乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

乳癌と飲酒3

2010年08月31日 | 
友達のリカ子と、主治医の追っかけをしますた。
主治医が、乳がんリスクに飲酒を上げたんですが、私はそっとリカ子に耳打ち。

「リカ子、最近、アルコールは何を飲んでるの? リカ子が日本酒からビール党に変身したっていうから、私も最近はビールを飲んでる。なかなかおいしいねえ」(*´∀`)
「私は、、、養命酒」(。・∀・。)

「え“、まぢ?!」( ̄□ ̄;)
と、言ったものの、、、笑えな~い! (|||▽||| )

春までは、私も飲んでたんです、養命酒(^^;)。強制閉経したら、冷え性がひどくなっちゃって。で、養命酒で体質改善を図ったのですが、特に変化を感じず。リカ子も冷え性なのかな。

----------
【飲酒は乳癌のうち、ホルモン受容体陽性癌と小葉癌のリスクを上昇させる】 2010. 8. 25

飲酒が乳癌の危険因子であることは広く知られている。しかし、飲酒がどのようなタイプの乳癌のリスクを上昇させるかについては明らかではなかった。米Fred Hutchinson癌研究センターのChristopher I. Li氏らは後ろ向き観察研究を行い、飲酒はホルモン受容体陰性の乳癌より陽性の乳癌、乳管癌より小葉癌を引き起こしやすいことを示した。研究の結果は、NCIジャーナル電子版に2010年8月23日に報告された。

 著者らは、Women’s Health initiative(WHI )観察研究に1993-1998年に登録された、乳癌ではない50-79歳の女性8万7724人を対象に、ベースラインで調べた自己申告による飲酒量と、その後の浸潤性乳癌罹患リスクの関係を調べた。

 2005年9月15日までの追跡期間中に2944人が浸潤性乳癌と診断された。それらの女性について、乳癌の病理学的分類、乳癌がホルモン受容体(エストロゲン受容体と/またはプロゲステロン受容体)陽性か陰性か、人口統計学的特性、生活様式、乳癌の家族歴、妊娠出産歴などの情報を抽出した。また、飲酒歴に基づいてそれらの女性を、飲酒歴無し、過去の飲酒者、現在の飲酒者に分類。飲酒者は1週間のアルコール飲料摂取量に基づいて6群に層別化した。

 多変量解析により、飲酒は、浸潤性乳癌全体、浸潤性の小葉癌、ホルモン受容体陽性乳癌のリスク上昇と有意に関係していることが明らかになった。特に関係が強かったのは、ホルモン受容体陽性乳癌と小葉癌だった。

 1週間に7ドリンク以上(1ドリンクは純アルコール10グラムを含む)を摂取する女性のホルモン受容体陽性浸潤性小葉癌のリスクは、飲酒歴無し女性の約2倍だった(多変量Cox回帰モデルを用いて推定したハザード比は1.82、95%信頼区間1.18-2.81)。一方、ホルモン受容体陽性浸潤性乳管癌と飲酒の関係は有意にならなかった(ハザード比1.14、0.87-1.50)。

アルコール飲料の種類によってリスクが変動することはなかった。
----------
〉多変量解析により、飲酒は、浸潤性乳癌全体、浸潤性の小葉癌、ホルモン受容体陽性乳癌のリスク上昇と有意に関係していることが明らかになった。特に関係が強かったのは、ホルモン受容体陽性乳癌と小葉癌だった。

う~む、飲酒がやめられない私としては、ちょっと複雑な気持ちです。私は浸潤性・ホルモン受容体陰性の癌でしたから。
ま、リカ子はホルモン治療中だから、飲酒しないほうがよさそうねえ。

こうなると、飲酒しないストレスと飲酒と、どっちが乳癌のリスクを上げるのか、興味を持ってしまいます。飲酒のリスクの報告が出るたびに、ほんのちょっとお酒を控えるようになってきてはいますが、、、(歯切れが悪い)。さてさて、どこまで控えればよいのやら。

あ、アルコール分0.00%のビール風味飲料も試してみましたが、飲んでホワンッとするアルコールの心地良さがありませんね、やっぱり(^^;)。食欲がアルコール入りより出ないのは、美容にいいことかもしれませんけど。

ウイスキーや日本酒から、アルコール分の低いビールに変えたんだから、私なりに努力しているということで、どーでしょうか。( ̄∀ ̄)


そんなところでしょう┐(´-`)┌と思う人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

リンパ浮腫セルフケアの時期

2010年08月29日 | 病気・症状
相変わらず、主治医の追っかけをやっています。
最近の主治医の講演からです。米国の報告「再発の治療に際し、再発を見つけるのが多少遅くなっても、予後に大差はない」って、1年前に言ったんですが、今年も言ったぞ。
で、「リンパ浮腫ついては、なるべく早い段階で見つける」が新たに加わりました。緩和医療学会の報告でも読んだのかな。

----------
【リンパ浮腫のセルフケア指導は早い段階でのケア構築が必要】 2010. 6. 24

   第15回日本緩和医療学会2010年6月18日~19日 東京


 リンパ浮腫の患者の苦痛を最小限に抑え、QOL(生活の質)の低下を防ぐには、症状の出現した早期の段階でのケアと指導が重要であることが示された。6月18日、19日と東京都内で開催された第15回日本緩和医療学会学術大会で、筑波大学附属病院緩和ケアセンターの入江佳子氏がポスターセッションで発表した。

 同院では、リンパ浮腫患者に対するセルフケア指導を目的として「リンパ浮腫セルフケア指導外来」が2009年に設立された。コンサルテーション件数とリンパ浮腫患者の依頼件数は、2008年が311件と24件(7.7%)、2009年が392件と52件(13%)と増加傾向にある。

 研究は、リンパ浮腫患者の実態とリンパ浮腫外来の現状について同院の緩和ケアセンターに所属する看護師によって分析された。

 リンパ浮腫は、臨床的に浮腫を認めない0期、軽度の浮腫で圧迫すると圧迫痛がでるII期、皮膚が硬さを増して角化がみられるIII期に分類される。

 同院においてはI期での依頼が50%を占めていたが、病期の進行した患者の依頼も多かった。診療科別では婦人科癌患者が59.6%と最も多く、乳癌患者が25%だった。

 リンパ浮腫外来の実施は週1回で、予約枠は4人。緩和ケア認定看護師、専従1人と兼任1人の計2人が指導に当たっている。

 分析によると、リンパ浮腫の病期が早い段階での指導の介入によって、セルフケアの自立に至る割合は高くなり、介入回数も少ない傾向があった。外来設立以降、患者の依頼件数と平均介入回数は増加傾向にあるが、マンパワー不足により、十分な指導時間がとれずニーズに応えられないのが現状だという。

 発表にあたった入江氏は、早期セルフケア指導介入によってリンパ浮腫患者の苦痛を最小限にできると同時に、医療者にとっても指導の負担が軽減する点を指摘。また、今後の課題としてはマンパワーの確保やシステムの効率化、早期依頼につなげるための診療科との連携などが必要であると述べた。
----------

私はセンチネルリンパ生検で、リンパ節を3つ採っています。術後数ヶ月して、術側の腕がすご~く重く感じたことがありました。以後、現在に至るまで、たまにその症状が現れます。これってリンパ浮腫かなあ?と悩むのですが、浮腫みはないし、1、2日で症状は消えるし。
診察日にそのことを話すのを、つい忘れてしまっています。

でも、「臨床的に浮腫を認めない0期」があるのを知ったので、やはり気になります。今度の診察日こそ、主治医に伺ってみようと思います。


忘れずに聞きなよ~と思う人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

草食男子

2010年08月26日 | 生活
生まれも育ちも地味な地域だった私は、子どもの頃から都会生活に大きな期待と憧れを抱いていますた。なので、絶対に大学に進んで都会へ出るぞよ~と心に決めていますた。進学理由が、すんごい不純ですな(^^;)。

で、都の生活を始めたら、、、いや~、これが楽しくて楽しくて。帰省なんて、滅多にしませ~ん。盆と正月に渋々帰るぐらいですた。妹も同じです。もっというと、私の父母も似たようなもの(爆)。
一旦、広い世界に飛び出してしまうと、あれもこれも体験したくて、しかもそのチャンスもあって、好奇心に火が着いちゃうんですよね。

ところがです。妹の婿さんには、歳の離れた弟がいるのですが、、、せっかく東京の会社に就職したのに、最近、山陰の実家のほうがいいやと、、、ついには、会社を辞めるっていうんですよ!
まぢかよ~~~っ!?ヾ(`◇´)ノ

これが草食男子ですかね。まさか自分の身内から、このタイプが出現するとは、全く思ってもみなかったですわ。( ̄_ ̄ i)
医師の世界でも、同じような変化は感じられるようです。おもしろいブログを見つけますた。
----------
【草食系男子は本当だったのか…】 2010. 8. 2 日経メディカルブログ:津久井宏行の「アメリカ視点、日本マインド」

著者プロフィール
津久井宏行(東京女子医大心臓血管外科助教)●つくい ひろゆき氏。1995年新潟大卒。2003年渡米。06年ピッツバーグ大学メディカルセンターAdvanced Adult Cardiac Surgery Fellow。2009年より現職。
ブログの紹介
米国で6年間心臓外科医として働いた津久井氏。「米国の優れた点を取り入れ、日本の長所をもっと伸ばせば、日本の医療は絶対に良くなる」との信念の下、両国での臨床経験に基づいた現場発の医療改革案を発信します。
-----
 先日、大学生と大学院生を対象とした講演会に参加する機会がありました。アメリカで長年にわたり働いてきたキャリアをもち、帰国して現在は日本の大学で働いている先生のお話でした。非常に示唆に富む内容で、興味深く伺わせてもらいました。

 講演の最後、演者の先生が「ところで、将来、海外留学してみたいという学生さんはどのくらいいますか?」と会場に尋ねると、手を挙げたのはほとんどが女子で、男子は数えるほど。演者の先生はさらに、「手を挙げなかった人に質問したいのですが、どうして海外に行きたくないのですか?」と尋ねました。

 そこで、1人の男子学生が立ち上がり回答。「海外に住んでいる知り合いの話では、『日本の方がご飯はおいしいし、安全でいい国だよ』と言われたからです」。正に草食系的な発言ではありませんか。自分で見聞きしたわけでもないのに、ほかの人からの情報だけで「海外は危険だから、行きたくない」とは…。

 若者だからこそ、何が潜んでいるか分からない未知の世界に足を踏み入れてみたいという冒険心を期待していたのですが、今の日本ではなかなか難しい注文のようです。いろいろなメディアで、最近の学生は海外に行きたがらないという話を目にしてはいましたが、実際に聞いたのは初めてだったので少しびっくりしました。冒険心がない日本人が増えてしまって、この先、大丈夫なのでしょうか?

