乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

スポーツと死亡リスク

2011年10月30日 | 生活
風邪で寝込んでしまい、結果的に一週間も“高速散歩1時間”を休んでしまいました。
で、やっと最近回復したので、まずは15分の軽い散歩から再開。

ところがです。
たった1週間休んだだけなのに、たった15分ゆるゆると歩いただけなのに、筋肉痛が出現。しかも2日遅れで(苦笑)。
筋力をつけるのは時間的・精神的に面倒なんですが、、、落ちるのは簡単なのね。運動しなくちゃ。

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【1日に15分の運動でも死亡リスクが14%低下】
Lancet誌から  台湾で行われた大規模コホート研究の結果

 1日に15分のウォーキング程度の運動でも、死亡リスクが14%低下することが、台湾国家衛生研究院のChi Pang Wen氏らが行った大規模コホート研究で明らかになった。論文は、Lancet誌電子版に2011年8月16日に掲載された。

 これまでに、週に150分以上の運動>の利益を示すエビデンスは蓄積されている。しかし、150分に満たない運動の健康への影響は明らかではなかった。著者らは、よりわかりやすい指標として生存利益に着目し、短時間の軽めの運動にも余命延長が期待できることを示せば、意識して運動する人の割合が増えるのではないかと考えた。そこで、欧米人に比べ強度の低い運動を好み、さらに1週間の運動時間も短い傾向が強い台湾の人々を対象に、運動が健康に及ぼす影響を調べる前向きコホート研究を行った。

 台湾の民間経営の医療施設1カ所で、1996年から2008年に標準的な検診を受けた20歳以上の男女41万6175人(19万9265人が男性)を、平均8.05年(SDは4.21年)追跡した。

 ベースラインで、過去1カ月間に行った運動について継続時間を尋ね、運動強度を評価した。運動強度は、軽(MET=Metabolic Equivalentにすると2.5程度、ウォーキングなど)、中(METでは4.5程度、速めのウォーキングなど)、やや高(METでは6.5程度、ジョギングなど)、高(METでは8.5程度、ランニングなど)に大別した。さらに一人一人について、METと継続時間(h)の積を求め、その数値に基づいて登録者を以下の5群に分けた:不活発(3.75MET×h未満)、低活動量(3.75~7.49MET×h)、中活動量(7.50~16.49MET×h)、高活動量(16.50~25.49MET×h)、超高活動量(25.50MET×h以上)。この分類では、広く推奨されている「1週間に150分以上」というレベルを超えるのは中活動量以上のグループになる。なお、これら5群のそれぞれについて、運動強度が「軽または中」と「やや高または高」に2分した。

 不活発群を参照群とし、Cox比例ハザードモデルを用いて、性別、学歴、職場での身体活動レベル、喫煙歴、飲酒歴、空腹時血糖、収縮期血圧、総コレステロール、糖尿病、高血圧、癌の既往などで調整して、他のグループの死亡のハザード比を求めた。

 集団の運動量は全体として少なく、全体の54%が不活発群に分類された。低活動量群は22%、中活動量群は14%、高活動量群が5%、超高活動量群が5%で、推奨レベルを超えていたのは24%にとどまった。低活動量群の1週間の運動時間の平均は、92分(95%信頼区間71-115分)、1日の運動時間にすると15分(SDは1.8)だった。

 しかし、低活動量群でも、不活発群と比較すると、全死因死亡のハザード比は0.86(0.81-0.91)で、14%のリスク減少を示した。低活動量群のうち、運動強度がより低い「軽または中」グループのハザード比は0.86(0.82-0.92)、より高い「やや高または高」グループでは0.73(0.54-0.98)で、いずれも有意なリスク低下を示した。30歳の人の推定余命を不活発群と比較すると、低活動量群の男性は2.55年、女性は3.10年長かった。

中活動量群の全死因死亡のハザード比は0.80(0.70-0.85)、高活動量群では0.71(0.65-0.77)、超高活動量群では0.65(0.60-0.70)で、推奨レベルを超える3群を合わせると0.74(0.70-0.77)となった(傾向性のP<0.0001)。

 癌死亡のハザード比は、低活動量群が、0.90(0.83-0.99)、中活動量群が0.85(0.75-0.93)、高活動量群が0.85(0.75-0.97)、超高活動量群が0.78(0.69-0.88)で、推奨レベル以上の3群では0.83(0.77-0.90)だった(傾向性のP<0.0001)。

 なお、低活動量群と比較した不活発群の全死因死亡のハザード比を推定すると、1.17(1.10-1.24)、癌死亡リスクは1.11(1.01-1.22)になった。

 5群のそれぞれについて、心血管死亡、糖尿病死亡のハザード比も求めたところ、全死因死亡、癌死亡の場合と同様に活動量依存的な低下を示した。

 また、1日の運動量と全死因死亡の関係を調べたところ、15分から最長100分まで、15分伸びるごとに全死因死亡リスクは4%(2.5-7.0%)ずつ低下した。癌死亡のリスクも1%(0.3-4.5%)ずつ低下していた。

 サブグループ解析では、運動による全死因死亡リスク低減はあらゆる年齢の男女に見られること、心血管リスクが高いと考えられる人々にも同様に認められることが示された。

 毎日15分、または週に90分程度の運動が、多くの人々に生存利益をもたらすことが示された。著者らによると、台湾で不活発群の人々が低活動量群と同様の運動をした場合に得られる死亡率低減効果は、一般を対象とする禁煙プログラムが成功裏に実施された場合と同レベルになるという。

 欧米に比べ積極的に運動する人が少ない東アジアでは、国民の健康状態を向上させるために1日15分の運動を推奨する方法が好ましいのではないか、と著者らは述べている。

 原題は「Minimum amount of physical activity for reduced mortality and extended life expectancy: a prospective cohort study」、概要は、Lancet誌のWebサイトで閲覧できる。
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運動することが健康にイイなんて、誰でも承知です。
が、たった15分でも効果がありそうとは!

