時期でした。

で、そんな時に荒川静香がオリンピックで優勝。
聞けば練習で、どうしても自分の演技に納得が行かず、オリンピック直前にコーチを替え、演技の曲目も変えたと言います。

試合直前で計画を変更するって、荒川静香はすごい決断力あるなぁと思ったのですが、今回の浅田真央もすごかった!

初っ端のトリプルアクセルを、かつてないミスに終え、その後どーーして「何事もなかったように」演技ができるのぉぉっ!?

自分だったら、大変なショックで頭が真っ白、焦っちゃってミスをしないようにの気持ちでいっぱいになってしまうと思うんです。

んが、彼女はインタビューで、「ミスしたら、がんばる気持ちが強くなった」と語っています。
痛恨のミスを、上手にモチベーションにつなげましたね。
練習量から来る自分に対する自信と、自分の能力を客観的に判断する能力が備わっていたのでしょう。

彼女はたった17歳。
世界女王になる人って、精神力も鍛えられるものなのか。。。

自分の未来計画が突然崩されると、誰でも動揺するけれど、誰でも経験することでもありますね。
癌は3人に1人が罹患するといわれるから、3人に1人は動揺しているのかな…?

彼女の芸術性の高い演技にはうっとりしますが、それより精神力のすごさに、ひたすら感心していました。


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ファッション

2008年03月22日 | どーでもいい話
2年程前、乳がんの治療のために田舎へ引っ越しますた。

え~~~んっ、都落ちぃっ!(ノд<。)

都にいた頃、股上が短いジーンズが流行っていて、女の子でもへそ出し・屈むとおパンツが見えてしまうデザインが主流でした。

で、現在住んでいる田舎は、ファッションはマジで1、2年遅れです。ファッション誌そのまんまの格好をすると、かなり目立ちます、、、悪い意味で(ノ´▽`)ノ 

なので、私は気をつけて普通の格好をしています、、、今流行りのAラインシルエットなんて、やりません、チェックのジャンパースカートです。←嘘!

さてさて、今朝の通勤中の話です。
自転車漕いでたんですが。

前方に歩く青年を発見。
彼の背後から、素早くファッションチェックしちゃいますた。

だって、白のニット帽に白のジャージの上下。
ぶかぶかズボンがね、ずり落ちてるのよっ!

太い紅白のストライプ柄のおパンツがね、まる見えなのよっっ!!(゜Д゜)!!

これって、ファッションなんですかぁぁっ???(゜▽゜;

「いやー、都でもこんな大胆な着こなし、見たことなかったわぁ(@ ̄Д ̄@;)」って、職場の同僚に言ったら、
「ちゃう…ね、それは(-"-;)」

…そっか、参ったね。。。(●´ω`●)ゞ


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メタボ対策の結果は?

2008年03月20日 | 生活
メタボ対策は国をあげて行われている。
医療費をなんとか抑制しようとしての対策推進だと思っていた。

んが、しかし。
こんな記事を読んでしまうと、あれっ??となります。

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「肥満を予防しても、生涯の医療費は減らない 」


 「たばこを吸う人たちは、税金は多く払ってくれるし、すぐ死ぬから医療費もかからなくて、ありがたい人たち」という悪い冗談があるが、ホントかもしれない。そして、日本国役人がやることになっている肥満(メタボ)対策はコストから考えれば意味のないことかもしれない。

Lifetime Medical Costs of Obesity: Prevention No Cure for Increasing Health Expenditure.
PLoS Med 5(2): e29. doi:10.1371/journal.pmed.0050029
シミュレーションモデルで、20歳時に肥満という集団の生涯医療コストを推定する。肥満のインパクトを評価するため、喫煙者、健康人(非喫煙者、BMI 18.5-25と定義)を比較対象とする。

相対リスク値以外、すべての入力パラメータはオランダのデータを使用。感度分析で疫学的パラメーターの影響とコストの定義を評価した。56歳までは、年間の医療関連支出は肥満者が最も高く、それより高齢になると、喫煙者の方がコストが高くなった。

しかし、余命の期待値が異なるため、生涯の医療関連支出となると、健康人が最も高く、喫煙者が最も低い結果となり、肥満者はその間にあった。疫学的パラメーターやコストの定義を変更しても、この結論は変わらなかった。
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この記事から、健康で生きる人は、ある時点から将来にかかるであろう医療費を貯めておけということになりますかね。

こまめに体のメンテナンスを整えるのが、長生きの秘訣とも言われますが、その「こまめ」にも大層な費用がかかるものかもしれませんね。
ま、健康ならば働けるわけで、資金を作れる可能性はあると思うんです。

私はがんになっちゃった時点で、ホスピス貯金を考え始めますた。。。

病気になっちゃうと、働きたくとも体が動きませんもん。小康状態を保っている間にバシバシ稼がないと、病床につけず病路上になってしまうんかいな、日本の超高齢化社会。


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裁判員制度

2008年03月18日 | 社会
私も未熟 で裁判官について書きましたが、今回は裁判員について一言。


市民とプロになお隔たり 模擬評議で浮き彫りの記事がおもしろかったので紹介します。
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市民とプロになお隔たり 模擬評議で浮き彫り2008年03月16日22時29分

 来春から始まる裁判員制度に向け、市民が審理を見たうえで、裁判官と一緒に判決をどうするか考える「模擬評議」が各地で行われている。「量刑相場」を市民に示した方がいいのか、評議をまとめる裁判官の役割をどう考えるか。これまでは法律のプロだけで進んだ裁判の常識が通用しないなかで、市民の意見を聞きながらの模索が続いている。

 ■「常識」通用せず
 昨年、福岡地裁であった模擬裁判の評議では、交際相手を殺害した女性被告の量刑が議論になった。裁判員役の20代の女性は、被告の母親役の「出所したら、家族として迎え入れて普通に暮らしたい」という言葉に強く反発。「他人の家族を壊しておいて『普通に暮らす』とは虫がよすぎる」と考えたからだ。
 この様子を別室のモニターで見ていた検察官や弁護士は驚いた。「身元引受人がいるのは被告にとってプラスの情状のはずなのに」「僕らのこれまでの常識が通用しない。裁判官より裁判員の方が犯罪に厳しい」
 ■量刑1年上がる

