乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

死にたい。

2012年12月25日 | 患者の気持ち
皆様、楽しいクリスマスを過ごしてらっしゃいますか?
私は、、、人生最悪(だと思う)日を過ごしております(T*T)。

今月初旬の寒~い晩、いつものようにウォーキングを1時間弱行いました。あまりに寒い夜だったので、通常の運動靴ではなく、ぶかぶかのブーツで歩いちゃったんです。で、膝を傷めたのですが、、、だましだまし過ごしていました。その後も毎晩ウォーキングをしていたのですが、、、徐々に悪化。選挙の朝、室内でコードに足をひっかけ、転倒。通常だったら、軽く踏ん張れる状況だったのです。が、既に膝が悪く、踏ん張った瞬間、膝のお皿に強い痛みを感じました。

半月板損傷です。
画像で見ても、医師の説明を聞いても、1、2か月後には手術になりそうです。

病院で診断された後は、ギブスで固定となりました。これは困りました。私は一人暮らしの自営業者です。

膝の痛みもさることながら、変な歩き方を強いられ、腰痛も出現です。というか、日に日に腰痛がひどくなっています。整骨院でマッサージや鍼治療を受けたい。でも、仕事ができず、毎日のタクシー通院は経済的につらいものがあります。なので、自宅でじっと我慢です。

起きていると膝が痛む。が、横になると腰が痛む。風呂に入れず、食事も作れず、かろうじてトイレに行くぐらい、他は何もできません。

80歳ぐらいになり、足腰が弱って動けず、あちこち痛いとこだらけって、こんな感じでしょうかね。

若い頃は怪我をしても、一晩寝るごとに回復を実感できました。将来に起こってほしいと思うことが起こりそうな気がして、日々を過ごせたのです。が、今回は、日々増す痛みのせいで、全くそんな気持ちになりません。
乳癌の手術の時は、傷口が痛かったのは1日だけ。しかし膝の場合は、そうはいかないでしょう。術後だって、こんな痛みがしばらく続く。そう思うと、どうやって生活するのか、、、考えなくては手術を受けられませんが、考えるのがしんどいです。

仕事はできないのに、医療費と交通費がどんどん出ていきます。石油ストーブの灯油もなく、電気ストーブだけ。台所にも立てず、髪もベタついてきて、これじゃまるで寝たきり老人。掃除はどうするよ? 五ごみ出しは?? もう死にたくなっちゃいました。

癌患者となって以来、鬱病患者が「死にたい」というのを、何と甘いことを言うのだろうと思っていました。癌になれば、死にたくなくなるよ。本当の死の恐怖を体験したことがないから、死にたいなんて口から出せるのだろうと思っていました。

半月板損傷も腰痛も、直接生命を脅かすものではありません。
しかし、、、それが絶望をもたらすことがあるのだと、私は体験しています。

怪我をして3日間は、冷凍庫にあったもんをチンして食べてしのいだのですが、、、食料が尽き、さてどうしようかと。友達に助けを求めようとしても、皆、働いているから、土、日しか体があかないし。。。

「ノエルちゃん、選挙ではどーもありがとうございました。今、スーパーにいるんだけど、ノエルちゃんの好きなパンを持って行きま~す」
と、4日目に亡き母の友人から電話が。彼女と母は同時期、ある宗教に入信しました。で、今回の選挙では、ある党を応援することになっていました。母の娘である私にも当然のように、選挙協力のお願いがあったのです。

これはもう、「慈悲の心」を掲げる宗教家の心に頼るしかありません。事情を話して食料を買ってきてもらいました。
いや~~、助かったぁ! その後、病院まで車を出してくれたし、灯油も買ってきてくれたし、おかずまで作って持ってきてくれました。彼女にとってはとんだ迷惑ですが、責任感の強い彼女です、たびたび電話をくれます。

投票に行く前に怪我しちゃったんだけど、それは“口”チャック。本当に本当にありがとうございます。

ノエルの晩にこんなエピソードを書いちゃって、なんだかなぁ。。。

あ、今はようやく痛みが引いてきました。先の彼女がクリスマスケーキを持ってきてくれたし。まあ、波乱の人生、こんな年越しもありますよね。

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なかのひと

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「終活」が流行?