確かに、欧米人のほうが東洋人より、積極的に運動を毎日の生活に取り入れるという印象を私も持っています。
そりゃ東洋人からみたら、信じらんねー量の肉とか菓子とか食べる人たち。それだけ食べたら、運動もしたくなるでしょう。

とはいえ、日本人も最近は、高齢者のスポーツクラブ通いとか、普通に散歩とか、よく見かけるようになりました。マスコミの健康推進情報なんか、案外と効果があるのでしょうか。

もっとも、高齢者人口の増加により、スポーツマン老人が目立つようになったということかもしれません。。。

私は今年、腰痛の治療を始めて以来、整骨院で正しいストレッチ体操や筋力トレーニングを教えてもらっています。今までの自己流のトレーニングより、見た目プリプリの筋肉はつきません。
“体幹”の周りの体の奥にある筋肉を鍛えるトレーニング中心です。体型が変わらないので、エクササイズするのはかなりつまんないのですが、転倒防止とか、腰痛予防には体幹付近の筋力のアップが必要なんだそうです。

私がやっているエクササイズは、老人体操の域ですな。ちょっとトホホ。

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術前化学療法による原発巣とリンパ節転移の関係

2011年10月28日 | 病気・症状
急に寒くなりました。
11月になるまで、電気毛布を出すのを我慢しています。あまり今からぬくぬくするのも、体を甘やかし過ぎかと思って。なので、電気あんかでしのいでいます^^;

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【乳癌に対する術前化学療法の効果は原発巣とリンパ節転移の間で一致しない】
   第19回日本乳癌学会学術総会 2011年9月2日~4日 仙台

 乳癌に対する術前化学療法により得られる効果は、原発巣とリンパ節転移の間で一致しないケースがあり、原発巣でpCRが得られた症例はリンパ節転移が消失するケースが多いが、リンパ節転移が消失した症例では原発巣でpCRが得られないケースが多いことが示された。9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会で、癌研有明病院乳腺センターの桑山明子氏が発表した。

 近年、乳癌に対する術前化学療法(NAC)による原発巣の病理学的完全奏効(pCR)は予後が良好であると報告されている。また、NAC後のリンパ節転移消失例も予後が改善すると報告されている。さらに、原発巣よりもリンパ節転移の効果判定が予後に相関するという報告もある。

 そこで桑山氏らは、NAC後にリンパ節転移が消失する割合、原発巣とリンパ節転移の効果判定の相違、NAC後のリンパ節転移消失例の特徴を解析した。

 対象は、2006年1月~2009年12月までに同院で乳癌と診断され、NAC前に腋窩リンパ節転移が細胞診もしくは組織診で証明され、NACを行った原発性乳癌165例。IV期、鎖骨上リンパ節転移陽性、胸骨傍リンパ節転移陽性、炎症性乳癌、異時性・同時性の両側乳癌は除外した。

 NACはアントラサイクリン系抗癌剤とタキサン系抗癌剤を使ったレジメンを用いた。NAC前リンパ節転移個数を超音波検査で評価するとともに、NAC後の病理診断は手術リンパ節標本の最大1割面で評価した。

 解析の結果、NAC後にリンパ節転移が消失したのは、165例中45例(27%)だった。

 次に、165例中、原発巣でpCRが得られた症例は18例(11%)で、そのうちリンパ節転移が消失していたpN0は14例(78%)、消失しなかったpN+は4例(22%)だった。原発巣でnon-pCRだった147例(89%)のうち、pN0は31例(21%)、pN+は116例(79%)だった。この結果から、原発巣pCRはリンパ節転移も消失する可能性が高いと考えられた。

 一方、165例中、リンパ節転移が消失した45例(27%)のうち、原発巣でpCRが得られたのは14例(31%)、原発巣がnon-pCRだったのは31例(69%)だった。リンパ節転移が消失しなかった120例(73%)のうち、原発巣がpCRだったのは4例(3%)、non-pCRだったのは116例(97%)だった。

 サブタイプ別にリンパ節転移の消失割合を解析した結果、LuminalA 109例では15%、LuminalB 20例では35%、トリプルネガティブ 20例では60%、HER2タイプ16例では63%だった。

 核グレード別(144症例)にリンパ節転移の消失割合を解析した結果、核グレード1 82例では13%、核グレード2 40例では38%、核グレード3 22例では55%だった。組織型別のリンパ節転移消失割合は、a1 22例で18%、a2 32例で34%、a3 97例で27%、その他14例で29%だった。

 これらの結果から、桑山氏は、原発巣とリンパ節転移の効果は一致せず、今回の検討では、原発巣でpCRが得られた症例の78%でリンパ節転移も消失するが、リンパ節転移が消失しても原発巣が残存する例が多く、HER2タイプやトリプルネガティブ、a2、核グレード3ではNAC後にリンパ節転移が消失する傾向にあると締めくくった。
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内容が複雑なので、要点を抜き出すと

> 乳癌の術前化学療法により得られる効果は、原発巣とリンパ節転移の間で一致しないケースがある。

原発巣で病理学的完全奏効が得られた症例は、リンパ節転移が消失するケースが多いが、リンパ節転移が消失した症例では、原発巣で病理学的完全奏効が得られないケースが多いことが示された。


私が興味を持ったのは、術前化学療法においてリンパ節転移の消失割合が、サブタイプ別にはトリプルネガティブとHER2タイプで6割・核グレードの高い方の消失割合が高いことです。
抗がん剤治療は、がんばって続けなくちゃって気持ちになります。

私は1年間の術後化学療法の刑になったので、冬にむかってはとてもたいへんでした。抗がん剤治療で体が弱っているのに、毎週病院に通わねばなりません。風邪のウイルスをもらわないように、予防に神経をすり減らしてしまいました。

案の定、大風邪を引き、三週間投薬を休んでしまいました。体調管理に気をつけていても、なかなか完全に終わらすのはむずかしいです。

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甘えと自律神経失調症

2011年10月26日 | 社会
先日、役所から電話がありました。固定資産の納税書類とその督促状を2度にわたり送ったが、なぜ税金を納めないのかと。

???

固定資産の納税書類も督促状も、私にとっては大切な書類です。見逃すはずがありません。納税通知書がくると、どの納税でもすぐに一括支払いしてしまいます。そんな私に税金の督促状!? ありえなーい!!

まあ、、最初の固定資産納税書類が、まかり間違って配送ミスとか、どっかの輩がポストから奪っちゃったってことは、ないとはいえない。でも、、、その督促状もまた、配送ミスとか奪われるという可能性は、ぐんと低くなりますよね。他の納税書類はちゃんと届いているわけだし。

ということを、つらつら電話で話したんです。が、、、
昼の12時近くになったら、その役人のしゃべるスピードがグンと速くなり、12時きっかりで電話を切りやがった( ̄□ ̄;)!!。

あんた、イイ仕事してるねえ ヽ(`⌒´)ノ

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【産業医が休職者に「甘えだ」…60万円賠償命令】 Yomiuri online 2011年10月25日(火)23:32


 自律神経失調症で休職中、産業医に「病気でなく甘えだ」などと言われ病状が悪化したとして、奈良県に住む40歳代の団体職員の男性が、当時の産業医に530万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、大阪地裁であった。

 寺元義人裁判官は「安易な激励や、圧迫的、突き放すような言動は病状を悪化させる危険性が高く避けるべきで、産業医としての注意義務に違反した」と述べ、元産業医に慰謝料など60万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は2008年6月から同失調症で休職。治療で復職のめどが立った同年11月、元産業医との面談で、「病気やない、甘えなんや」「生きてても面白くないやろ」「薬を飲まずに頑張れ」などと言われ、病状が悪化。復職の予定が約3か月遅れた。

