乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

乳癌と飲酒4

2011年11月29日 | 
昨夜、風呂上りにテレビを付けたら、家族モノのドラマをやっていますた。ストーリーはそんなに面白くなかったのですが、話の引っ張り方がうまくて、つい見てしまいますた。いつしか片手にワイン、ほろ酔い加減でこたつに入っちゃったら、もう止りません。ぐびぐび飲んでしまった。。。。><

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【1週間にグラス3~6杯のワインでも乳癌リスクは上昇】

JAMA誌から


 1日のアルコール摂取量が5.0~9.9g以上になると乳癌のリスクが有意に上昇し、若い時代(40歳まで)の飲酒と中年期(40歳以降)の飲酒はそれぞれ独立した乳癌の危険因子であることが、米Harvard大学医学部のWendy Y. Chen氏らが行った前向き観察研究で明らかになった。論文は、JAMA誌2011年11月2日号に掲載された。

 様々な研究が飲酒と乳癌の関連を報告しているが、飲酒量が少ない場合にも乳癌リスクが上昇するのかどうかは明らかではなかった。また、飲酒のパターンは年齢を重ねるにつれて変化することが多いにもかかわらず、日常的な飲酒パターン(飲酒の頻度や大量飲酒の有無など)や成人後の様々な年代での飲酒と乳癌の関係を分析した研究はこれまでほとんどなかった。

 著者らは、Nurses’Health Studyに登録された10万5986人の女性を1980年から2008年6月まで追跡し、飲酒量や飲酒パターンと乳癌の関係を調べた。80年の時点で調査を受けた女性の年齢は34歳から59歳の間だった。

 現在と過去1年間の飲酒に関する調査は80年、84年、86年、それ以降は4年ごとに06年まで計8回行った。摂取しているアルコール飲料の種類と摂取量を尋ね、80年から最新の調査時点までの各回の調査で得られた1日の飲酒量(アルコール換算)の平均を求めて累積平均飲酒量(g/日)とした。その値に基づいて、対象者を5群(0g/日、0.1~4.9g/日、5~9.9g/日、10~19.9g/日、20g/日以上)に層別化した。

 また、88年以降の調査時に、18~22歳、25~30歳、35~40歳という3通りの年代の1週間の平均的な飲酒量を尋ねて、18歳から40歳までの平均飲酒量を推定し、若い時代の飲酒量とした。さらに40歳以上の飲酒量を調査結果から求めて中年以降の飲酒量とした。

 主要アウトカム評価指標は、浸潤性乳癌の相対リスクに設定。80年以降の累積平均飲酒量を用いて、年齢、調査年度、月経開始年と閉経年、一親等の家族の乳癌歴、良性乳房疾患、BMI、経産回数、初回の満期産時の年齢、ホルモン補充療法、授乳期間、喫煙で調整して相対リスクを求めた。

 240万人-年の追跡で、7690例の浸潤性乳癌が発生した。飲酒量の増加は乳癌リスクの上昇と関係していた。乳癌罹患は、累積平均飲酒量0g/日群では1万8967人中1669人、0.1~4.9g/日群では3万7700人中3143人、5~9.9g/日群では1万1559人中1063人、10~19.9g/日群が1万212人中1091人、20g日以上が6192人中724人(うち362人は30g/日以上の飲酒者)だった。

 10万人-年当たりの罹患率は、0g/日群が281、0.1~4.9g/日群が309、5~9.9g/日群は333、10~19.9g/日群は351、20~29.9g/日群は356、30g/日以上群が413になり、0g/日グループを参照群とする調整相対リスクは、それぞれ1.06(95%信頼区間0.99-1.12)、1.15(1.06-1.24)、1.22(1.13-1.32)、1.20(1.07-1.35)、1.51(1.35-1.70)となった。1日の飲酒量が10g増加当たりの相対リスク上昇は1.10(1.07-1.12)になった。

 上記のように、統計学的に有意なリスク上昇は1日当たり5.0~9.9g(1週間当たりにするとワインならばグラスで3~6杯)以上の飲酒群に認められた(相対リスクは1.15)。1日に30g以上の飲酒(毎日ワインをグラス2杯以上)を続けていた女性では相対リスクは1.51と高かった。

アルコール飲料の種類と乳癌の関係を調べたが、ワイン、ビール、蒸留酒がもたらす飲酒量当たりのリスクはほぼ同様だった。

 次に、1週間の飲酒パターンと乳癌リスクの関係を調べた。飲酒日数が増えるにつれて調整相対リスクは上昇し(傾向性のP<0.001)、1週間のうちで最も多く飲酒した日の飲酒量が多いほど調整相対リスクは上昇(P<0.001)していた。累積平均飲酒量を調整に加えると、飲酒日数と乳癌リスク上昇の傾向性は有意ではなくなったが、最も多く飲酒した日の飲酒量と乳癌リスク上昇の間の傾向性は有意な値を維持した(P=0.04)。

 若い時代の飲酒と中年以降の飲酒は、それぞれ乳癌リスクとの間に独立した強力な関係を示した。いずれも1日当たりの飲酒量の増加と共に乳癌リスクは上昇し、傾向性のP値はどちらもP<0.001だった。1日の飲酒量10g上昇当たりの相対リスク上昇は、18~40歳が1.16(1.08-1.25)、40歳超では1.08(1.05-1.12)になった。

 女性では、飲酒量が比較的少ないグループにも、小さいながら乳癌リスクの有意な上昇が見られた。著者らは、少量飲酒の利益、たとえば心血管リスクの低減などとのバランスを考慮して、1人1人が飲酒について最善の選択をすべきだろうと述べている。

 原題は「Moderate Alcohol Consumption During Adult Life, Drinking Patterns, and Breast Cancer Risk」、概要は、JAMA誌のWebサイトで閲覧できる。
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なるほど、、私が乳癌になったのは飲酒のせいか(苦笑)。

>統計学的に有意なリスク上昇は
>1日当たり5.0~9.9g(1週間当たりにするとワインならばグラスで3~6杯)以上の飲酒群に認められた(相対リスクは1.15)。

>1日に30g以上の飲酒(毎日ワインをグラス2杯以上)を続けていた女性では相対リスクは1.51と高かった。

少量の飲酒はメリットがあるって言う人もいますが、、、この結果は厳しいですなあ。
冷え性の私は、お酒を飲むことで足先をあっためていたんですが。。。でも、乳癌に1度なったということは、なりやすい要因をかかえているということでもあるので、節制しなくちゃいけないでしょうねえ。(´。`)=3


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FDAがベバシズマブの乳癌適応取り消しを決定

2011年11月27日 | 病気・症状
承認薬でも、その後の追加試験で承認取り消しとなることがあるのですね。

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 【FDAがベバシズマブの乳癌適応取り消しを決定】

米国食品医薬品局(FDA)は、11月18日、米国でのベバシズマブの転移性乳癌への適応を取り消すことを最終決定した。ベバシズマブは、米国で2004年に大腸癌に承認されて以来、複数の癌に用いられているが、今回の承認撤回は乳癌以外の癌への影響はないとしている。

 ベバシズマブは、2008年2月、E2100フェーズ3臨床試験で無増悪生存期間(PFS)を5.5カ月延長したとの知見に基づいて、パクリタキセルとの併用で転移性HER2陰性乳癌の一次治療に迅速承認された。しかし、その後の追加試験において、PFSの改善はわずかであり(1カ月未満~2.9カ月)、全生存期間(OS)の改善や十分な臨床的有用性が示されなかった。