2012年12月16日 | 社会
前回のブログで紹介した「エンディングノート」、「終活」のアイテムとして用いられているようです。

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【「終活」震災を機に低年齢化 よりよく生きるために】2012年12月10日(月)21:00 (産経新聞)

 周囲に迷惑をかけず、自分らしく人生を締めくくりたい…。定年後に始めるイメージのあった「終活」が、東日本大震災を機に低年齢化しているという。象徴となる「エンディングノート」は、資産状況や葬儀の希望だけでなく、自分を見つめ、大切な人への思いを書き留めるメンタル重視型が人気。若いからこそ深刻にならず、「死の準備をすることで、より良い未来を」との前向き志向が共感を呼んでいる。

 11月20日、東京都港区立商工会議所で「30代から始める終活セミナー」が開かれた。

 29~42歳の男女12人が受講。システムエンジニアの矢野由佳里さん(32)は「震災発生時は都心の職場にいたが、激しい揺れに、もう家族と会えないかも…と不安がよぎった。死は身近なもの。後悔しない準備をしたい」と参加理由を語る。

 高級エンディングノートを企画販売するトゥルートラジェが主催。渋谷圭一社長(45)は昨年、母親をがんで亡くした直後、資産の把握に苦労したり、祖先について聞いておけばよかったと後悔したりした経験から、▽資産状況▽延命治療、葬儀や墓の希望▽家や自分の歴史▽大切な人へのメッセージ-などを自ら記録することを提唱。「病床の親に資産のことなどとても聞けない。一方、働き盛りの突然死も多く、遺志表明に年齢は関係ない。記憶力が鮮明な若いうちに記録を始め、更新していくことを薦めます」

 この日の講師は、人材開発や企業研修を手がける「自分楽」社長で静岡大大学院客員教授の崎山みゆきさん(47)。受講者に過去10年間の大事な出来事と目標を書き出させ、隣の席の人に2分間で伝える…という実践を行った。「自分の情報を整理し開示することは終活の基本。終活とは明日、自分がいなくなっても周囲が困らない準備。悔いのない生き方を歩んでいくことです」と崎山さん。

 大型書店に10種近いエンディングノートが並ぶ時代。一昨年コクヨが発売した「エンディングノート もしもの時に役立つノート」(1470円)は30万冊の大ヒットを記録した。

 一方、「あれこれ楽しく、遺言状を書こう。若いからこそ。」との作家、林真理子さんの推薦文の帯が目をひくのが、10月に発売された「未来に残すエンディングノート」(1575円)だ。

 「震災を機に、多くの人が生と死を見つめ直している。万が一のときに誰かに託せるノートが必要」と考えた集英社女性誌企画編集部の40代編集者らが、フェイスブック上に編集委員会を立ち上げ、一般の20~50代女性1400人超の声を反映して制作した。「生き方が多様化した今、さまざまな方がカスタマイズできるよう工夫した。日記やアルバム感覚で自由に使ってほしい。自分のための覚え書にもなります」と萱島治子編集長。

 「マイライフベスト10」「幸せ」「愛」の記録、「ありがとう」「ごめんなさい」のメッセージ記入欄など、誰もがヒロイン気分にひたって書ける仕掛けが乙女心をくすぐる。ピンクの表紙、ハート形ポケット付箋など華やかさにもこだわった。「プレゼントできるものを想定。これからの時期なら帰省のお土産に。正月に母と娘、姉妹で書いて、コミュニケーションツールとして楽しんでもらえれば」と田川久美副編集長。

 数人の使用例を見せてもらったが、凝った写真の切り張りやイラストから、その人生や人柄が浮かんでくる。9日には、センスよく仕上げるコツを指南する講座を、東京都中央区の「銀座おとな塾」で開くという。

 死は生物の宿命でありゴール。ならば早めに準備し、いつ死んでも後悔しないくらい現世を充実させたい。終活とは生きること、そのものなのだ。
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終末期をどうするか、すら、ビジネスにするっていうのは、すごいですねー。

とはいえ私も、早期に父が突然死したので、その後の処理には大変困ってしまいました。なんたって、お墓も即行で買うはめに。49日に間に合うようにです。
母は病死でしたが、確かに病床の親に資産のことなどとても聞けませんでした。が、家の金庫を開けたら、一番上に葬儀屋のパンフレットが置いてありました。さすが、癌患者。一応、心の準備はあったんです。