 元産業医は内科が専門で、裁判で「励ましの言葉をかけることはあったが、詰問や人格を否定するような発言はしていない」と主張。判決で寺元裁判官は「産業医は心の健康への目配りを通じて労働者の健康管理を行うことも職務だ」と指摘。同失調症を「うつ病などとの関連性が考えられる」とし、慎重な言動の必要性に言及した。元産業医は昨年3月、この団体での勤務を辞めたという。
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私も親の介護中、自律神経失調症になってしまい、長らく苦しみました。なので、医師に「生きていても面白くないだろう」なんて言われたら、すごーーく落ち込むと思います。その通りなので。

ましてや、病気の回復期って、一番繊細な時期でもあります。鬱病の人だって、回復期に自殺しやすいってことですし。
と、医師ならわかっているはずでしょう。ですので、裁判官の「産業医は心の健康への目配りを通じて労働者の健康管理を行うことも職務だ」は激しく同意です。

しかし。
しかしですよ。

この40歳代の団体職員の男性も、なんじゃこりゃーーと思っちゃいました。

医者を替えりゃいいじゃん。
「担当医に、こんなこと言われちゃったんだけどさっ」て、他の医師にセカンドオピニオンでも取って、相談すればよかったじゃん。上司とは相談したのかしら?? そうすれば多分、こんなに傷つかずにすんだのでは?

たった一人の医師に言われたことで、530万円の損害賠償を求め、訴えちゃうって、、、この記事だけを読むと、この男性にも問題があるんじゃないのかと思っちゃいました。なんだか、陰湿な読後感です。

私は自営業者。自分が病気になったら、誰も守ってくれません。働けなくなった瞬間から、失職です。なので、会社や法人が休職扱いにしてくれるのは、とても待遇がいいなあと思うのです。

口は災いの元といいますが、、、この産業医、辞めてよかったかも。。。


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アバスチンと再発乳癌

2011年10月23日 | 病気・症状
アバスチン(ベバシズマブ)の奏効性について、色々と報告がありますが、再発乳癌に対しては、現時点で以下のようです。

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【ベバシズマブに手術不能・再発乳癌に対する効能・効果が追加】

 中外製薬は、9月26日、ベバシズマブの「手術不能又は再発乳癌」に対する効能・効果および用法・用量の追加に関する承認を厚生労働省から取得したと発表した。

 これは、国内で実施されたフェーズ2臨床試験と海外で実施されたフェーズ3臨床試験の結果に基づいて申請していたもの。海外では、化学療法未治療の進行・再発乳癌を対象に、パクリタキセル+ベバシズマブ併用投与するとパクリタキセル単独に比べ無増悪生存期間が有意に延長することが示されている。また、国内で実施されたフェーズ2臨床試験では、パクリタキセル+ベバシズマブ併用は有効で、忍容性も海外と同等であることが認められた。

 今回追加された効能・効果、用法・用量は以下の通り。

手術不能又は再発乳癌
 パクリタキセルとの併用において、通常、成人にはベバシズマブとして1回10mg/kgを点滴静脈内注射する。投与間隔は2週間以上とする。
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なんだかここ数日間、生暖かいですねえ。昨日、真冬対策にシルクの腹巻きを注文したばっかりなのに。

きょうはアイスクリームをたくさん買っちゃいました。当分の間、寒くならないことを願います。

この気温差で、頭痛に苦しむ人も多いようです。わたしもその一人ですけど。自律神経の働きが狂って、血の巡りが悪くなるのが原因だそうです。
抗がん剤治療中の方は、本当に乗り切るのがむずかしいですよね。だらだら行きましょう。人生、そんな時もあるさ。明けない夜はないもんね。

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抗がん剤治療と味覚変化

2011年10月20日 | 病気・症状
今週始めから風邪っぴきです。
喉の痛さに、ヨーグルトしか食べられず。でも、1日食べ続けると飽きてしまいました。なので、2日目はプリンにしますた。3つ食べたら、やっぱり飽きますた。んじゃ、きょうはゼリーにするか。

鼻も詰まってしまい、高級品の味がまったくわかりません。わかるのは、甘いか辛いかぐらい。
夜、寝る時に大変苦しいので、通販で鼻をスッキリする電気器具を購入しました。んが、使用者の体験レビューをよくよく読んだら、1か月ぐらいで効果を実感する人も。購入前にちゃんと読めよ、わたし。

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【癌化学療法に伴う味覚変化は治療初期から発生、レジメンや薬剤で発生率に差】 臨床腫瘍学会2011

 癌化学療法に伴う味覚変化は治療初期から発生し、使用するレジメンや薬剤により発生率が異なることがアンケートによる実態調査から明らかになり、患者に適切な情報提供を行う必要性が示された。7月21日から23日に横浜市で開催された第9回日本臨床腫瘍学会学術集会で、独立行政法人国立病院機構四国がんセンター薬剤科の田頭尚士氏が発表した。

 癌化学療法の副作用において、味覚変化は他の副作用と比較すると十分な対処が行われていない。大規模な調査は行われておらず、詳細が不明な部分も多い。今回、田頭氏らは、味覚変化の発生状況を明らかにし、対処法や情報提供の充実化を図ることを目的としてアンケートによる実態調査を行い、結果を報告した。

 アンケート調査の対象は、2010年6月から7月までに、同センターで外来癌化学療法を施行した患者381人。

 味覚変化は患者の177人(47%)に発生し、このうち男性は43人、女性は134人だった。

 診療科別でみると、乳腺外科(56.8%)、血液腫瘍科(58.8%)、消化器外科(50.0%)で発生割合が高い傾向がみられた。前治療歴の有無による発生割合の差はなかった。

 サイクル別でみると、味覚変化は1サイクル目から発生しており、サイクル数を重ねてもほぼ同様の割合で発生していた。前治療歴の有無で分けてみても同様で、どのサイクルで発生しやすいかの特定はできなかった。

 レジメン別にみると、発生割合が高かったのはエピルビシン+シクロホスファミド(EC)で84.6%だった。ドセタキセル(DTX)±トラスツズマブの81.1%、ベバシズマブ+パクリタキセル(PTX)の75.0%、ドセタキセル+シクロホスファミド(TC)±トラスツズマブの74.1%、フルオロウラシル+エピルビシン+シクロホスファミド(FEC)の66.7%が続いた。田頭氏は「n数が少ないためばらつきがあり、発生割合が高いレジメンの特定には至っていない」とした。

 薬剤別では、エピルビシン78.9%、シクロホスファミド75.0%、ドセタキセル73.2%で高い値だった。S-1は62.5%だった。添付文書に記載されている副作用の発現頻度と比べると、今回の検討から、味覚変化を多くの患者が訴えていることが示された。

 発生時期については、化学療法の開始2~3日目が26%、4~7日目が30%、8~14日目が12%、15日目以降が9%とばらつきがみられた。味覚変化が続いたのは、2~3日目までが4%、4~7日目までが18%、8~15日目までが22%、16~28日目までが19%だった。

