紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「珍しい紋」(20)

2007年06月12日 19時27分29秒 | 
今「家紋ギャラリー」『か』の項、「梶の葉」を編集しています。
今まで描いた紋を整理している中に、下記の「諏訪梶の葉」紋が出てきました。
以前「風林火山」でこの紋が旗に描かれていて、紋をアップしましたが、自分で描いた紋が見当たらず、紋帖から抜粋して掲載しました。
版下原稿が未整理の為、ひょんな事から探していた紋が出てくる事があります(汗)  
        

同じ様な事が、下記の「細輪に岩城櫺子(れんじ)に月」紋。この紋の紋入れが来て、以前丸無しで描いた事があったので、細輪にする為懸命に版下原稿を捜したが見当たらない。結局今日新たに版下原稿を描きました(単純な紋でよかった)櫺子(れんじ)とは格子の事で、格子越しに見える月を描いたのでしょう。
        
そのうちに何処からか出てくるでしょう。二度描きになるようですが、このような事が「梶の葉」紋で二つ出てきました。
「抱き梶の葉」紋と「割梶の葉に澤潟」紋で、同じ紋の原稿が二つづつ出てきました。二度手間を繰返した訳です(涙)

又「月」紋で「大関朧月」「黒田月に水」紋も描いた覚えがありますが、原稿が出て来ない。いずれ捜し当てたら「つ」の項『月』に入れる積もりです。

 「丸に割違い鷹の羽」紋。祝着の紋入れで描きました。この紋は、紋帖の「紋典」「平安紋監」にも掲載されていなく、「標準紋帖」に掲載されています。

 この紋は「丸に雲柄輪に三つ柏」紋とでも言いましょうか。
完成したら再度アップしますが、この紋を美濃和紙に、金と黒で描いて、鉄扇に張るのだそうです。
どのような物になるか楽しみで、今製作中です。

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