癌患者となってしまった人なら、多分、手術前に不要品は処分するんじゃないかと思います。女性ならば、出産前あたりに元彼系ラブレターなどの処理は済ませるでしょう。

しかし、「あれこれ楽しく、遺言状を書こう。若いからこそ。」
うまいなあ、林真理子。元コピーライターだっ。

そうそう、、、死者の灰をスイスでダイヤモンドに加工するサービスも、順調に伸びているそうですよ。主な注文者は、寡婦、子供を亡くした親なんだそうです。リングやカフスにして、身につけることが多いとか。

私は母が身につけた宝石を持っていますが、、、自分はつける気になりません。アクセサリーって、自分の好みのデザインでないと、どーもねえ…です。自分でデザインしたのを宝石屋に持っていったら、リフォーム代10万円ですと! なので、ほったらかしてあります。

こんな私ですので、たとえば親がエンディングノートを数十冊も書いていたとしたら、、、結構迷惑な気がします。スキャンして原本は処分したいと思っても、やっぱり捨てられない気がして。。。。

そうそう、家族写真はなるべく撮っておいたほうがいいですね。人生の節目は、皆、きちんと正装して。自分が乳癌になった時、この写真を見て生きる気力を得ました。

まあ、巷のビジネス根性に流されず、自分のスタイルを見つけることが一番だと思います。

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なかのひと

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トラスツズマブとラパチニブの医療費

2012年12月13日 | 病気・症状
厳冬期の選挙に向けて、各政党が選挙カーで演説をやっています。自宅に閉じこもりの私も、北風に乗って聞こえてくる演説には、ちょっと興味あり。

私は延命目的の高齢者医療の充実には反対です。

超高齢化を目前としているからではなく、「人間の寿命」というものを真剣に考えなくてはいけないと思います。

巷で「エンディングノート」の売り上げが伸びています。自分の終末を考え、埋葬法や財産処理をどうするかなど、自分で綴っておくノートです。延命治療に対する本人の意志明記もする人が多いそうです。現代の延命治療に対し、対抗する手段の一つのようにも見えます。

高齢者ほど選挙の投票率が高いから、政治家はあまりこの話には触れません。「社会福祉の充実を図ります」っていうけれど、財源はどうするのですか?
現政権だって、政権を取る時はこういいましたが、現状はどうでしょう???

私とて、未承認薬を一人の医師と病院のおかげで治療に使っていただいて生き延びている一人です。だからこそ、無駄な医療費は発生したくない。何とかずっと自力で稼ぎ、税金を払っていきたいと、腰痛をがまんして働いています。

人は70歳を前に、大勢が亡くなる。

これはある作家が言った言葉です。この現象は今もあまり変わっていないでしょう。日本人の平均寿命はもっと高いですが、自分が平均を越えられるかどうか、それは誰にもわかりません。
70歳を越えられたら、うんと喜んで祝ったらいいと思います。

耳に心地よい選挙演説をしても、私の心には響きません。耳障りの悪い現実的な話もしましょうよ。「ユートピア」なんて、この世にはないっ!

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【トラスツズマブとラパチニブによる転移性乳癌治療の実態調査、投与法の違いが医療費に反映】

 HER2陽性転移性乳癌患者におけるトラスツズマブとラパチニブによる治療は、医療費全体はほぼ同じだが、投与法の違いからトラスツズマブの方が投薬にかかる費用が顕著に高く、一方、治療中止率はラパチニブで高いことが明らかになった。医療保険データベースを用いて、実臨床での治療状況を解析した研究によるもの。米国Analysis Group社のGenevieve Gauthier氏らが、12月4日から8日まで米国サンアントニオで開催されたサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2012)で発表した。



 研究では、医療保険データベース「PharMetrics Integrated Database」を用い、治療の中止(連続して45日以上の中断)、医療資源の利用(入院、救急、外来など)、医療コスト(入院費や外来費などの医療サービス費、薬剤費を含む投薬費)を解析した。



 対象は、ラパチニブが米国で承認された2007年3月13日以降で、過去6カ月以上、医療保険制度に登録し、トラスツズマブもしくはラパチニブの使用開始から30日以上保険に登録していた転移性乳癌患者643人(トラスツズマブ治療381人、ラパチニブ治療262人)。