 海外に行きたがらない学生がいることまではしょうがないとしても、気がかりなのは、他人からの情報を完全に鵜呑みにしての判断という点です。現在は、地球の裏側の情報でさえ、かなりの精度で手に入れられるようになりました。しかしです。自分で見聞きしたわけでもない情報をそのまま鵜呑みにしてしまうことには、ちょっと危うい気がしてなりません。

 「自分の目、耳、手といった五感を総動員して、患者さんの治療に当たりなさい」。私は研修医に日ごろから口を酸っぱくして言っています。他者からの情報は一次情報としてもちろん重要なのですが、治療の最終責任を取る立場である医師たる者、自分で確認することを絶対に怠ってはならないということを肝に銘じてほしいと思っているからです。

 日本は本当に素晴らしい国です。情報の信憑性は非常に高いし、正直な人が多いので、だまされたりする機会はそれほどないのかもしれません。しかし、世界のスタンダードは決してそうではないことを私はアメリカ時代に実感し、以来、努めて自分の感性を磨くようになりました。これからの時代、日本のスタンダードだけではsurvivalが困難になる日が来ることを、今の若者たちにしっかり伝えていかなければならないと感じた講演会でした。
----------

“世界のスタンダード”、、、私もこれを思い知った時は、衝撃でした。
就職して3年目に、始めて海外旅行をしました。ネパール一人旅(笑)。ネパール語どころか、ろくに英語も話せず、女の子が一人で夜の街をふらつくのがいかに危険か。日本とはまるで違いますね。

道を尋ねると、親切に教えてくれるのは、どこの国でも似たようなものでしたが、、、すっげーデタラメを教えてくれる人がいるのも事実。見えないところで、人種差別をするのも事実。自己主張しないと、誰も引き上げてくれないのも事実です。あうんの呼吸なんて、全く、ない!(笑)

若いうちは吸収力も体力もあるし、心や体が傷ついても修復力もあります。何が潜んでいるか分からない未知の世界に足を踏み入れてみたいという冒険こそ、若者の特権だと思うんですけど。。。


海外に出ちゃうと居心地が良くて、帰って来なくなる人もいるよねと思った人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

点滴時のストレス

2010年08月24日 | 病気・症状
 術後補助療法にハーセプチンを1年間だと、毎週投与なら52回、隔週なら26回。
私の場合、タキソールと併用の約3か月間は毎週投与、ハーセプチン単独投与になると隔週投与になりました。

毎週、点滴針を腕に刺されるているうちに、針を刺す前から、腕がピリピリしてしまって。。。(苦笑) 体が拒否反応を起こしてしまうんですね。

----------
【針刺しが慢性痛の原因に】 2010. 8. 17
   
  血管穿刺は要注意


注射針で神経を損傷したことがきっかけで、難治の神経障害性疼痛や複合性局所疼痛症候群(CRPS)が発症することがある。

 昨年、阪大病院の採血室や病棟に針刺しによる神経障害のリスクを説明するポスターが掲げられた。「医療を行う上で針刺しによる神経損傷は避けられない偶発症。そのことを啓発することを目的で始めた」と説明するのは阪大麻酔・集中治療教授の真下節氏。

 真下氏は、「神経が走っている場所を知りながら針で神経を損傷させたとしたら医療事故となる。しかし、末梢神経の走行場所は個人差が大きく、あらかじめ場所を特定することは不可能」と言う。

 阪大病院がこのような説明を始めたのは、針刺しにより慢性疼痛が残った患者に訴えられたことがきっかけだ。その訴訟は、「医療事故ではなく、偶発的なものという病院側の主張が高等裁判所で認められ、病院の勝訴で終わった」(真下氏)が、同様の問題が生じる可能性があるためポスター掲示を開始した。

 阪大病院では、患者に対する説明と並行して、医療従事者向けの教育も進めている。神経損傷のリスクを最小限にするため、(1)穿刺時には手関節近くの橈骨皮静脈をできる限り避ける、(2)穿刺針は皮膚に対して平行に近い角度でゆっくり穿刺する、(3)穿刺後に針先で周囲を探らない、(4)強い放散痛を訴えたら直ちに抜去する──といった指導をしている。また、慢性化しそうな異常痛が発生した場合には、神経内科に紹介すべきとした。神経内科は整形外科手の外科専門医やペインクリニック外来と連携する体制も整えた。

 真下氏は、「不安や怒り、恐れといった負の情動は痛みを増幅する。神経損傷発生時には、患者をたらい回しにせず、きちんと対応することがなによりも大切」と語っている。
----------
阪大病院に掲げられたポスター (院内の複数個所に針刺しのリスクを説明するポスターが張られている)

『採血などの血管穿刺を受ける前にお読みください』

 採血・点滴・静脈注射・輸血などの際に、張りが皮下の細い神経に当たることがあります。その場合、通常よりも強い悼みがおこり、しびれ感や痛みが続くことがありますが、ほとんどは数日から数週間で後遺症なく治ります。
 しかし、きわめてまれ(1万から10万回に1回程度の頻度)ではありますが、痛みやしびれが長引き、手の動きに障害が残ることもあります。
 現在の医学では、このようなことが起こるのを、完全に防ぐことはできません。採血などの血管に針を刺す処置を受けられる方は、このおうなことがまれに起こりうることをあらかじめご了承ください。
● 注意
・ 入院後に病棟で採血等をする場合にも、発生する可能性があります。
・ このようなことが発生した場合、最善の処置を行いますが、その際の医療は、通常の保険診療となります。
                                       病院長
----------
>末梢神経の走行場所は個人差が大きく、あらかじめ場所を特定することは不可能

抹消神経を針で傷つけてしまうかどうかは、運だということでしょうか。いや~、これは困った。

>神経損傷のリスクを最小限にするため、 (3)穿刺後に針先で周囲を探らない

これ、私も経験あります! 穿刺後に針先で周囲をグリグリされ、え“~~、耐えなくちゃいけないのぉ?と、我慢しちゃいましたが(苦笑)。
で、

>不安や怒り、恐れといった負の情動は痛みを増幅する

これも経験があります。患者として、感情のコントロールをしようと思うのですが、、、既に癌という病気で感情が押しつぶされそうになっており、更に難しい課題を請け負うのは、かなり無理、という状態です。
病気になる前に、こーゆーのはトレーニングしておくのがいいですね。


でもさ、病気にならないと気がつかないんだよと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

抗がん剤と髪質の変化

2010年08月23日 | 病気・症状
クリンクリンの巻き髪、はやっていますね。
私の髪は、まさに美しいウェイブの天パーで、他人からよく羨ましがられました。で、タキソール投与で、まだらハゲ。もち、ヅラ着用ですた。
で、気付いちゃったんです。私ってホントは、おかっぱが似合うんだ。ヅラは3つとも、あこがれのストレートヘアにしますたよ。

治療終了後、なんとか再び生えてきたのは、、、とととっ、鳥の巣!! (゜o゜;;
別の意味でヅラを着用する始末(T^T)。一年ぐらいは“爆発ヘアー”に悪戦苦闘していますた。

パンチパーマじゃ、どんな洋服を着ても、似合わん。。。( )`ε´( )

----------
【乳癌で化学療法を受けた患者の約半数で脱毛後の髪質が変化】 2010. 6. 28

   第18回日本乳癌学会  2010年6月24日~25日 札幌

 乳癌で化学療法を受けた患者へのアンケート調査の結果、化学療法による一時的な脱毛の後、持続的な髪質の変化を認めた患者は半数以上に上り、化学療法終了から2年以上が経過してもかつらを外せない患者も存在することがわかった。6月24、25日に札幌市で開催された第18回日本乳癌学会学術総会で、独立行政法人国立病院機構仙台医療センター乳腺外科の渡會有希子氏が発表した。

 脱毛は患者のQOLを大きく低下させる化学療法の副作用であるが、期間は限定的で、化学療法の終了に伴って回復すると考えられてきた。しかし、これまで化学療法による脱毛や髪室の変化に関する具体的なデータは示されていなかった。

 渡會氏らは、髪質の変化を認めることが多いという患者の声から、化学療法施行後の再発毛について基本的な実態を把握することを目的として、アンケート調査を行った。

 調査期間は2009年10月から2010年5月までとし、同院乳腺外科外来を受診し、過去に化学療法を受けた乳癌患者85人(女性83人、男性2人)を対象とした。化学療法終了時の平均年齢は51歳、化学療法施行後の期間の中央値は32カ月であった。

