乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

歯止めかからぬ医師不足

2012年03月27日 | 患者の気持ち
術後6年目検診を受けてきました。
半年ごとの定期検診って、いつまでたっても気分的に暗くなります。今朝は久しぶりに、両親の写真の前で手を合わせちゃったりして^^;

病院は、見かけはそんなに混んではいなかったのですが、、、外国人が多くて、通訳を通しての診察は、日本人の2倍の時間を要します。診察は予約制ですが、通訳が足りず、時間通りに進行しません。診察前に既にぐったりです。

診察室に入ったら、こころなしか先生もお疲れ気味に見えました~~;
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【大分大病院の呼吸器・乳腺外科で医師7人が一斉退職】

4 月から手術、新患受け入れ中止

 大分大学病院は、所属する医師の相次ぐ退職により、4月1日から呼吸器外科と乳腺外科で新規患者の受け入れなどを中止し、診療を大幅に縮小する。退職するのは、第2外科に所属する10人の医師のうち、教授の川原克信氏と准教授ら7人。



 川原氏は3月末で定年退職を迎えるが、ほか6人の医師の辞職理由は「一身上の都合」(同大病院広報部)。6人の医師の辞職は今年2月中旬までに明らかになり、病院側は慰留に努めてきたというが、叶わなかった。



 第2外科は呼吸器外科、乳腺外科、食道外科などの診療を担当しているが、4月以降は医師が3人になるため、新規患者の受け入れを中止する。手術や入院も行えないため、診療は再診患者の外来のみとなる。新規患者、手術や入院が必要な患者は、同じ大分市内にある大分県立病院や大分赤十字病院へ紹介する予定。



 呼吸器外科の外来患者数は1300人、延べ入院患者数は3500人。乳腺外科の外来患者数は1800人、延べ入院患者数は1300人に上る。(いずれも2010年度)

 同大では教授が定年退職する場合、半年から1年後に教授を公募するのが通例。しかし、今回は教授とともに准教授も退職するため、特例的に4月か5月にも第2外科教授を公募する方針だ。
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大分市に住んでいる患者の皆さんは、大丈夫でしょうか? 
抗がん剤治療となると、通院日数が多くて長いので、通える病院を探すとなると苦労しますよね。私は自転車で通院できる病院を選んで手術したのですが、それで本当によかったです。
私のアジュバントは、ハーセプチンによる一年間の投薬だったので、遠くの病院なんて、とても通えなかったでしょう。私はハーセプチンがあまり体に合わず、吐き気が結構あり、バスは元よりタクシーに乗るのも辛くて、自転車が一番通院しやすかったのです。

選択する病院があるうちはいいのですが、病院すら少ない地域では、病気の種類を問わず、患者は通院するのに苦労しますね。元気な若者でも、長距離の通院は辛いのに。

医師不足は首都圏でも止まらない様相を呈してきました。
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【日大練馬病院の継承、4月の常勤医は120人から70人に】

継承に向けた計画書を地域医療振興協会が提出

 地域医療振興協会は3月13日、今年4月に日大から運営を引き継ぐ練馬光が丘病院(一般病床342床)の継承に向けた事前相談計画書を東京都に提出した(関連記事)。練馬区によると、4月1日の開設時点で協会が確保した医師数は常勤70人、非常勤40人。日大練馬光が丘病院の常勤121人、非常勤48人(いずれも昨年12月末時点)を大きく下回った。看護師も、日大練馬光が丘病院の約280人(同)より大幅に少ない180人となった。



 各診療科の医師数は公表していないが、小児科は常勤医9人と非常勤医7人、産婦人科は常勤医2人と非常勤2人体制で運営するという。日大練馬光が丘病院では、小児科の常勤医が15人、産婦人科の常勤医が5人おり、新病院ではともに減員となる。また耳鼻咽喉科、血液内科、精神神経科、病理診断科については、当面は非常勤医での対応となる。