 患者背景で違いが見られたのは、年齢(トラスツズマブ治療56.7歳、ラパチニブ治療54.4歳、p=0.020)、投薬開始時までの罹病期間(185.8日、518.5日、p<0.001)、ファーストライン治療としての投薬(69%、28.2%、p<0.001)などだった。またラパチニブ治療患者でトラスツズマブ治療歴のある患者は65.3%を占めた。



 解析の結果、治療中止率はトラスツズマブ治療では48%だったが、ラパチニブ治療では63%と有意に高かった(ハザード比1.57、p<0.001)。



 医療資源の利用について1年間の発生率を比べると、外来受診がトラスツズマブ治療で26.64%、ラパチニブ治療で29.60%(発生率比IRR 1.19、p=0.05)、投薬のための受診がそれぞれ27.32%、13.26%(IRR 0.34、p=0.05)、入院はトラスツズマブ治療で0.77%、ラパチニブ治療で0.97%(IRR 1.15)だった。



 医療コストは、平均で1人あたり月に約11000ドル、その半分が医療サービス費だった(トラスツズマブ治療43.5%、ラパチニブ治療59.4%)。全体的にトラスツズマブとラパチニブの医療コストはほぼ同じだったが、投薬費はトラスツズマブのほうが1605ドル高かった(p<0.001)。ただし投薬費のうち、薬剤費はラパチニブのほうが高く(p<0.001)、投薬のための受診にかかる費用はトラスツズマブのほうが顕著に高かった(p<0.001)。



 またsensitivity analysis(感度解析)により、トラスツズマブ前治療歴の有無で、トラスツズマブ治療とラパチニブ治療を比較した。その結果、トラスツズマブ前治療歴のないラパチニブ治療患者では、トラスツズマブ治療患者よりも、入院が多く(IRR 1.74、p=0.002)、医療サービス費が高かった(p<0.001)。
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薬には、「使いやすい薬」と「使いにくい薬」があるといいます。奏効性は高いが、副作用も出やすい薬は、使いにくい薬ですね。

ラパチニブが承認された当初、トラスツズマブより奏効性が高いのではないかという評判もありました。が、副作用はトラスツズマブより強い。
抗がん剤治療は途中で止めると奏効性が格段に落ちてしまうため、副作用を必死にこらえながら治療を続けた患者も多いと想像します。

治療を受ける前、もちろんこういったことは主治医から話がありますが、副作用がどうでるかは、患者一人ひとり異なります。覚悟して治療に臨んでも、どうにも我慢できない結果になる人もいるでしょう。どちらの薬を選択するか、大変難しいですね。

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なかのひと

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筋力と早死

2012年12月09日 | 病気・症状
最近あまりに寒いので、アルミ製のキーボードを触るのが億劫です。

急な寒波に対応できず、まだ灯油ストーブを出せないまま。電気ストーブとエアコン、電気カーペット・毛布は出したけど、これじゃ電気代がとんでもないことになりそうです。

というわけで、体に筋肉をつけるのも大切だけど、もっと皮下脂肪をつけることにしますた。
なんかね、どんどん痩せてるんですわ。この寒さのせいで、皮下脂肪ががんがん燃焼しちゃって。

甘いものを食べまくっているのですが、、、太る前に、口内炎と吹き出物が顔中にできてしまいますた。

昨日はあまりの寒気と暴風に、散歩をするのをやめようかと思ったのですが、、、筋力が落ちるのは堪えられない。やっぱり外にでました。眼鏡が一発で曇りましたわ。

ダウンコートにズボンを2枚重ねで1時間弱歩いたのですが、、、今朝から喉が痛いでっす。

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【青年期に筋力が弱かった男性は早期死亡リスクが高い】

BMJ誌から  スウェーデン国民114万人を対象とした前向きコホート研究の結果

 16~19歳時点の膝伸展筋力と握力が弱かった男性は、55歳前に死亡するリスクが有意に高いことが、スウェーデン国民を対象とする前向きコホート研究で明らかになった。死因別では、自殺と心血管死亡のリスク上昇が有意だった。スペインGranada大学のFrancisco B Ortega氏らが、BMJ誌電子版に2012年11月20日に報告した。



 若い年代の人々の将来の死亡リスクを予測する因子が同定できれば、また、それらが介入可能であれば、病気の予防や早期治療が可能になると考えられる。既に、肥満や高血圧が早期死亡に関係していることは示されている。