 施行した化学療法はFEC100(5-FU、エピルビシン、シクロホスファミド)+ドセタキセル、またはFEC100+パクリタキセルであった。FEC100では、5-FU 500mg/m2、エピルビシン100mg/m2、シクロホスファミド500mg/m2を3週毎に4サイクル投与していた。ドセタキセルは75mg/m2を3週毎に4サイクル、パクリタキセルは80mg/m2を週に一度、12サイクル投与していた。

 アンケート調査の項目は、髪質の変化(くせ毛になったか、くせ毛が改善したか)、髪の量や太さの変化、頭髪以外の髪質の変化、再発毛までの期間、かつら離脱までの期間の5項目とした。

 調査の結果、髪質の変化として「くせ毛になった」と答えたのは56人(66%)で、そのうち「今もくせ毛である」は29人(51%)だった。髪の量が「減った」と答えたのは50人(53%)、髪の太さが「細くなった」は63人(74%)であった。髪の量が増えた、または髪の太さが太くなったと答えたのは数%にすぎなかった。

 頭髪以外では、眉毛がすべて消失したのは56人(66%)、一部消失したのは23人(27%)だった。睫毛がすべて消失したのは58人(68%)、一部消失したのは17人(20%)だった。アートメイクをしたと答えた患者は38人(44.7%)に上った。

 58人(68%)に再発毛を認め、再発毛までの期間の中央値は3カ月、化学療法終了後からかつら離脱までの期間の中央値は8カ月だった。12カ月以内に54人(67%)がかつらから離脱したが、5人(6%)は観察期間中には離脱できなかった。そのうち2人(2.4%)は2年以上経過してもかつらを外すことができていなかった。かつらを外せなかった5人について検討したが、年齢、化学療法終了からの期間、化学療法、ホルモン療法との併用に相関性はみられなかった。

 渡會氏は「かつらを外せなくなる明らかな予測因子は認められなかった。今後も症例数を集めて検討する必要がある。患者には化学療法による脱毛に関して具体的な情報を提供すべき」と話した。
----------

タキソール4クールだった私の場合、髪の毛だけでなく、眉毛、睫毛、すね毛に至るまで、毛という毛はまだらに抜けました。
治療後4年を経過しましたが、シッカリ元通りにはなりません。脱毛の手間は省けますが、髪の毛は薄くなったし、眉毛と睫毛が半分ぐらいになったのはショックです。

そうそう、ハーセプチン投与2週後、髪のツヤが一気になくなったのには驚きました。投与中の1年間は、ずっとそんな感じでした。

>かつらを外せなかった5人について検討したが、年齢、化学療法終了からの期間、化学療法、ホルモン療法との併用に相関性はみられなかった。

これ、ちょっと気になります。年齢との相関性があるのかと思ったのに、この報告ではそうでもなさそうとは。


今後も症例数を集めて検討を望む人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

患者自身が望むスピリチュアルケア

2010年08月19日 | 緩和ケア
自分の真意を他人に伝えることは、話をすることも文章を書くことも、難しいですね。
ズバッと明快な言葉を思いつければよいのですが、、、ボキャ貧だしなあ。

また、今のこの状況ではこう思うけど、時間が経過したり、条件が一部入れ替わったりしたら、とたんに逆のことが真意となる場合があります。私の場合、真意といっても、常に一定ではありませんから(^^;)。

自分の経験では、終末期の家人の気持ちはコロコロ変わりました。最初はつじつまの合わない論理に翻弄されました。でも、普段の自分だって、常に明確な論理を持って生きているわけでもなく。
案外、日常ではグレーゾーンに生活していて、際立ったことがあれば白くなったり、黒くなったり…。

だから病気で不安定になった家人が、白だと言ったり黒だと言ったりするのは、単に気持ちの変化のスパンが短くなっただけなんじゃないかと、、、ふと、思ったことがありました。

----------
【患者自身が望むスピリチュアルケアとは】  2010. 6. 23

    第15回日本緩和医療学会 2010年6月18日~19日 東京

 終末期癌患者が抱える精神的苦悩の全てに共通する大切なこととして、「わかってもらえたと感じられること」を多くの患者が指摘した。成人癌患者を対象として行われたスピリチュアルケアに関するインタビュー調査から示された。6月18日、19日と東京都で開催された第15回日本緩和医療学会学術大会で、聖隷三方原病院緩和支持治療科の森田達也氏が発表した。

 緩和ケアにおいて、癌患者の精神的苦悩を和らげるスピリチュアルケアは重要である。しかし、日本人を対象として、患者自身はどのようなスピリチュアルケアを希望しているのかを明らかにした研究はほとんどない。

 森田氏らは、終末期癌患者から見て、(1)精神的苦悩を和らげること、(2)精神的苦悩を強めていること、(3)精神的苦悩を和らげるために希望すること、(4)精神的苦悩に対して自分で行っている工夫――についての対処方策を収集し分類することを目的として、インタビュー調査による多施設共同研究を行った。

 スピリチュアルケアの定義は定まっていないため、この研究では同グループで使用していた精神的苦悩の定義、概念的枠組みにしたがうこととし、スピリチュアルペイン(精神的苦悩)の定義は「自己の存在と意味の消失から生じる苦痛」とした。

 対象は、全国の緩和ケア病棟11施設に通院または入院している成人癌患者69人(うち66人が入院患者、平均生存期間63日)と、民間モニター会社に登録している癌患者で医師から残存・再発が説明されている20人の計89人。

 対象の平均年齢は67歳、女性が61%を占めた。信仰・宗教は79%の患者が持っていなかった。原発部位では肺・胃・大腸が各12%、乳腺の10%がこれに続いた。ECOG PSは4が34%で最も多く、3が25%でこれに次いだ。

 インタビューは60分の半構造化面接で、現在または過去のつらさや心配について質問した。「関係性に由来する苦悩」「身体的コントロール感の喪失」「将来に対するコントロール感の喪失」「負担」「役割・楽しみ・自分らしさの喪失」「重要なことが未完成であること」「希望のなさ」「死の不安」の8つの苦悩について言語化した患者に対し、気持を楽にしてくれた、または逆につらくした医師・看護師・家族の対応や、気持ちを和らげるための患者自身の工夫について質問した。

 内容分析を行い、2人の研究者が独立して意味単位を分類し、1人の緩和ケア医師が妥当性を検討した。その結果、全ての精神的苦悩に共通する5つの方策と、8つの苦悩に対して38の方策が抽出された。

 全ての精神的苦悩に共通する方策として挙げられたのは、「病気以外のこともよく聞いてくれる」(58人)、「関心を持っていることが伝わる」(17人)、「気持ちを分かって一緒に考えてくれる」(36人)、「患者の意思が一番尊重される」(19人)、「ほがらかで親切である」(41人)の5つであった。

 そのうち「病気以外のこともよく聞いてくれる」についての患者の表現は、「ちゃんと答えていただけるということは、聞いていただいていると思うからうれしい」、「いすを持ってきて“今日はどうですか”と毎日のように来てくださる。決まった時間に決まって来てくださる」などであった。

 8つの苦悩に対する38の方策のうち、「負担」については、「医療者がなにげない日常生活の工夫をする」、「できることではなく存在や今の状態に価値があると考える」、「家族と気持を自然体で伝えあえる」などが方策としてあがった。

 そのうちの「医療者がなにげない日常生活の工夫をする」についての患者の表現は、「“どんどんナースコール押してよ”と言われると、言われたからといってどんどん押せるわけでもないけれど、うれしい」、「私が“ありがとう”って言わなくてはいけないけれど、看護師が“ケアをさせていただいて、ありがとうございました”と言っていく。涙が出るほどうれしかった」などであった。

 森田氏は、「分かってもらえたと感じられることが、全ての苦悩に共通する大切なこととして多くの患者が指摘した。いかにして人は精神的な苦痛やつらさをわかってもらえたと感じるのか、研究が必要」と述べた。

 さらに精神的苦悩の一部は、毎日の医療福祉従事者のなにげない態度や言葉がけの影響を強く受けていることが示唆された。森田氏は「ナースコールの例のように、スピリチュアルケアの前の段階のケアの工夫がいっそう研究・共有される必要がある」と話した。
----------
>全ての精神的苦悩に共通する方策として挙げられたのは、「病気以外のこともよく聞いてくれる」(58人)、「関心を持っていることが伝わる」(17人)、「気持ちを分かって一緒に考えてくれる」(36人)、「患者の意思が一番尊重される」(19人)、「ほがらかで親切である」(41人)の5つであった。

最初にこれを読んだ時、病気以外のことを聞くのが一番よい方策であったのが、ちょっと意外に思いました。
しかし、病人は常に病気のことを考え、病気に生きているわけではありません。

抗がん剤治療で体調がすぐれず、気が滅入った時期、何とか苦痛から逃れようと、楽しいことを思い出したり想像したりして、しのいでいました。
入院すると、大部屋ならば回りも皆、患者さん。共通項が「病気」だから、自然と自分の病気の話をしたりします。
でも、「患者」の身分になってしまうと、病気の話はもうたくさん、という気持ちにもなります。

それより、自分が健康だった頃のことを思い出し、それが本当の自分なんだって思いたいのが本音です。だって、病気になったのは、つい最近のことですから。

自分に関心を持ってもらうこと、これも難しいですね。他人の関心を引くため、大掛かりな犯罪を起こす輩もいるほどです。
私が同室で関心を持った人は、身のこなしの優雅な人でした。術後すぐって、体は痛いし、気持ちはひねくれるし。これで優雅に振る舞えと言われても。。。
他人に甘え、やたらナースコールして、あーだこーだ言う人に混じり、静かに術後を過ごす人は、格好いいと思います。

