田辺行き

　１１月１９日、私は「ちりとてちん」を観ていた。大阪が舞台なのでとても見や

すく楽しんでいたのに、おばあちゃんが「おじいちゃんに付いて田辺に行ってき

て」という。あと５分で終わるというのに　９時前に出るからそれまでに一応掃除

機を部屋にかけねばならず、バタバタした。今朝のめざまし星占いはしし座は「予

定外のことでアタフタ」とか言っていたな・・なんて考えながら。出発したのはい

いけど　本日はおじいちゃんが運転する軽トラックです。朝は　メチャクチャ寒か

ったのに、ぽかぽか陽気になってきました。白浜に近づいた時に前方に飛行機が。

　私は「飛行機や！」そうです、白浜空港に飛行機が着陸するのなんて初めて見ま

す。一日二便、これは羽田から朝飛んできたやつです。カメラを構えるもなんと

飛行機が進むのが速い！あわてたのか　私のカメラの液晶画面に飛行機が写ってい

ない！そんな、幽霊じゃないのにね、方向を変えたり角度を変えたりしても青い空

ばっかり・・・飛行機はズンズン進み　尾翼が見えていたのにお尻をふってしまい

国道を走る私達には　お尻の噴射口しか見えなくなってしまった。う～んもう、適

当にシャッター押したらのようになり、かろうじて右隅に飛行機が。

　こんなに小さいとＵＦＯみたい。とにかく、お天気は最高によかったんです。

用事は　８５歳になるという建築設計士さんに会いにいったんですが、８５歳かぁ

と驚くくらい、背筋ビシっ！の元気な方で　なんと８５歳で自分の歯が２６本！

厚労省から表彰されそうやね、だって歯医者さんには８０２０で！ってポスター

貼ってるでしょ。あれは　若い人たちに「８０歳で自分の歯を２０本は残せるよう

に歯の健康に気をくばってください」というもので、あれを見るたび私は　歯医者

さんに無言で責められているような気がする。このＹさんはボケる

ことはなく、いまだに構造計算やらやっているのでパソコンも使うのです。声は

大きいし　うちの８０歳のおじいちゃんは完全に圧倒されておりました。歯の段階

で総入歯でアウトです。

　帰りはまた好天気の中帰ってきてましたら、白浜あたりの海上になにやら島影。

「？」このあたりから沖合いに島なんてあったっけ？天気はいいけどあの島はまる

でもやってるように　灰色に輪郭しか見えんけど・・・錯覚かな？運転しているお

じいちゃんに「この辺から見えるとしたら　淡路島？」いくらゆうても和歌山市の

沖にある友が島は見えないだろうから、つぎに大きい淡路島を言ってみたんだけど

「淡路島は見えんやろ」「じゃ、まさか四国？」日本地図を想像したら紀伊半島の

左に四国が座っている・・・見えて不思議でもないか？でもそんな光景は今までに

見たことが無い！！のだ。おじいちゃんは　車を止められる高い場所がきたら止め

て見ようかというので、「椿」の高いとこまで来たけど止められず、私はヤキモキ

して「日置なら開けて見えるかも」とおじいちゃんの顔の向こうに見える太平洋が

気になって気になって・・・。やっと日置まできたら　消えてるじゃん！島影が。

「なんなんよ～」　　そうよ！これは蜃気楼ではないか！しかし、ちのとの頭の中

の蜃気楼は　富山の春の蜃気楼しか浮かんでこない。１１月に蜃気楼なんて・・・

　よくよく考えたらこの日はとても暖かいのだ、春先みたいに。ならば、あって不

思議じゃない。検索したら冬も１１月～３月には起こる現象というじゃない。

　非常に残念！でも　あの島影はどこの島？というか内陸なんだ！写真に撮りたか

った。