 計画書の提出を受けて練馬区は3月14日、区議会の医療・高齢者等特別委員会に報告した。しかし委員からは「後継法人を選定する際、小児、周産期医療を手掛けることを条件としていたはずだが、これでは小児科医も産科医も足りないのではないか」など、スタッフ確保に関して不安の声が上がった。これに対して区は「産婦人科では当面、妊娠32週までの妊婦を診る。出産の受け入れは夏以降に始める」と説明した。



 区によると、新病院では外来は1日800件を見込み、4月1日から救急告示病院として救急患者を受け入れる考えだ。指定に一定条件が課される二次救急医療についても申請しているが、「二次救急の受け入れ開始時期は未定」と練馬区地域医療課長の新山博己氏は説明した。



 また、引き継ぎの時点で入院患者を一時的に減らすが、その後徐々に増やしていくという。「新しい病院として運営を始めてみないと分からないが、342床を稼働させるのは早くて3カ月後になるだろう。入院稼働率は80%を目指す」(新山氏)としている。



 事前相談計画書は、病院の運営法人が変わる際、病院の規模・機能をそのまま引き継ぐ“継承”の形で開設するときに提出するもの。一時的に減らした病床の稼働を元のレベルに戻すまでのスケジュールやスタッフの確保策、引き継ぎの予定などを記載する。協会は当初、昨年11月までに計画書を提出するとしていたが、スタッフの確保や引き継ぎが進まず、提出が遅れた。



 計画書の提出を受け、許可権限を持つ東京都は継承の可否を判断する。その後、協会が開設許可申請と使用許可申請を行い、都の許可を経て練馬光が丘病院の運営が協会に継承される。

常勤医70人? 常勤換算70人?
 「日大光が丘病院の存続を求める区民の会」は3月14日に会見を開き、練馬区が発表した医師数に対する疑念を示した。区民の会が日大などへの聞き取りをまとめたところ、協会が確保した常勤医は多くても40人程度とみられるという。「区は常勤医70人と説明するが、常勤換算で70人なのではないか」と区民の会代表の神津眞久氏は指摘した。



 計画書を受け取った都に確認すると、「計画書では常勤換算で70人となっている」と説明。区の報告とは異なっており、区の情報開示のあり方が今後問題となる可能性がある。



 また、新病院では総合診療科が救急患者を受け入れる。これについて区民の会は、「総合診療科の先生が救急患者を診ることができるのか。4月からの病院の形が見えないことに不安を感じる。病院開設前に、練馬区と地域医療振興協会には住民向けの説明会を開いてほしい」と訴えた。
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超高齢化を前に、医療インフラが急激に崩れていくような感じがします。根性論ではどうにも乗り切れません。じゃあ外国から医師を呼べばいいじゃないか、という考え方も???と思ってしまいます。これって、移民促進政策にもつながるような気がするのです。

日本人はあまり多民族との共生が上手ではないような気がして、私は移民促進には反対です。とはいえ、超高齢化社会になった時は、若い世代の日本人だけで高齢者を支えるのは絶対無理です。というか、そうなることは既にわかりきっている若者たちが、日本にとどまっているのかさえも疑問なんですけど。。。


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栄養指導の効果

2012年03月22日 | 食と栄養
最近、高齢者向きの宅配食のサービスに、バラエティが出てきました。好きなメニューがチョイスできるのが魅力です。スーパーでも、高齢者向けのミニサイズ(お子ちゃまランチじゃなくて)のメニューが充実してきたと実感します。

私は自炊していますが、、、腰痛悪化により、台所仕事がつらい~~ですっ(。≧Θ≦。)。食器洗器はあるのですが、、、1人分だと、器械を使うのがちょっと半端な量になるのです。でも、手洗いすると腰にくる。。。