私はというと、、、荒川静香がオリンピックで金メダル獲得した時期だったので、病室ではスケートの絵ばっか描いていました。厳しい練習の成果が実った後の優勝に、とても感動したし、スポーツ大好きな自分に、速く戻りたかった。そんな自分の夢をこめて絵を描いていたのですが。。。

院長回診のご一行が病室を訪れた際、ドクターたちが私の絵を指差し、「あ、イナバウワーだっ」。
なんか、病室が盛り上がっちゃって。。。別の意味で目立ちました(^^;)。


スピリチュアルケアに、より力を入れてほしいと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

癌とテロメア

2010年08月17日 | 病気・症状
生まれてすぐ遺伝子を検査し、「この子は癌罹患率が高く、癌死亡のリスクも高いです」って、言われたら、どんな気分になるでしょうか。
また、子ども自身が、癌罹患率も死亡率も高いと知らされたら…。

なんだか、これからの未来に手かせ足かせはめられて、希望を奪い取られるような気分になっちゃいそうです。
初発の癌患者だって、再発の不安を頭のどこかに残したまま生活を続ける人は多い。これって、随分と自分の大切なエネルギーを削ってしまう。やる気をなえさせてしまうと思うんです。

子どものうちから、遺伝子検査で“未来予測”をされたとしたら。。。
気力減退と、病気の“予防”に役立つのと、バランスを保つのが難しそうです。

----------
【テロメア長が短い人は癌罹患と癌死亡のリスクが高い】 2010. 7. 30

 染色体の末端にあるテロメアの短縮は染色体を不安定にし、癌化のリスクを高める可能性がある。オーストリアInnsbruck医科大学のPeter Willeit氏らは、ベースラインのテロメア長と、その後10年間の癌発症と癌による死亡の関係を、一般集団を対象に前向きに調べる初めての研究を行い、テロメア長と癌罹患、癌死亡の間に有意な関係を見い出した。論文は、JAMA誌2010年7月7日号に掲載された。

 対象にしたのは、Bruneckスタディの参加者だ。これは90年に始まった集団ベースの前向き研究で、イタリアBruneckの住民の中から40~79歳の人々1000人を無作為に選び、5年ごとに調査していた。今回の分析は、95年に評価を受け、その時点で癌ではなかった人々のうち、05年までの癌の罹患と癌による死亡に関する情報が得られた787人を対象に行われた(対象となる癌は、メラノーマ以外の皮膚癌を除く全ての癌)。

 ベースラインの白血球のテロメア長は95年に採血された血液標本を対象に、Cawthon氏らが開発した方法を用いて、定量的PCRにより測定した。テロメア長はT/S(テロメアの繰り返し配列のコピー数/単一遺伝子のコピー数)比で表した。

 主要アウトカム評価指標は、95~05年の10年間の癌罹患率と癌死亡率とした。

 10年間に癌を発症したのは、787人中92人(11.7%)だった。罹患率は1000人-年当たり13.3(95%信頼区間10.8-16.3)。最も多かったのは乳癌で12人、次いで胃癌が11人、肺癌と前立腺癌がそれぞれ10人など。

 全員のベースラインのテロメア長(T/S比)の平均は、1.48(1.43-1.54)。癌罹者群の平均は1.12(1.02-1.23)で、非罹患者の1.53(1.47-1.59)に比べ短かった(P<0.001)。

 ベースラインのテロメア長に基づいて登録者を3分した。短いグループ(264人)のテロメア長は0.78(0.76-0.80)、中間のグループ(258人)は1.30(1.28-1.32)、長いグループ(265人)では2.36(2.27-2.45)となった。短いグループの47人、中間グループの32人、長いグループは13人が癌に罹患していた。

 テロメア長が短いことと有意な関係を示す要因を探したところ、年齢が高い、性別男性、糖尿病、身体活動が少ない、高感度CRP高値などが同定された。そこで、これらと、社会的な地位、喫煙歴、飲酒などで調整してCox回帰分析を行ったところ、ベースラインのテロメア長が短いことは、独立した癌罹患の危険因子であることが明らかになった。

 Log e変換したテロメア長の1SD減少当たりの多変量調整ハザード比は1.60(95%信頼区間1.30-1.98、P<0.001)になった。


テロメア長が長いグループに比べると、テロメア長が短いグループの癌罹患リスクは3.11倍(ハザード比3.11、1.65-5.84)、中間グループでは2.15倍(1.12-4.14)だった(P<0.001)。

 1000人-年当たりの罹患率は、長いグループで5.1(2.9-8.7)、中間グループでは14.2(10.0-20.1)、短いグループでは22.5(16.9-29.9)。

 こうした関係は、男女共に、また固形癌にも血液の悪性腫瘍にも同様に見られた。

 次に、癌死亡について検討した。癌死亡は44人で、ベースラインのテロメア長が長いグループは2人、中間グループが14人、短いグループが28人だった。

 1000人-年当たりの死亡率は、全体では6.2(4.6-8.3)、長いグループは0.8、中間グループは6.0、短いグループでは12.9となった。

 やはりテロメア長が短いグループで癌死亡リスクが高く、Log e変換テロメア長が1-SD減少当たりの多変量調整ハザード比は2.13(1.58-2.86、P<0.001)で、テロメア長が長いグループと比較すると、癌死亡の多変量調整ハザード比は短いグループが11.11(2.61-47.36)、中間グループは5.63(1.27-24.98)になった。

 なお、転帰良好の癌よりも死亡率の高い癌でこの関係は顕著だった。

 初めての集団ベースの前向き研究の結果は、テロメア長がその後の癌罹患、癌死亡に有意に関係することを示した。

 原題は「Telomere Length and Risk of Incident Cancer and Cancer Mortality」、概要はJAMA誌のWebサイトで閲覧できる。
----------

この報告では、 染色体の末端にあるテロメアの長さを3つに分けています。ポイントは、

>テロメア長が長いグループに比べると、テロメア長が短いグループの癌罹患リスクは3.11倍、中間グループでは2.15倍。
>1000人-年当たりの死亡率は、全体では6.2(4.6-8.3)、長いグループは0.8、中間グループは6.0、短いグループでは12.9。
>転帰良好の癌よりも死亡率の高い癌でこの関係は顕著だった。

>テロメア長が短いことと有意な関係を示す要因として、年齢が高い、性別男性、糖尿病、身体活動が少ない。
>社会的な地位、喫煙歴、飲酒などと、テロメア長が短いことは、独立した癌罹患の危険因子であることが明らかになった。

テロメアを短くしないような生活を続けるのがいいのかな。
でも、テロメアが長い人でも癌に罹患することはあるのだから、癌罹患について、要素が1つ発見された、ぐらいに考えればいいのかしらん。


気にしないで生きるのがいいんじゃない、だって、自分の努力じゃ、どーにもなんないもんと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

精神状態と緩和ケア

2010年08月15日 | 緩和ケア

始めに、戦争で犠牲になられた大くの方々に、謹んで哀悼の意を申し上げます。



----------

できるだけ苦しませないで逝かせてあげたいと思うのが、看取る側の心境ですよね。

【緩和ケアが必要な患者の精神症状は見落とされやすい】 2010. 6. 21

    第15回日本緩和医療学会 2010年6月18日~19日 東京


病棟で緩和ケアが必要と判断され緩和ケアチーム(PCT)に依頼があった患者において、見落とされやすい症状は「認知機能障害」や「心のつらさ」などの精神症状や「呼吸苦」であることが、PCTと病棟チームの問題項目の検出の違いを比較した結果から示された。6月18日、19日と東京都で開催された第15回日本緩和医療学会学術大会で、慶應義塾大学病院緩和ケアチームの安達昌子氏が発表した。

 緩和ケアでは、患者の身体症状だけでなく精神症状も包括的に評価し、支援する必要がある。

 同院のPCTの活動は、病棟チームから依頼を受けて支援に当たるコンサルテーション業務が主体となっている。安達氏らは、より適切なコンサルテーションに役立てることを目的として、PCT依頼症例について、PCTと病棟チームが検出した問題項目を比較検討した。

 対象は、2008年1月~2009年12月にPCTに依頼があり、データの照合が可能であった178人。男性が57%を占めた。年齢は60~69歳が30%で最も多く、次いで50~59歳と70歳以上が各22%だった。癌種では消化器癌が42%で最も多く、PSは0~2が41%、3が35%、4は24%であった。

 PCT依頼時に使用されるM.D. Anderson Symptom Inventory(MDASI)に基づいた包括的アセスメントシートから、全9項目の設定項目について、PCTと病棟チームが共通して検出した項目と、PCTのみが検出した項目を比較した。

 両チームで共通して検出された問題で最も多かったのは「疼痛」で、「心のつらさ」「睡眠障害」が続いた。

 PCTのみが検出した問題で最も多かったのは「認知機能障害」で、PCTによる検出の割合は52%、次いで「心のつらさ」45%、「呼吸苦」27%で、精神症状と呼吸苦に関する見落としが病棟チーム側に多くみられた。

 これらの項目の有意な背景因子として、「認知機能障害」ではPS 0~2、PS 4、「心のつらさ」では血液がん、PS 0~2、PS 4、「呼吸苦」ではPS 0~2、70歳以上、が示された(p<0.05)。

 身体機能が安定している患者、または逆に身体機能がかなり低下している患者は、病棟では精神症状が認識されにくい傾向がみられた。考えられる要因として、身体機能が安定している患者では精神症状が表出されることが少ないこと、逆に身体機能が低下している患者では身体症状の緩和が中心となることが挙げられる。また、呼吸苦は患者の訴えがなければ認識されにくい症状である。