 以前に、筋力が高い成人に比べて筋力が低い成人のその後の全死因死亡、心血管死亡、癌死亡のリスクは高いとする研究結果が報告されていた。だが、小児や青年の筋力が早期死亡の予測因子になるかどうかは明らかではなかった。



 先進国では、若い世代の死亡リスクは低いため、こうした研究を行うためには非常に大規模な集団を追跡する必要がある。そこで著者らは、男性国民皆兵時代のスウェーデンで、徴兵前の検査のために登録された当時16~19歳の男性(1951~76年生まれ)を対象に、青年期の筋力と55歳未満での死亡の関係を調べた。



 ベースラインで測定された膝伸展筋力、握力、肘屈曲筋力と血圧、BMIが記録されており、身長、体重などが極端に大きい、または小さい人々を除くなどして、条件を満たした114万2599人を06年12月31日まで追跡した(追跡期間の中央値は24.2年)。



 主要転帰評価指標は、55歳未満での死亡(全死因死亡、心血管死亡、癌死亡、自殺)とした。対象者を膝伸展筋力、握力、肘屈曲筋力のそれぞれに基づいて10分位群に分け、Cox回帰モデルを用いて筋力との関係を評価した。



 追跡期間中に2万6145人(2.3%)が死亡した。このうち死因が同定できたのは2万2883人だった。最も多かった死因は自殺(22.3%)で、癌が14.9%、心血管疾患(冠疾患と脳卒中)は7.8%だった。



 青年期に膝進展筋力と握力が強かったグループでは、55歳未満の全死因死亡リスクが有意に低かった。最低10分位群を参照にすると、第二10分位群から第四10分位群にかけて死亡リスクが低下し、それ以降は一貫して約20%のリスク低減を示した(ハザード比は0.78~0.84の間で、95%信頼区間は0.74-0.88)。10万人-年当たりの全死因死亡率は、膝伸展筋力の最低10分位群が122.3、最高10分位群が86.9、握力の最低10分位群は114.5、最高10分位群は90.9だった。



 筋力、BMI、血圧はそれぞれ独立した全死因死亡の危険因子で、筋力と全死因死亡の関係におけるエフェクトサイズは、十分に検証されている死亡の危険因子であるBMIや血圧と全死因死亡の間に見られたと同レベルだった。



 筋力が高い集団では、心血管死亡リスクも低く、最低10分位群に比べ、筋力がより高い集団のリスクは約35%低かった。10万人-年当たりの心血管疾患死亡率は、膝伸展筋力の最低10分位群が9.5、最高10分位群が5.6、握力ではそれぞれ8.3と5.6だった。



 筋力と癌死亡の間には有意な関係は見られなかった。



 筋力が高い集団では、最低10分位群に比べて自殺による死亡のリスクが20~30%低く、統合失調症や気分障害などのあらゆる精神疾患の罹患リスクも15~65%低かった。これは、青年期の筋力が低い集団においては、その後の精神疾患罹患リスクも高いことを示唆する。



 10万人-年当たりの自殺による死亡率は、膝伸展筋力の最低10分位群が24.6、最高10分位群が16.9、握力ではそれぞれ22.4と17.9になった。



 青年期に筋力が低かった男性は、55歳未満での全死因死亡リスクが高く、死因別では自殺と心血管疾患による死亡が多いことが明らかになった。握力は測定が容易で、握力計以外に特別な器具は必要無いことから、握力を指標に筋力が低いと判断された人々には、運動による筋力増強を促すべきではないかと著者らは述べている。



 原題は「Muscular strength in male adolescents and premature death: cohort study of one million participants」、全文は、BMJ誌のWebサイトで閲覧できる。
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スェーデン人というと白人系で、アジア人より胸板ががっちりした人が多い国ですね。寒い国なので、冬は家の中に閉じこもりがちになりそうです。が、トレーニングジムにいったり器具を自宅に保っていたりは比較的あるようです。まあ、夏場のレジャーはアウトドアが多いしね。

若い頃に運動をしてマッチョな体を作ろうというのは、洋の東西を問わず傾向はあるでしょう。

ファミコンばかりで体づくりをしないでいると、こんな弊害があるかもっていう示唆にもなっているような気がしますねえ。

若者は体を鍛えなくちゃね。
もちろん、閉経しちゃった乳癌患者の私も同じくですけど。。。

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