 さらに、ベバシズマブの使用には重篤な有害事象が伴い、ベバシズマブを化学療法と併用した場合、心臓発作や心不全、脳卒中、出血、消化管穿孔、肺動脈塞栓、重度の高血圧など多くの重大な副作用が有意に高まる。

 2010年12月、FDA癌治療薬諮問委員会(ODAC)はこうした重大なリスクを上回るだけの有効性は認められないとして、12対0の全会一致でベバシズマブの乳癌適応取り下げを採択し提言したが、製造元であるスイスRoche社傘下のGenentech社は自主的な承認取り下げに応じなかった。

 今回の承認取り消し決定の発表後もGenentechは、最大の利益を得る患者の特定に注力するとしている。また、パクリタキセルとの併用で化学療法未治療の転移性乳癌患者に対するベバシズマブの新たなフェーズ3試験を計画通り開始すると表明した。

 ベバシズマブは、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を標的とするモノクローナル抗体薬で、初の血管新生阻害剤である。現在、大腸癌、非小細胞肺癌、腎臓癌、脳腫瘍にも承認され、日本でも大腸癌、肺癌に続き、今年9月に進行乳癌治療に承認された。
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リスクとベネフィット。

今回の追加試験の結果では、薬の副作用のリスクが重いと判断されたように見えます。追加試験を行う前に、わからなかったのでしょうか。

ある程度、投与人数がそろわないと、様々なケースは出現しないのも事実です。
‘製薬会社の先走り’は絶対にしてほしくないです。その反面、この薬が大変奏功する人もいる可能性はあるでしょう。

薬の奏功性は、一人一人異なるし、実際使ってみないとどうなるかもわからない。難しいですね。


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妻と同居していない男性は自殺リスクが上昇

2011年11月24日 | 生活
この寒さ、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

こたつとストーブと、ついに両方だしちゃいますた。
こたつは眠くなるし、ストーブは足先が暖まらないし。早く夏にならないかなあ(笑)。

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【妻と同居していない男性は自殺リスク上昇-国立がん研究センター】 CVnews 2011年8月1日(月)18:15


 国立がん研究センターはこのほど、家族構成と自殺との関連について調査結果をまとめた。それによると、妻と同居していない男性は、一緒に暮らしている人に比べて自殺リスクが約2倍と、高いことが明らかになった。女性では、同居者が親だけの場合にリスクが上昇するなど、男女間で差があることも分かった。

 1990年と93年に岩手、秋田、茨城、新潟、長野、高知、長崎、沖縄各県の9保健所地域に住んでいた男女約10万人(40-69歳)について、2005年まで追跡調査した。この間に男性290人、女性116人が自殺によって死亡。これらについて、年齢のほか、自殺リスクを高める喫煙や飲酒などの要因を調整し、家族構成との関連を調べた。

■女性は「親と本人」世帯がリスク大

 調査結果によると、「一人暮らし」「同居者が親のみ」「同居者が子どものみ」「同居者が親と子」という男性は、同居者に妻がいる男性に比べ、自殺リスクが2倍前後も高かった。このため、男性の場合、「妻との同居」が自殺に対して予防的に働いているとみられる。

 一方、女性で自殺リスクが上昇するのは「同居者が親のみ」というケース。「夫婦二人暮らし」の女性と比べると約3.8倍にもなった。ただし、男性ではリスクが高まった「一人暮らし」との関連は見られず、「夫との同居」による差もなかった。統計学的には有意ではないものの、女性の場合は、「子どもとの同居」でリスクが低下する傾向が見られたという。

 これらの背景として、精神面以外に生活能力や収入、親の介護負担などの影響が考えられるとしている。

 同センターの研究班は、「家族構成による自殺リスクの違いが明らかになった。公衆衛生対策として、そのようなハイリスク者を支える社会的なシステムを構築することが求められる」と指摘している。
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男性の場合、1人暮らしが精神的にキツいというのは、調査対象者の年齢が40歳以上ということが大きいでしょうね。この年代の男性だと、「男は外で仕事、女は家で家事。」が、一般的なコンセンサスじゃないかしら。

とすると、家に帰れば自分によくしてくれるはずの妻の存在は、自分じゃ意識してなくても、大きそうです。家事が苦手だと、毎日が苦痛ですよね。私もそうなんですが(^^;)。

しかし、現在の中学校では、男女ともに家庭科の授業があります。男子学生も調理実習をするし、地域によっては、赤ん坊とふれあう授業もある。育児と家事に参加しろってわけです。
今時の若い男性を含む調査ならば、また違った結果になるんじゃないかしらん。

>女性は「親と本人」世帯がリスク大

わかるわーーーっ!!!

なんか、、、親の介護にあけくれていると、「私の人生、これで終わりか」と、じっと荒れた手を見つめてしまうんですよぉっ。
ま、旦那がいても、旦那の介護で同じことを思っちゃうのかもしれませんけど。

陽の当たる部屋で大好きな本を読み、お茶を飲んでケータイで友達と長話し。夕方になれば、あっつあつのシチューがテーブルに。お風呂はバラの花びら入りのお湯につかる。(花びらって、バスタブにくっついて掃除が大変面倒なのだ)。深夜番組を見放題。
あー、掃除、洗濯から解放されて、こんな生活をしてみたーい!←かなり小さな夢である


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センチネルリンパ節生険と術後合併症

2011年11月22日 | 病気・症状
国内でセンチネルリンパ節生険が行われ始めて、かなり時間が経ったと思うのですが、、、リンパ浮腫などの術後合併症についての評価って、国内では調査結果があまりなかったんですねえ。

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【センチネルリンパ節生検例は腋窩郭清例よりも術後合併症が少ない、前向き調査から】
 第19回日本乳癌学会学術総会 2011年9月2日~4日 仙台

 乳癌治療において、センチネルリンパ節生検のみを行った場合と非センチネルリンパ節摘出を行った場合のリンパ浮腫などの術後合併症の頻度は変わらず、腋窩リンパ節郭清を行った場合と比べると、リンパ浮腫など術後合併症が有意に減少することが前向き評価の結果から明らかになった。9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会学術総会で、癌研有明病院の木村聖美氏らが報告した。

 センチネルリンパ節生検は、我が国でも保険適応となり、腋窩リンパ節への転移を確認する際の標準治療になりつつあるが、腋窩リンパ節郭清を行った場合とセンチネルリンパ節生検で終了した場合で、術後合併症の頻度がどの程度違うかなど、前向きに調査した例はほとんどない。今回木村氏らは、センチネルリンパ節生検で終了した場合のリンパ浮腫などの合併症の頻度や程度、関連因子について検討し、腋窩リンパ節郭清症例と比較した。

 対象は、2010年1月から2010年6月に原発性乳癌に対し、同院にて根治手術を施行した片側症例364例。後日対側乳癌手術を行った症例、転院症例、腋窩再発例、死亡例は除外している。

 手術前日に入院した際と、術後1年の外来受診の際の2回、両側上肢周径の計測を行うと同時に、痛み、知覚障害、運動障害、炎症などの合併症に関する問診を行った。浮腫は、術前と術後1年で両側上肢の腋窩周囲、肘の上下5cm、尺骨頭、手背周囲で周径を計測。患側と健側の周径が、術前より2cm以上増大していた場合、浮腫ありと判定した。