高齢になると、食事を作るのと片付けるのがいやになるんだろうなと、しみじみ思います。
いつまで自炊する気力があるかわかりません。おいしくて安価で栄養管理の行き届いた宅配食があれば、絶対飛びついちゃいます。料理を作るのって、結構時間がかかりますよね。食べるのはあっという間で、片付けも時間を使うし。。。

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【生活習慣病患者への栄養指導と宅配食の組み合わせは減量とともに血圧・血糖管理に有用】

生活習慣病患者を対象に、栄養管理士による「栄養指導」と適正カロリー・塩分を摂取する「宅配食」(提供食)を組み合わせることにより、2カ月間の短期間の介入で、減量とともに、血圧やグリコアルブミン値の改善が期待できることが示された。「スタイリスト研究」の成果で、福岡大学心臓・血管内科学の朔啓二郎氏らが、3月18日まで福岡で開催された第76回日本循環器学会(JCS2012)で報告した。



 スタイリスト研究は、経済産業省の「平成23年度医療・介護等関連分野における規制改革・産業創出調査研究事業」の一環として行われた。無作為単盲検の多施設共同研究で、生活習慣病患者を対象に、在宅配食と栄養指導による生活習慣病の改善効果を検討した。

 対象は、2型糖尿病または境界型糖尿病を含む耐糖能異常(日本糖尿病学会の診断基準)、高血圧症(2009年の高血圧治療ガイドラインの診断基準)のいずれかを満たす20歳以上の症例で、規則正しく3食を摂取できる人。BMIが20kg/m2未満で身長148cm未満、一般食材にアレルギーのある人、試験期間中に生活習慣の変更や減量を予定している人などは除外した。



 食事については、参加者が日常食べている食事を日常食、コンビニエンスストア(コンビニ)から宅配、あるいはコンビニから持ち帰って食べてもらうものを提供食と定義した。



 この研究では、日常食を4週間食べた後、提供食を4週間食べる、という試験デザインとした。提供食を食べる期間中は、朝食は自由に食べてもらう一方、昼食と夕食はカロリーと塩分を適正とした食事をコンビニから提供し食べてもらった。一般に食事介入を行う研究では、参加者のコンプライアンスを維持することが難しいが、今回の研究は、外食が減って自宅で食事する、いわゆる内食や中食の機会が増えていることを背景に、コンビニで管理した食事を提供した。



 その上で、参加者200人を無作為に4群に割り付けた。
「日常食・提供食の摂取だけで栄養指導なし」をA群、
「日常食期間中のみ栄養指導を行い、提供食期間中は栄養指導なし」をB群、
「日常食期間中の栄養指導はなく、提供食期間中のみ栄養指導あり」をC群、
「日常食・提供食期間の両方で栄養指導あり」をD群とした。



 なお、提供食については、1200kcal用(昼食、夕食はそれぞれ400kcal)、1600kcal用(各533kcal)、1800kcal用(各600kcal)の3種類を用意し、被験者ごとに適正カロリーを算出して適正カロリーに近いものを食べてもらった。提供食のメニューは20種類で、各食事における塩分量は3g以下に設定した。



 栄養指導については、日常食あるいは提供食の開始時に栄養士が被験者と30分程度直接面談し、被験者の対象疾患に沿うかたちで、適正カロリーを守るための指導が行われた。面談2週間後には電話で10分間の栄養指導を行った。なお、直接面談の際に医師は同席せず、診察に影響しないよう栄養指導の有無については主治医に報告しなかった。



 主要評価項目は体重の変化、副次評価項目は収縮期・拡張期血圧、空腹時血糖、グリコアルブミン、HbA1c、LDLコレステロール(LDL-C)、HDLコレステロール(HDL-C)、トリグリセライド(TG)の変化。



 患者背景は各群間で有意差はなく、年齢は65歳前後、BMIは26~27kg/m2前後、高血圧合併例が7~8割、2型糖尿病合併例は4~6割だった。各群ともに約8割が、食塩摂取量が1日10g以上だった。