 これらの結果から、味覚変化は治療歴の有無に関わらず治療初期から発生し、発生しやすい時期の特定は難しいことがわかった。田頭氏は「味覚変化を正確に理解してもらうことが大切」と話した。

 現時点では味覚変化に対する有効な薬剤はないが、食事への影響が大きいことから、「食事や日常生活での対処の充実化のためにも、他職種との連携を強化していく必要がある」(田頭氏)。同センターでは栄養科と連携し、症状別のレシピを作成するなどの対処を行っているという。
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通販のパンフレットをぱら見すると、便利なお掃除グッズとか器具もあふれていました。腰痛に苦しんだ時、私もいくつか購入しました。高齢者向けのグッズなんか、なかなかイイです。私は一人暮らしなので、腰痛あっても風邪で寝込むほどでも、家事は自分でしなくちゃなりません。

でもさ。
たとえば、腰痛軽減のためのグッズに、食器を洗う時に腰の負担をカバーするグッズがあったのですが、、、そもそも、腰痛があって痛がっている人に、「これを使って負担を軽減し、食器を洗い続けなさい」って、無理がありますよね。夫や子供にさせればいいじゃんね。

というわけで、乳癌になっちゃた奥さんが、家族の料理を作るのって、抗がん剤治療中はさせないほうがいいと私は思います。
本人、吐き気で苦しんでいるわけだし、味覚も狂うし。料理をするのは拷問ですよね。

私の場合、母が料理を作り、私が食器を洗っていました。食器洗いは、吐き気をまぎれさせたので。
しかしです。他人が作ったものを残すのって、私はどーもできまへん。抗がん剤の治療中は味覚が狂うので、好物だったものが食べたくなくなるということは、多々あります。高価ないくらご飯も、ただのしょっぱいご飯にしか感じないとか。

作り手は、少しでも食べてもらおうと、好物(だった)ものを作ってくれちゃって。。。作ってもらうと、こーゆーこともありますよね。
最初に、「私はトマトだけでいいよ」などと言っておくのが、お互いのためかな。

そうそう、私の友人に、親の介護をしていたら、ある時から味覚がおかしくなってしまった女性がいます。子供が「お母さん、味がおかしいよ」と言われるまで、気がつかなかった。で、心配した旦那さんが、料理をするようになりました。親が亡くなった今でも、夫が台所を担当しています。男の子3人の食べ盛り、男の豪快な料理に、子供たちもすぐ慣れたそうです。で、旦那さんは会社を辞め、SOHOに。彼女はバリバリ働いています。

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穿通枝皮弁を用いた乳房再建

2011年10月18日 | 病気・症状
このところの気温上昇で、風邪を引きました。寒がりの私は先週の寒い時に、真冬に使う羽根布団を引っ張りだしたのですが、、、今週、暑くて夜中に布団を蹴っ飛ばしてしまったら、喉が痛くて。。。今はご飯が食べられません。うどんとかヨーグルトぐらいしか食べられない。しかし、食欲はうんとある。。。

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【穿通枝皮弁を用いたオーダーメイド方式で患者が望む乳房を再建】
    第19回日本乳癌学会学術総会  2011年9月2日~4日 仙台

 「個々の乳癌患者が理想とする乳房を再建する、自家組織の穿通枝皮弁を用いたオーダーメイド方式の乳房再建術の成功率は高い。自家組織による温かく柔らかく自然な外観の乳房再建を目指す」── 横浜市立大学附属市民総合医療センター形成外科・再建外科の佐武利彦氏は、9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会学術総会でそう語った。

 乳房再建術には、人工物を用いるインプラント法と、自家組織として穿通枝皮弁、動脈皮弁、脂肪注入などを用いる方法がある。

 穿通枝皮弁は、穿通枝をつけたままの脂肪組織を乳房に移植する方法。同センターでは穿通枝皮弁による乳房再建術を2003年から導入し、現在では年間100例を超える患者にこの方法で手術を行っている。

 佐武氏らは、患者が希望する部位から皮弁を採取するオーダーメイド方式で、脂肪を採取する部分の整容性を考慮し、採取部の筋肉・神経・血行にできるだけ負担を与えず、運動機能を障害しないことを念頭におき、自家組織による温かく柔らかく自然な外観の乳房再建を目指している。

 再建法の決定には、患者の希望(採取部位の選択、再建の大きさと健側の縮小・増量、リンパ浮腫の治療)、乳房側の要因(大きさと形、乳癌の術式、乳房の皮膚と筋肉の状態、放射線照射の有無など)、採取部の要因(妊娠出産の希望、体型など)が重要な因子となる。

 穿通皮枝弁は、体幹の9箇所、13部位から採取できる。臀部、大腿部、下腹部、背部、乳房周囲などで、大きく重量のある皮弁が採取できるのは下腹部、厚い皮弁が採取できるのは臀部である。皮弁が柔らかいのは下腹部や大腿部、硬いのは背部や臀部である。

 臀部から採取する場合の適応は、
(1)自家組織による乳房再建を希望する患者、
(2)将来の出産希望がある未経産婦や下腹部の脂肪が薄い経産婦、
(3)下垂がなく厚みのある乳房を希望する患者

である。この方法による同センターの手術症例数は66例で、このうち血行障害による再手術を要したのは4例、成功率は98.4%である。採取部の機能障害は認められていない。

 大腿部から採取する場合の適応は、
(1)自家組織による乳房再建を希望する患者、
(2)将来の出産希望がある未経産婦や大腿部の脂肪が薄い経産婦、
(3)中等度までの大きさの乳房や萎縮した乳房、下垂乳房の患者。

この方法による同センターの手術症例数は74例で、このうち血行障害による再手術を要したのは3例、成功率は98.6%である。1例に一過性の坐骨神麻痺が発生した。

 下腹部から採取する場合の適応は、
(1)自家組織による乳房再建を希望する患者、
(2)将来の出産予定がない患者、
(3)健側の乳房が大きく下垂している患者、
(4)中肉中背から軽度の肥満の患者。

この方法による同センターの手術症例数は226例で、血行障害による再手術を要したのは5例、成功率は99%である。

 穿通枝皮弁を下腹部から再取する場合、腹直筋や運動神経は温存される。ただし、深下腹壁動脈穿通枝皮弁(DIEP flap)では191例中5例(2.6%)に腹壁弛緩が発生した。原因は腹直筋前鞘の補強の緩みなどだった。浅下腹壁動脈皮弁(SIEA flap)では35例中0例(0%)だった。

 佐武氏らは、整容性についてもさまざまな工夫を行っている。例えば臀部から皮弁を採取する場合、左右非対称となることを避けるため、低容量の場合は臀部の上部から採取し、大容量の場合は左右の臀部から分割して採取している。