 センチネル生検のみで郭清を省略したSLNB群(145例、平均52.4歳)、非センチネルリンパ節も摘出したsampling群(104例、平均53.0歳)、腋窩リンパ節郭清を行ったALND群(115例、平均51.8歳)の3群について、合併症頻度を比較・検討した。sampling群は、術前画像検査でリンパ節転移が疑われた例、術前化学療法を施行した例、センチネルリンパ節近傍に目立つリンパ節が認められた例、腫瘍径が大きかった例などとしている。

 放射線治療を受けたのは、SLNB群40例、sampling群32例、ALND群60例。摘出リンパ数は、SLNB群1.9個(1~5個)、sampling群4.4個(2~19個)、ALND群18.1個(8~33個)だった。

 リンパ浮腫が見られた例は、SLNB群で5例(3.4%)、sampling群で3例(2.9%)で、有意差はなかった。ALND群では29例(25.2%)でリンパ浮腫が見られ、SLNB群、sampling群と比べて有意差が見られた。

 リンパ節の摘出個数とリンパ浮腫の関係を見ると、10個以上摘出している場合にリンパ浮腫が増加していた。1個摘出した場合は4例(6.0%)、2個の場合は2例(2.9%)、3個で1例(2.0%)、4個から9個で1例(1.7%)、10個から14個で10例(32.3%)、15個から19個で10例(23.3%)、20個以上で9例(22.0%)だった。

 腋窩を中心とした痛みについては、SLNB群で10例(6.9%)、sampling例で12例(11.5%)、ALND群では31例(26.9%)がありと回答した。同様に、しびれについては、SLNB群で8例(5.5%)、sampling例で8例(7.7%)、ALND群では43例(37.4%)がありと回答した。運動障害については、SLNB群のうち133例(91.7%)が可動域を100%であると回答している。80%から99%と回答したのは12例(8.3%)、80%未満と回答したのは0例だった。sampling例では、100%が89例(85.6%)、80%から99%が14例(13.5%)、80%未満が1例(1.0%)だった。ALND群では、100%が74例(64.3%)、80%から99%が31例(27.0%)、80%未満が10例(8.7%)だった。このように、知覚障害、運動障害においても、ALND群と比較して、SLNB群、sampling群においては有意に少なかった。

 また、ALND群では、BMIが高いほど浮腫の頻度は高くなり、放射線治療の実施や術式とリンパ浮腫の発生との間にも関連が認められた。ただし、SLNB群とsampling群ではリンパ浮腫発生に関与する因子を見いだすことはできなかった。

 これらの結果から、センチネルリンパ節生検は腋窩郭清に比べ、術後の合併症を有意に減少させたとした。センチネルリンパ節生検例におけるリンパ浮腫発生に関連する因子については、今後も長期間の観察を行い、検討したいと木村氏は締めくくった。
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私は5年半ほど前、乳癌の手術時にセンチネルリンパ生険をしました。たま~に術側の腕や肩が重くだるいことがあります。季節を問わず、1日中、調子が悪くなります。
主治医にリンパ浮腫ではないかと相談したこともあります。が、、浮腫というほどは腫れていないと言われました。

寒くなると、冷え性の私は体のあっちこっちの調子が悪くなります。術部も未だにピリピリする時もあるし。
リンパ浮腫は、いつ発症するのか、人により様々なんだそうです。ですので、あまり考えないようにして生活していま~す。

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リケ女、大発見

2011年11月20日 | 社会
先日、インフルエンザの予防接種をしたら、なんか風邪を引いたっぽくなっちゃいました。

なんとか回復したら、、、昨日と今日は、やけに生暖かい。きょうのお昼のデザートにアイスクリームを食べたほどです。半袖で歩いている人もちらほら見かけたほどだったし。

気温のアップダウンが激しいですよねえ。

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【部活リケジョ、「化学」大発見、米誌に掲載へ】
2011年11月17日(木)14:32 (読売新聞)

 茨城県の女子高生らが新たな化学現象を発見し、権威のある米専門誌に論文が掲載されることが決まった。

 専門家は「高校生の論文掲載は世界的な快挙。今後は彼女らの実験結果を、プロの化学者が後追い研究することになるだろう」とたたえている。

 茨城県立水戸第二高の数理科学同好会に所属し、今春までに卒業した小沼瞳さん(19)ら5人で、2008年2月の金曜日、「BZ反応」という実験を行った。酸化と還元の反応を繰り返すことにより、水溶液の色が赤と青に交互に変わる。

 その日、水溶液の色は想定通り赤で動かなくなった。メンバーは器具を片付けないままカラオケへ。ところが月曜日に実験室に戻ると、液は黄色くなっていた。

 予想外のことで、観察を繰り返した結果、赤青の変化が一度止まった後、突然、始まった。全く知られていない現象だったが、試薬の条件が整えば、5~20時間後に変化が再開することを突き止めた。
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片付けを怠ってカラオケに行ったことで、世界的快挙を成し遂げる。ラッキーなんでしょうけど、彼女らの未来に、予想しなかった方向から新たな光が当てられたかもしれませんね。運命が変わる?のかな(笑)。

化学実験で、一度、反応がとまったかと思ったら、時間が経って反応がまた始まったこと、私も経験したことがあります。
学生時代、ビタミンの分析実験をした時のことです。
検体を分光高度計に入れ、測定するのですが、、、測定は2回同じことをすることになっていて、その2回目でした。装置にセットし、なぜか私はご飯を食べに行ってしまった(^^;)。で、戻ってきて測定したら、、、値が半分しか出なかった。

助手さんに、すぐに測定しなくちゃだめじゃないかと怒られてしまいますた。
で、しばらくしたら、また値が上昇してきて。モノによっては新たな化学反応が起こり、別モノになちゃったりします。

この助手さん、食物の褐変反応の研究をしていたのですが、、、ある日、褐色に変化するはずの検体が、なぜか青色になっちゃったそうです。で、こりゃ実験が失敗したと思い、恥ずかしいから教授に隠れてこっそり捨てようとした。ところが、教授にみつかってしまった。

教授に怒られるかと思ったら、、、教授がその青く変化した検体をじっと見て、「なんでこうなるの??」。
そこから教授は、青く変化する物体を突き止め、ついには薬品開発へと発展となりました。

なぜ?と思えるか、単なる失敗とみなすか。が、運命の分かれ道ですね。

あ、もちろん、どーしよーもない失敗っていうのも含まれていますけど(^^;)。

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抗エストロゲン剤フルベストラントが承認

2011年11月17日 | 病気・症状
昨日は寒くて、とうとうこたつを出してしまいました。
例年だと、12月1日に出していたのですが、、、女性ホルモンの枯渇により、体の冷えを感じる今日この頃。根性入れて12月を待つのはやめました。

というわけで、風呂上がりはこたつでぬくぬく。調子こいてワインを1杯やったら、2杯、3杯。。。だらだらとテレビまで観ちゃって、とんでも夜更かしになっちゃいました。
こたつって、こうなっちゃうから、なるべく出さないようにしていたのに。。。

体の冷えも飲酒も、乳癌には好ましくないファクターなので、自制心を高めなくちゃいけません。んが、こたつの誘惑の誘惑は強力です。

ホルモン依存性の乳癌の治療に、また1つ新薬がでたようです。
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【新タイプの抗エストロゲン剤フルベストラントが閉経後乳癌対象に承認】