 試験の結果、全参加者を対象に、日常食から提供食に切り替えた際の体重変化量を検討したところ、提供食を4週間摂取した後は体重が約0.6kg減少し、日常食中と比較して有意に低下した(P<0.01)。



 次に、栄養指導が体重変化に影響を与えるかを検討するため、栄養指導のなかった群(A群)と1度でも栄養指導のあった群(B、C、D群)に分けて解析した。その結果、栄養指導なし群では体重の有意な減少は見られなかったが、栄養指導あり群では提供食摂取開始時(試験開始4週目)から試験終了時(8週目)の間に有意に減少していた。



 副次評価項目のウエスト周囲径、収縮期・拡張期血圧、グリコアルブミン、HbA1cの変化では、各群間に有意差はなかった。それぞれの群について解析した結果、B群でHbA1cが、C群でウエスト周囲径とグリコアルブミン、HbA1cが、D群でウエスト周囲径、拡張期・収縮期血圧がそれぞれ研究開始時に比べ有意に低下していた。

 さらに、栄養指導なし群と栄養指導あり群に分けて解析したところ、栄養指導なし群に比べ、栄養指導あり群では体重、ウエスト周囲径、収縮期・拡張期血圧、グリコアルブミンのいずれも有意に改善し、栄養指導の効果が確認された。



 朔氏は本研究の留意点として、(1)BMIが20kg/m2以上が参加可能で、肥満症例のデータではないこと、(2)2カ月間と短期間での最小の介入であり、長期的な効果は分からないこと、(3)提供食の摂取率が6~7割だったこと、などを挙げた。その上で、「栄養指導と提供食を組み合わせることは、生活習慣病の非薬物療法として有用」と結論した。
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約2か月間の実験では、栄養指導に効果がありだったんですね。ほどよく管理された生活が、一種の“生活刺激”を作ったんじゃないかしら。

でも、、、人間はまんねりしてくると、惰性に走る生き物でもあります(^^;)。私だったら、、、宅配食を食べつつ、オプションと称して大好きなチョコレートやまんじゅうをどっかり食べてしまいそうです。食習慣はなかなか変えられないと思うんです。管理された生活が苦痛になってくるというか。。。

食べてもノンカロリーのチーズケーキとか羊羹とか、もちろん、味は超一流どころのそれと同じで、そーゆーのの食品開発をお願いします。へへっ。

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被災地への医療派遣は短期

2012年03月14日 | 社会
またまたご無沙汰していました。寒の戻りで持病の腰痛が悪化しちゃって、トホホな日々を過ごしています。皆様は、腰は大丈夫でしょうか。

東北の大震災から1年が過ぎ、医療についても検証めいたリポートなどが出てきましたね。そのうちの1つを読んでみました。
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【長く常勤してほしいが、実際の派遣は短期】

被災地の医療の窮状を3県の医師らが訴え

 日本医師会や日本看護協会、全日本病院協会など34の医療団体で構成される被災者健康支援連絡協議会(代表:日本医師会会長の原中勝征氏)は3月5日、震災以降13回目となる会議を開催した。被災3県の医師会関係者らもテレビ電話で参加。被災地側と医療支援側における医師派遣期間のミスマッチなどが課題に挙げられた。協議会では、こうした課題の解決を図りつつ今後も医療支援に当たっていく。



 医療従事者の不足を訴えたのは、福島県医師会常任理事の星北斗氏。「(原発事故の影響で)県全体の医師や看護師の人数は依然として減少しており、救急医療の機能も大きく低下している」と語った。こうした状況をカバーするため協議会は、運営する「情報共有サイト」において被災県からの医療支援の要請を集めて医師派遣などを続けている。ただ事務局長の横倉義武氏(日本医師会副会長)は、「長期間・常勤の支援を要望する被災地側と、短期間・非常勤の派遣になりがちな支援側にミスマッチが生じている」と指摘、医療支援の課題に挙げた。



