久しぶりに降った雨のあと・・・ カンナの花びら・・・
これはお盆の前後の話。今年鉢植えのハイビスカスの枝を伐りました。
ハイビスカスは夏前に 切りつめたらそこから伸びてその枝に花が咲く・・ような生き物らしい。
それをしないから 今まで二年目から花が付かなかったようで 思いきって私は今年枝をきってみた。
そうしたら ぐんぐんと新しい枝が伸びてつぼみをいくつか付けている。しかし、切り捨てた枝が挿し木で使えないかと
ポットに挿し込んで置いたら そちらも順調に新芽をだしてきたので つくづく生き物の生命力にすごいものだと感動したのです。
私の気持ちが通じたのか それとも今年の気象がハイビスカスに好条件をもたらしたのか
ハイビスカスの小さな挿し木につぼみがついていた。それは身の丈10センチほどの体に似合わない大きな葉、
そこにつぼみ・・・って 「おまえさんはなんとオマセなハイビスカスやね!」と言いつつも毎朝毎夕の水やりも
虫がついていないかと監視の目を光らせ、花が咲くのを楽しみにしていた。
三本の挿し木のうちの一本だけ 親の木から伐ったところが良かったのかなぁ・・花芽がつくなんて。肝心の親の木は
まだまだこんな状態。つぼみが小さいの・・・親は50センチほどあるから栄養が行きわたらないのかもしれない。
花の咲くのを待つのは 地味だけど変化の少ない毎日には とても楽しみだということを知った(笑)
しかし・・この写真を撮った数日後の朝 つぼみが消えていたので 寝ぼけまなこの私も 一気に眠気が吹っ飛ぶ!!
虫に食べられた?・・違うのです。ポトリと花はつぼみは落ちていたのです。
思うに この体で花を開花させるのは無理だったんだろうと。挿し木になってすぐ開花なんて どれだけ花を開かせるのに力が
いったか・・。ふと 生きるって植物も人間も 大変なんだなぁ・・・みんな精いっぱいなんや・・と思って精霊送りの浜で
いきなり知っているおばさんから「凹ちゃん ○ちゃんと同級やろ?」と話しかけられた。「うんそうやけど」と返事をしたら
「○ちゃん 14日の夜亡くなってん」・・・私は 最近あんなに驚いたことがなかった。○ちゃんとは幼稚園から中学校まで
一緒だった。高校は別々だったけど、高校が違ってからは そう話すこともなくって何度か男子を含めたクラス会にも
誘ったけど、出てくれたことはなかった。体調が悪いというのは二十代ごろには聞いていたけど ほかの同級生も詳しいことは
知らなかったので 今回 そこまで悪かったのか全然知らなかった。クラスは20数名でそのうち女子は9名。中学校では
全員同じクラブだったし、思い出すのは中学生時代のことしかないのが○ちゃんに悪いなぁと。おとなしい、控えめだった
○ちゃん。詳しいことは 話してくれたおばさんからはあまり聞けていないけど 家族葬で済ませたとのこと。
私は数日、頭がぼんやりとしていたのだが 別の同級生から「同い年の人が亡くなったというのを家族から聞いたけど誰ですか?」と
メールが来て、私が聞いた話を伝えた。彼女は帰省したらお家に行かせてもらうと書いてきた。私も 地区に住む同級生とお線香を
あげさせてもらおうということにしていたら、彼女に急用が入りいまだお参りさせていただいてない。○ちゃんが以前救急車で
運ばれたことがあったということを教えてくれたけど、それにしてもまだまだ早いやろ~と。教えてくれたおばさんも
「○ちゃんはあちこち具合が悪かったから、弱かったから」と言っていたけど 中学時代は同じようにクラブもしたし
走ったりもしていた。可哀想やなぁ・・・おとなしい○ちゃんを避けているわけではないけど 高校が違うと同じ高校に通った者
で話すことが多くなってしまい、どちらかというとそういう私たちを彼女はどう思っていたんやろなぁと苦い思いがします。
生きることは、みんな精いっぱいなんだと そういう変な理由つけてしまう自分が腹立つなぁ・・・