 「福岡」の3カ月後、福島地裁でも同じ題材で模擬裁判が行われた。
 量刑を決める際、「交際相手から暴力を受けていた」など被告に有利な面と、「救護しなかった」など不利な面を白板に書き出した。
 検察側の求刑は懲役10年。それぞれが量刑を投票した結果、判決は「懲役7年」となった。だがその後、裁判官が過去の同じような事件の判決を紹介。再び投票したところ、量刑は「懲役8年」に。裁判長は「できるだけ市民の意思を尊重した」としながらも、「どこかで過去のデータを示さないと、同種事件で裁判所ごとに判決が変わってしまう」と指摘する。
 ■「誘導」と「放任」

 評議で裁判官がどう振る舞うかも課題だ。争点を絞り込み、進展を促すと「誘導」と批判されかねない。逆に「放任」すると、議論は盛り上がるが時間不足に陥る。
 仙台地裁では、二つのグループに分かれて模擬評議を行い、結果を比べてみた。
 裁判官が争点を示し、議論を取り仕切る方法がとられたグループでは、裁判官の指名を受けて裁判員が意見を言い、目標の1時間で事実認定まで進んだ。ところが、裁判員役の間では「私たちの意見はいらないのではないか」と不評だった。
 一方、議論の行方が裁判員に委ねられたグループでは、白熱したものの、時間を30分以上延長しても事実認定に至らなかった。この評議に参加した裁判官は「まずは各裁判員に疑問点を挙げてもらい、そのうえで裁判官が争点を整理し、議論を収斂(しゅうれん)させていくのがいいのだろう」と振り返った。
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>裁判員役の20代の女性は、被告の母親役の「出所したら、家族として迎え入れて普通に暮らしたい」という言葉に強く反発。「他人の家族を壊しておいて『普通に暮らす』とは虫がよすぎる」と考えたからだ。

私もこの裁判員役の女性の考え方には同意です。
「刑期を以て罪を償った」と言われても、「壊れた」もんは元に戻らない。

が、しかしです、、、例えば殺された男性が生前、殺した女性に極悪非道の行為を繰り返していたらどうか。

自分が裁判員ならば、両者の生活記録を読み込むでしょうね。
それだけでは判断できないかもしれない。実際に交友関係の聞き込みぐらい、自分もやっちゃいそうです。現場を見て、現地の人に会って…。
だって、他人の人生に直接介入することになるんですもん。真剣にならざるをえない。

で、そんな時間、あるのか???

これは裁判員には大きな問題でしょう。
裁判員全員がきっちりと資料を読み、熟考し、公平に決断するか?

例えばです、子煩悩で毎朝、子供を保育園へ連れていく父親がいたとする。近所の人たちから見れば、彼は積極的に育児に参加する人。そんな彼が、保育士2人に労災認定 保護者苦情で精神性疾患のような行動を起こしていたら、どうでしょう?

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保育士2人に労災認定 保護者苦情で精神性疾患 神戸新聞2008年3月17日(月)14:06

 兵庫県東部の民間保育園で、男性保護者から繰り返し怒鳴られるなどし、ストレス障害やうつ状態となったとして、二十代の女性保育士二人が、西宮労働基準監督署から労災認定を受けていたことが十六日、分かった。
 学校など教育現場に理不尽な要求や苦情を寄せる児童・生徒らの保護者により、精神的に追い詰められ休職する教員らも少なくないが、労災が認められたケースは珍しいという。
 関係者によると、保育士の一人が最初に苦情を受けたのは二〇〇六年夏。園内の展示物をめぐって、担当する園児の男性保護者が「整理整頓されていない」などと指摘、かばんを床に投げつけるなどして詰め寄ってきたという。
 もう一人の担任保育士が謝罪したが、園児の送迎の際、「担任を変えろ」などと怒鳴られるなど、男性の行動はエスカレート。「首をつって死ねとまで言われた」(保育士)といい、男性が園に現れる送迎時間の朝、夕に動悸(どうき)が激しくなったり、身の危険を感じ外出できなくなったりしたらしい。(以下略)
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こんな人が裁判員になるはずがないっ!と思う人もいるでしょう。
でも、見ようによっては、‘子供の保育に非常に熱心な父親’に見えてしまうこともありそうな気がする。

で、被害に遭った保育士二人は精神的な病気になってしまったわけで、彼を阻止するエネルギーがあるとは思えない。同様に、この保育園だってどこまで介入する気があるのか。

こんな男が裁判員になったら絶対イヤだなと思っても、理不尽な要求を言う人が徐々に増えつつあるご時世です。

当たるも八卦、当たらぬも八卦か?


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私も未熟

2008年03月16日 | 社会
職業柄、時々ネタ拾いで裁判の傍聴に出かけていますた。
最近はサラ金がらみの傍聴が多かったかな、、、

一番興味があるのは、離婚裁判なんですけど(^^;)>
え、こんな理由で離婚しちゃうの?とか、原告・被告がヒートアップして、あ、これじゃ離婚した方がいいじゃないの?って思ったり。。。

資料を読みあさっても、臨場感はなし。その場の迫力が、物語作りの想像力を加速します。
傍聴していると、原告・被告のバックグラウンドが何となくイメージされ、彼、彼女らの長い歴史とか葛藤とか、、、色々浮かんで来ます。

癌と同じく、一くくりで治療できない、裁判も一つ一つの証拠や証言を元に判決するオーダーメイドです。
殺人事件の傍聴を希望したことがあるけど、希望者が多くて毎回だめです。

最近見つけた殺人公判に関する記事です。

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傍聴席の遺族、被告少年の頭ける 大阪・リンチ殺人公判 2008年3月5日(水)07:54