 これについて星氏は、「警戒区域で診療していた医師の3分の2は今も福島県の内陸部などにとどまっている。こうした医師に南相馬市をはじめとする浜通り地区の医療を担ってもらい、それにより開く穴を他県からの医師派遣で補ってもらうといった工夫も考えていくべきだ」と話した。



 これに対して岩手県医師会会長の石川育成氏は、「これまでの医療支援が効果的に働いたほか、被災した県立病院も全て仮設診療所を開設して復旧の兆しが見えてきた」と述べ、宮古市では3月いっぱいで同県医師会の医療支援チームなどを受け入れなくて済むようになるという予定を明らかにした。一方で、「仮設住宅に入居した被災者に身体・精神の両面からケアすることが必要になっている」(岩手医大学長の小川彰氏)状況を紹介し、協議会にコメディカルの積極的な派遣を要望した。



 宮城県医師会会長の嘉数研二氏が問題として挙げたのが、
(1) ヒト、(2)金銭、(3)情報の3つ。

特に金銭の面では、「1~3次補正予算で医療機関の復興に関する補助制度が創設されたが、対象が自治体の医療機関に限定されるものもあり、あまり役に立っていない」と指摘。同じ宮城県でも、石巻市では87%の医療機関が診療を再開しているのに対して気仙沼市では70%程度にとどまり、その一因に補助制度の使い勝手の悪さがあるとした。また嘉数氏は、同県医師会の医療支援チームを今後立ち上げることを明らかにした。



 今回の議論などを受けて同協議会代表の原中勝征氏は、「今後も国や各県から(医療提供体制の復興などに関する)具体的な策が出されるだろうが、協議会が被災地との間に立ってこうした政策が効果的に機能するよう活動していきたい」と語った。
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医療支援チームの受け入れについて、足りているところと足りないところと、差がでている現状でしょうか。

テレビで被災地の防災状況を紹介した番組を見ました。石巻市の防災意識は非常に高いとのこと。中学生が隣の敷地の小学生の手を取り、一緒に逃げる訓練とか、地域住民も加わっての市民全員参加型の訓練とか、日頃から防災意識を高める努力をしていたようです。となれば、非常時の医療体制も視野に入っていたのでしょうね。

私のような腰痛の持病だと、高血圧とか糖尿病など、生命維持に大きく影響する病気ではありません。被災地で、非常事態なんぞに病院へ行っても、治療はかなり後回しになるでしょう。

しかし、避難所暮らしをするとしたら、腰痛は被災者を大きく苦しめる病気ともなりえます。というか、、、雪の降る日に体育館とか公民館で、せんべい布団に寝かされたら、翌日には腰痛にヒーヒー言いそうです。

患者側からすると、担当医師が途中で変わるのもストレスになります。しかし、医療支援で派遣される医師も、長期滞在はストレスになりそうです。医師があふれている国ならば、仕事にありつけてよいのかもしれませんが、日本は医師不足で全国的に困っています。

となると、いかに支援チームを適所に合理的にふりわけるか。
これは、国や市などの行政の仕事になるのでしょうが、う~ん、この国で「合理的ふりわけ」って言葉はなじみが薄いような気もします。国会中継なんか観ていると、とってもそう思っちゃいます。

私は震災が起きると、国会であーだこーだ言う側ではなく、確実に避難所でヒーヒー言う側になるので、このリポートは切実です。

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大腸スコープの効果

2012年03月09日 | 病気・症状
昨年に健康診断を行った際、検便で潜血反応が出て、大腸スコープ検査をするはめになりました。
で、ポリープが発見され、その場で切除。生険の結果、数年後に癌化するタイプのポリープと判明しました。大変ラッキーだと思ったのですが。。。

で、医師に一年後に再度、大腸スコープ検査をして、切除部位がどーなったか見たいと言われました。そろそろ検査をしなくちゃいけないんですが、、、のど元過ぎれば何とやらで、なかなか予約を取る気になれまへん(〃ω〃)。