 また、ハルステッド法のように大きな組織欠損がある症例にも、DIEP flapによる乳房再建術は有用である。さらにリンパ浮腫を合併している症例でも、乳房再建術と血管柄付きリンパ節移植を行うことで、リンパ浮腫の改善も認められているという。

 佐武氏は、「すべての乳癌患者さんが理想的な乳房再建を得られることが、私達の希望」と話した。
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自家組織による方法、成功率が高いですね。
インプラント法は、寒い地方に住む患者さんには、ちょっとした忍耐をもたらすことがあるようです。冬場、インプラントが冷たく感じるのだそうです。寒がりの私は、これが気がかりで、未だに乳房の再建術を踏みとどまっています。

踏みとどまり過ぎて、最近ではどーでもよくなってきています。
片胸がなくても、あまり不自由に感じなくて・・・(^^;)。だって、最近のタンクトップやキャミソールって、胸パッドが縫い付けてある品が増えたし、温泉めぐりなんてしないし。。。つまり、私は胸が小さいので、日常生活に支障がないのです(^^;)。

とはいえ、胸は一つより二つあったほうがいい。ので、再建術には興味があります。
踏み切れない一番の理由は、もう手術をするのがいやだからです。痛いし面倒だし。。。

と、思う私は、美容整形手術であちこちを直しまくる人を凄いなあと思います。痛さより美を追求する、その迫力に尊敬です。

痛くなくて、時間もお金もかからない方法なら、私もやりたいなあ(^▽^)。

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なかのひと

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若年性乳癌

2011年10月16日 | 病気・症状
癌は、早期発見・早期治療が一番。誰もが承知していますが、年齢が若いうちは、あまり気にしないものでもあります。

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【若年性乳癌の予後は不良だが早期発見で改善の可能性も】第19回日本乳癌学会学術総会 2011年9月2日~4日 仙台

 34歳以下の若年性乳癌の予後は、35歳以上よりも不良であり、特に授乳期に乳癌を発症した患者の予後は悪いことが明らかになった。ブレストサージャリークリニック乳腺科の片岡明美氏が、9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会学術総会で、2009年度日本乳癌学会班研究「若年性乳癌の特徴とサバイバーシップに関する研究」の最終報告として発表した。しかし早期発見によって予後が改善する可能性も示され、「より若い人に乳癌のリスクや検診の重要性を周知させることが大切」と語った。

 研究には日本乳癌学会の全国乳がん患者登録調査データベースが用いられた。まず、2004年から2009年のデータ(10万9617例)により、最近の若年性乳癌の特徴が検討された。34歳以下(若年性)の乳癌は2.7%で、35歳以上(非若年性)の患者に比べて、家族歴がある、自己発見が多く、腫瘤が大きい、リンパ節転移が多い、治療は術前化学療法が多く、乳房温存療法+腋窩郭清が多い、などの特徴があった。

 次に、1975年から2000年のデータ(14万6690例)により、予後解析と妊娠期乳癌の分析が行われた。若年性乳癌は6%を占め、観察期間中央値は8.6年だった。予後を比較した結果、若年性乳癌の予後は非若年性乳癌に比べて有意に不良であることが示された。

 しかし若年性乳癌では、リンパ節転移数が少ないほど、また病期ステージが低いほど、予後は良いことが示された。このため片岡氏は、「若年性乳癌は予後不良と決めつけるのではなく、早期発見によって予後改善の可能性があり、検診や啓発の意義がある」とした。特に、リンパ節転移がない場合は、若年性乳癌と非若年性乳癌で予後に差はなかったが、リンパ節転移が進むにつれ、若年性乳癌のほうが予後は不良だった。

 妊娠期の乳癌は全体の0.52%で、妊娠期に乳癌が見つかった患者の平均年齢は33.7歳、授乳期乳癌は32.1歳だった。妊娠期乳癌の特徴は、若年発症が多いこと、妊娠の経過とともに自己発見率が高くなり、発見される乳癌も、進行した状態で悪性度の高いタイプ(ER-PgR-)が多いことであった。予後を比較すると、若年性乳癌において「妊娠の合併はそれほど予後を悪くしない」(片岡氏)が、授乳期乳癌の予後は有意に不良だった(p<0.01)。近年は高齢出産が増えているが、乳癌発症率の高い年代と重なることから、「妊娠前の乳癌発見が重要」と片岡氏は話した。

 研究班ではさらに、乳癌学会認定施設へのアンケート調査も行い、402施設中229施設から回答を得た(回答率は57%)。若年性患者に対して、診断や検査で特別な配慮をしているとした施設が約7割で、そのうち将来の妊娠希望を尋ねている施設が90%だった。また妊孕性の保持のために、「薬物療法の適応や内容の工夫している」や「LH - RHアナログを併用している」施設がそれぞれ4分の1以上を占め、そのほか受精卵凍結保存や未受精卵凍結保存と答えた施設もあった。また回答施設の過半数で、化学療法中にLH - RHアナログを併用していた。
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2004年-2009年のうちの乳癌患者さんで、若年性乳癌は2.7%。割合としては少ないけど、家族歴があるのが1つの特徴ですか。検診でチェックするしかないのかなあ。

高齢出産はいいことないけど、このご時世です。正職につけないぷ~太郎同士が結婚したら、生まれてくる赤ん坊はどうなっちゃうのかと。。。

もし景気が回復して、以前のようなバブル期になったとしたら、女性の出産年齢は下がり始めるのでしょうか。
「女性の非婚化」の言葉が流行る割に、30代中盤の乳癌患者さんの「子供がほしい」の声を聞くのは私だけ?

若い人に、乳癌のリスクや検診の重要性を周知させ、かつ、妊娠と出産のプランを描かせることも必要じゃなかと思いますた。

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介護サービスの利用状況

2011年10月13日 | まんが
              


ここのところずっと、台風一過の残骸を片付けていたら、、、無性に美しいものが見たくなりました。
“美”を求める私には、先日から始まった世界体操のテレビ観戦が一番の楽しみです。人間技とは思えぬアクロバティックな動き。しなやかな筋肉(はぁと)。強くて美すぃ~~っ。ワインを1杯やりながら、太り続ける私は美しくな~い^^;

さて、テレビといえば最近、年金受給問題を取り上げる局がいくつかありましたね。この番組を観るたびに、私は「あ~~、失敗した」と、暗くなっちゃいます。同年齢の知り合いには年金を払っていない人がたくさんいます。彼らは先見の明があったね。

年金受給68歳開始案だなんて、、、若者は絶対、払わなくなると思います。だって、「年金を払いました&死にました」になっちゃうじゃないですかっ(怒)。癌になっちゃうと、受給年齢開始の延期は深刻さを増します。だって、68歳まで生きていられるか、、、ぜんっぜん自信が持てませんから。

