紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「珍しき紋」(42) 提灯家紋から

2009年04月09日 19時01分01秒 | 珍しい紋
ここの所あれやこれやで忙しく更新できませんでした。

先月中旬より節句の「陣屋提灯」に貼る紋の仕事を始めて、ピークが過ぎたのか一服しました。
「提灯家紋」の仕事は初めてですので、新たに型を作らなければ出来ませんので時間がかかりました。
東海地区の赤ちゃん専門店のチェーン店ですが、ここまでもう60組くらい作り、5月の節句の鎧・兜がこんなにも売れるのか、と感心する次第です。「陣屋提灯」は必ずしも付ける訳でもなく、鎧・兜だけの販売もこの数と同じくらい売れてると思われます。


新たな分野での仕事をすると、家紋も珍しい紋が来ます。お客筋が違うためでしょう。

 
  
「一筆梅」  紋帖には掲載されていますが、初めて描く紋です。

  
「丸に見本・楓に一の字」
「一の字」の上にいろいろな紋を置いて、新たな紋を作る事はよくあります。

  
「丸に見本・二本竹笹」
この紋は「澤田」姓に多く、形がそれぞれ変わっています。
   参照「笹」 

  
丸に見本・杜若に水」
この紋も、以前紹介したようにいろいろな形があります。
    参照「杜若」

  
「丸に見本・一つ銀杏に一本矢」

  
「見本・九曜」
注文を受けた時、星の大きさが皆同じ大きさの「九曜」紋と聞き、「角九曜」紋はありますが九曜の形と云いうことで、戸惑いましたが結局このような紋になりました。


テンプレートがまだ冬のままでした(汗)