原作は、「ななのつぶやき-患者さんに合わせる」の、誓子さん編を元に作画しますた。
あとがき
「食べないのに太ってしまう」と言う人、時々聞きます。で、そんな人たちと合宿し、食事調査をすると、彼女らは結構食べています。しかも運動はしない。
これじゃ太るだろう、、、と内心、私は思います。
標準体重を大きく超えた人の多くは、食べすぎです。
しかし、です。
中には、本当にあまり食べないのに太っている人がいます。本人も体重を気にして、とってもがんばって食事を考えて食べていても、です。
合宿で彼女らの生活に密着しなければ、私の「きっと隠れ食いをしているのだろう」の先入観は抜けなかったかもしれません。
私の親ががんになった時、私は自分の生活習慣を大幅に改めました。栄養バランスに気をつけるのはもちろん、睡眠や運動にも、とっても注意を払った生活を続けました。
そして15年間、がんばった結果、私は乳がんになりました。
「がんは生活習慣病だから、あなたががんになったのは不摂生を続けたからだ」と言われたら、猛烈に反発するでしょう。私は不摂生をし続けたがん患者ではありません。
私は乳腺が濃い。だから乳がんになる確率は上がる、、、でも、これは私のせいじゃないですよね。
自分の努力じゃ、どうしようもないことってあります。
表面的に見て、既製の尺度で断定して、その考えを押し付ける。押し付けられた人は、どんなに傷つくか。
計り知れない憤りがあるでしょう。その状況では、何も受け入れられないでしょう。更に考えを押し付けられたら、反撃するか、または内にこもるか。。。
このエピソードでは、なな先生の患者に合わせる治療を行う態度が、患者の心に安心感を抱かせ、自殺を思い留まらせたのでしょう。とても根気のいる治療ですし、こんな患者が何人もいたら、一人では対処できません。
その一方で、妊婦さんの心は不安定になりがちです。どの妊婦さんも誓子さんのように、何かに追い詰められた気分になってしまう可能性を持ち合わせている。時間をかけた精神ケアが必要な妊婦さんは、潜在的に少なくないと思われます。
こうしたケースは、治療に時間をかけるほどよい結果が生まれるようにも見えますが、現状の産科医が、どこまでその時間を作れるものか?
‘なな先生’は、一体何人必要でしょうか。
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This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)