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http://www.asahi.com/national/update/0804/TKY201108040846.html?ref=goo
【介護サービス利用、最多の492万人 2010年度】asahi.com

 昨年度の介護保険サービスの利用者は492万8200人で、過去最多を更新した。前年度より約24万人増加。10年間で205万人余増え、1.7倍になった。厚生労働省が4日、10年度の調査結果を公表。同省は「高齢化による自然増が要因」とみている。

 利用者数は4年続けて増え、過去最多の更新は3年連続。2006年度の介護保険制度見直しで、福祉用具のレンタル利用に制限をかけるなどしていったんは減ったが、増加傾向は止まらない。介護費用の膨張にもつながっており、利用者の負担を増やす議論が再燃する可能性もある。

 10年度の利用者の内訳は、介護サービスが401万5800人で、介護予防サービスは121万9100人(重複あり)。介護サービスは01年度よりも約114万人、介護予防サービスは導入された06年度よりも約42万人増えた。
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私も母の介護のため、いくつか介護グッズを購入しました。すご~く「割高」でしたよ。同じ品が、楽○とかヤ○ーのショッピングサイトでも売られていて、値段は半値以下だったりします。

今から思えば、お風呂場に手すりを1本つけるのに、5万円。入浴椅子が14万円って、、、ぼったくりですよねえ。(介護保険を利用すると、1/10の費用ですむというシステムでしたが)。

年金はもらえなくなるわ、介護保険制度も見直されるはでは、もー、本当にお金を払うのがばかばかしいーーっ(怒)。私もプラカードを持って霞ヶ関を行進したくなります。


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ヨーグルトとインフルエンザ

2011年10月09日 | 食と栄養
寒くなったり、暑くなったり…。皆様、体調管理はできていますか?

私は風邪を引いたようです。「ようだ」というのは、発熱や咳、くしゃみの典型的症状はなくて、のどの奥が詰まったみたいな感じがして。熱いものとか、甘みなど濃度のあるものを口に入れると、のどをキュ~と塞がれるような感じがします。おまけに鼻もつまってきて、呼吸するのが苦しいです。
そういえば、数日前、街中の雑踏を歩いた時、急にダル~ンとなったっけ。ウイルスを吸い込んだのは、あの時かなあ。それとも、別の病気か?
ちょっとゆううつな連休になりにけり(=_=)。

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【R-1乳酸菌で免疫力アップ ヨーグルトを食べてインフルエンザ撃退】 産經新聞 2011年9月7日(水)08:00

 「昨年と今年、子供3人ともインフルエンザにかかりませんでした」「風邪をひきやすいのですが、今年はひいていません」「乾燥肌ですが、今年はほとんど症状が出ていません」…。昨秋から今春にかけて行われた、R-1乳酸菌使用のヨーグルトとインフルエンザにかかわる調査を受けた小中学生のお母さんたちの言葉だ。調査では、子供たちがほぼ毎日、乳酸菌をとった結果、免疫力が高まり、インフルエンザにかかりにくくなることがデータでも明らかになったという。新たに見えてきたR-1乳酸菌のパワーとは。

 8月、東京都内で開かれた研究発表会。300人ほどの記者、カメラマンで会場は埋まった。メーンテーマは「免疫力・NK細胞の重要性」、サブテーマが「小児のインフルエンザ感染率にみる乳酸菌摂取の影響」だった。

 調査は有田焼の里として知られる佐賀県有田町と、山形県舟形町で実施されたが、発表は有田町での調査と結果に絞って行われた。同町健康福祉課と共同研究した有田共立病院の井上文夫院長が壇上に。

 「調査は昨年9月から今年3月まで、町の保育園、幼稚園、小中学校に通う児童・生徒に協力してもらいました(解析対象は小中学生の1904人)。給食時に『1073R-1乳酸菌(以下、R-1乳酸菌)』を使ったドリンクタイプのヨーグルト1本を飲んでもらい、インフルエンザによる欠席者数を、調査を行わない周辺地域と比べたところ、明らかな違いが分かりました」
インフルエンザの累積感染率は小学校、中学校とも、左端の有田町が、周辺地域、佐賀県(同町を除く)と比較して、格段に低い。

 「結論として、有田町の累積感染率はインフルエンザA、B、新型とも低かった。同町の小中学校で比べると小学校の方が低い傾向があります。R-1乳酸菌を使ったヨーグルトは、全般的なインフルエンザウイルス感染に対する予防効果が期待できそうです」

 こうした調査結果を受けて、免疫学の権威で順天堂大学医学部免疫学特任教授の奥村康氏が講演した。
 「対象人数、調査期間ともに規模が大きく、貴重な研究です。地方自治体、学校が協力したことも意義深い。ヒトによるヨーグルト、乳酸菌の摂取とインフルエンザ感染抑止の関係が今回、初めて分かったといえるでしょう」などと、調査結果を高く評価した。

【用語解説】免疫力

 生体を保全する防御システム、その力。私たちの体に備わっているもの。外から侵入する微生物、異物、ほかの個体の細胞や組織から自己を防衛する。また、がん細胞など体内に生じた変異細胞、ウイルス感染細胞などを排除する。

【用語解説】NK細胞(NK活性)

 がんやウイルスの感染細胞を標的として破壊する細胞のこと。NKはナチュラルキラーの略。「NK活性」はNK細胞の働きの強さを表す、生体の免疫力の指標。

【用語解説】1073R-1乳酸菌

 通称は「R-1乳酸菌」。ヨーグルトなどに含まれるブルガリア菌の一種。免疫力を高める作用があるとされるEPS(多糖体)を多くつくりだす。風邪やインフルエンザにかかりにくくなる効果などが発表されてきた。さらに新しい可能性の解明が期待されている。

 ■心のあり方とも関係

 今回の調査・研究でカギを握る言葉は、「R-1乳酸菌」「NK細胞(NK活性)」、そして「免疫力」になるだろう。
 半年間、R-1乳酸菌使用のヨーグルトを飲み続けた子供たちの“中”で何が起きたのか。なぜインフルエンザにかかりにくくなったのか。

 体と心を分けて考えるのなら、まず、体内ではR-1乳酸菌がEPSという多糖体を多く生み出し、それがいくつかの段階を経て、ウイルスなどに感染した細胞を破壊するNK細胞を活性化した結果、免疫力を高めた-というメカニズムが見えてきた。

 そして、子供たちの心の中では、「おいしいヨーグルトを給食の度に飲める」という楽しみな気持ちがあった。多くの児童・生徒がそう話している。だから半年間の調査にも協力的で、週末は親に頼んでヨーグルトを買い、飲む子も少なくなかったという。

 順天堂大学医学部免疫学特任教授の奥村康氏は、「本当のメカニズム解明はこれからですが、生きた乳酸菌がNK活性を上げています。それが腸だけでなく体全体で起こり得ると思います。免疫力は私たちの心のありようとも密接な関係があります」と話す。