 アストラゼネカは9月26日、新しいタイプの抗エストロゲン剤であるフルベストラント(商品名「フェソロデックス」)について、閉経後乳癌を対象に厚生労働省から製造販売承認を獲得した。

 フルベストラントは、エストロゲン受容体への結合活性がタモキシフェンよりも高く、アゴニスト活性を持たないことや、エストロゲン受容体のダウンレギュレーションによってエストロゲン拮抗作用を発現することなどが示されている。また、タモキシフェンやアナストロゾールと交差耐性を示さないことから、既存の非ステロイド系抗エストロゲン剤とは異なる新タイプの抗エストロゲン剤になると期待されている。

 閉経後進行・再発乳癌の内分泌療法では、現在、アロマターゼ阻害剤やタモキシフェンが標準治療として広く使われている。しかし、時間の経過とともに癌細胞が耐性を獲得するという問題がある。フルベストラントは閉経後術後内分泌療法での再発乳癌、内分泌療法が無効あるいは効果が得られなくなった進行乳癌の、新しい治療選択肢になると考えられている。
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乳癌罹患時期を人種別で比べると、欧米人は閉経後に罹患する人が主なのに対し、日本人は45-50歳。閉経前にピークがあります。
ですので、製薬会社さんには、閉経前用の治療薬の開発もがんばってほしいと思います。

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トラスツズマブ-DM1のフェーズ2試験

2011年11月15日 | 病気・症状
インフルエンザの予防接種を受けてきました。
受けた直後、軽くめまいと呼吸が乱れました。これって、術後補助療法でハーセプチンを投与した時も、毎回、同じような症状に教われました。投与から15分間は、ハーセプチンの点滴のスピードを遅くしてもらっていました。で、その後は普通の速度でも大丈夫でしたっけ。
というように、私は体内に異物が入ると、敏感に反応してしまうようです。

さて、トラスツズマブ(ハーセプチン)の新たな展開ともいわれるトラスツズマブ-DM1の、フェーズ2試験の結果が出たようです。
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【トラスツズマブ-DM1がHER2陽性の転移性乳癌患者のPFSを41%改善】

   第16回欧州癌学会/第36回欧州臨床腫瘍学会  2011年9月23日~27日 Stockholm, Sweden

 未治療のHER2陽性転移性乳癌患者に対し、抗体-薬剤複合体であるトラスツズマブ-DM1(T-DM1、trastuzumab emtansine)が、トラスツズマブとドセタキセルの併用に比べ、無増悪生存期間(PFS)を41%改善することが、フェーズ2試験(TDM4450g)の最新結果で明らかになった。9月23日から27日までスウェーデン・ストックホルムで開催されているEMCC2011で、米University of California, Los AngelesのSara Hurvitz氏らが発表した。

 T-DM1は、抗HER2モノクローナル抗体製剤トラスツズマブに、微小管重合阻害剤誘導体であるDM1を結合させた抗体-薬物複合体(ADC)。

 フェーズ2試験は、HER2陽性の転移性乳癌患者137人を対象に、T-DM1単剤を投与する群(T-DM1群)と、トラスツズマブとドセタキセルを併用投与する群(H+T群)を比較した。主要評価項目はPFSと安全性、主な副次的評価項目は全生存期間(OS)、奏効率(ORR)、奏効期間、完全奏効(CR)と部分奏効(PR)、6カ月以上の安定(SD)を合わせた臨床的有益率(CBR)とした。

 T-DM1群では、T-DM1は3.6mg/kgを3週おきに投与した。H+T群では、トラスツズマブを初回投与は8mg/kg、その後は6mg/kgを3週おきに投与し、ドセタキセルは75 mg/m2または100mg/m2を3週間おきに投与した。いずれも病勢進行(PD)または許容できない毒性が発現するまで継続した。PDとなった後、併用群からT-DM1群へのクロスオーバーを許可した。

 今回の結果は、T-DM1群へのクロスオーバー前の2010年11月15日までの臨床データに基づいている。この時点で、治療継続中の患者はH+T群で21.4%だが、T-DM1群は43.3%であり、治療期間の中央値がH+T群でトラスツズマブは8.1カ月、ドセタキセルは5.5カ月だが、T-DM1群は10カ月だった。

 フォローアップ期間の中央値は、H+T群が13.5カ月、T-DM1群が13.8カ月だった。PFS中央値はH+T群が9.2カ月、T-DM1群が14.2カ月、ハザード比は0.594(95%信頼区間:0.364-0.968)、p=0.0353だった。

 奏効率はH+T群が58%、T-DM1群は64.2%で、CRはそれぞれ4.3%、10.4%、PRは53.6%、53.7%、臨床的有益率は81.2%、74.6%だった。奏効期間中央値はH+T群が9.5カ月、T-DM1群では達していない。

 グレード3以上の有害事象は、H+T群が89.4%であるのに対し、T-DM1群では46.4%と少なかった。有害事象による治療中止もH+T群が28.8%、T-DM1群は7.2%であり、有害事象による死亡が各群1人だった。重篤な有害事象はそれぞれ25.8%、18.8%だった。

 またグレード3以上の好中球減少が、H+T群では60.6%だが、T-DM1群では5.8%だった。非血液毒性(全グレード)では、H+T群では脱毛が66.7%、T-DM1群では4.3%、下痢がそれぞれ45.5%、15.9%、末梢性浮腫が43.9%、10.1%だったが、AST上昇はH+T群が6.1%に対し、T-DM1群は39.1%だった。T-DM1群で心毒性(LVEFの低下)は見られなかった。

 これらの結果から「T-DM1によるPFSの改善は、忍容性や治療期間、奏効期間の改善による結果だろう」とHurvitz氏は述べた。T-DM1についてはHER2陽性乳癌対象に3つのフェーズ3試験(MARIANNE、EMILIA、NCT01419197)が進行している。
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トラスツズマブ-DM1は、単独投与でも随分と奏効するように見えます。トラスツズマブとドセタキセルを併用投与する群よりすぐれた点が多いのか?と思うぐらいです。ハゲるし、白血球減少で休薬リスクの大きいタキサン系の薬より、患者にはメリットがあるようにも見えます。

トラスツズマブ-DM1の有害事象で、AST上昇が気になります。ASTは、肝臓機能障害や急性心筋梗塞などの疾患と関係するといわれています。が、この報告では、心毒性(LVEFの低下)は見られなかったとあるので、微妙な感じでしょうか。

3つのフェーズ3試験に注目です。

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Ki67

2011年11月13日 | 病気・症状
昨晩のフィギアスケートNHK杯、観ました?
浅田真央選手の「愛の夢」、トリプルアクセルはなかったけれど、演技自体は流れるようなスケーティング。ウットリで~す(=>▽<=)。表現力がステップアップしたような気がします。

5年ほど前、私がまだ抗がん剤治療の真っ最中でツルっ禿の時、友達のヒラ子が甥っこ君を連れて見舞いにきてくれました。で、甥っこ君がピアノを習っているというので、そんじゃおばちゃんの前で弾いてみてちょと。

「トルコ行進曲」を弾いてくれたのですが、、、最初、何の曲を弾いているのかわからないような“ロボット弾き”ですた(--;)。まあ、小学生の演奏だから、こんなもんだよなあと思ったのですが。。。