 大阪市旭区の淀川河川敷で昨年2月、とび職の少年(当時16)が殺害された事件で、殺人罪に問われた会社員の少年(17)の論告求刑公判が4日、大阪地裁であり、傍聴していた遺族の若い男性が閉廷直後、被告の少年を傍聴席からけりつける騒ぎがあった。中川博之裁判長は男性に即刻退廷を命じた。地裁は「法廷での暴力は見過ごせない」として、暴行容疑での刑事告発も検討する。
 公判では、検察側が「身勝手で残酷な犯行」として懲役5年以上10年以下の不定期刑を求刑し、弁護側は「未熟な年齢で殺意もなかった」と家裁に移送して保護処分とするよう求めた。閉廷直後、傍聴席にいた遺族男性は被告席に座る少年に背後から近づき、傍聴席のさくごしに頭付近をけった。検察関係者らに制止され、関係者によると「おれも未熟だ」と口走ったという。
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裁判長の「法廷での暴力は見過ごせない」はごもっともだけど、この遺族男性の気持ち、わかるなあ。
被告がどんな態度だったか、、、これが男性の気持ちに大きな影響を与えたんじゃないか。

で、弁護士の「未熟な年齢で殺意もなかった」でしょ。
弁護士という職業柄、被告を弁護するのは当然だけど、被告のことしか頭にないっていう弁護が頭に来たんじゃないか。

遺族側から見たら、「殺意がなくて死ぬまでリンチされるかっ!?」になると思う。

私の考えも未熟なんでしょうが。。。

んで、実際の殺人犯がどんな気持ちなのか、生い立ちを自ら綴ったり、小説を書いたりした死刑囚の一人が、永山則夫

私は彼の作品のほとんどと、彼のことを書いた本を数冊読んだけど、この死刑囚については考えさせられた。

彼の生い立ち、、、極貧の生活が彼を犯罪へと追い立てたわけではないだろう。
極貧に加え、彼の性格からくる状況判断、そして不運が重なったこと、、、原因は複合的なんじゃないかと、未熟な私は妄想します。

なので、上記の公判で遺族に蹴られた被告の少年も、考えが未熟で人を殺したようには思えません。もっともっと複合的な理由があるのでは、と考えてしまう。

また、裁判官の話も個性があります。
長嶺 超輝著「裁判官の爆笑お言葉集」が私のオススメ。
ほとんどがマトモな裁判官なんだけど、たまに「え“っ!」となっちゃう人もいるし。


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後ろ向き発言

2008年03月14日 | 患者の気持ち
厚労大臣への手紙で紹介した手紙の第二便ですた。

ちなみにがん患者となって以来、私は健康な人から「前向きに考えたらどーよ」とアドバイスされるのが大嫌い、バッコ~ンッって感じです(^^;)。

がんを告知され、その時から相当苦しんでいるんです。
もー、この状況から逃げたくて逃げたくて逃げたくて。。。

本当に後ろ向いてチャーっと逃げ出したいですよ、今でも。

これ以上、前なんか向けんっ!


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厚労大臣への手紙

2008年03月12日 | 社会
ハーセプチンの術後補助療法の適応を求め、厚労省へ意見をずっと送っていました。このほどやっと適応が可能になり、ほっとしました。。。自分の活動もこれで区切りがつきましたので、ブログを卒業します、、、(嘘)!

政府のHPが開設され、一般の人たちの意見を大臣が‘生直’(なまちょく)に読む機会が増えましたね。私のお初メールデビューは、橋本龍太郎総理の時の佐藤孝行氏大臣起用の抗議です。

当時、橋龍総理がTVで、「昨日2000件を超える厳しいご意見をメールでいただきますた…」と発言、私もニヤリとした一人です。

と、書きながら、私自身は“署名運動”なるものにあまり積極的になれません。。。

活動自体がどーのこーの、ではなくて、その効果がいかほどのものか。実際に路上に出て署名を集めるのは大変なエネルギーがかかりますね。
蓮池透著「奪還」を読んで以来、ちょっと懐疑的なんですよ。

この本では、著者は弟たちを北朝鮮から奪還するため、何百万単位の署名を、年月をかけて集めます。おそらく、一番署名が集まった例でしょう。で、外務省に提出した。

その結果、署名は何の効果もなかったと語っているよう、私には読み取れるのです。

上記の大臣人事については、総理は一般人の意見も無視できなかったのでしょうが、蓮池氏らの意見は政府の方針と異なる?のか、内容によっては既に決定された方針で、門前払い。
これを覆すには、当人らの相当な実力行使が必要なんだなあと思った次第です。
(もちろん、蓮池氏らは実力行使に出たが、それでも壁は厚かった)

で、ハーセプチンの術後補助治療に適応の承認運動。

乳がんは日本人20人に一人が罹患、内、2割程度がher2強陽性、、、となると、補助治療に使ってもらえなくて困っている患者さんの数は、日本国内で大きな問題になりにくい。署名を集めたとしても、数も知れている。メールで厚労省へ抗議をしたって、やっぱ門前払いだろう、、、迷惑メールにチェックされて終わりか。

で、厚労省へ手紙を送ることにしますた。
おそらく開封するのは事務の方でしょう。だから、次はどうなるのかな?って、毎回興味を持ってもらえるよう、ストーリーのある漫画でせつせつと患者の気持ちを訴えたのです。
もちろん、これが奏したとは思えませんが、主治医を守るための行動と思って描いてました。

小児医療守れ 母親動くでは、行動的な女性が中心になり、地域のお医者さんを守る運動を行っています。

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ハーセプチンの適応拡大

2008年03月10日 | 病気・症状
2年前に乳がんの手術を受けた当時から、「もうそろそろ承認される」とささやかれていたハーセプチン、、、ようやく実現しましたね。
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「ハーセプチンが乳癌術後補助療法に適応拡大」