 同氏が監修した「免疫年齢」チェックリスト。日常生活に関する20の質問に答え、足し算・引き算をすると、自分の「免疫年齢」が分かる。「免疫に関心をもっていただくために作ったもので、あまり結果にとらわれ過ぎないで」と奥村氏はほほ笑む。

 「免疫年齢」は若いほどいいとされるが、質問項目の意図するところを考え、実践できることからやってみることも「年齢」を若返らせそうだ。
 奥村氏は免疫、NK活性について、事例を挙げながら平易な表現で話した。
 「NK活性には個人差があります。例えばNK活性が低い人は高い人に比べて発がん率が圧倒的に高い。昼夜逆転の生活を続けると下がり、ちょっとしたストレスでもドスンと落ちます。トップアスリートの中にはストレスなどから風邪をひきやすい人も多い」

 さらに、「英国の研究では、失敗を自分のせいにするより人のせいにするほうが長生きできるといったことも。こちらもNK活性で説明できます」と語ると、会場から笑いが起きた。

 奥村氏は、東日本大震災の被災者に「NK活性の低下が心配です」と心を向けつつ、「R-1乳酸菌使用のヨーグルトは、社会の第一線で働いている人やお年寄りへの活用も期待できるのではないか」と近い将来を展望した。
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ヨーグルトが体によさそうだというのは、何となく理解できる話ですが、、、ここまで“商品売り込み”色をプンプンに匂わせなくても…。というような文章に見えちゃって。かえって香ばしさが出ちゃっています(^^;)。

>「英国の研究では、失敗を自分のせいにするより人のせいにするほうが長生きできるといったことも。こちらもNK活性で説明できます」

これはいいですね。NK細胞の活性化のため、私もこの手でいきましょう。

悪いのは私じゃない! あんただ! 国だ! 世界だ!!

・ ・・。

ほとんどスッキリしませんが。。。


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肥満と乳癌

2011年10月06日 | 病気・症状
食欲の秋ですね。皆さん、食べていますか?

肥満は乳癌のホルモン療法に大敵とされています。私はホルモンに依存しない型の乳癌だったので、太ってもかまわないと思い込んでいました。

ところが、主治医が肥満しないようにと言うんです。理由を尋ねたら、「ホルモンに依存しない型だけのデータはない。が、一般に、肥満は乳癌に影響を及ぼすから」と。

何となく、納得できなかったです。。。
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【日本人乳癌患者ではBMIが術前化学療法の効果に影響しない可能性】

 第19回日本乳癌学会学術総会 2011年9月2日~4日 仙台

術前化学療法に及ぼすBMIの影響を日本人の乳癌患者で検討した結果、病理学的完全奏効(pCR)に対するBMIの影響は認められないことが示された。9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会学術総会で、千葉県がんセンター乳腺外科の岩瀬俊明氏が発表した。

 肥満が乳癌の化学療法やホルモン療法の効果に影響を及ぼすことが報告されているが、多くは欧米からの報告で、人種差や体型などを考慮すると、結果をそのまま日本人に当てはめるのは難しい。そのため岩瀬氏らは、日本人における術前化学療法に及ぼすBMIの影響を検討した。

 対象は2000年4月から2010年4月までに同センターで治療を行った乳癌患者で、術前化学療法施行後に手術を行った243人。pCRが得られたのは37人、pCR以外は206人だった。

 患者をWHO BMI Classification Criteriaに従って、やせ型(BMI<20)、普通(20≦BMI<25)、軽度肥満(25≦BMI<30)、高度肥満(BMI≧30)に分類した。

 その結果、やせ型が51人、普通が129人、軽度肥満が54人、高度肥満が9人となった。閉経の有無のみについて、これらの群間に有意差を認めた(p<0.05)。

 pCRが得られた患者の内訳は、やせ型が12人、普通が17人、軽度肥満が8人で、高度肥満が0人だった。pCR率はそれぞれ32%、46%、22%、0%で、有意差は認められなかった。

 pCR率に有意差を認めたのは、エストロゲン受容体(ER)の状況とリンパ管侵襲の有無においてだった(いずれもp<0.05)。閉経の有無、術式、術前化学療法におけるタキサン系薬剤の使用の有無、腫瘍のステージ、プロゲステロン受容体(PgR)の状況、HER2の状況については、いずれも有意差は認められなかった。

 肥満の患者でpCR率が低下する要因の一つとして、充分量の抗癌剤が投与されていないとの指摘があるが、今回の検討では、肥満群においても規定通りの用量で術前化学療法を完遂し、pCR率は低下しなかった。

 岩瀬氏は「日本人は欧米と比較して肥満群の割合が有意に少なく、欧米からの報告結果をそのまま当てはめることはできない。更なる検討が望まれる」と話した。
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ほーほー、食べてもいい? 太ってもいい??って、思わずうれしくなっちゃいました。

とはいえ、日本人の食生活の欧米化は急速に進んでいますから、気を緩めすぎないようにしないとねえ。

人種差があるというなら、日本人は欧米人より糖尿病になりやすい。ですので、肥満は糖尿病を呼び起こす確率を上げると思います。
乳癌はいやだけど、糖尿病もいやだなあ。

大好きなお菓子を食べたら、、、その後は走ろうかな。スポーツの秋ですもんね。

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なかのひと

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ラジオ波焼灼療法と乳房内再発率

2011年10月04日 | 病気・症状
急に寒くなっちゃいましたね。あわてて羽根布団を引っ張りだしました。 もう冬仕度かよ。。。

さて、患者さんの間では興味が高まりつつある「ラジオ波焼灼療術」。先日行われた学会で、こんな報告がなされたようです。
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【乳癌ラジオ波焼灼療法は腫瘍径2.1cm以上では乳房内再発率が高くなる】

   第19回日本乳癌学会学術総会 2011年9月2日~4日 仙台

乳癌に対するラジオ波焼灼療術(RFA)は、「切らない乳癌治療」として注目され、腫瘍径が2cmを超える患者やリンパ節転移陽性の患者にも施行されている。しかし腫瘍径2.1cm以上では、2.0cm以下に比べて乳房内局所再発率が高いことが、10施設の治療例を対象にしたレトロスペクティブな研究で確認された。乳癌低侵襲治療研究会を代表して、那賀病院乳腺外科の谷野裕一氏が、9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会学術総会で発表した。

 近年、RFAなどの低侵襲治療を受ける患者が増えていることから、日本乳癌学会の医療安全委員会は、乳癌低侵襲治療の現状に関するアンケート調査を行い、その結果を2010年6月に発表した。対象は学会認定831施設で、回答は547施設(回答率は66%)。RFAは29施設、1049人に行われており、その55%が臨床試験以外で実施されていた。

 なおRFAは日本乳癌学会診療ガイドライン外科療法2008年度版で、「乳房温存手術と同等の局所治療効果を有するとの根拠はなく、実地臨床で行う治療とはいえない」とされていた。