 一方、病棟チームのみで検出される割合が高く、PCTで検出される割合が低かったのは「食欲不振」「倦怠感」であった。このような症状の検出レベルを高く設定していたこと、病棟チームが積極的に介入しPCT依頼時には改善していた可能性などが関与したと考えられる。

 安達氏は、「精神症状や呼吸苦は病棟において見落とされやすい症状であり、スクリーニングの強化が必要。患者や病棟スタッフが利用しやすい症状スクリーニングの手法の確立が求められる」と考察した。
----------
病棟で精神症状が認識されにくいのは、

>身体機能が安定している患者では精神症状が表出されることが少ないこと、逆に身体機能が低下している患者では身体症状の緩和が中心となることが挙げられる。また、呼吸苦は患者の訴えがなければ認識されにくい症状である。

これって、看取る側も注意が必要ということになるかと思います。
末期癌の家人の緩和ケアを担当してくださった医師は、「痛みを取ることは可能だが、呼吸困難は取れない」と。
私は数字に神経質なので、例えば酸素の値が少ないと、急に息苦しく感じてしまうでしょう(苦笑)。

春先に風邪を引き、胸がゼロゼロ苦しくなりました。その時、肺転移ってこんな感じで苦しいのかなあと思ったら、、、急に呼吸ができなくなりました(やっぱり苦笑)。そのぐらい、心理的な作用でも息苦しさは辛いものです。

精神的に辛い時は、気をそらすことが必要ですね。抗がん剤治療の副作用で過呼吸に陥った時、好きな音楽をかけ、なぜか曲に合わせて踊る自分を想像してしのぎました。なるべく美しいもの、優雅な雰囲気、やさしい音…、気持ちを静める効果のあるものが必要に思います。
看取りの場合は、患者の好みを予め知っておく必要があると思います。


親しい人の声掛けが一番と思う人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

アブラキサンとの併用試験

2010年08月12日 | 病気・症状
以前、ブログで取り上げた乳がん治療薬エリブリン(アブラキサン)について、新たな臨床試験が米国で始まったようです。

----------
【乳癌治療薬アブラキサンと分子標的薬を併用する臨床試験が米国で進行中】 2010. 6. 25

  第18回日本乳癌学会 2010年6月24日~25日 札幌


 米Northwestern University Robert H. Lurie Comprehensive Cancer CenterのVirginia Kaklamani氏は、乳癌を対象に、アルブミンにパクリタキセルを封入した注射薬の「アブラキサン」を分子標的薬と併用する臨床試験が米国で進んでいることを明らかにした。6月24、25日に札幌市で開催されている日本乳癌学会学術総会で発表した。

 Kalklamani氏は、アブラキサンとトラスツズマブ、アブラキサンとラパチニブ、アブラキサンとベバシズマブなどを併用する臨床試験が進んでいることを紹介した。さらに、HER2陽性乳癌患者にネオアジュバントとしてアブラキサンとラパチニブを併用投与したパイロット試験で、奏効率は82.8%になったことを示した。

 アブラキサンは米国では転移性の乳癌を対象に承認されている。パクリタキセルは水に溶けにくいためクレモフォール溶媒を使って溶解するが、この溶媒に対するアレルギーのために抗ヒスタミン薬やステロイドの前投与が必要になる。一方、アブラキサンは水溶性のため前投与を必要とせず、投与にかかる時間も短い。

 また、溶媒を用いたパクリタキセル投与に比べて、アブラキサンの方が奏効率が高く、TTP(増悪までの時間)をより延長し、転移性乳癌患者のセカンドラインとしての利用で生存期間をより延長することが確認されている。タキサン系抗癌剤抵抗性の乳癌にも有効性を示している。さらに、3週おきに投与する方法よりも、4週のうち3週は毎週投与し1週休薬する方が効果、安全性ともに優れるという。

 一方、副作用は溶媒を用いたパクリタキセルの場合と比べて、アブラキサンは49%も多く投与されているにも関わらず、グレード4の好中球減少症が有意に少ないことが明らかにされている。アブラキサンに生じるグレード3の感覚神経障害はすみやかに改善するという。

 アブラキサンは今秋に日本でも登場すると見込まれている。
----------

おっ! なんだか、パクリタキセル(タキソール)より、投与も副作用も患者にとってはメリットがあるようにも見えます。

抗がん剤について、とてもわかりやすい説明を紹介します(抜粋)。

----------
よっしぃの独り言-医者と患者をつなぐもの 【抗がん剤開発のはやり】   2009/06/03 Wed 13:00

「抗がん剤について」

昔からある、いわゆる抗がん剤の話です。
この種の抗がん剤を開発するときは、試験管の中でがん細胞と薬を混ぜて抗がん作用がみとめられたら(この段階では星の数ほどあります。)次に、マウスやラットなど動物に使ってみます。
その時点(生体に投与した時点)で多くのものは、抗がん作用がなくなっています。もしくは、副作用が強すぎて使えない場合もあります。そのうち、非常に有望なものが人間にも応用されているのです。ですので、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。みたいに開発が行われていました。

「分子標的薬とは」

それに比べて分子標的薬は、腫瘍内の転移、増殖、浸潤などのシグナルを止めるためにはどんな形をした分子なら止められるかを考え、それに近い形になる薬剤を創薬していきます。ですので、あらかじめターゲットがあって、それに合うように作っているのが分子標的薬で、いままでの抗がん剤(殺細胞性抗がん剤)とはその意味においてもことなります。

「新しい抗がん剤の誕生」

そして、臨床試験を経て抗がん剤として認可されています。ですので、最近は分子標的薬花盛りで、殺細胞性抗がん剤の開発はかなり下火です。2000年以降FDA(アメリカ)で認可されている薬剤の半分以上が、分子標的薬です。近い将来、4分の3が分子標的薬となるそうです。特に、新規の殺細胞性抗がん剤はそうです。

新規でない殺細胞性の抗がん剤は、今認可されている殺細胞性抗がん剤の副作用を抑えたりとか、薬物の腫瘍内濃度を上げたりといったような方向で、新たな開発がすすめられています。すでに認可されているものでは、TS-1やカペシタビンが挙げられます。これらは、5FUという薬剤の副作用を軽減し、かつ長時間効果が持続するように工夫された薬剤です。(分解に阻害剤を配合したりしている)

最近では、リポソーム化することにより腫瘍内の薬物濃度を上げ、腫瘍以外の濃度を下げて副作用が少なくなるような工夫しているものがあります。
卵巣癌でも認可されたドキシルが代表です。アルブミンとくっつけて水に溶けやすくすることで、アレルギー反応を起こりにくくしたりしています。

代表は、アブラキサンといい、よく使用されるパクリタキセル(タキソール)のアルブミン化製剤です。アレルギー、骨髄抑制(白血球などが減少すること)の頻度は減ったのですが、末梢神経障害(しびれ)は増加したそうです。
さらにミセル化することによって、水に溶けにくい薬剤を溶けやすくしたりしています。

ミセル化の利点の例をあげます。
たとえば、パクリタキセル(タキソール)なる抗がん剤があります。多くのがん種で使用されています。この薬剤の使いにくい点は、水に溶けにくくひまし油の一種であるCELという油に溶かして点滴で使用します。
この油に対してアレルギー反応が起こることがおおく、アレルギーを予防するためにアレルギー予防の薬を点滴してかつ、3時間かけて投与する方法が一般的です。

ミセル化することにより、アレルギー予防薬なしで1時間の点滴時間でも、アレルギーはほとんど起こらないようです。点滴時間が短くなると、患者さんは非常に楽です。

また、イリノテカンという抗がん剤は、体内でSN38という物質にかわり、これが抗がん作用を持っており効果を発揮します。ですので、SN38を直接投与した方がよいのですが、水に溶けないので、イリノテカンという形で投与していました。SN38をミセル化することで水に溶かすことができ、投与可能になるのです。

ほかにも、シスプラチンという昔から使われている腎毒性が強い抗がん剤があります。腎毒性が強く腎保護(腎を守る)のために水負荷といって2000ml程度の点滴を抗がん剤以外に行うことが多いです。
ミセル化したシスプラチンでは、水負荷なしでの臨床試験が行われています。

このように、既存の抗がん剤になんらかの工夫を加えることにより、既存の抗がん剤以上のメリットを得ようというような流れになっています。

また、分子標的薬の中の抗体薬(大分子化合物ですね。)にも、ポテリジェント抗体という技術があり、それを用いることにより、100倍の効果が得られるようです。つまり、100分の1の量で同じ効果が得られるみたいですよ。
----------

なるほど、、、分子標的治療薬のみならず、アブラキサンのような新規の殺細胞性抗がん剤も、開発が進んでいるんですね。


ちょっと難しかったけど、アブラキサンの利点がなんとなくわかった人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

閉経前の転移再発乳癌治療

2010年08月10日 | 病気・症状
ホルモン療法に新たな組み合わせの報告が出たようです。

----------

【閉経前の転移再発乳癌にアロマターゼ阻害剤とLH-RHアゴニストは病勢進行を抑制】

    第18回日本乳癌学会 2010年6月24日~25日 札幌

 閉経前の転移再発乳癌において、アロマターゼ阻害剤とLH-RHアゴニストによる2次治療は70%の患者で腫瘍の増大を抑制し、約1年間の病勢制御が可能であることが確認された。癌研究会有明病院化学療法科の植弘奈津恵氏らが、6月24、25日に札幌で開催された第18回日本乳癌学会学術総会で発表した。