 乳癌治療薬トラスツズマブ(商品名は「ハーセプチン」)が、術後補助療法として健康保険を利用して受けられることとなった。中外製薬は、2月29日にトラスツズマブに「HER2過剰発現が確認された乳癌における術後補助化学療法」への適応拡大の承認を厚生省から同日獲得したことを発表した。

 抗HER2抗体であるトラスツズマブは、術後補助療法に利用すると高い効果が得られることが大規模術後補助療法の臨床試験HERA試験で明らかにされている。トラスツズマブを1年間投与した群では投与しなかった群に対して、再発のリスクが36%下がるとともに、死亡のリスクが34%下がることが判明している。

 術後補助療法として利用する場合、1日1回トラスツズマブを初回投与時は8mg/kg、2回目以後は6mg/kgを3週間間隔で点滴静注する。なお、トラスツズマブが60mg入っている「ハーセプチン注射用60」の薬価は3万258円、180mg入っている「ハーセプチン注射用180」の薬価は7万3981円。
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適応は術後の補助療法なんですが、世の中の医師はとっくに術前も考えとりまする。

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抗HER2受容体抗体製剤トラスツズマブ(商品名「ハーセプチン」)を乳癌の術前補助療法(NAC)に利用する医師主導臨床試験が進んでいることが明らかとなった。3月3日に開催された中外製薬の記者説明会で、愛知県がんセンター中央病院乳腺科の岩田広治氏が明らかにしたもの。岩田氏によると臨床試験は100例を集める計画で80例が集まっている段階だという。

 トラスツズマブをNACに利用した試験では、化学療法剤と併用した海外でのNOAH試験が報告されている。NOAH試験の中間解析の結果、完全奏効が60.0%、部分奏効が20.9%だった。
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完全奏効が60.0%って、スゴクないですかっ!!

術前・術後のハーセプチン治療は、トータルで1年間(52週)の投与をするっていうのが、今までの標準的な投与法でした。
が、化学療法剤と併用して投与期間を短縮する治療も海外では行われています。ハーセプチンは全国的に効果があるけど全国的に高価な薬剤ですから、治療終了まで患者が持ちこたえるためには、こっちも方面も研究してもらわなくちゃですね。

今までher2強陽性患者は、「予後が悪い…」の代名詞みたいなところがあり、どこの講座を聞いても、|||orzな気分で聴講していました。んが、これで一気に挽回なるかな…?


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ゴシップ紙における日英比較文化一考察(独断と偏見風)

2008年03月08日 | マスコミ
海外生活をレポートしたメルマガを読んでいます。思わずウンウンっ!と頷いてしまったレポートを紹介します。

□■□■□出たっきり邦人・欧州編・2008・03・04・733   ■□■□■

のんきぃのんの回顧的ロンドン駐在妻らいふ   その34

「ゴシップ紙における日英比較文化一考察(独断と偏見風)」

さて、イギリスに来て、やっぱり英語の勉強をしなきゃなぁと思ってまず取り
組んだのは、とりあえず新聞。日本と違って宅配制度がないので、新聞スタン
ドに行ってずらりと並ぶ新聞を手に取ることになります。

うーむ、その種類の多いこと。

日本では右か左か朝日か読売か(ごめん、毎日)くらいしか選択肢はありませ
んが、社会のクラスが暗然と分かれているらしいこの国では、やっぱり新聞も
それぞれのニーズに沿って分かれているらしい。

以前、イギリスでは、スポーツすらも社会のクラスを反映している、(ポロ=貴
族、ラグビー=上流階級、サッカー=庶民階級)と書いたことがありますが、
新聞はさらに細かい気がする。

そういえば、英会話学校で、イギリスの新聞の面白い定義を聞きました。正確
に覚えていないのが残念なのですが、ざっとこんな感じ。

「この国をかつて所有していたと思っている人々が読む新聞」 -タイムズ
「この国を所有していると思っている人々が読む新聞」-デイリーテレグラフ
「この国をいつか所有しようと思っている人々が読む新聞」-ガーディアン
「この国はこのままじゃいかんと思っている人が読む新聞」-インディペンデント
「この国の経済を牛耳っている人々が読む新聞」-フィナンシャルタイムス

これらはみな、イギリスの新聞の中では日本で「高級紙」と訳される大判新聞
(ブロード・シート)です。あんまり誰も大声で定義しませんが、ブロードシ
ートを定期的に読む人は、それだけで少しクラスが上という感じがします。

しかし、この中の「タイムズ」は最近、高級感が薄れて大きさもタブロイド版
になってしまいました。もはや部数もデイリーテレグラフに及びません。
18世紀に創刊された超老舗新聞なのですが、ちょっと前にメディア王マードッ
クに買収されて以来、売れ筋路線を追及して脱落した感があります。

日本でタイムズ(THE TIMES)といえば、いまだにイギリスを代表する新聞
というイメージなのに、それも今は昔の話。

この国を代表する新聞は、もはや60部しかないタイムズではありません。
その数310部を誇る超ナンバーワンは、マードックの「ザ・サン」。
いわゆる「タブロイド(小型サイズ)」と呼ばれる、ゴシップ新聞です。

イギリスで多数派を占める庶民層にとっては、新聞といえばタブロイド。

英会話学校の面白い定義には、タブロイド版はデイリーメールしかなかったの
で、勝手に定義を奉るとすると:

「サン」=ひたすら売れ筋大衆路線をひた走る、「イギリス万歳」の超右派
     日曜版「ニュースオブザワールド」と共に300万部売りまくる

「デイリーミラー」=サン的お気軽迎合にはちょっと抵抗を感じる大衆左派
          サンの永遠のライバル

「デイリーメール」=「古きよきイギリスはどこへ」の保守的中流右派

以上が200部以上のビックスリー。ほかにあげるとすれば

「デイリーエクスプレス」=デイリーメールの二番煎じ版。
「イブニングスタンダード」=ロンドン限定の夕刊、地域紙みたいな感じ
「デイリースター」=サンの二番煎じ版


ちなみに、私がイギリスにいたときに愛読していた新聞は
「デイリーメール」=「古きよきイギリスはどこへ」の保守的中流右派
でした。これは英会話学校で聞いた面白い定義で言えば
「この国を所有していると思っている人々の奥さんが読む新聞」だそうで。