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【大腸の腺腫性ポリープ切除で大腸癌死亡リスクが半減】

NEJM誌から

切除後の転帰を16年追跡し一般集団と比較

 大腸内視鏡による腺腫性ポリープ切除は、その後の大腸癌罹患率を下げるだけでなく、大腸癌死亡も予防することが、米Memorial Sloan-Kettering癌センターのAnn G. Zauber氏らによるコホート研究で明らかになった。論文は、NEJM誌2012年2月23日号に掲載された。



 著者らは先に、米国内7施設が参加したNational Polyp Study(NPS)で、腺腫性ポリープの内視鏡的切除は大腸癌罹患率を有意に減らすことを示している。今回は、この処置により大腸癌死亡も減らせると仮定し、同じコホートを追跡した。



 NPSの組み入れ条件は、1980~90年に、初回大腸内視鏡検査の実施を目的としてNPS参加施設に紹介され、ポリープが見つかった患者のうち、以下の条件を満たす人々。

(1)大腸癌の既往、家族性のポリポーシス、炎症性腸疾患の病歴または家族歴、ポリープ切除歴のいずれもなし、
(2)同定された全てのポリープを内視鏡的に切除し分析したところ、腺腫が1つ以上見つかった。



 条件を満たした2602人を登録し、その後の検査を短い間隔で受ける集団とより長い間隔で受ける集団に割り付けた。切除されたポリープがすべて非腺腫性だった患者773人はNPS試験の対象にならなかったが、今回の大腸癌死亡に関する分析では内部対照群として追跡した。



 腺腫性ポリープ切除を受けた人々を15.8年(中央値、最長23年)追跡し、死亡登録(National Death Index)を用いて生存を確認、死亡者については死因を特定した。一般集団に予測される大腸癌死亡率は、サーベイランス/疫学/最終結果プログラム(SEER)に基づいて算出した。



 内視鏡的に腺腫の切除を受けた2602人のうち、1246人(48%)が追跡期間中に死亡していた。このうち12人が大腸癌死亡だった。



 同じ人数の一般集団に予測される大腸癌死亡は25.4人であったため、標準化死亡率比は0.47(95%信頼区間0.26-0.80)となり、大腸内視鏡による腺腫性ポリープ切除は、大腸癌死亡を53%減らすことが示された。追跡期間を10年で分けると、10年未満の標準化死亡率比は0.44(0.14-1.06)、10年以上では0.49(0.23-0.93)になった。



 一方、非腺腫性ポリープの内視鏡的切除を受けた773人も、16.5年(中央値)追跡した。非腺腫性ポリープのみが見つかった患者は、腺腫性ポリープがあった患者に比べて年齢が若く(57歳と62歳、P<0.001)、女性が多かった(40%と34%、P=0.002)。そのためか、大腸癌死亡は1人のみと少なかった。ポリープ切除から10年間の、非腺腫性ポリープ患者と比較した腺腫性ポリープ患者の大腸癌死亡の相対リスクを求めたところ、1.2(0.1-10.6、P=1.0)と有意差を示さなかった。



 得られた結果は、腺腫性ポリープの内視鏡的切除は大腸癌死亡をも予防できることを示し、内視鏡を用いたスクリーニングの実施を支持した。



 著者らは、今回対象とした腺腫性ポリープ切除術群の57.3%に進行した腺腫が見つかっており、大腸癌リスクがより高い集団だったと考えられることから、日常診療において腺腫性ポリープを切除した場合には、一般集団との死亡率の差、すなわち大腸癌リスク低減幅はより大きくなる可能性があると考えている。



 原題は「Colonoscopic Polypectomy and Long-Term Prevention of Colorectal-Cancer Deaths」、概要は、NEJM誌のWebサイトで閲覧できる。
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大腸癌のリスクを半分にする、なんて報告を読むと、検査は絶対しなくちゃって思うんですけど。。。昨年、その時の状況をブログに書きましたが、検査前日の腹くだしに始まり、検査の壮絶さ(苦笑)を思い出すと、どーも予約する気力が湧きません。