最近、ピアノの発表会で甥っこ君が演奏したのを聴きに行きました。その時の曲目が、リストの愛の夢。

あー、びっくりした!
たった5年でこんなにうまくなってしまうとは! 
まるで浅田真央のスケートのように、優雅に、そしてふんわりと弾いちゃっていますた。

トルコ行進曲は、ピアノを習い始めて3、4年で弾ける、比較的弾きやすい曲です。が、そこから愛の夢に至るには、大きな壁がいくつも立ち並んでいます。年期が入らないと、とてもリストの曲は弾きこなせません。指が届かないし(笑)。


人間って、成長するんですねえ。
というわけで、「継続は力なり」を思い知っちゃいました。←この人は全然やる気が出なくて困っている。

研究や開発も地道な成果の積み重ね。長いスパンで見ていかなくちゃですね。
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【Ki67は乳癌術前化学療法の効果予測因子として有用な可能性】

第19回日本乳癌学会学術総会  2011年9月2日~4日 仙台

乳癌の術前化学療法(NAC)の病理学的完全奏効(pCR)に対する効果予測因子の検討から、Ki67高発現がNACの効果予測因子の1つとして有用である可能性が示された。また、年齢、HER2高発現も効果予測因子となると考えられた。9月2日から仙台市で開催されている第19回日本乳癌学会学術総会で、社会医療法人博愛会相良病院乳腺外科の四元大輔氏が発表した。

 Ki67は細胞増殖能を反映することから薬物療法の効果予測因子として注目されている。また、海外ではNAC後のKi67高発現(10%以上と定義)は予後不良との報告がある。

 四元氏らは、NAC後のpCRに対する効果予測因子、ならびにNAC後のKi67高発現(10%以上)に関連する因子について検討した。

 対象は、2008年2月から2010年10月までに、NAC後に手術を行った96人(平均51.6歳)、99症例。閉経前の患者が61%を占めた。乳房温存術は44.4%、乳房全摘術は55.6%に施行された。

 検討因子は、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PgR)、HER2、Ki67、年齢、閉経状況、核異型度とした。pCRは乳房での癌の浸潤巣の消失とし、pCR時のKi67は0%であることとした。

 レジメンは、アントラサイクリン系薬剤とタキサン系薬剤を順次投与したのが58人、アントラサイクリン系薬剤からタキサン系薬剤+トラスツズマブを順次投与したのが21人、タキサン系薬剤+トラスツズマブを投与したのが11人、その他が6人だった。

 ER(+)は46.4%、(-)は50.5%、PgR(+)は31.3%、(-)は65.6%、HER2(+)は37.4%、(-)は58.6%だった(不明例あり)。Ki67の中央値は46.5%(範囲:2.8~90.7%)だった。核異型度は3が43.4%だった。

 解析の結果、pCRは29症例(29.3%)となった。サブタイプ別にみると、HER2 タイプでは52.2%となり、Luminal Aの6.3%と比べて有意にpCR率が高かった(p=0.001)。

 non-pCR群(70症例)とpCR群を比較すると、pCR群で年齢が高く、ER(-)、PgR(-)、HER2(+)の患者が占める割合が高く、Ki67が高値だった。

 pCRの予測因子として、オッズ比は、ER(-/+)が4.83、PgR(-/+)が5.46、HER2(+/-)が3.25、Ki67(40%以上/40%以下)が4.21、核異型度(3/2、1)が2.35となった。Ki67のカットオフ値は、同院では自動免疫染色装置を導入する以前に20%、40%で設定し、40%以上を高値としていたことによる。

 pCRに対する単変量解析では、年齢(p=0.037)、ER(p=0.003)、PgR(p=0.010)、HER2(p=0.012)、Ki67(p=0.011)で、多変量解析では、年齢(p=0.04)、HER2(p=0.025)、Ki67(p=0.032)のみが有意な効果予測因子として見いだされた。

 また、NAC後Ki67高発現(10%以上)例は34症例(36.2%)だった。NAC後Ki67高発現に関連するのは、単変量解析では、年齢(p=0.002)と閉経(p=0.029)で、多変量解析では年齢(p=0.014)のみで有意となり、若いほどNAC後Ki67高発現例が多いという結果だった。
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効果予測因子が増えることが、乳癌患者にとってメリットなのか?

私はよくわかりません。「ハーセプチンの奏効率が約3割」と医師に言われた時、投薬するかやめるか、、、迷いました。7割の人は奏効しない。この数字が大きく見えてしまって。もっとも、奏効率5割と言われても、半分の人は奏効しないんだよなあと、ネガティブに考えてしまうでしょう。

私のような考え方をする人は、効果予測因子が増えても、やはりネガティブに捉える材料にする気がします(^^;)。

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放射線治療の効果

2011年11月11日 | 病気・症状
寒くなりましたね。
冬に向かい、抗がん剤治療や放射線治療は、体調を整えるのに気を使いますよね。私は1年間のハーセプチン投与の刑になったのですが、、、あと2か月で終了という時、大風邪を引いて3週間も休んでしまいました。

休んでしまうと、これまでの治療が無駄になってしまうと思い、何とか続行してほしいと医師にたのんだのですが、「体調の悪い時はしないほうがいい」。自分的にはこの3週間のブランクがとっても気になってしまったのですが。。。

でも、3日間も寝込んでしまうぐらいの体調の悪さでしたので、副作用の軽いと言われるハーセプチンといえども、やらなくてよかったでしょうね。
というわけで、術後治療を完璧に遂行できる人って、実は少ないんじゃないかと、密かに考えています。なので、ブランクを作ってしまったとしても、神経質にならなくてもいいんじゃなかと。

さて、乳房温存の術後の放射線治療の効果が明らかになってきました。
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【乳房温存手術後の放射線治療で初回再発率が半減】

   Lancet誌から  患者特性にかかわらず利益あり、17件の無作為化試験のメタ分析

 乳房温存手術後に放射線治療を受けると、患者特性や予後予測因子などにかかわらず、年間初回再発率が半減することが、17件の無作為化試験を対象としたメタ分析で明らかになった。国際的なEarly Breast Cancer Trialists' Collaborative Group(EBCTCG)に所属する研究者たちが、Lancet誌電子版に2011年10月20日に報告した。

 乳房温存手術後の放射線治療は、乳癌の再発と乳癌死亡のリスクを低下させる。だが、その利益は患者特性などによって異なる可能性がある。そこで著者らは、乳房温存手術後に放射線治療を受けた患者(介入群)と受けなかった患者(対照群)を比較した17件の無作為化試験から、個々の患者データ(1万801人分)を入手し、メタ分を行った。

 追跡期間の中央値は9.5年だったが、25%の女性は10年を超えて追跡されていた。死亡は3143人(29%)だった。8337人については、リンパ節転移陰性(pN0)か、リンパ節転移陽性(pN+)かが明らかになっていた。

 全体の分析では、あらゆる初回再発(局所再発または遠隔転移)は、対照群が35.0%、介入群は19.3%で、放射線治療による再発率の絶対減少は15.7ポイント(95%信頼区間13.7-17.7ポイント、ログランク検定による両側検定の2P<0.00001)だった。

 15年間の乳癌死亡率は、対照群が25.2%、介入群が21.4%で、絶対減少は3.8ポイント(1.6-6.0ポイント、2P=0.00005)になった。

 放射線治療は、平均年間初回再発率を半減させていた(率比0.52、0.48-0.56)。率比は初年度が最も低かった(0.31、0.26-0.37)が、5~9年でも0.59(0.50-0.70)で、利益は持続することが示された。