デイリーメールは特に女性向けと銘打っていないものの、サンみたいに女の人
のセクシーショットを売り物にしていないし、書き方も保守的。
後ろのほうの読み物記事も、さりげなく女性好みをちりばめる。

たとえば覚えている中では、イギリス出身のハリウッド女優ケイト・ウィンス
レット(タイタニックのディカプリオの相手役)の記事。

彼女の女優養成所時代の集合写真をでかでかと中央にすえ、「一番出世はハリウ
ッドの大スター。その彼女の同級生たちの進路はいかに」みたいなキャプショ
ンを張る。たいていは主婦に収まっていたりするわけですが。

「だからどーだっていうの」っていうくらい、くだらなーい記事なのですが(特
に男の人には)、女の人には、自分の同級生の噂話みたいな話題も絡めて茶のみ
話くらいにはなりそう、という具合。

こういう風に女性を隠れターゲットにしている路線は、ちょっとアエラに似て
います。(アエラは、30,40代女性を意識した記事が多いと思う)


前回のエッセイでは、イギリスのテレビのキャスターは、ご意見番みたいな日
本と違って、とことん中立を保つということを書きました。

しかし、逆に新聞の方ははっきりと右派と左派に別れ、なんでもありのはげし
い論戦を展開してます。
分かりやすいのは、イラク戦争を支持するかどうか。

右派の代表、サンは「がんばれ英国戦士」のキャンペーンを張る。
左派の代表、ミラーは「英国の恥辱」と英兵士の虐待疑惑を取り上げる。
ブロードシートの中では、リベラル左派のガーディアンとインディペンデント
は、舌鋒鋭くブレアのイラク戦争の責任を問う、という具合です。

どっちかというと右とか左とかいう程度の日本の新聞は、とてもこんなにはっ
きりと対立姿勢を打ち出さない。この点で、日本の新聞は、ちょっとカラーが
違うだけで、どれもほとんど違わない、中立路線なんですね。
マイルドで、読んでいて安心感があります。
逆にタブロイドを読んでいると、「おいおい、そんなのあり?」と目を丸くする
こともけっこうあります。

デイリーメールは保守派の右派ですが、ちょっと大げさに分かりやすく言うと
「イギリスがいちばん、イギリス人が一番」という身内びいきが激しい新聞。

サンはたまにしか読んだことがないのですが、右派の最右翼であるからして、
メールよりさらに過激な「イギリス一番」だとにらんでます。

たとえば、イギリス人が海外で罪を犯した場合の記事がもっともそのカラーが
出やすい。

つまり、イギリス人がなにか海外で犯罪を起こして、その国の法律で有罪に処
されると、犯罪者のイギリス人にとことん同情的な論調になるのです。

たとえば、サウジアラビアで働いていたイギリス人看護婦が同僚を殺害した事
件では、微妙なニュアンスで、
サウジアラビアの司法システムが本当に公平に裁いてくれているのか(イスラ
ム圏にはけっこう懐疑的)、無実の罪を着せられているのではないか、
というように受け取れなくもない感もありました。

サウジアラビア人からしたら失礼千万だと思う。
こういう点、イギリスのマスコミは「ちょっと傲慢」と思えなくもありません。

日本のマスコミはあまりこんな身内びいきの感覚はないような気もします。
どちらかというと、身内の日本人に厳しい。

イラク人質事件のときは、家族の態度が悪いと被害者の人質をバッシング。
さらに古くは、日本人大使館人質事件のとき、開放された人質の一人が、記者
会見で美味しそうにタバコを吸っていたことで態度が悪いとバッシング。

大学生二人が秘境の川下りの最中に撲殺されたときも、イラクで学生が過激派
に捕まって首を切られて殺されたときも
「そんなところにふらふら行くなんて、殺されても仕方ない」と冷たい。

「弱いものいじめ」の日本マスコミの真骨頂、という感じです。

最近あった例では、祖母と孫二人が親類に殺害された事件があります。
当初マスコミは、殺された少女たちの父親を、その風貌から犯人扱いしていま
した。

その母親の手記を読んだことがありますが、みのもんたがテレビで
「通報まで一時間もあったのが怪しいよねぇ」
などと無責任に発言してから、それまで同情的だった周囲の態度が一変し、
「人殺し」とまで名指しされるようになって、家族で死のうかとまで思いつめ
たそうです。

一人残った長男は、こんなひどいことが許されないように、将来弁護士になり
たいと言っているとか。


マスコミが、時折、まるで司法権力か何かのように、人を裁く。
第三の権力とはよく言ったものだと思います。

実はイギリスでも、同じような事件に出会いました。しかし、印象は正反対と言っていいほど違います。

「スティーブン・ローレンス事件」といえば、当時イギリス人なら知らない人
はいないくらい大きな事件なのですが、ちょうど私がデイリーメールを読み始
めたとき、このタブロイドはローレンス事件に対して、

「ペンの力で司法の代わりをする」、一大キャンペーンを張っていたのです。

スティーブン・ローレンスは、ジャマイカ移民の息子で、まじめな若い黒人の
青年でした。

彼が友人とバスに乗ろうと急いでいたとき、たまたま、本当にたまたま行きず
りあわせた札付きの不良たちに、植え込みの陰に引きずりこまれ、そのまま暴
行を受けて殺害されたのです。

友人の目撃証言もあったし、普通なら事件解決はそう難しくなかったはずです
が、結局、警察内にもあると思われる人種偏見が壁となって捜査はおざなりに
なり、数年後の裁判でも、証拠不十分で犯人たちは無罪放免。