せめて、スコープ検査の上手な医師に当たっていれば、ほいほいっと予約しているのかもしれません。検査を受ける皆様が、私のような経験をしないことをお祈りいたします。

あ~あ、気乗りしないんだよなあ。

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抗がん剤と認知症

2012年03月04日 | 病気・症状
最近、認知症を検証したテレビ番組を観ました。反響が大きいのか、同様の内容でたて続けに何本か観ました。

私も認知症に大きな関心を持っている一人です。最近、人の名前が覚えられず、困っています。1人、2人を紹介されたら、なんとか覚えられるのですが、3人を一気に紹介されると、3人とも名前を覚えられません。まずいかなあ。。。


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【術後CMF療法による認知機能への影響は長期にわたり続く可能性】

乳癌化学療法の認知機能への長期的な影響を調べたケースコホート研究で、20年以上前に術後CMF療法(シクロホスファミド、メトトレキサート、フルオロウラシル)を受けた乳癌女性では、癌の既往のない女性に比べて、認知機能がわずかだが統計的に有意に低下していることが明らかになった。化学療法は短期的に認知機能へ影響を及ぼすことが知られているが、長期的な影響を示したのは初めて。この結果はJournal of Clinical Oncology誌2月27日号に掲載された。



 研究の対象は、1976年から1995年にCMF療法を受けた50-80歳の乳癌患者196人(化学療法群)。術後ホルモン療法を受けた女性や二次発癌、再発、転移のあった女性は除外した。術後にCMF療法として、シクロホスファミド100mg/m2を第1日目から第14日目、メトトレキサート40mg/m2を第1日目と第8日目、フルオロウラシル600mg/m2を第1日目と第8日目に投与する治療を6サイクル受けていた。対照群は疾患リスク因子を調査しているRotterdam研究に登録し、癌の既往のない50-80歳の女性1509人。



 化学療法群の平均年齢は64.1歳、対照群は57.9歳(p<0.001)。化学療法群の女性が乳癌と診断された年齢は平均で42.9歳、診断から研究登録までの期間は平均21.2年(SD4.4年)だった。



 7つの神経心理学的検査を全員に行い、評価は年齢や教育、抑うつ尺度で調整した。



 その結果、化学療法群は対照群に比べて、言葉を思い出す即時記憶(p=0.015)や遅延記憶(p=0.002)、情報処理速度(p<0.001)、言語流暢性などの遂行機能(P=0.013)、思考と運動機能の調和を必要とする精神運動速度(p=0.001)が低かった。



 研究グループの一人であるオランダ癌研究所のSchagen氏は「この調査結果は、CMF療法で治療された乳癌女性において、より密接に認知機能をモニタする必要があることを示唆しているわけではない」と述べている。一方で、「乳癌治療の認知機能への長期的な影響を示すことで、乳癌患者が認知機能上の問題を経験したときに、適切なサポートが受けられるようにできるかもしれない」としている。

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私はタキソールで記憶力ががた落ちになりました。人の名前を記憶できなかったり言葉を思い出せないどころか、やる気がでなくて大変困りました。投薬終了後、3年ぐらいは全然だめだめでした。自分でも頭の違和感が大きく、何とかしなくちゃいかんと、外に仕事を取りに行ったりしたのですが、、、コンピュータソフトの使い方を覚えられず、かなりつらい時期を過ごしました。

言葉を思い出せないのは、年齢が上がるほどよく出てきますよね。昔の日記を読むと、今より言葉使いが豊富できちんと漢字で書いている。今はボキャ貧で単調になっているなあと実感します。

しかし、今後はお葬式などで、いやでも他人と厳粛な席上で会話とか挨拶とかする機会は増えてきます。脳は鍛えるほどに活発になるといいますから、あまやかさず課題を課した方がいいんでしょうねえ。

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