 閉経前ホルモン感受性転移再発乳癌において、ホルモン療法による1次治療としてタモキシフェンとLH-RHアゴニストが勧められているが、2次治療は確立していなかった。そこで植弘氏らは、2次治療としてのアロマターゼ阻害剤とLH-RHアゴニストの効果を調べた。

 対象は、2002年2月から2009年5月までにアロマターゼ阻害剤とLH-RHアゴニストによる治療を開始した閉経前ホルモン感受性の転移再発乳癌患者57人。平均年齢は41.2歳(29~53歳)、うち再発例は51人、ステージ4が6人。転移部位は骨が35人、リンパ節が27人、軟部組織(胸壁・皮膚など)が11人、肺が10人、肝が9人、胸膜播種が7人、脳が1人だった。

 全員がER陽性またはPgR陽性で、全例がタモキシフェンあるいはトレミフェンによる治療を受けていた。また前治療として、アントラサイクリン系抗癌剤による治療を受けていた患者は全体で42人、タキサン系抗癌剤が28人、ビノレルビンが7人、カペシタビンやS-1は13人、トラスツズマブが1人だった。

 アロマターゼ阻害剤では、アナストロゾールが47人に、エキセメスタンが10人に投与され、LH-RHアゴニストではリュープロレリンが37人、ゴセレリンが18人、ゴセレリンからリュープロレリンに移行した患者が2人だった。

 治療効果は、完全奏効が4人、部分奏効が10人、病勢安定が29人で、長期の病勢安定は26人、病勢進行が14人、奏効率は24.6%だった。

 またクリニカルベネフィット率は70.2%、無増悪期間(TTP)中央値は11.6カ月で、これまでの報告とほぼ同等の結果だった。奏効が2~3年続いた患者が7人、3~5年が5人、5年以上が3人であり、26.3%の患者で2年以上の奏効が認められた。全生存期間中央値は61.8カ月だった。なお副作用のために治療を中断した患者は2人だった。

 これらのことから植弘氏は、「閉経前ホルモン感受性転移再発乳癌患者に対する2次ホルモン療法として、アロマターゼ阻害剤とLH-RHアゴニストによる治療は忍容性が高く、効果が期待できる」とした。
----------
>奏効が2~3年続いた患者が7人、3~5年が5人、5年以上が3人であり、26.3%の患者で2年以上の奏効が認められた。全生存期間中央値は61.8カ月だった。なお副作用のために治療を中断した患者は2人だった

5年以上生存の長期生存者がいるのは、希望の光となるのでしょうか。
26.3%の患者で2年以上の奏効、、、大多数の人に奏効というわけにはいかないようです。


奏効率の高いホルモン剤の開発を願う人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

低炭水化物食

2010年08月08日 | 病気・症状
酷暑のなか、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

ただ今の室温31度。いや~、涼しいわ(-^□^-)。
冷え性の私は、先日までの室温35度でへろへろしていましたが、きょうのように涼しくなると、俄然、食欲が出ちゃいます。
もう、そーめん食べるのは飽きますた(`⌒´) 焼き肉食べたぁい b^-゜)

「低炭水化物ダイエット」が、はやった時期がありましたね。脂肪分をたっぷり食べてもいい、というのが魅力的なダイエット法。だって、おいしいもんは、高脂肪の食品が多いですから。

でも、脳みそが利用できるエネルギーは、糖質だけ。適度に糖質も摂らないと、頭の回転が落ちるんじゃないかと、このダイエット法に私は大きな疑問を持っています。

もっとも、持病により、早急に体重を落とさなくてはならない人もいます。高脂肪食品の大好きな人に、脂質を急激に制限するのは難しいです。食習慣を変更するのは、難しいですね。

----------
【低炭水化物食に男性の2型糖尿病リスクを高める可能性】 2010. 6. 29

70回米国糖尿病学会 2010年6月25日~6月29日 Orlando, U.S.A.

 動物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食は、男性の場合、2型糖尿病のリスクを高める可能性があるという報告があった。4万人余を20年以上にわたって追跡した研究によって明らかになった。米ハーバード大学公衆衛生大学院のLawrence De Koning氏(写真)らが、6月25日から29日まで米オーランドで開催されている第70回米国糖尿病学会学術集会(ADA 2010)で発表した。

 この研究は、男性医療従事者の疫学研究(Health Professionals Follow-up Study)の一環として取り組まれたもので、数種類の低炭水化物食と2型糖尿病の発症リスクとの関連性を明らかにすることを目的としている。

 2型糖尿病や循環器疾患あるいは癌を患っていない男性(4万1212人)を対象とし、1986年から20年以上にわたって追跡した。

 4年ごとに、食事に関するアンケートを実施し、3種類の低炭水化物食のスコアを算出した。具体的には、(1)低炭水化物・高総タンパク質/脂質スコア、(2)低炭水化物・高動物性タンパク質/脂質スコア、(3)低炭水化物・高植物性タンパク質/脂質スコアの3種類。それぞれのスコアは、タンパク質と脂質の十分位(摂取量増加にそって1から10まで)と、炭水化物の逆十分位(摂取量増加にそって10から1まで)を合計して計算した。各スコアの最大値は30であった。Cox比例ハザードモデルを使って、スコア五分位のそれぞれについて2型糖尿病の発症リスクを判断した。

 追跡期間中、糖尿病は2761人に確認された。年齢、喫煙歴、身体活動レベル、BMI、コーヒー摂取量、アルコール摂取量、糖尿病の家族歴、総エネルギーで調整後、各スコアごとに2型糖尿病リスクのハザード比(五分位分析の最上位 対 最下位)を求めたところ、
高総タンパク質/脂質スコアのハザード比は1.32(95%信頼区間;1.16-1.50、p<0.0001)、 となった。
動物性タンパク質と脂質で調整後は、高総タンパク質/脂質スコアは2型糖尿病と有意に関連していなかった。

 赤身肉と加工肉で調整後は、高動物性タンパク質/脂質スコアと2型糖尿病リスクの関連性は減衰(ハザード比1.19、95%信頼区間;1.02-1.39、p=0.01)した。その一方で、鶏肉(ハザード比1.40、95%信頼区間;1.22-1.61、p<0.0001)または魚(ハザード比1.42、95%信頼区間;1.24-1.63、p<0.0001)で調整後は、変化は観察されなかった。一方、乳製品で調整後の関連性はやや強まっていた(ハザード比1.49、95%信頼区間;1.30-1.72、p<0.0001)。  これらの結果から演者らは、「動物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食、特に大量の赤身肉や加工肉が含まれている食事は、2型糖尿病リスクを増加させる可能性がある」とし、一方で「植物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食は、2型糖尿病リスクの変化に関連していない」と結論付けた。
----------

20年間にわたる4万人の男性の追跡調査です。調査人数が多いだけに、信憑性も高そう。
気になったのは、

>動物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食、特に大量の赤身肉や加工肉が含まれている食事は、2型糖尿病リスクを増加させる可能性がある

日本人の感覚だと、赤身肉と加工肉って、成分的に随分と異なるような気がするのですが。。。
日本の加工肉は、赤身肉の割合はあまり多くないものが主流。米国は違うのかな?って思っちゃいました。

日本人の場合、米国人ほど脂質を摂取していません。日本人の糖尿病を考える際、アルコール摂取に注意が必要です。欧米人と同量のアルコールを摂取すると、日本人の方が糖尿病を発症しやすい。

昼間っから、ワインやビールを飲む習慣の国もあります。日本人がそういう国で暮らすと、糖尿病になりやすい。日本人は人種的に、西洋人に比べて糖尿病になりやすい体質があるといいます。

炭水化物の摂取は血糖値を上げる要因ですが、動物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食が、糖尿病のリスクをあげる可能性があるっていうのは、興味深いです。日本人でも、あてはまるのか、、、やはり興味深いです。

日本人の平均寿命が最高更新しましたね。女性86歳、男性79歳。
日本の医療技術が大きく貢献していることは外せませんが、現在、75歳以上の人たちは、戦時中の食糧難の体験者でもあります。成長期にろくな栄養を摂れなかった世代といえるでしょう。

最近の若者は、栄養豊富な状況で育っており、背丈も昔より伸び、体格も良いですね。彼らが高齢者となった時、果たして日本人の寿命は更に伸びるのでしょうか。それとも…?