あきらかな人種差別。
怠慢でいいかげんな警察の対応。
移民は出てけ、といわんばかりの視線。
泣き寝入りをするマイノリティ。

この国の社会問題の縮図のような事件でした。
しかし、「古きよき英国の良心」を自負するデイリーメールが、
「犯人たちを許すな。警察の怠慢を許すな」の一大キャンペーンを展開。

犯人たちは司法の裁きは受けなかったものの、
「こいつらが犯人だ」とでかでかと顔を載せられ非難され、社会的制裁を受けた形になりました。

このあまりに強引なやり方には当時も異論反論があったようですが、
ホンネを言えば、「すっきりした!」と思った人も少なくないはず。

もちろん、こんなやり方は上品なブロードシートにはマネできません。盗聴、
潜伏、捏造、なんでもありのあきれた手法や誤報が当然のタブロイドならでは。

しかし、この同じく「マスコミが人を裁く」という一点に関しては、弱いもの
いじめの日本のマスコミより、傲慢で鼻持ちならないイギリスのタブロイドの
ほうに、一票あげたいと感じます。


日本のマスコミは、いつもいつも、強大なペンの力を間違った方向に使います。
弱い方面へ。すでに大きな傷を負っている被害者の方へ。

繰り返しますが、私はこれが本当に大嫌いです。

こんな恥知らずなマスコミは、私がとりあえず見聞きした中では、実に嘆かわ
しいことに、日本だけです。
切に望む。
体質改善。
□■□■□■□■□■□■□

のんさん、転載許可をありがとうございました。

海外生活を経験したことはありませんが、私は外国人と同居したり、知人に外国人がいますので、海外のマスコミと自国のと、どんな違いがあるのかとっても興味深いです。

(゜▽゜;アヒャーっと思ったのが、英国紙のタイムズ。
英語を勉強しようと思って、この新聞を一生懸命読みますた。理由は、英字新聞がこれしか学校の図書館になかったから(〒_〒)。

ウンウンと思ったのが、記者会見でおいしそうにタバコを吸った青木大使の話。
安全管理のまずさは確かに彼の責任重大だけど、解放されてほっとしたんだから気が抜けてこんな動作だってするでしょう。それを映像にするかしないかは、報道者の判断、もしくは意図ぢゃないの?
“「 申し訳ございませんでしたっ」って土下座しろよっ”って、裏の意味を感じましたねえ。

イラクの件で「自己責任」という言葉がブームになった時、私が思い出したのは、その前のイラクの邦人が大勢人質にされた事件のこと。友人の親戚がこの事件で人質になったんです。んで、彼の話。

当時、邦人も大勢人質になったけど、他国の駐在員もたくさん同様の目にあった。んで、脱出しよう言ったのは、日本人だけだったそうな。

米国人、英国人、独人、、、皆、不思議そうな顔をして日本人を見る。
「なぜ脱出? ここで待っていれば必ず国が助けに来るじゃん」

その時、彼は日本人だけが自国を信用していないんだなあと思ったそうです。日本人は自国に厳しいのか?(-"-;)

で、国内で「自己責任」の単語一色になった時、私も米国人に不思議な顔して尋ねられますた。
「そりゃ国の警告を無視した人は責任を負うのは当然だけど、国もどーしてもっと積極的に助けようとしないん?」

「アメリカみたいにね、戦闘機でズババッとやっちゃうお国柄じゃないのよ、日本は」って答えますた。

お国が変わると考えも変わるのは、国外へ行ったことのない人でも何となく想像することです。
日本でも海外レポートの映像は豊富ですね。「え、この国、こんなことしてるの?!」って驚くこともありますが、逆に日本のレポートも海外の人が見たら同じ感想を持つものもありますね、きっと。

のんさんのレポートを読んだら、気楽に英語を学ぶならサンを読めばよかったのねと思いますた。

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あははっ

2008年03月06日 | ピンクリボン
10人の美女タレントがひと肌ぬいだ、乳がん撲滅を訴えるキャンペーンって…???
で、ページを見ますた、、、、
オセロ中島ら、乳がん撲滅へひと肌脱いだ

いや~、目の保養になりますなあ(o´∀`o)

皆さん、きっちりボディをメンテしてるもんね。美しいものを見るのは、私は大好きなのよー、一応絵描きだし~。。。

「乳がん検診を受けてちょ」ってキャンペーンなら、まだ検診を受けたことのない人とか病気になっていない健康な人が対象なんでしょう。
でもね、ネットで「乳がん」って文字に一番反応しちゃうのは、上記の人たちじゃなくて、なっちゃった患者さんたちなんよ(´-`)。

んで私、片胸全摘出なのん。もし、彼女らに乳がん患者さんを励ます気持ちがおありならば、ミスキャストなんだわ。

私が勇気づけられるのはおそらく、乳がん患者さんのヌードだわね(ΦωΦ)

そういえば最近、フランス人の乳がん患者さんが、夫と娘に励まされてヌードになったわねえ。

「ママのヌードは同じ病気で悩む人に勇気を与える」って娘さんが言ったのに触発されてのことだったんじゃなかったっけ。

片胸無いと、「私って、ばけ者みたいに見られてるのかなあ…(´д⊂) 」って思ったりするんよ。
失った人が持っている人の健康的なヌードを見ると、「あ~あ、本当に失ったんだなあ」ってダメ押しになっちゃうの。
そこまではまだいいの。事実、病気になっちゃったんだもん、仕方ないの。

でもね、これを乳がん撲滅っていうのは・・・
単に写真集の広告なんじゃないのぉって思っちゃうのよ。

失った人の気持ちは、失った人でないとわからない。。。

だから企画を考えた時点で、実際に患者さんにアドバイスをもらえばよかったのよ。

乳がん患者さんは、過剰反応してエネルギーの無駄使いをしないようにね。胸切って命が助かった&延命しているってことなんだから、こんなことはスルーして終わりましょ。

失った人の気持ちは、失った人でないとわからない。。。

だからいちいちメゲないで。
ワット隆子さんが言ってたけど、「乳がん患者は、強く、そして美しく」

こんな話題は美しく笑い飛ばしましょ、、、  o( ̄O ̄)ノ゜ おぅ!!