 平均年間乳癌死亡率は介入群で18ポイント低かった(率比0.82、0.75-0.90)。再発率とは異なり、年間死亡率の率比はほぼ一定の値を15年間維持していた。

 pN0と判定された女性7287人では、10年間の初回再発は対照群31.0%、介入群15.6%で、放射線治療による再発リスクの絶対減少は15.4ポイント(13.2-17.6ポイント、2P<0.0001)、15年間の乳癌死亡は20.5%と17.2%で、絶対減少は3.3ポイント(0.8-5.8ポイント、2P=0.005)になった。平均年間初回再発率の率比は0.49(0.45-0.55)、平均年間乳癌死亡率の率比は0.83(0.73-0.95)だった。

 一方、pN+だった女性1050人では、10年間の初回再発は対照群63.7%と介入群42.5%で、絶対減少は21.2ポイント(14.5-27.9,2P<0.00001)となり、再発リスク自体および放射線治療による絶対減少はpN0群より大きかった。15年間の乳癌死亡はそれぞれ51.3%と42.8%で、絶対減少は8.5ポイント(1.8-15.2ポイント、2P=0.01)になった。平均年間初回再発率の率比は0.53(0.44-0.64)、平均年間乳癌死亡率の率比は0.79(0.65-0.95)で、pN0の患者と同様の傾向を示した。

 pN0の患者を対象にさらに分析を進めたところ、10年再発率の絶対減少は、年齢、悪性度、腫瘍の大きさ、エストロゲン受容体の発現状態、タモキシフェンの使用、切除範囲などによって異なっており、それらを利用して再発リスクを予測することができた。10年再発リスクが高い(20%以上)女性は1924人、中程度(10~19%)の女性が3763人、低い(10%未満)女性は1600人だった。

 この3グループの女性が放射線治療によって得た利益を調べた。高リスクのグループでは、対照群(放射線治療なし)の10年再発率は50.3%、介入群(放射線治療あり)は26.0%で、絶対減少は24.3ポイント(19.6-29.0ポイント)。中リスクのグループではそれぞれ24.8%と12.4%で絶対減少は12.4ポイント(9.7-15.1ポイント)。低リスクのグループでは18.9%と12.0%で、絶対減少は6.9ポイント(2.2-11.6ポイント)となった。

 これらグループの15年乳癌死亡リスクの絶対減少は、7.8ポイント(3.1-12.5ポイント)、1.1ポイント(-2.0から4.2ポイント)、0.1ポイント(-7.5から7.7ポイント)だった(傾向性の2P=0.03)。

 pN+患者の予後予測因子の同定などについては、人数が少なかったため行えなかった。

 乳房温存手術後の放射線治療は、再発と乳癌死亡のリスクを下げていた。放射線治療の絶対利益は患者特性などによって異なっていたが、放射線治療なしの場合に比べ、年間初回再発率は半減し、年間乳癌死亡率は6分の5程度に下がる効果が様々な患者群に一貫して見られた。

 原題は「Effect of radiotherapy after breast-conserving surgery on 10-year recurrence and 15-year breast cancer death: meta-analysis of individual patient data for 10 801 women in 17 randomised trials」、概要は、Lancet誌のWebサイトで閲覧できる。
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再発リスクの高い人ほど、再発率が抑えられていますね。悪性度の高い癌細胞ほど、放射線に感受性があるのかな。

正常細胞は、放射線を少々浴びても壊れにくいといいます。一方、癌細胞は壊れやすい。
放射線治療で毎日、少しづつ照射を重ねることにより、癌細胞を特異的に焼き切るのがこの治療です。

悪性度の低い癌細胞は、正常細胞に形状が近い分、正常細胞と同じような機能を持っている。それで治療効果はちょっと落ちるのかな? とはいえ、放射線に感受性のある癌が特定できない現在、エビデンスを元に治療を行わなくてはならないのであります。


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早期乳癌の術後ゾレドロン酸投与は効果があるか

2011年11月08日 | 病気・症状
最近、老化のスピードを肌で実感しちゃっています。
こうなると、無駄なエネルギーは使いたくない。使っていない部屋の掃除はしたくない、むしっても再び生える雑草はむしりたくない。

そうして空けた時間は、何をしているかですって?

空いてなんかいません。動作速度が落ちてるんだもん。若い頃にこなせた日課をこなせなくなっているんです。もっとやることを減らさなくちゃだわ。

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【早期乳癌の術後ゾレドロン酸投与、無増悪生存率などの向上見られず】

NEJM誌から  無作為化フェーズ3試験AZUREの結果

 早期乳癌患者の術後にビスホスホネート製剤を投与すると再発率と死亡率が低下すると報告されている。だが、英Sheffield大学のRobert E. Coleman氏らが、ゾレドロン酸(ゾレドロネート)投与が早期乳癌患者の無増悪生存率や全生存率に及ぼす影響を調べる無作為化フェーズ3試験を行ったところ、顎骨壊死のリスクに優る利益は見られなかった。ただし、閉経から5年超の女性患者については、5年全生存率などの向上が認められた。論文は、NEJM誌電子版に2011年9月25日に掲載された。

 著者らは、ステージ2または3の早期乳癌患者を対象に、標準的な術後補助療法にゾレドロン酸を追加した場合に臨床転帰が向上するかどうかを調べるAZURE試験を実施した。

 患者登録は、03年9月から06年2月まで、7カ国の174施設で行われた。18歳以上で、Karnofskyスコアが80以上、組織学的に腋窩リンパ節転移陽性(N1)が確認された、またはT3-T4と判定された乳癌の患者で、腫瘍の全摘が指示された女性3360人を登録。標準的な術後補助療法+ゾレドロン酸(1681人、以下介入群)または標準的術後補助療法のみ(1679人、以下対照群)にオープンラベルで割り付けた。

 ゾレドロン酸は割り付けから5年後まで投与した。当初は3~4週ごとに6回静脈内投与し、その後は3カ月ごとに8回、それ以降は6カ月ごとに5回投与。腎機能に異常が認められた場合には用量調整を行った。1回以上ゾレドロン酸の投与を受けた患者は1665人(99.0%)だった。

 主要エンドポイントは無増悪生存率に設定。2次エンドポイントは、全生存率、Steepガイドラインに基づく浸潤性再発(対側乳房の癌や遠隔転移、二次癌なども含む)なしの生存率などとした。

 この試験は、再発または死亡が940件発生した地点で主要エンドポイントに関する分析が行われる設計になっていた。だが、イベント発生が752件の時点で実施された中間解析における無益性解析により、この試験でゾレドロン酸の利益が有意になる可能性が否定されたため、データ安全性監視委員会はデータの速やかな公表を促した。この論文は、その時点までに得られたデータを分析した結果を報告している。

 データ収集を終了した2010年10月18日までの追跡期間の中央値は介入群が59.3カ月、対照群は58.6カ月だった。

 5年の時点で介入群の76.9%、対照群の77.1%が再発なく生存していた。再発または死亡した患者は377人と375人で、無増悪生存率は両群共に77%、対照群と比較した介入群の調整ハザード比は0.98(95%信頼区間0.85-1.13、P=0.79)になった。

 5年の時点の浸潤性再発なしの生存率にも有意差は見られなかった。イベント発生は介入群が404人、対照群が403人で、調整ハザード比は0.98(0.85-1.12、P=0.73)。

