先週のこと、夕食の準備中に町内放送があり私の住むから少し離れた海岸近い
地区の水道水が濁っているので 飲まないように。公民館に給水車を準備しま
すという放送があった。こんな日も暮れたときに水を汲みに公民館に来いって
濁っている地区は公民館よりもまだずっと先の地区。高齢者が車もない場合、
どうすんだろう・・と、せめてその地区の集会所に給水車を行かせたらいいの
にとおばあちゃんと話していた。何があったんだろう、水道工事で水道管を
壊したのだろうか？と帰宅したおとうさんとも話していたのだが、夕食を済ま
せ、おとうさんは離れに、私はおばあちゃんのお風呂がすむまで母屋にいた。
そうしたら、また放送があって私がすむ地区の集会所に給水車を準備できまし
た・・・「え？なにそれ？うちの水道濁ってへんし、濁っているわけ？」と
急いで台所の蛇口をひねったけど出てくる水に変化がないようにみえる。
お風呂のドアを開け「役場が 集会所に給水車を準備したから汲みに来いって
言ってるけど、濁っていないよ。どうする？」とおばあちゃんに聞くと
「一応汲みに行って来たら」という返事。汲みに行くって 水筒ぶら下げて
行ってもらう量じゃ、明日の朝のごはんが炊けない・・・水を入れる容器・・
あったっけ・・・・あ～、あった。買ったけど自分では使うことがなかった
容器が・・・。私は離れに行って縁側の廊下の一番奥に積んでいたレジ袋大に
くるまれた包みを二つ引きずり出した。そうそう、これは十年位前か、姉の住
む新宮市と熊野川町で水害があって水をためる容器が売り切れ状態になり、
その時は串本にのホームセンターには売っていたので買った。義兄の会社の
人が熊野川町で子供もいて水が必要だから、我が家まで水を汲みに来た、その
時以来非常時にいるだろうからと 常備していたまんま現在に至る。やっと
日の目を拝ませてあげることができるのだ、と私は張り切って集会所に車を
走らせた。それにしてもいつから、濁っていたのか、何が原因？ってこれか？
一、二か月くらい前から（いやもっと前か？）ため池の水を抜いて廃止する
工事が始まり、そのため川の水がずっと濁っていた。地区の水道水はこの川
の水を汲んでろ過し薬を入れて飲料できるようにしているのだけど、でも
異常を感じてなかったんだけど・・・我が家以外の家は濁ってたのかしらん？
そうならそうと 周知させる方法はあるだろうに、こんな夜になってから
水を汲みに来いはないよなぁ‥と左に問題の川を見ながら集会所に行った。
きっと人がぞろぞろ・・って いないやん・・・いつも散歩で立ち寄るTさん
夫婦の車と 集会所近くのSさん姉妹、そして私。Tさんに濁っていたのか聞く
と濁ってなかったけど、近くの友達の家が一週間前からお風呂の水が濁ってい
たらしい。Tさんは公民館でも水を貰って来たという。お寺でも濁ったので
とうとう給水車が出ることになったようだ。もしかしたら 放送以前に
ほかの人たちがみんな騒いで公民館に集結し水を貰い、そのあと集会所にも
給水車を出さなくちゃ・・ってことになったのかと今思った。昔と違って
横のつながりがないので こういうときは自分の知った人にだけ情報が流れて
知らない者はずっとそのままってことになるのだろうな。災害があっても、
これは協力なんてできないかもしれない。
給水車の職員にいつからか、原因は？と聞いてもあまりはっきりは答えてくれ
ない、ため池の工事からか中途半端なことは言えないのだなと思ったよ。
もっと人がわんさかしてると思った私は 仕方なくとりあえず用意した容器に
水を入れてもらった。
こちらは２０リットル容器。満タンだと重いので少し少な目だった。
こちらも少なめに入れられてしまったが・・・まぁいつまで続くだろう・・と
心配したけど夜１０時には 安全な数値までになりました・・って放送が。
私はすぐさまもらった水を捨てようと思ったけど、おばあちゃんがこの容器
からの水を使うというので、ひーこら言いながら（使ってなかったから蛇口が
硬い）容器を立てて水を出しています。本当に災害時なら 一杯の水にも
苦労している話を見聞きしていたけど 今回の何十倍も多分大変なんだろうな