そんなこと考えるより、今こそダイエットだっ!と思った人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

癌患者の怒り

2010年08月05日 | 患者の気持ち
病人は扱いにくいですね。
物事を悪いへと考えることをやめないし、わがままになるし、ひがみっぽくもなる、、、あ、これ、私のことです(^^;)。

だってさ、犯罪を犯すことなく、まーまー普通に過ごしてきて。で、癌の告知。
「なんで私なのよぉぉーっ」と、叫びたくなっちゃいますもん。グレたくもなりますわ。

----------
【心を支える――癌患者の怒りと否認の背後にあるものは何か】 2010. 6. 22

  第15回日本緩和医療学会2010年6月18日~19日 東京

医療従事者は、臨床で癌患者が怒りや否認を示す場面に、たびたび遭遇する。怒りに対しては患者の感情に惑わされずに奥にある本質を観察すること、否認については受け入れるべき否認と直面化を図るべき否認を判別し対応することが重要である。6月18日、19日と東京都で開催された第15回日本緩和医療学会学術大会のシンポジウム「こころを支える」で、埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科の大西秀樹氏が解説した。

 緩和ケアを提供する医療者は、癌患者の怒りや否認に遭遇することも多く、対応に苦慮し、疲弊することも少なくない。

 同シンポジウムでは、激しい怒りを看護師に向ける再発癌患者と、病状について否認を繰り返す再発癌患者を事例に挙げ、医師、臨床心理士、看護師がそれぞれの立場から対応について議論を交わした。

○患者の怒りに振り回されない

 大西氏は、怒りを癌の診断などにともなう「適応のための感情」と説明した。治療が順調な時は発生しにくく、喪失や病気による負の結果、治療が順調にいかなくなった場合に生じることが多い。怒りの頻度は癌患者の訴えの9%に過ぎないことが報告されている。

 怒りには次の3種がある。「anger-in」、すなわち怒りを抑えている場合、ソーシャルサポートに負の影響を与える。「anger-control」、すなわち怒りを上手にコントロールしている場合、適応的でソーシャルサポートに良い影響を与える。「anger-out」、すなわち怒りを表現している場合、QOLの向上につながり、抑うつを減らす働きをする。

 怒りに対応するためには、怒りの感情に振り回されないことが重要だ。怒りという表出している現象の奥にある本質を観察するよう努める。患者が自分自身の辛さを他の人の責任に置き換えている可能性もある。論理的な対応は避けるべきである。患者が「あの看護師は良い」「あの看護師は悪い」と分け、スタッフを意図的に振り回す場合もあるが、スタッフ同士で対応を批判し合うことは、怒りの奥にある本質から目をそむけることになってしまう。怒りは個々で受けないようにし、スタッフ内の意見を統一しておくことが大切となる。

 患者の苦痛につながるコミュニケーションとして、共感的な態度を示すことが重要だ。その上で、不適応な行動は本人に良くないことを徐々に伝えていく。怒りと欲求不満を表現するよう促す精神療法も有効とされる。

 看護師が困惑し疲弊している状況を緩和するためには、現状を全員で共有し、怒りの背後に見えてくるものを整理する。短期に解決するものではないこと、スタッフのだれかが悪いのではないと確認することも重要だという。

 必要な鑑別診断として、人格障害、うつ病、統合失調症があり、また長年飲酒歴がある患者ではアルコールの影響、さらには否認も考慮する必要がある。

○受け入れるべき否認と直面化を考慮すべき否認を判別

 次に大西氏は、否認について「現実の脅威となる局面を否定すること」と説明した。否認の働きについて、最近の研究では「辛い感情、出来事から逃れるため、日常的に行われている自己防衛的な機能」と解釈されている。否認の頻度は5~50%と報告されている。

 否認はon-offの現象ではなく「プロセス」であり、程度は時間の経過とともに減弱することが多い。医療現場では診断の否認、衝撃の否認、感情の否認、回避行動などに分類される。ある時は有用、ある時は有害であるため、臨床ではどちらであるかを判断する必要がある。

 患者が自分の診断結果や今後の治療に質問をしなかった場合や、深刻な事態など何もないように話している場合は、否認に気がつくべきである。

 否認に対するケアの原則は、1)まず訴えを聴く、2)否認で本人が精神状態を保っている場合があるので強引な直面化は避ける、3)治療に重大な影響を及ぼす可能性がある場合、関係性を壊さないよう穏やかな直面化を図る、4)否認について家族に分かりやすく説明する、5)「あの患者は分かっていない」といった逆転移に注意する――とされる。

 否認はプロセスであることから、まず否認の状態を観察し、治療に悪影響がない場合はそのまま受け入れ、経過観察とする。今後の治療に影響するほど否認が強い状態が持続する場合、直面化を考慮する。

 必要な鑑別診断としては、意識障害、うつ病がある。

 癌患者の怒りと否認の背後にあるものは何か――。ここに着目することから、患者の心を支える医療が始まるのだ。
----------

再発癌患者だった私の母は、長らく一人暮らしをしており、診察の前日に私が帰省、病院に同行するという生活を続けました。で、医療スタッフには穏やかに対応するのに、身内の私には怒りの鉾先を向ける。俺、やってらんねー、というわけで、私は逃げるように都へトンボ帰り、、、というのもなあと、結局、数日は怒りを浴びて帰る、の繰り返しでした。

盆と正月にしか帰省しない妹に対しては、医療スタッフやご近所と同様、やっぱり怒りを向けることはしない。やっぱり、俺、やってらんねーですよ、わたし的には(苦笑)。

>怒りを癌の診断などにともなう「適応のための感情」と説明

これを知っていたらなあ。ひょっとしたら母は私が嫌いなのでは?と、心の奥底で思ったことがありましたから。

>患者が自分自身の辛さを他の人の責任に置き換えている可能性もある。論理的な対応は避けるべきである。
>怒りは個々で受けないようにし、スタッフ内の意見を統一しておくことが大切となる。
 患者の苦痛につながるコミュニケーションとして、共感的な態度を示すことが重要だ。その上で、不適応な行動は本人に良くないことを徐々に伝えていく。

これも失敗です。理論的な対応しちゃっていました(苦笑)。

否認は、「現実の脅威となる局面を否定すること」なんですね。
母の緩和ケア医が言ったことに、「長期生存者には、あなたのお母さんのように、病気のことは積極的に知ろうとせず、淡々と過ごす人が多い」が印象深かったです。

否認が現実を否定する行為ならば、それは再発がん患者にとって、なんとかうまくやり過ごす知恵でもあると思います。現実を直視し、困難を打破する…って、米国人ならばひょっとしたらよい方法なのかもしれません。でも、心身ともに弱っている人が、現状を打破するのって、どーなんでしょうか。大きな負荷がかかりそうです。

自分の母がのらりくらりと病気から逃げる態度を取っており、これもなかなかよい方法だと実感した次第です。
「死の受容」って、そんなに簡単にできるものではないような気がします。否認、これもアリだな。

実際に癌患者を看取った今、癌で死ぬのもそんなに悪くないなと私は思っています。


誰も死んだ経験がないから死が怖いんだよと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

ホルモン治療の達成率

2010年08月03日 | 病気・症状
乳がんは他のがんに比べ、薬剤の奏効率が高いがんです。ですから、薬剤治療が必要と診断されたら、なんとか終了するまでがんばりましょう。
と、乳がんの本に書いてあったので、私はがんばり抜きました。

で、再発したら、あんな苦しい抗がん剤治療は、もう結構です(^^;)。ヒーヒー言いながら、数ヶ月を延命するのなら、ホスピスで痛みをシッカリ取り除いて過ごしたいと思っています。
“たった数ヶ月”の延命ならば、私はそうします。困るのは、、、人により、年単位の延命が可能な場合もあり、やってみなくてはわからないことでしょう(T▽T)。

----------
【ホルモン療法を受ける乳癌患者、指示通り治療を終える女性は半数に満たない】 2010. 7. 1

 米Columbia大学のDawn L. Hershman氏らは、ホルモン療法を開始した乳癌患者が治療を完了することはかなり難しいことを明らかにした。指示通り服薬を継続、完了できる女性は全体の49%で、治療中止リスクが最も高いのは40歳未満の患者だった。詳細は、Journal of Clinical Oncology誌電子版に2010年6月28日に報告された。

 タモキシフェンまたはアロマターゼ阻害薬を経口投与するホルモン療法が、乳癌の再発と乳癌による死亡を大きく減らすことは明らかだ。にもかかわらず、指示された通り最後まで服薬できる女性は半分程度しかいないことを示した小規模研究が複数あった。そこで著者らは、より確実な情報を得るために、非営利医療保険組織であるKaise Permanente北カリフォルニア支部の処方記録を対象に大規模調査を行った。

 1996-2007年にステージI、II、IIIのホルモン療法感受性乳癌と診断されて、診断から1年以内に1回以上ホルモン療法薬の処方を受けていた8769人の女性の処方と調剤の記録を調べた。

 43%の患者にタモキシフェン、26%にはアロマターゼ阻害薬、30%にはこれら両方が処方されていた。

 Cox比例ハザード回帰モデルを用いて、治療中止または服薬遵守不良に関係する要因を探した。

 治療中止と有意な関係を示した要因は、40歳未満、75歳超、乳腺腫瘍摘出術、併存疾患あり、など。最も中止リスクが高かったのは40歳未満のグループで、55-65歳と比べたハザード比は1.51(1.23-1.85)となった。

 一方、アジア人、既婚者、診断を受けた年度が早い、化学療法または放射線治療歴あり、調剤間隔が長い、といった要因は、予定された4.5年間の治療完了および薬物遵守良好と有意な関係を示した。

 全体では、治療完了を待たずにホルモン療法を中止していた患者が32%、治療を継続していた患者のなかで処方された薬剤の80%以上を服用した女性は72%で、指示通りの服薬を4.5年間行った患者は全体の49%だったことが明らかになった。

 著者らは、今回分析に含めなかった、関節痛やのぼせ、疲労などといった副作用や、治療効果に関する理解不足、高額の治療費、保険でカバーされない自己負担額なども、治療完了を妨げる要因になると考えている。

 患者の予後向上を目指して、今後も、治療遵守率が低い理由を明らかにし、治療中止を減らす方法を確立するための努力が必要だと著者らは述べている。
----------

わたし的には、この報告はショッキングな治療完了率です。
私はタキソールとハーセプチンの化学療法でしたが、タキソール投与中はヒーヒー言っていました。で、ハーセプチンのみになっても、これもどーも体に合わず。投与中の1年間は、なんだか自律神経が乱れる感じがつきまとい、遠出はできなかったです。
そんな体調の悪さを、ホルモン治療の人は4.5年も行うのであれば、それは苦しいでしょう。