 遠隔転移が認められた患者のうち、骨転移が発生した女性は、介入群が108人、対照群が122人で、両群の差は有意ではなかった。

 5年全生存率は、介入群85.4%、対照群83.1%で、調整ハザード比は0.85(0.72-1.01、P=0.07)だった。

予定されていたサブグループ解析を行った。完全に閉経している患者(閉経から割り付けまで5年超が経過、介入群519人、対照群522人)と、それ以外の患者に分けて分析すると、浸潤性再発なしの生存率と5年全生存率について有意差がみられた。完全閉経患者では、5年時点の浸潤性再発なしの生存率は、介入群が78.2%、対照群が71.0%で、調整ハザード比は0.75(0.59-0.96、P=0.02)。それ以外の患者では、それぞれ74.1%と77.2%で、調整ハザード比は1.15(0.97-1.36、P=0.11)だった。5年全生存率は、完全閉経患者では介入群が84.6%、対照群は78.7%で、ハザード比は0.74(0.55-0.98、P=0.04)。それ以外の患者ではそれぞれ85.7%と85.1%で、ハザード比は0.97(0.78-1.21、P=0.81)となった。

 完全閉経患者に対する介入で見られたこれらの利益は、エストロゲン受容体の発現状況、診断時の病期、リンパ節転移の有無などとは無関係だった。

 一方、顎骨壊死確定例は、対照群がゼロ、介入群は17人で、累積罹患率は1.1%(0.6-1.7%、P<0.001)になった。加えて介入群には、顎骨壊死疑い例が9人見られた。

 骨折は175人に発生、65人が介入群、110人が対照群で、介入群の方が少なかった。その他の有害事象の発生率には差はなかった。

 ゾレドロン酸を術後補助療法に追加しても、早期乳癌患者の無増悪生存率、浸潤性再発なしの生存率、全生存率の向上は見られなかった。閉経前または閉経期にある女性の場合は、利益はない一方で顎骨壊死リスクが上昇する可能性があり、投与は推奨されない、と著者らは述べている。完全に閉経した女性の場合のみ、ゾレドロン酸が骨粗鬆症に役立つだけでなく乳癌の転帰向上ももたらす可能性が示されたが、現時点では、理想的な投与時期や投与期間、どのビスホスホネート製剤を選べばよいのかなどに関する情報はない。

 原題は「Breast-Cancer Adjuvant Therapy with Zoledronic Acid」、概要は、NEJM誌のWebサイトで閲覧できる。
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ひえーっ、ゾレドロン酸が奏効しないばかりか、顎骨壊死リスクが上昇するだなんて!

報告がでるたびに一喜一憂するのはいけませんが、正反対の結果が出るまで薬の投与をどうするか、待ってもいられませんよね。それに現代はエビデンスに基づいた治療がデフォルトです。まだ結論が出ない治療については、医師が積極的になるとも思えません。微調整は専門家に尋ねて、後悔のないようにしなくちゃだわ。

もっとも、、、自分ががんばって専門家と話し合ったとしても、薬の奏効率は100%ではない。奏効しない場合もあるので、がんばらないでも生き延びた人を、うらめしく思わないようにもしなくちゃと思うのであります。


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キャバレーと福祉施設

2011年11月06日 | 生活
ただいま、真剣にマンションを探しています。

9月の台風15号で、室内の雨漏り、サンルーフは飛んじゃったし、庭はぐっちゃぐちゃになってしまいました。一軒家に一人暮らしの私としては、これらを修復するのは大変骨の折れる作業でした。
10年後、足腰が弱ったところに再びこんな目にあったら、、、とても体が動きません。

高齢者ほど、都心のにぎやかな場所に住む方がいいと私は思います。仕事をするには閑静な住宅地がいいのですが、、、仕事しない、体が老化で動かないとなれば、利便性のよいところに移動して、なるべく外へ出るようにしなくちゃ、一気に老化しそうな気がします。

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【昔・キャバレー、今・デイサービス…大人気】 Yomiuri online 2011年11月6日(日)08:47

 かつてキャバレーだった建物を利用したデイサービスセンター「よいち銀座 はくちょう」(北海道余市町黒川町)が、今年4月のオープンから人気を集めている。

 夜8時半まで営業し、大人の雰囲気漂うフロアで社交ダンスやカラオケを楽しめるほか、ビールなどのアルコールも提供するというサービスぶり。ユニークな施設運営が評価され、道が選ぶ「福祉のまちづくり賞」の活動部門賞にも選ばれた。

 真っ赤なダンスステージ、しゃれたバーカウンター、ゆったりしたソファには派手な花柄模様――。一見すると、キャバレーにしか見えないが、れっきとしたデイサービスセンターだ。

 この建物は、キャバレー「白鳥」として約30年使われていたが、3年ほど前に廃業。これを昨年、社会福祉法人「よいち福祉会」が借り受け、トイレに手すりをつけたり、個室だったボックス席に風呂を造ったりした上で、4月にデイサービスセンターとしてオープンした。施設名は、キャバレー時代にちなんで「はくちょう」とした。

 開所時間は午後2時半~8時半。一般的な施設とは違う夜型営業にしたが、福祉施設らしからぬ大人っぽさがうけて、50~80歳代の男女26人が利用している。

 午後から夜にかけて集まってくる利用者は、テーブルを囲んでカラオケのマイクを握ったり、ホールで社交ダンスを楽しんだり。キャバレー時代もよく通っていたという同町の無職加茂松次さん(87)は、カラオケのマイクを握りながら「昔と変わらない雰囲気がとてもいい」と満足そうに話す。
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いいっすねえ(・∀・)

高齢者だって刺激を求めている。ダンスしたいし、カラオケで歌いたい!
福祉施設らしからぬ大人っぽさ、大賛成です。

福祉施設や役所のパンフレットの挿絵に、“万人受け”としてイラストが描かれていることがあります。私はあれがダサくてキライ。事業内容そのものまでダサい感じがしちゃって(^^;)。役所らしからぬセンスのよさがほしいです。

“高齢者はこたつでミカン”なんて、押し付けられちゃいやですね。私も年を取ったら、ダンスとカラオケがいいです。

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「離婚式」だってさ

2011年11月04日 | 社会
東日本の震災を期に、結婚式と離婚式が増加しているとのことです。

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【前向きに「離婚式」 キッパリお別れ 震災後倍増「やりたいことを」】 2011年11月4日(金)08:00  (産経新聞)

 生涯人生を共にすると誓った2人が、ハンマーで結婚指輪をたたきつぶす。親類や友人など関係者の前で離婚を報告する「離婚式」に、東日本大震災後、以前の3倍の問い合わせ、2倍の挙式申し込みが寄せられている。震災後に結婚など「絆」を求める人が増える一方、“前向きに”離婚を考える人が増えていることを反映しているようだ。東京都内で行われた離婚式に“参列”してきた。(油原聡子)

 ◆結婚指輪つぶす
 10月の休日、午後0時半。東京・浅草の浅草寺前に、グレーのスーツの「旧郎」(30)とベージュのニットを着た「旧婦」(30)が現れた。離婚式では、離婚する2人を「旧郎・旧婦」と呼ぶ。2人は一言も話さず、友人ら約10人の参列者も困惑気味だ。微妙な空気のなか、旧郎旧婦は2台の人力車に別々に乗った。参列者ら約10人が続き、住宅街を歩くこと15分。会場となった、古民家に到着した。

 離婚式プランナーの寺井広樹さん(31)が離婚に至った経緯を説明。旧郎旧婦それぞれのあいさつの後、“最後の共同作業”を迎える。ハンマーを旧郎旧婦が一緒に握り、結婚指輪をたたきつぶす。

