紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

続ー「上絵紋」「刷込み紋」

2006年11月25日 18時05分54秒 | 
昨日「上絵紋」と「刷込み紋」について書き、今は「上絵紋」から「刷込み紋」の形を作っていると、書きました。
しかし考えてみるに、『家紋』は古く平安時代の牛車などにつけた紋様から始まり、戦国時代に幟旗などに紋所をつけて様々な紋様=家紋が創られて来ました。
その頃の紋は、陣幕、旗指物、幟に描かれていた様に、すべて「刷り込み紋」の形をとっています。(今も旗・幕などは刷込み紋です)
 
 

元々家紋は「刷込み紋」の形から創られたもので、これが江戸時代になって着物・裃などに常用して使われる様になって、洗練され完成された形になって「上絵紋」になったと思われます ↓ (あくまで私見ですが)
     <写楽の浮世絵から>

江戸時代に完成されたと思われる『家紋』、描く技術はいろいろと変ってきましたが、紋の形は、それを引継いで描いております。最近は新しく『創作家紋』が出てくるようにもなりましたが・・・・・
又、写楽・歌麿・北斎などの『絵師』はよく知られていますが、『上絵師』という者はどんな存在だったろうか?機会があったら調べてみたいと思う次第です。

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