医師の診察でこういったことを言っても、いま一つ話がかみあわないなと思うのは、体調の悪さから新たに生まれてしまう“不安な気持ち”です。

私の場合、何となくすぐれない。で、夜になると、これ以上、具合が悪くなったら救急車を呼ばなくちゃいけないのかな、なんて考えてしまう。不安のスイッチが入ってしまいます。すると、寝床でドキドキするようになり、本当に具合が悪くなってしまう。でも、こんなことで救急車を呼んではいかんと、冷や汗が出て、更に具合が悪くなりました。

医師に、「不安のスイッチが入ってしまう」のをやめたいのだと、なんとか伝えたいのですが、あまりうまくいきませんでした。これって、医師側から見ると、おそらくそれも副作用のうちだからスルーしてちょ、となるんじゃないのかしら。

医師のブログとか病気の掲示板とか、患者の「不安です」の書き込みは多いです。病気ではない人から、「前向きになれ」とレスがついても、問題は解決しません。逆に、内容のないことを書き込むな、と(患者側から見ると)厳しいレスがつき、ますます落ち込むこともあります。

私の主治医は、患者同士で励ましあうことを推奨しています。ネットじゃなくて、待合室でお互い「不安だ」と言うと、自分だけじゃなかったんだと気付くことがあります。確かに、よい方法だと私も思います。

もう一つ、患者の教育も大切に思います。「なんとか治療を4.5年間続ければ、生存率がこのぐらいまで高まる可能性があるよ」と、医療関係者に言われたらどうでしょう。苦しい治療の先には、こういった希望が見えるとなると、人間は頑張れる生き物でもあります。精神論ではなくて、エビデンスに基づいた希望も必要だと思うのですが。。。


「患者教育」はこれからの分野かなと思う人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

ペット感染症

2010年08月01日 | 病気・症状
「食べちゃいたいほど可愛い」と言いますが。。。
ある女優が、ペットのダックスフントにキスして…、え“!犬の鼻先まで!と驚いちゃうぐらい、飲み込むようなキスをしたのを見たことがあります。これって、衛生的にどーよ?

----------
【<ペット感染症>ペットからの感染注意 かまれる、ふん吸い込む…過度な接触避け清潔に】 毎日jp 2010年6月25日(金)13:00

 ペットとふれあう中で感染し高熱などの症状が出る「ペット感染症」。感染を放置すれば重症化したり、場合によっては死に至る場合もあるが、飼い主にその存在はなかなか浸透していないのが現状だ。ペット病にはどのようなものがあり、感染を防ぐためにはどうすればいいのか。適切なペットとの付き合い方も含め専門家に話を聞いた。

 ペット感染症に詳しい公立八女(やめ)総合病院(福岡県八女市)の吉田博企業長(内科)によると、動物から人に感染する「動物由来感染症」は世界で約150種類が知られている。日本国内では腸管出血性大腸菌感染症など約50種類が確認されており、うちペット感染症は約30種類と半数以上を占める。

■ 猫ひっかき病

 このうち感染者が最も多いとみられるのが「猫ひっかき病」だ。病原菌に感染した猫にかまれたり、引っかかれたりして感染し、傷口やリンパ節が腫れ、発熱などの症状を引き起こし、海外では死者が出たとの報告もある。国内の死亡例はないが、急性脳症に至ったケースがあるという。

 毎年十数例を治療するという吉田さんの調査では、病原菌を持つ猫ノミが繁殖する7月に患者が増え始める。子猫が増える10月ごろにピークを迎え、寒さが増す12月に終息する傾向がある。男性は20代以下が多く、女性は40代が大半を占める。吉田さんは「若い男性は猫の扱いが乱暴になりがち。40代の女性にはペットに長時間接する主婦が多い。いずれも引っかかれやすいということではないか」と分析する。

 感染を防ぐにはどうすればいいのか。吉田さんは「猫を清潔にすることが最も大切」と指摘し、駆除薬などによるノミ退治を第一に説く。症状が表れた場合は、医師に「最近引っかかれた」「家で猫を飼っている」など猫とのかかわりを説明することも重要という。

■ カプノサイトファーガ・カニモルサス

 近年は猫と犬の口の中にいる「カプノサイトファーガ・カニモルサス」という細菌の感染症も報告が増えている。犬は7割以上、猫は5割以上が持つとされる細菌で、感染力は弱いが、発症すると敗血症などでショック症状を引き起こし、急激に重症化する。発症のメカニズムははっきりとしないが、これまで国内では02年以降14人が発症し、うち6人が死亡している。

 神戸市立医療センター中央市民病院では、07~08年に4人の患者が運び込まれ、うち2人が敗血症で死亡した。検査を担当した同病院臨床検査技術部の三木寛二副技師長は「血液検査で容易に感染の有無は確認できる。犬や猫にかまれたり、引っかかれた時は、すぐに病院で検査をしてほしい」と呼びかける。

 ■オウム病
 
ペットとして人気の高い鳥から移る感染症もある。オウム病は、感染した鳥のふんを吸い込むことで発症する病気だ。ほとんどの鳥類が感染する危険性を持ち、診断した医師は保健所への届け出が義務づけられる4類感染症の一つだ。昨年1年間に全国で21例、例年でも数件から数十件の患者が報告されている。

 東大阪市では、04年に2家族3人のオウム病患者が発生した。患者らは当初、いずれも風邪やインフルエンザなどが疑われた。投薬治療が行われたが、なかなか回復せず転院。その後にいずれも自宅で鳥を飼っていることが分かり、ペット感染症が疑われ、検査でオウム病と診断された。

 国内では複数の自治体が、家庭で飼育されている鳥が持つ病原体の保有データを集めている。東大阪市でも、これまで市内の獣医師会に協力を仰ぎ、犬と猫を中心に複数のペット感染症について飼い主の了解を得ながら病原体の保有状況を確認している。

 オウム病についても、患者発生前の03年から継続的にデータを集めている。昨年度までに約180羽を検査した結果、約2割にあたる35羽が陽性だった。患者は子どもより大人の割合が多い。東大阪市保健所の松田健治主査は「鳥は、かごの中から逃がすと大変なので、子どもより大人が世話をするケースが多いからではないか」と推測する。

 松田さんは「ちょっとしたことで感染は防止できる」と話す。オウム病は、ほこりとして舞い上がった乾燥したふんを吸い込むことで感染する。「まずはこまめにふんの始末をすること。もちろんマスクをすることを忘れないで」と話す。他にも、▽十分に換気をする▽口移しでえさをやるなど過度な接触を避ける▽世話をした後に手洗いを徹底する――なども重要だ。
………………………………………………………………………………………………………
 ◆他のペット感染症
【犬・猫】
 ◇パスツレラ症
 かまれたり引っかかれたりして感染する。多くは軽症だが、糖尿病など基礎疾患があると重症化することがある。
【犬】
 ◇狂犬病
 ウイルスに感染した犬にかまれることで感染する。発症すると神経症状や呼吸困難に陥り、ほぼ100%死亡する。
【猫】
 ◇トキソプラズマ症
 ふんに混じった原虫などから感染する。妊婦が感染すると流産する場合もある。
 ◇Q熱
 ふんや尿、胎盤に含まれる病原体を吸い込み感染する。インフルエンザに似た症状が出る。まれに重症化する。
【爬虫(はちゅう)類】
 ◇サルモネラ症
 ヘビやカメなどが菌を保有している。多くの場合、食中毒症状が表れる。敗血症などの重症例もある。
----------

>犬は7割以上、猫は5割以上が持つとされる細菌で、感染力は弱いが、発症すると敗血症などでショック症状を引き起こし、急激に重症化す

ひょっえ~っ、やっぱり犬猫とキスするのはまずいんじゃないの?!
口移しで食べ物を与える人も、結構いそうです。

西洋映画なんかで、人間がペットとキスする場面なんぞ、時々見かけます。西洋人の感染率はどうなんでしょうか。ガタイがしっかりしているから、感染しにくいとか?(笑)

子どもの頃、インコを飼っていました。子どもですから、鳥かごの掃除ったって、フンを巻き上げ、微粒子を吸い込んでしまったような気がします。インコは大丈夫だったけど、オウム病は、たまに聞く病気でした。やはり気をつけないといけませんね。

そうそう、鳥って早起きです。夜明けとともに鳴き出します。家中、大迷惑です。夏なんか、午前5時過ぎにピロピロルルルッとやり出すんですから。
ある日、鳥かごの掃除をしていたら、私のインコは隙を見て逃げ出し、空へ飛んでいきました。それ以後、鳥を飼うことはなかったです。

鳥って、フンをいっぱいするので、まめにしなくちゃいけません。冬場の掃除は冷たくて億劫で。。。また、これで早朝に起こされることから開放されるなんて、思っちゃったんですぅ(^^;)。
子どもの頃は生き物の大切さより、掃除のつらさの方が優っていました。

今は植物を育てるぐらいがやっとです。うふふっ、朝顔を育てています。
朝顔なんて、小学校の理科の観察日記に登場するぐらいですから、簡単なはず、、、だったのですが、、、

深いんです!

朝日しか当たらないプランターと、一日中ガンガンに日の当たるプランターとに、同じ種類の朝顔の種をまいたのですが、、、両方、双葉までは同じように出ました。
んが、一日中、日のあたるプランターの葉は、そこで終わり。枯れちゃったんですぅ(*0*)。

朝日を当てれば、朝顔は育つ。日の光を当てすぎても育ちません。おそらく、西日がガンガン当たるのが、植物にとってはあまりよくない気がします。経験上なんですが、、、うちの庭では、西日しか当たらぬ場所には、雑草ばっかが生えるのでそう思います。大きな花とか、色の鮮やかな花とかは、どーも、朝日が当たる場所のほうが成育がいいです。


夏は朝顔だよねって思う人、<ここをクリックよろしくね~ >

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)