 乳癌低侵襲治療研究会は2005年に臨床試験実施を目的として創設された。今回は、世話人施設10施設におけるレトロスペクティブ研究の結果が報告された。対象は、RFAを行い、非切除の原発性乳癌患者とした。

 解析の結果、10施設で合計519人がRFAを受けていたが、このうち2施設での症例数が大半を占めた(A施設が229人、B施設が150人、その他の施設は計140人)。RFAが行われた患者の平均腫瘍径は1.59cm、観察期間中央値は1500日だった。T2以上の患者やリンパ節転移陽性の患者が2割を超える施設もあり、術後に放射線療法が行われていない例も見られた。

 腫瘍径別に乳房内無再発率を比較したところ、腫瘍径1.0cm以下の群と1.1cm以上2.0cm以下の群では有意な差はなかったが、2.0cm以下の2群に比べて、2.1cm以上の群では有意に無再発率が低かった(p<0.001)。

 3年以上観察できた患者(392人)での乳房内再発率は、腫瘍径2.0cm以下では5%未満だったが、2.1cm以上で高くなり、3.1cm以上では10%を超えた。またリンパ節転移陽性群は陰性群に比べて再発率は高く、RFA後に放射線療法が行われていない群は行われた群に比べて再発率は高かった。

 谷野氏は、T1に限るなど厳格な基準で施行すれば再発がなく良好な結果が得られていたことから、「T1N0のうち限局した患者ではRFAは安全だと考えられる」とし、「T1N0限局症例を対象にした多施設臨床試験が必要だろう」と述べた。また谷野氏の試算によれば、RFA適応乳癌は全乳癌の6%程度になるという。

 なお高度医療として、腫瘍径1cm以下の限局性の早期乳癌を対象にラジオ波焼灼療法の安全性と有効性を評価する多施設共同研究が、国立がん研究センター中央病院など6施設で実施されている。
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ラジオ波焼灼療術の適応乳癌は、全体の6%ほどですか。この数字が大きいのか小さいのか。
乳房内の再発率を見ても、腫瘍径により随分とリスクが高まるのがわかります。

命あっての自分ですので、この治療を選択するのは、よくよく考えないといけないと思います。
自分がこの治療を行い、寛解するとわかっていれば、なんとしても受けるんでしょうけど。。。6%に入ることも、かなり狭き門のような気がしますなあ。

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非浸潤性乳癌の同側と対側の発症率(乳房温存術の場合)

2011年10月02日 | 病気・症状
台風の後片付けに追われて、、、もう少しで半年検診の日取りをスルーするところでした(^^;)。いつもなら、検診の1週間前からイライラするのですが、今回はそんな余裕はありませんでした。適度に忙しくしていた方が、余分なストレスが涌かないですね(^0^)。

私は片胸全摘出なので、残った方の胸の検査のみ。主治医には、「一度乳がんになった人は、対側が乳がんになる確率が、ならない人より1.3倍ぐらい高い」と言われました。だから、1年に1回はマンモグラフィとエコー検査をするように、とも言われたのですが、、、

エコー検査、1年半もやってませ~ん(*0*)。主治医が忘れたんで~す(T*T)。
私が「最近エコー検査をやってないような気がするんスけど」と言ったら、「あ、本当だ、自己申告してくれなきゃ」ですと(~~;)。
まあ、主治医に“忘れられた患者”になるのは、悪いことじゃないような気もしますけど。。。

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【非浸潤性乳癌で乳房温存術後の同側乳癌発症は4.1%、対側乳癌は4.6%】

    第19回日本乳癌学会学術総会 2011年9月2日~4日 仙台

 非浸潤性乳癌で、乳房温存術後の同側乳癌の発症は4.1%、対側乳癌は4.6%であり、乳房温存術後同側乳癌のリスク因子は、切除断端と腫瘍の距離(1mm未満)や若年(40歳以下)、対側乳癌のリスク因子はnon-comedo型、腫瘍径1.3cm超などであることが示された。国立がん研究センター中央病院乳腺外科の田村宜子氏らが、9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会学術総会で発表した。

 1993年から2008年の手術例5731人のうち、最終病理診断で非浸潤癌と微小浸潤癌(5mm以内)は400人、このうち再度顕鏡して確認できた368人を解析対象とした。年齢中央値は50歳(25-83歳)、40歳以下が51人(14%)、40歳超が317人(86%)だった。両側乳癌があった患者は58人(12%)。腫瘍径中央値は2.6cm(0.1-10cm)だった。非浸潤性乳管癌(DCIS)が348人で、うちcomedo型が26%、non-comedo型が74%。非浸潤性小葉癌(LCIS)は20人(5%)だった。

 分析の結果、観察期間中央値61.8カ月(1-270カ月)で、全イベントは26人(7.1%)。このうち乳房温存術後の同側乳癌が146人中6人(4.1%)、対側乳癌が368人中17人(4.6%)、遠隔転移(骨転移)が1人、術後の腋窩リンパ節再発が1人、全乳房切除術後の胸壁再発が1人だった。

 乳房温存術後の同側乳癌で、単変量解析の結果、40歳以下が40歳超に比べて発症リスクが高く(p=0.04)、切除断端1mm未満に腫瘍細胞が認められた場合のほうが1mm以上よりもリスクが高かった(p=0.002)。しかし、今回の検討では、放射線療法の有無、内分泌療法の有無では有意な差はなかった。多変量解析では切除断端1mm未満が有意だった(p=0.01)。

 対側乳癌では、単変量解析で、non-comedo型(p=0.002)、壊死なし(p=0.03)、さらに腫瘍径1.3cm超(p=0.06)、核グレード1(p=0.07)がリスク因子である可能性があった。内分泌療法の有無で有意差はなかった。多変量解析ではnon-comedo型が有意だった(p=0.007)。

 また対側乳癌について、層別化解析したところ、non-comedo型の276人では、単変量解析および多変量解析で腫瘍径1.3cm超がリスク因子として抽出された(p=0.02)。ホルモン受容体陽性/HER2陰性の204人では多変量解析で腫瘍径1.3cm超(p=0.02)、核グレード1(p=0.004)が抽出された。

 このため、「乳房温存術後の同側乳癌と対側乳癌では、その背景が異なることが示唆された」とした。
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浸潤癌だった私には、「非浸潤」という言葉は、とってもうらやましいのですが。。。
非浸潤癌と診断された人でも、再度、乳がんを発症する人は4~5%ぐらいいるということですね。浸潤癌だった人と同様、定期検査は必要ですね。

興味深かったのは
>今回の検討では、放射線療法の有無、内分泌療法の有無では有意な差はなかった

放射線治療や内分泌治療が「奏効しない」につながらなければいいのですが。。。
今後、この辺りの報告に注目したいと思います。

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