紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「珍しき紋」(21)

2007年09月15日 18時35分44秒 | 

  「丸に本の字」 裃に紋入れをしましたが、字の書体・形はそれぞれの家によって違ってきて、紋帖通りの紋はなかなか無い。

  見本紋「細輪に船に浪」 『船』の項で紹介した様に、この紋も紋入れに来る度に違った形の紋です。

  「組井桁に下り藤」の刷込み紋。 この場合は、「下り藤」が小さくなっても、その紋通りに描いています。

  「中陰松皮菱に重ね三階松」の刷込み紋。 この場合は、「重ね三階松」紋の線が描き切れなく略しています。
『刷込み紋』は細かくなると描き切れなく、時折略す事が多いです。(これが消費者の感覚と異なって理解されない事もあります)

  「荒枝付き左三階松」 普通はこの紋ですが・・・・

  見本紋「荒枝付き左三階松」 木のこぶの下の線が1本多い。
祝着の刷込み紋で描くのですが、細かくて見本に忠実に描けなく、先に白色で刷込み、後で上絵しました。

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<物価情報> ガソリンは少し下がってきて、131円/L

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