ヌード作品自体はなかなかの出来栄えなので、(患者は喜ばないでしょうが)探して見てもいいかも。

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トラックと勝負したら…

2008年03月05日 | 社会
2/29日に地裁判決がなされた記事です。医療事故は専門家である医療者が議論すべきだと、いつもは眺めるにとどまるのですが、この記事には???となっちゃいました。“普通の人”でも感ずる“変”!

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搬送後死亡、1100万支払い命令 京都地裁
2月29日23時39分配信【京都新聞】

 交通事故で救急搬送され、国立病院機構京都医療センター(京都市伏見区)で治療を受けた男性=当時(57)=が死亡したのは、医師が適切な治療を怠ったためとして、同市の遺族が同機構に約7600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が29日、京都地裁であった。井戸謙一裁判長は医師の処置が遅れた過失を認 定し、「死亡との因果関係はないが、死亡時になお生存していた可能性を奪った」として約1100万円の支払いを命じた。
 判決によると、男性は2005年2月に交通事故で京都医療センターに搬送され、外傷による心臓の循環異常のため、10日後に死亡した。
 遺族は、搬送後の早い段階で心臓にたまった血液を取り除く義務があったと主張したが、判決は「ショック状態になった時点」で義務が生じたとし、約30分 措置が遅れた過失を認めた。井戸裁判長は「過失がなくても救命の可能性が高いとは言えないが、延命で日常生活に復帰できた可能性もある」とした。
 京都医療センターの村田庄司事務部長は「判決内容を確認し、対応を決めたい」としている。

同じ事故をもう1社取り上げます。

事故負傷男性死亡、病院に1100万円賠償命令
2008年3月1日【読売新聞】

 交通事故で負傷した京都市の男性(当時57歳)が搬送先の京都医療センター(京都市伏見区)で死亡したのはセンターが適切な処置を怠ったためとし て、妻ら遺族3人が、センターを運営する国立病院機構(東京都)に約7600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が29日、京都地裁であった。井戸謙一裁判 長は「手術が遅れていなければ、生存できる可能性があった」として同機構に1100万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は2005年2月21日、上り坂でトラックと別の車に挟まれ、同センターに搬送された。翌日朝、外傷による心臓の異常が見つかり、手術を受けたが、10日後に死亡した。

 井戸裁判長は判決で、異常が判明した約1時間後に男性がショック状態になったのに、人工呼吸などに手間取って手術開始まで約30分かかったと指摘し、「ショック状態になった際、何よりも優先して手術するべきだった」と述べた。

 同センターの村田庄司事務部長は「判決内容を確認し、今後の対応を決めたい」としている。
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私が???と思ったのは、
>井戸謙一裁判長は医師の処置が遅れた過失を認 定し、「死亡との因果関係はないが、死亡時になお生存していた可能性を奪った」として約1100万円の支払いを命じた。

裁判長、死亡との因果関係はないんですよねえ。。。で、死亡時になお生存していた可能性を奪うって…???

トラックと車に挟まれてしまって、体に大変大きな衝撃がかかった。
実際、心臓に外傷が見つかった。

車と軽度の接触事故を起こしても、ムチウチや捻挫など、体のダメージはかなりあります。
自転車で交差点を曲がろうと発進した途端に、前方不注意で発進した車に自転車をこすられたことがありました。車にグイッと押され、足で自転車を抑えたら捻挫しました。

で、この捻挫が8か月ぐらい治らなかった、、、大きな鉄の塊に押されて捻挫したのと、スポーツなどで自分の体重で捻挫したのと、体のダメージは全然ちがうってことを体験しました。

この件では心臓にダメージがあったわけで、「死亡時になお生存していた可能性」とは、どのぐらい生存時間が延びる可能性があったのか。普通の生活に戻れる可能性は本当にあったんですか?10年20年後??

原告は事故を起こしたトラックと車に、どんな行動を起こしたのでしょう。損害賠償のできるできないの経済力は横に置き、こっちの方が本題じゃないんですか?
救急医療へのトドメ
すべての救急病院に24時間態勢でスーパー救急医を求める判決
に、この事件について、医師の立場から見たコメントが載っています。また、一般の方のコメントも興味深いです。


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福島大野病院事件がもたらしたのは…

2008年03月03日 | 福島県立大野病院事件
福島大野病院事件を機に医療崩壊が加速したと、多くの医師が考えているようです。

ネットでは医師による署名活動が盛んですし、最近は一般の方々もこの活動に賛同する動きもあります。がんになっても、あわてないの著者、平方眞医師のブログで見つけた記事を紹介します。
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「患者側も医療を壊さない配慮を」
2008/2/27 「患者側も医療を壊さない配慮を」 
 キャリアブレインニュースで「勤務医の疲弊、患者にも原因」という記事があり、Yahoo!ニュースにも載っていた。患者側に責任転嫁しようというのではなく、医療を守るためには利用者側の協力も不可欠という意味だ。記事は次のとおり。長いです。

勤務医の疲弊、患者にも原因
2月27日9時48分配信【医療介護情報CBニュース】

厚労省は「安心と希望の医療確保ビジョン」会議を開き、医師不足が深刻な産科・小児科・救急医療などの現場で先進的な取り組みをしている医師から意見を聴いた。
 「雨が降ったからという理由で救急車を呼ばないでほしい」「患者の暴言で仕事への誇りがズタズタにされる」――。厚生労働省の審議会で、産科・小児科・救急の医師が共通して挙げたのは勤務医の疲弊で、その原因の1つに「クレーマー患者」や「暴力患者」などの存在を挙げた。西川京子厚生労働副大臣は「医療の分野では国民の意識が育っていない。すべて受け入れる側が悪いというのではなく、一緒に医療を構築するという方向性を持たないと不毛の議論になっていく」と感想を述べた。(新井裕充)