 2人の離婚のきっかけは東日本大震災だった。
 4年前に結婚したが、旧郎の仕事が忙しく生活時間帯がずれ、性格の不一致も明らかに。震災を契機に、自分にとって大切な人、モノ、時間について考える中、妻の方から「自分の人生、やりたいことをしよう」と離婚を提案したのだという。

 式を終えた2人の感想は前向きなものだった。「けじめになりますね」(旧婦)、「お互いの気持ちが良い方向に変わったと思う」(旧郎)。

 ◆「けじめつける」
 寺井さんは、人材派遣会社の営業を経て、平成21年から“離婚式プランナー”として式を手がけてきた。「再スタートのけじめをつける」「離婚後、相手の友人とも疎遠になりがちだが、式に招くことで、友人との関係は保てる」といった意義が共感を呼んだことに加え、メディアでの紹介もあり、これまで90件以上の離婚式を手がけてきた。

 1件5万5千円が基本料金。首都圏の30~40歳代の夫婦が中心だが、50代以上の夫婦の挙式もある。友人だけでなく、互いの両親を呼ぶケースも多い。

 ◆問い合わせ3倍
 離婚式への問い合わせが、震災後は以前の3倍に増え、1日100件近く寄せられることもあるという。月2~3件だった挙式も4~6件と倍増。特に週末は、受け入れ枠がほぼ埋まる状態になっている。

 震災後の離婚をめぐっては、すでに、被災地で離婚相談が急増していることが知られている。震災で仕事を失い収入が絶たれたことを機に夫婦間の亀裂が表面化したり、パートナーよりも自分の実家のことを心配したりしたことが契機となったケースなどがあるという。

 被災地から離れた都心で離婚式への引き合いが増えていることについて、寺井さんは「一度きりの人生、震災を契機に、何を優先するかを考えた人が多い。そんな中にあって離婚式は、前向きに離婚を実現させる点が受けているのではないか」とみている。

 著書「震災婚」を出版したジャーナリストの白河桃子さんは「震災ではさまざまな絆が試された。明日は今日の続きではないとわかり、優先順位がはっきりした人も多い」と指摘。そのうえで、「離婚はするが、今後も参列者らと絆を大切にしていきたいと前向きに考える人たちが、離婚式に関心を示しているのではないか」と話している。
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心にゆとりがなくなると、私は怒りっぽくなります。無関係の人にだって八つ当たりしちゃいます。長電話もします。された相手はいい迷惑ですね^^;

長年癌を患っていた母を看ていた私が、乳癌になった時、自分の不安な気持ちをぶちまける相手がいなくて、とてもストレスがたまりました。友人は心配してくれたのですが、癌患者の気持ちなんて、なってみなくちゃわからないだろうし。
というわけで、癌患者が集まるネット掲示板を見つけて読んだり、書き込みをしたりした時期があったのですが…。

とても乳癌患者とは思えないような誹謗中傷の書き込みとか、健康な人が健康な意見を癌患者に押し付けてきたり、掲示板の管理人自体がそこで商売していたりとか。というわけで、ネットを頼るのは早々にやめてしまいました。
で、病院でもらったパンフレットなんぞを中心に、出版されたものを読んで気持ちを静めていました。

私は未婚なので、こーゆー時こそ、旦那さんがいる人は支えてくれていいよなあなんて思っていたのです。ところが、乳癌患者さんの悩みのうち、夫との関係がうまくいかなくなった、と回答する人が多かったのに驚きました。

昨年お亡くなりになった医師の小倉恒子先生は、元旦那さんも医師。恒子先生が乳癌になられて早いうちに離婚、そして彼はすぐに再婚しています。

考えてみれば、世の中の旦那さんは必ずしも、人格者じゃないですもんね。妻が乳癌になった時、妻以上に不安になり、逃げ出しちゃう人だっておりましょう。

日本人は欧米人に比べ、子供のために離婚を踏みとどまる人が多いような気がします。我慢して踏みとどまっている時、震災とか病気とかに合うと、ふと、人生の優先順位を急につけたくなってしまう。そんな心理が働くのかなあと思いました。

とはいえ、乳癌になったのを承知でプロポーズする男性も、少なからずいます。そういう人は本物です。病気になったら、そういった点はハッキリ判別できるようになりました。
 注)知らぬ間に保険をかけられていなかなどは、チェックしてね。


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間接喫煙と高血圧

2011年11月01日 | 病気・症状
先日、予備校の講師の方とお会いする機会がありました。主に中学生を教えているのだとか。若くて快活、中学生にとっては“さわやかで親切なお兄さん”って雰囲気です。

んが、、、タバコくさいんよ(゜_゜)

中学生を相手に、これってどーよ???

たばこの害で、筆頭にあがるのが間接喫煙の害ですが、、、肺に影響をおよぼすだけでなく、血圧にも影響をおよぼすようです。

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【タバコを吸わない女性であっても同居家族に喫煙者がいる場合は家庭高血圧発症リスクが高い】

    第34回日本高血圧学会 2011年10月20日~22日 宇都宮

 タバコを吸わない女性であっても、同居家族に喫煙者がいる場合は、いない場合に比べて家庭高血圧発症のリスクが有意に高いことが分かった。大迫研究の参加者を対象とした縦断的な検討で明らかになったもので、東北大学病院の井上隆輔氏らが、10月20日から22日まで宇都宮で開催された日本高血圧学会(JSH2011)で発表した。

 対象は大迫地域住民のうち、家族と同居している35歳以上の非喫煙女性で、家庭血圧を追跡できた家庭血圧正常(125/80mmHg未満かつ降圧薬非服用)の469人(平均53.7歳)。これを同居家族の喫煙状況によって、「家族の喫煙なし」「過去に家族の喫煙あり」「現在家族の喫煙あり」の3群に分けて、同居家族の喫煙の影響を比較検討した。

 追跡期間は平均8.1年(4.8-18.4年)だった。「家族の喫煙なし」は132人、「過去に家族の喫煙あり」は39人、「現在家族の喫煙あり」は298人だった。

 追跡期間中に70人の家庭高血圧の発症を認めた。そのうち家庭高血圧高値が34人、降圧薬内服開始が36人だった。

 「家族の喫煙なし」群を基準とした場合の家庭高血圧発症のオッズ比(年齢や家庭収縮期血圧、肥満の有無、同居喫煙者の人数、追跡年数、糖尿病などの有無で補正済み)を求めたところ、「現在家族の喫煙あり」群は4.48(95%信頼区間:1.50-13.4)となり有意に高値だった(P=0.0072)。また、「過去に家族の喫煙あり」群は、1.56(同:0.37-6.53)と有意ではなかったが高い傾向にあった。

 これらの結果から演者らは、「同居家族の現在の喫煙が家庭高血圧発症と有意に関連した」と結論。「受動喫煙そのものも心血管疾患リスクであるが、さらに家庭高血圧発症により相乗的にリスクが上昇する可能性がある」と指摘した。また、「過去に家族の喫煙あり」群ではリスクの上昇傾向を認めたが有意でなく、また「現在家族の喫煙あり」群よりもリスクが低かった点に着目し、同居家族が禁煙することで家庭高血圧発症リスクが低下する可能性があると指摘した。
(日経メディカル別冊編集)
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喫煙して体にいいことは全くなし。
なのに世界中で、なぜかタバコを生産、販売している。

ほんっと、不思議ですよね。


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