 厚労省は2月25日、「安心と希望の医療確保ビジョン」会議を開き、産科・小児科・救急の現場で先進的な取り組みをしている医師から意見を聴いた。

 この会議は、長期的な視点に立って日本の医療の問題点を考えようと、舛添要一厚生労働大臣が中心となって1月7日に設置された。

 4回目を迎えたこの日のテーマは、医師不足が深刻な産科・小児科・救急医療などの現状把握。各分野の医師が現在の問題点や今後の課題などについて意見を述べた。

 東京都立府中病院・産婦人科部長の桑江千鶴子氏(東京医科歯科大産婦人科臨床教授)は「産婦人科臨床現場の3つの問題」として、(1)劣悪な労働環境と待遇、(2)医療事故と訴訟への恐怖、(3)医療者への暴言・暴力(モンスターペイシャント)の存在――を挙げた。

 桑江氏は「大野病院事件で産婦人科の医師が逮捕されて以来、ビクビクする状況で萎縮医療になっている」と述べ、過酷な労働環境に追い討ちをかける訴訟リスクや患者の暴力などが医師のモチベーションを下げていると指摘した。
 「優しい気持ちでなんとかしてあげたいと思っても仕事に対する誇りをズタズタにされ、若い医師は疲弊している」
 桑江氏はこのように述べ、早急に解決することが難しい大きな問題であるとした。

 続いて、愛知県岡崎市の花田こどもクリニック院長の花田直樹氏は「現在の小児医療の問題点」として、(1)不当な報酬の低さとフリーアクセスによる患者数の多さ、(2)小児科勤務医の減少、(3)乳幼児医療無料化に伴う救急外来のコンビニ化、(4)訴訟リスクとクレーマーの存在――を挙げた。

 花田氏は「コンビニ感覚で救急車が利用されるが、コンビニ診療さえ難しい状況だ。しかし、司法判断は救急外来にも最高級の医療レベルを要求している。無理して対応しても刑事事件の対象になり得ることを医師は学習している」と述べ、産婦人科の医師が逮捕された福島県立大野病院事件の影響で入局する医師が減少し、現場では「無理に救急を受け入れない」という萎縮医療が生じているとした。

 花田氏はまた、医師らに言いがかりを付ける「クレーマー患者」の存在が萎縮医療に拍車を掛けているとした。
 「過熱する医療事故の報道で、不信に満ちた攻撃的な言動が目立ち、現場のやる気をさらに萎えさせている。今までは医師の使命感でカバーしてきたが、現状では医療安全上も自分の健康上も無理がある」

■ 救急患者の増加と国民の意識
 疲弊した勤務医をさらに追い詰める「クレーマー患者」と訴訟リスク。その背景には救急患者の増加がある。
 日本医科大学付属病院・高度救命救急センター部長の山本保博氏は、救急患者が増えている一方で救急医療機関が減少していることを指摘。「救急医療の現状、課題」として、(1)救急医療施設の負担の増大(救急患者の増加など)、(2)資源の圧倒的な不足(救急医不足など)、(3)救急医の士気の低下――を挙げた。

 山本氏は救急車の出動件数(2005年)のうち搬送されていない約9%について、「救急車が到着しても現場に患者がいない」と指摘。その主な理由として、▽119番した後の辞退、▽いたずら、▽酔っぱらい――を挙げた。
 その上で、119番通報した患者を重症度や緊急度などによって分類する「トリアージ」の必要性に触れた。
 「アンダートリアージ(過小評価)をどう考えるかという問題がある。『ちょっと胸がつかえる感じがする』という患者のうち1万人に1人ぐらいは心筋梗塞の場合がある。このような患者を自宅に戻してしまった場合の問題がある。しかし、これからはトリアージをしていかなければ、“たらい回し”はどんどん増える」

 この日、舛添厚労相が欠席したため、西川京子副大臣が次のように感想を述べた。
 「安全で安心な食物にコストがかかるという意識は国民の間に育ってきたが、医療の分野では国民の意識が育っていない。今日はマスコミの方もいるようだが、すべて受け入れる側が悪いという指摘の仕方ではなく、一緒に医療を構築するという方向性を持たないと不毛の議論になっていく。今、これを厚生労働省が一番先にやっていかなければならない」
(記事ここまで)

 日本では「水と安全はタダ」という、世界では通用しない常識があるが、いつの間にか「水と安全と医療はタダであるべき」と、人々の意識の中では医療も組み込まれるようになっていた。しかし今や医療提供側には全く余裕がなく、水のごとく医療を供給するのは無理である。

 医療側からこういう意見を言うと「甘えるな」と非難されるとは思うが、敢えて言う。「今は医療をいじめるな」。医療、特に最前線で頑張っている医療はもはや「弱者」である。いたわって壊れないように扱わなければ、本当になくなってしまう寸前である。なくなって困るのは国民である。頼むから最前線の医療を保護してほしい。
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この記事では、東京都立府中病院・産婦人科部長の桑江先生、花田こどもクリニック院長の花田先生、ともに大野病院事件が萎縮医療をもたらしたと述べています。

花田先生の「司法判断は救急外来にも最高級の医療レベルを要求している。無理して対応しても刑事事件の対象になり得ることを医師は学習している」と述べ、産科現場では「無理に救急を受け入れない」よう、医療は委縮している事実は深刻です。

私自身は、主治医が無理して対応して下さり、十分な医療を受けた一人です。こういう人は「できる限りの治療をやった」という満足感が強い。こうなると再発は運だなと腹が座ります。

初発のがんにつきまとう、ぬぐってもぬぐってもぬぐいきれない再発の不安が相当払拭される、、、この精神的な安定感ががん治療には重要だと実感しています。

せっかくがんの治療を終了しても、その半数が再発の不安から鬱状態になり、精神科にかかる患者も多いと聞きます。病後のケアまで考慮しないといけないのがこの病気。

医療の委縮は私にとって深刻な問題です。


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